１１３系３８００番台（サンパチ君）・・JR西日本の最大級魔改造車

ＪＲ西日本名物の電車改造、通称「魔改造」ですが、
その魔改造車の中でも群を抜くインパクトを与えたのが、

１１３系３８００番台、通称「サンパチ君」です。


●113系3800番台（雑誌からの抜粋）

１１３系３８００番台に関しては、ウィキペディアに書かれているので、
そちらを見て下さい。

説明とかぶる部分がありますが、このサンパチ君は、
２００１年に改造を受けて登場した１１３系ベースの２両編成のワンマン運転対応車両で、

１１３系８００番台をベースに、先頭電動車のクモハ１１２＋モハ１１３のユニット車の再改造を行い、
中間車だった、モハ１１３に無理やり運転台をくっつけ、
何とも言えない顔つきの中間車・先頭化改造のクモハ１１３・３８００番台と、
元々の先頭車の、クモハ１１２・３８００番台との２両編成となったようです。

主に福知山線の篠山口～福知山、山陰本線の福知山～城崎温泉（当時は城崎）間を
結ぶローカル線仕様でした。

このサンパチ君は、独特の顔つきが特徴ですが、
以前の中間車先頭化改造では、廃車になったクハ１１１の顔面を移植していたみたいですが、
結果的にコストもかかるため、簡素化した方が経費節減にもつながるという、
かつて、国鉄末期に北陸本線専用に登場した、５８３系電車寝台の、
近郊通勤型改造車、４１９系、７１５系等の、
中間車先頭化改造の技術が惜しみなく発揮され、
登場した次第で、この改造クモハ１１３系の運転台は、廃車になったクハ１１１系から流用と言う
徹底したケチ・・もとい、コスト節減が実現した車両と言えるでしょう。

とは言うものの、補強のためにくっつけた、警戒色を施した鉄板といい、
ＪＲ西日本のやっつけ感も垣間見えるこの改造、
この特徴あるフロントマスクは、あらゆる意味でネタ提供をしており、
流石に笑いの聖地、大阪に本拠を置くＪＲ西日本、ツボを押さえております。

・・・んなはずはないですけど、この技術は今後登場してくる、
こんな中間車・先頭化改造にも活かされていきますが、
流石にサンパチ君顔はまずいと思ったのか、かなりまともになりました。


●貫通路付・切妻型（画像は１１５系）


●非貫通型・切妻型（画像は雑誌からの抜粋・１１５系）

でも、原形はすべてコレですから、とても、同じ１１３系系列とは思えません


●113系・湖西線運用・湘南色

なお、113系3800番台は、2008年8月に、223系5500番台による置き換えの為、
全編成が廃車になりました。


●223系5500番台

なお、ようつべに、サンパチ君のことを紹介したＭＡＤ画像があったので、
貼っておきます。

<object width="420" height="315"></object>

携帯の方は以下のアドレスからどうぞ。

http://www.youtube.com/watch?v=pUw6_r--7ko

この、サンパチ君は、全国のＪＲを走る国鉄改造車の中でも、
間違いなくトップクラスに入る魔改造車なのは言うまでもなさそうです。