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アレックスモールトン博士ゆかりの展示を見てきた。


アレックスモールトン博士は自転車好きにはモールトンバイシクルズの創始者として、自動車好きにはクラシックミニのラバーコーンサスペンションの開発者として知られるイギリスのエンジニアである。




やってきたのはいつものご近所ミュージアム、アウトガレリアルーチェ。サブタイトルは”英国が生んだサスペンションの奇才、アレックスモールトン博士の実験室から”




いつものこじんまりとした会場に並ぶクルマと自転車。

さすがにMINIが４台に、MUOLTON BICYCLEが３０台も入るとごちゃごちゃして見える。ここの展示は厳選された数台のクルマを魅せるのが良いところなのに。なんだか残念な感じだ。




本物なのか？AUSTIN MINI PROTO TYPEの２号車。

市販車との違いはほとんどわからないが、実際にはオースチンヒーレーの部品を流用して作られているらしい。大きく特徴的なのはオープントップというところ。




１９６１年登場のAUSTIN MINI PICK UP。

車載されたMOULTON BICYCLEがハミ出ている。さすがMINI、ピックアップトラックにしたところで所詮はMINI、小さいのである。




AUSTIN MINI MOKEのコックピット。

もともと軍用車両として開発されたMINI MOKEだが、イギリス軍では正式採用されず、市販されるとなぜかビーチバギーなどの用途で５万台くらい売れたらしい。




１９６０年登場のMORRIS MINI VAN。

こちらもMOULTON BICYCLEを２台も車載しているが、フロントタイヤを外すことでハミ出していない。実際に観音開きを閉じられるかは不明だが。




代表的なMOULTON BICYCLE。

ロードレーサーのダイヤモンドフレームに疑問を呈し作られた長円断面のFフレームとサスペンションを持つ。




自転車が中心の写真がならぶ壁面。




ダイヤモンドフレームとの比較写真。

フロントとペダルを結ぶメインフレームは同じ位置。そして乗り手のポジションも同じ。でもタイヤは極小径で、その分だけサブフレームが下にくる。こうしてみると本当に面白い。


今回もアウトガレリアルーチェはマニアックであった。自動車好き者にとっても、自転車好き者にとっても勉強になるのであった。