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2022年04月09日

【残そう国鉄形】水島臨海鉄道キハ205クラウドファンディング

【残そう国鉄形】水島臨海鉄道キハ205クラウドファンディング

岡山県倉敷市内を走る、
水島臨海鉄道。




JR貨物と岡山県や倉敷市、そして周辺企業が株式を持つ第三セクター鉄道。
倉敷市から倉敷貨物ターミナルまで、旅客営業も行う水島本線11.2kmと、途中、水島駅から分岐して東水島駅までの貨物支線、港東線3.6kmを営業しています。


沿線にJFEスチール水島製鉄所があり、技術打合せで出張訪問したとき、水島臨海鉄道を何度か利用したことがありました。


全線非電化路線なので、今はコンテナ車が主流の貨物列車は、自車所有のディーゼル機関車(DE70形(国鉄DE11と同形)、DD50形(自車発注)、DD200(JR貨物DD200と同形)がけん引します。

旅客列車は気動車で運転されています。
現有の気動車は、自車発注の軽快気動車MRT-300形(6両)のほか、JR東日本から譲渡された国鉄型、キハ30形(1両)、キハ37形(3両)、キハ38形(1両)が在籍。

路線図です。(Wikipediaから)
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水島臨海鉄道では2014年まで、国鉄、JR四国そしてJR西日本から譲渡された、キハ20形が12両在籍し、運用されていました。

キハ20型の、元の車番(国鉄、JR四国、JR西日本)
342・465・338・340・321・314・310・318・521・522・413・322
→ 水島臨海鉄道譲渡後の車番
キハ201・202・203・204・205・206・207・208・209・210・211・212

このうち、水島臨海鉄道キハ210はひたちなか海浜鉄道に譲渡され、「ひたちなか海浜鉄道のキハ205」となっています。(元は帝国車両製の国鉄キハ20 522)

いすみ鉄道には、その筋では有名な鳥塚社長時代にJR西日本から譲渡されたWエンジン搭載のキハ52 125があります。

この「ひたちなか海浜鉄道のキハ205」と「夷隅鉄道のキハ52」の2両が、これまで現存し唯二の車籍を有するキハ20系気動車でした。
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国鉄キハ20系は、1957年(昭和32年)から新製が始まった一般型気動車。

キハ17系より広い車幅2800㎜の大型車体を採用、横型水平対向8気筒ディーゼルエンジンDMH17Hを搭載した、国鉄形気動車発展期の標準系列。

系列には全7形式、暖地向け両運転台キハ20、その片運転台キハ25、寒地向けキハ21、酷寒地向けキハ22、荷物郵便合造車キハユニ26、その酷寒地向けキハユニ25、キハ20をWエンジン化した勾配区間用キハ52、のバリエーションがありました。

また、国鉄型を基本に、多くの地方私鉄バージョンのキハ20派生形式があります。


キハ20系は、鉄道ピクトリアル2022年1月号の特集記事で詳しく解説されています。

小学生の頃、キハ20やキハ25には、国鉄時代の福知山線、小浜線、七尾線で乗りました。
中学生の頃は、私鉄版キハ20の一つ、津軽鉄道キハ2400形や、函館本線、江差線、松前線の酷寒地向けキハ22にも乗ったことがあります。
JR化後、九頭竜線(越美北線)のWエンジン車キハ52にも乗りました。
ピク1月号、これらの写真が収録されていて懐かしい!?
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定期運用終了後、留置されていた水島臨海鉄道キハ205(元国鉄キハ20 321日本車両製)が、整備目的のクラウドファンディング対象となりました。

(Wikipediaから)
2014年5月12日をもって定期運用を離脱した後、2017年3月19日の記念イベントをもって運行を終了した。(キハ205は)、2021年8月16日よりクラウドファンディングを行い、2022年3月30日に国鉄色再塗装など整備が完了し、記念式典が催された
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クラウドファンディングは成立し、目標を上回る2366万円余りが支援として集まりました。
LEN吉もささやかながら、お小遣いを投資いたしました。


