ミシェル・ヴァイヨン

５年ぐらい前だったかもしれないけど、ル・マンの中継を見てたら、リュックベッソンのチームが参戦してて、ちゃんと予選を通過させて実際のレース中に映画の撮影をしてたんだよね。
ル・マンってホント色んなクルマが出場してて面白いな～。またTAXIみたいなおバカな映画でも撮ってるのかな。それともドキュメンタリー？なんて思いつつ見てたんだけど、その時撮ってたのが「ミシェル・ヴァイヨン」って映画でした。
フランスの漫画の映画化らしいって聞いて、なんかヒーロー物っぽい雰囲気なんだろうなって思って今までパスしてたんだけど、ちょっと暇だったのでDVD借りて観てみました。

いや、予想を裏切ってすんごい良かった。面白かった。
フランス映画らしい、洒落たアングル。青みがかった独特の映像、音楽や間の取り方。美しいフランス語の響き。ヒロインも敵役の女の子もかわいい（笑）
カースタンドも実に美しい。ただただカットを繋げたハリウッド映画にありがちなチェイスシーンとは格段に違います。基本的に本物のクルマを本当に動かして作ってるって感じがする。映画だと、スタント用にバイクのエンジンをトランクに積んだクルマとか、後輪がよく滑るように霧吹きがついたクルマとかを使って撮ってる事が多いけど、ああいうのは好きじゃない。
それにラリーコースとか、サーキットとかの空気感というか。縁石や特殊アスファルトのゴツゴツした感じまで伝わってくるような…エキゾーストもすごく自然な音。ちょっと褒めすぎかな（笑）
まぁ、映画らしい荒唐無稽な展開も盛りだくさんだけど、そういうとこも悪くない。

ああ～なんで映画館で見なかったんだろ（笑）
とりあえず、DVD買います。みなさんも暇あったらぜひ見てくださいな～。