年に一度の祭典がやってきた。
やってきたのはこちら、オートモデラーの集いin名古屋である。
昨年は全ての家仕事を終えて15時から見学に行ったら撤収が始まっていた。ことしは同じ轍を踏むまいと万全の体制を整えたものの、そこは執事ゆえに朝から嫁の美容院~AppleStore~ヨドバシカメラとひと通りの執務は終えて、13時からの参戦となった。
最初はフルスクラッチでお出迎えだ。
執事の大好きなクルマのひとつ、ポルシェ550スパイダー。ジェームス・ディーンの呪いのかかったこのクルマは、その不遇ゆえか今日までプラモデル化されず。実車は590kgの車体を135psの4カムエンジンで引っ張るライトウェイトスポーツだ。ベックのレプリカでも良いから欲しい。
こちらは2017年式ヤリスWRC。
こんなプラモデルはこの世に存在しないため、オリジナルのスクラッチビルドだとわかるものの、細部まで全く破綻していない出来栄えだ。2018シーズンは参戦2年目にして製造者部門のチャンピオンまで上り詰めたヤリスだからしてぜひとも模型化して頂きたい。
ベントレー・コンチネンタルGT3仕様車。
ボディーは童友社のトイラジコン、内装はベンツやポルシェのプラモデルから拝借したという素晴らしきセンスある一台だ。
最新のルノーRAS18。
見ての通りでケミカルウッドのカタマリからの削りだしとのこと、こうなるともう彫刻家の領域だ。2018年度の空力トレンドがち密に再現されている。
こちら嬉しい発見。
ブランドをPLUSALFAという。パっと見はエッチングの社外ワイヤーホイールか?と思いきや、帰宅後に調べてみると、3Dプリントしたリムのガイド孔に0.2mmのワイヤーを挿して組み上げる新しい構造を提案していた。
直近の発注はSOLDOUTとなっているが、なにしろフジミ社のフェラーリ250GTOとレベル社のメルセデス300SLRという魅力的なラインナップ。注視しなければ。そしておこづかいを貯めないと。
こちらも3Dプリント品。
フェラーリの312B2用180度V12エンジンを1/8で再現。執事も注目のFusion360を用いて内部構造までも3D設計し、MakergearM2というAM機で出力されている。
ちなみに同じことを企んで会社のノートPCにFusion360をインストールしようと思ったら、64bitCPUでないと動作しないという落ちだった。
ちょっとコーヒーブレイク。
シトロエンのHバンはとても魅力的なトランスポーターであり、使用感のある車体はダイオラマに良く似合う。それにしてもHバンに限らずシトロエンのプラモデルはなかなか高額で、愛がないと手が出ない。よってシトロエン愛のない執事は2CVとC3WRCくらいしか持っていないのだった。
溝呂木陽氏のペーパークラフトから。
そういえばうちの姉君はオープンカーの後ろに魔除けのカンカンを引っ張ってハネムーンに向かって行ったなぁ。姉君の旦那様はとてもビートには入らないサイズではあるが。
ダイオラマ最後はキャロルと少女。
ぜっしゃかという漫画の表紙を再現しているとのこと。GTromanのイメージでAmazonのチラ見で数頁読んだことがあるので存在は知っている。
たぶんamt社の1/25ブルドーザー。
同スケールのトレーラーヘッドよりもでかい、大変迫力のあるモデルである。トラクター同様でブルドーザー界隈にも弱い執事だが、履帯あるいは無限軌道の代名詞であるキャタピラーが米国キャタピラー社の商標であることくらいは知っている。
黄色いスポーツカーの競演。
ネットで情報が手に入る現在では、黄色の塗装はムズかしいと聞く。執事がそんなこと知らずにルノーF1を作った時には気にもしていなかったけれど、もしかしたらエアブラシだとムズかしいのだろうか?
奥に見える新型NSXがさりげなくGT3仕様だったりするのがうれしい。
2000GTの競演だ。
執事もドアを開閉してみたことがあるが、とても毎回やる気にはならない。それなのにこちらはいわゆるフルパカ、全開閉に改造されている。そしてエンジンルームには当然のように3M型2Lが鎮座する。
執事も製作中のダッヂチャージャー。
黒い車体もたいへんキレイで、ファントムトップが丁寧に塗り分けられている1台。エンジンルームには執事のHEMIとは違ってマグナム440が載っているし、タイヤホイールはレーサー仕様になっているあたりは製作者の趣味の違いだ。
これを見るとファントムトップは捨てがたいなぁ。
最後はスチロールの名車たち。
今年念願のル・マン24h初優勝を飾ったトヨタのTS050はミニ四駆とガレージキット以外では模型化されていないので、安価に手に入れるには必然的にスクラッチビルドするしかないとなる。それ以外にもトヨタ7など、なかなか魅力的なラインナップが並ぶ。
おかえりの駐車場にて。
トヨタ博物館はクルマ好きに愛される空間だ。当然のようにレアなクルマが集まってきて、今日など偶然にも貴重なデロリアンがこんなに並んでいた。意外と地元ナンバーが数台いることがうれしい。
いい天気だった。
ここに載せた以外にもたくさんの素晴らしい作品を見ることが出来た。スクラッチビルド系が目を引くけれど、癖のあるプラモデルを素直に完成させて破綻のない佇まいで仕上られている時点で、どれも超絶技巧と呼ぶにふさわしい出来栄えであった。
こうして執事の憩いの時間は終わりを告げるのだった。
Posted at 2018/11/27 21:58:10 | |
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