黒っ9(ｸﾛｯｸ)のブログ一覧

やっぱり師走は忙しいですね。またまた気がついたら１ヶ月もブログ書いてませんでした。 そんなこんなで今回のブログネタは、こちらです。

夏前のブログでちょっと試しに挑戦してみたシフトアップインジケータを本格的に作ってみることにしました。（使ったのは、PIC16F84A）

せっかくある程度基板デザインもやってあるし実車での簡単なテストも成功していたので師走になる前に基板を手直しして発注しておきました♪
単なるシフトインジケータではつまらないので幾つか機能を盛り込んで、そしてソフト的な”完成度”にこだわってみました（＾ー＾といっても素人なので自己満足どまりですけどネッ！
（基本動作のお手本としたのはこちらの市販品）

基板はコンパクト（24mm×58mm）にまとめてLEDを横向きに配置してみました。部品は自分が半田作業しやすいように全て寝かせて配置してます。なのでGPI+（ギアポジ）よりは少々楽ちん。

SUP-I+ の特長 (Shift UP Indicator+)

・国産車に対応 　エボに限らず国産車に対応できると思います（学習モードにて）。 　（AT／MT、５速、６速に関わらず回転パルスを取れる車種） ・超高輝度シグナルLED 　日中でも十分認識できる指向性の強い大型LEDを使ってます。 　（Level1～Level5の計5個） 　輝度は更に200%上げることができますが、眩しいと邪魔なので最適化済。 　※動画ではLEDがカメラに向いていないため暗く感じる場合があります。 ・オープニングセレモニー 　起動はいつもの『ハートビートスターティング』です（＾ー＾ ・インテリジェントボタン 　コンピュータはPIC16F84Aを使っています。ﾎﾞﾀﾝが多いとｶｯｺ悪いので1つの 　ボタンに複数の機能を割り当てて、２つのボタンで構成してみました。 ・２モードプリセット 　CPUのROM領域に２通り（LOWモード，HIモード）の設定値をあらかじめ書き込んであります。　モードを変えるには電源投入時にいずれかのボタンを押しながら起動します。以降モード変更があるまでそのモードで動作します。 ・LOWモード（固定） 　例えば2000回転でLEDを１つ点灯、4500回転でREDシグナル点滅。 　（設定値はお好みで対応可。例えば街乗り用として設定） 　S1ボタンを押しながら起動することで有効となります。 ・HIモード（固定） 　例えば3500回転でLEDを１つ点灯、5750回転でREDシグナル点滅。 　（設定値はお好みで対応可。例えばサーキット用として設定） 　S2ボタンを押しながら起動することで有効となります。 ・Freeモード（ユーザーによる任意設定） 　たいていの場合は先の２モードを使い分けるだけで事足りてしまいますが、 　 ユーザーがいつでも自由にLEDの点灯回転数を設定できるモードを用意 　しました。　起動後S1ボタンを長押ししてFreeモードにします。 　ユーザーが停止状態でアクセルを踏んでタコメータを見て設定します。 　S1ボタンで低回転の設定、続けてS1を再度おして高回転側の設定。 　設定値はメモリーに保存され以降参照されます。 　※設定可能範囲：400rpm～8050rpm 　　（もちろん内部の変数を変えて、万タコにも対応できると思います） ・スリープモード 　インジケート機能を使わない時にはSUP-I+機能を停止することができます。 　S2ボタン長押しでスリープ。さらにS2ボタン長押しで復帰。 　スリープモードへの移行と復帰はLEDの点滅パターンで確認できます。 　モードは次回起動時も保持されます。 　 ※ ただしオープニングセレモニーは動作します。 　 ※インジケート中でも割り込み処理を行い強制的に機能を停止できます。 ・シグナルフラッシュ（高機能化：2007.12.26） 　設定した最高回転数に近づくと赤LEDが点灯し、最高回転数に到達するとLEDが全点滅しドライバーにシフトアップを促します。 　赤LEDの設定値が高回転なほど５つ目の赤LEDが点灯してから全点滅（フラッシング）までの期間を短く、逆に赤LEDの設定値が低回転なほどフラッシングまで時間を長くとるようにアクティブ・フラッシュ・タイミング機能を追加しました。 こうすることで人間（黒っ９）の感覚的なリズムとの調和が取りやすくなります。 ・回転パルスの反復学習シーケンス 　Freeモードで設定する場合や、通常動作において回転パルスの特長を絞り込むために設計した機能です。この機能を作り込んだおかげでFreeモードの設定信頼性、パルス認識精度が向上しました（＾ー＾ ／ 学習シーケンスによってパルスの特長を識別完了し、メモリー空間に保存されたパターン数値をのぞいてみるとバッチリ理論値に肉薄します（＾ー＾oﾔｯﾀﾈ！

PV：実際の動作はこんなかんじ～♪ （動画：音が出ます）

反復学習シミュレーション （エクセルによる自動計算） （動画：音が出ます）

シミュレーションはFreeモードにて3000回転に設定しようとする場合です。 ユーザーがアクセルを踏んで3000回転（Target：黄色線）に合わせる都合、若干ふらつきます。このふらつきを0.5Hz(振幅±200回転)と想定します。さらにパルス検出誤差を±500回転としてコレをエクセルでランダム生成して先ほどのふらつきを合成します。 この波形に対して反復学習すると、おおよそ10～20シーケンスでほぼターゲットの3000回転を推測（反復学習後：赤線）することができます（＾ー＾ PIC16F84Aには次の設定で反復学習をやらせています。 高回転学習：40シーケンス(ﾉｲｽﾞなどﾊﾟﾀｰﾝの違うﾊﾟﾙｽは自動識別で除外) 低回転学習：30シーケンス(ﾉｲｽﾞなどﾊﾟﾀｰﾝの違うﾊﾟﾙｽは自動識別で除外) 通常動作：20シーケンス

　 　　　 なかなかイー感じに仕上がりましたよ（＾ー＾／
　　　　　やっぱり専用基板に作り込むとグッと見栄えが良くなりますね♪
　　　　　ちなみにギアポジより若干安く仕上がりました。

　　　　　自分で手作りしてみた～い！という方がいましたら大歓迎します！
　　　　　例えばLEDの色を自分好みにしたり、LEDと基板を分離させてアレンジしたり。
　　　　　車の電子パーツを自分で作り上げるのもおつなモノですよん♪

　　　　　 いつもながらケースはありませんが（笑）

そうそう、こ～んなかんじではるばる日本の裏側から国際郵便で基板が届きます。 発注してから手元に届くまでちょうど２週間（内8日間は輸送）なのでお手軽ですね。今回も極小ロットですが量産製造ラインで作ってもらったので仕上がりが綺麗です。黒っ９の基板の設計もこなれてきた感じです♪

SUP-I+（ｼﾌﾄｱｯﾌﾟｲﾝｼﾞｹﾀ）のﾌﾟﾛｸﾞﾗﾑ開発画面です。PIC16F84Aの開発を行う場合にはフル機能使えるﾌﾘｰｿﾌﾄです。高機能PICを使う場合にはﾌﾟﾛｸﾞﾗﾑ容量が制限されます。 今回は”類似処理”を多用してﾌﾟﾛｸﾞﾗﾑに圧縮をかけました。関数の作り方&使い方を覚えたので使ってみたかっただけなんですけどね（＾＾；　だんだんC言語も操れるようになってきましたﾖｯ！