以前、北海道道の駅安平に、国鉄特急形気動車キハ183-214が保存されるときにも、わずかながら協力させていただきました。
☞【気分は北海道】 安平町保存のキハ183、続報
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さて、水島臨海鉄道公式フェイスブックには、返礼品発送の案内が!?
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我が家に届いたので、カミさんにマレーシアへ転送してもらいました。
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ご依頼主『水島臨海鉄道株式会社』というのがイイですねー。
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中に入っていたのは、クラウドファンディング成立の報告とお礼状。
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水島臨海鉄道オリジナルノート、ミニクリアケース と オリジナルロゴ入りマスク。
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そして、水島臨海鉄道全線フリーきっぷ。
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2023年の10月14日鉄道記念日までの、希望した1日で乗り放題になります。
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さらに、クラウドファンディング達成記念の硬券(切符)のセット。
もちろん使用可能です。使いませんが…。
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シートの裏には、現有国鉄型車両の解説が!?
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キハ205の車両整備完了、今月4月5日のお披露目会の様子が記事になりました。
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通勤形気動車キハ30形も現役はここくらいしかありません。
一般形気動車キハ37は、国鉄時代でも久留里線と加古川線に限定投入だったので少数派で珍しく、現存していること自体が奇跡的。
左からキハ20形、キハ37形、キハ37形、キハ30形。
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これで、車籍を有し本線を稼働できるキハ20系車両は、全国で3両になりました。

貨物輸送も旅客輸送も積極経営の水島臨海鉄道。
これからも目が離せません。

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ブログ一覧 | 鉄学 | 日記
Posted at 2022/04/11 05:35:24

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この記事へのコメント

2022年4月11日 11:51
キハ20系の現存はこの水島臨海鉄道なんですね♬
復活のクラウドファンディング〜いい事されましたね😊
キハ37系は実は初めて見るかもしれません。
30系は以前八高線で乗車しました♬
いつか乗ってみたいです‼️
コメントへの返答
2022年4月11日 12:52
キハ20形だと、この「水島臨海鉄道」と、ここから譲渡された「ひたちなか海浜鉄道」の2両が残っています。私鉄型だと「小湊鉄道」に京成的なキハ20ともいうべきキハ200がありますが、最近JR東からキハ40が入線し置き換えが進みそうです。「小港鉄道」の終点上総中野で接続する「いすみ鉄道」にはJR西から譲渡されたWエンジン搭載キハ52が動態保存されています。
キハ37は国鉄末期にコスト切り詰めて設計された一般形ですが少数派。JR東の久留里線とJR西の加古川線を走っていました。
(^^)b
2022年4月11日 19:54
一時帰国の理由ができましたね、これで。
しかし…やはり鉄マニアは団結力が強いんですね。2300万円超の資金が集まるなんて、びっくりですもん。間違いなく地元の人だけじゃない全国区からの参加でしょうからね。。。

で、第3セクターってことは…御朱印ならぬ鉄印はあり?!
コメントへの返答
2022年4月11日 20:06
いやぁ、乗りたい行きたい鉄道は、全国に数々ありますから、一時帰国程度では間に合わないんです。最近はママ鉄、女子テツも多いですから、鉄道のクラウドファンディングは結構成立率高いです。
あー「鉄オタ道子2万キロ」も終わっちゃいましたね...。コメントも催促して、すみません。
<(_ _)>

2022年4月12日 0:28
こんばんは(^^♪
水島臨海鉄道のキハ20復活うれしいですね。水島には千葉県民としては馴染みの元久留里線の車両が沢山いますので、頑張ってほしいですね。

DMH17Hエンジンの車両ですと、お話の中にもありました大糸線時代(越美北色)のキハ52乗ったことがあります。既にJR東日本エリアでは52は早々に機関転装されてましたので、貴重な存在でした。
遠くから独特のDMH17Hのエンジン音が山間に響き渡りながら列車が近づいてくるシーンが懐かしいです。
コメントへの返答
2022年4月12日 6:42
おはようございます(^^)/
これで車籍のあるキハ20系は全国で3両になりました。可能なら、ひたちなか海浜鉄道のキハ22も復活してくれれば...。
久留里線所縁のキハ30, キハ37, キハ38も珍しいですねー。水島臨海鉄道には頑張って維持してもらいたいです。
DMH17Hは、日本を5000両以上の気動車大国にした立役者。キハ20系から58系、80系まで全部DMH17Hでしたが、名機と呼ぶには色々問題も抱えていたエンジンですね。今の高出力ディーゼルのようなタービン音メインでなく、停車中のカランカランカランというアイドリング音が特徴的でした。
山間のエンジン音も独特でしたねー。勾配区間ではグァーンと吹け上がるのですが、速度が段々落ちていき、思わず心の中で「頑張れ頑張れ!」と叫んだものです。
懐かしいですねー。(;^o^)メ

プロフィール

「@よっさん63 さん、これは…、
初代レオーネクーペRXですね!?
確かに物凄いレア旧車。」
何シテル?   06/04 16:32
柴犬のLEN吉、本名「レン」永遠の12才です。 クルマでお出かけするのが大好き。 イベントで見掛けたら、声を掛けてください。 (^^)/
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