2006年も残りわずかとなってきましたが、先々週フジTVで放送していた2006F1総集編を録画していたものを先日、観終わりました!
今年は4強チームの戦いかと予想されていましたが、その中で好スタートを切ったのはアロンソ(ルノー)でした。
中盤まではアロンソの独走状態でしたが、FIAからの横槍&フェラーリの復調で序盤のリードが追い上げられましたが、日本GPでアロンソが勝利し、ポイント先行逃げ切りで、2回目のワールドチャンプとなった。
総集編&ポイント結果で見る限り、ルノーVSフェラーリの構図がはっきりしたシーズンでした。
シューマッハが今年限りで引退となり、アロンソとの対決は今年限りとなりましたが、元チャンピオンとの優勝争いが出来たことは、今後のアロンソにとっては良い経験になると思います。
来年のアロンソはマクラーレンへ移籍となりますが今年のマクラーレンはマシントラブルが多発していました。ドライバーがアロンソとなり、アロンソのマシン開発への対応性によりマクラーレンがどこまで復活できるか期待したい所です。
また、シーズン途中で聞こえてきた、「07年エンジン開発凍結」のニュースは将来のF1について不安を抱きました。
先日、みんカラニュースで5年後を見据えたロードマップが載っていて、その内容は以下の内容でした。
ロードマップ
2007年
●レギュレーション発表済み
●現行2.4リットルエンジンの“凍結”
2008年
●すでにレギュレーション発表済み。ただし前後輪中心間の空力的付属物(バルジ、ウイングレット、煙突など)の禁止の可能性(全チームの合意による)
●スポーティング規則により実車の風洞使用、モデルの風洞使用、テスト装置の使用などを制限する(過半数のチームの合意による)。
●現行2.4リットルエンジンの継続
2009年
●ブレーキエネルギーの回収と再利用 ※1
●ダウンフォースの50%削減
●オーバーテイクを容易にするため、空力など変更
●現行2.4リットルエンジン規定の継続と、可能ならばドライブトレイン(エンジンとトランスミッション)の4戦使用
※1 具体的な技術や、回収したエネルギーを何に再利用するか定義していない。駆動力に再利用するなら、パワートレインを内燃/電気のハイブリッドとし、ブレーキエネルギーで発電、電池やキャパシタに一時蓄電し、電気モーターで駆動力を補助する、回生ブレーキが考えられる。畜圧(油圧、気圧)やフライングホイール(弾み車)は?
2010年
●廃棄(浪費)熱エネルギーの部分回収と駆動力への利用 ※2
●排ガスのエネルギーの部分回収と、それの駆動力への利用 ※3 2011年へ延期
●全部または一部標準化された空力パーツ(あるいは、ロードカー開発に貢献する規則の導入)
●現行2.4リットルエンジン継続と、可能ならばドライブトレインの4戦使用の継続
※2 ここでは駆動力に利用すると定義してある。
※3 この項目とその前項では、技術は定義していないがターボのようなものが考えられる。
2011年
●おそらく新規格の4戦連続使用エンジン。以下の特性をもつ。
--高効率のターボチャージャー導入
--燃料(エネルギー)の流れの制限
--直噴
--高回転(1万5000プラス)のためのダウンサイズ
--バイオ燃料の導入(燃料の流れよりはエネルギーの流れに制限を加えることにより、バイオ燃料なら何でもありとする可能性も)
●排ガスのエネルギーの部分回収と、それの駆動力への利用
●おそらくシャシー規定の改変。以下を含む。
--ダウンフォースのさらなる削減
--コーナリングとハンドリング技術の強化
--エネルギー効率化のための電子制御自由化
--ドライバー補助のための電子制御も自由化の可能性
●ロードカーとの関連を考慮した素材の使用
●ロードカー関連技術の導入
※3 この項目とその前項では、技術は定義していないがターボのようなものが考えられる。2011年はターボチャージャーと明記してある。
2012年
●新エンジンの導入。上記と同様。
--今後については検討する。ここに書かれていないが重要な技術や研究分野もあり得る。
規則改正の目的は自動車産業(そして社会一般)に関連した研究開発を刺激すること。その目的にそぐわない技術開発を排除し、コスト効率を高めるとともにコスト削減し、世界最高峰のモータースポーツとしてF1のイメージと興奮を維持し、さらに高めることにある
以上、記事抜粋
上記の内容で細かいレギュレーションが随時変更されると思いますが、F1の方向性は上記最終文の様に、「社会に合う新技術開発&社会に合わない技術の排除」であると思います。
今までのエンジン技術は一つの到達点とし、今後はエネルギー効率UP&コスト削減で「最高峰のF1イメージを高める為の転換時期」としてのエンジン凍結となったようです。
今後はメーカ同士が社会に近い新技術で競い合っていく構図が予想できますので、引き続き楽しみながらF1を応援していきたいと思います。
Posted at 2006/12/27 02:22:08 | |
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