
皆さん、こんにちは!
昼夜の寒暖差が大きい今日この頃、
皆さん如何お過ごしでしょうか?
今回は久々にオートバイネタで行こうかと思います。
最近のオートバイには殆ど関心が無くなってしまったんですが、
私が学生時代は個性あふれるオートバイ達がmバブルに合わせて
これでもか!と言わんばかりにあふれていました。
最近は、125ccクラスのビッグスクーターが人気ですが、
そんな中、カワサキの250ccのオートバイ、
「カワサキ・ニンジャ250R(ninja)」が大人気らしいですね。
「ninja」とは、カワサキのオートバイのなんと言えばいいんでしょう?
ninjaと言えば、海外ではカワサキのオートバイの愛称でおなじみ、
日本でも「ninja」と言えば、カワサキのオートバイで、
4サイクルエンジンを搭載したマシンにつけられている愛称みたいな感じでしょうか?
ともかく、ninjaと言えばカワサキのオートバイというのが
バイク好きにはおなじみですね。
話がそれましたが、今回紹介するオートバイは、現在人気のninja250のルーツともいえる?
オートバイかもしれません。
今回紹介するオートバイ、カワサキGPZ250Rと言うトートバイは、
1985年12月にカワサキから発売されたオートバイです。
で、私が中免をとって初めて乗ったオートバイでした。
当時カワサキには、4サイクルエンジン搭載車に、
GPZシリーズがあり、空冷モデルにはGPZ-Fシリーズ、
水冷モデルには、GPZ-Rシリーズがオーバーナナハン、ナナハン、400ccなどに
それぞれ存在していました。

1984年にデビューした、カワサキ伝統の空冷DOHC2バルブ・並列4気筒いエンジン搭載の
カワサキGPZ400Fと言うオートバイで、
同じスタイルを持つ、750cc、1100cc、750ターボモデルがありました。

同じく1984年ころにデビューし、海外仕様に900cc、国内仕様に750ccが用意された、
カワサキGPZ900Rです。
こちらは、新開発の水冷DOHC4バルブ・並列4気筒エンジンを搭載していました。
900Rの方は2000年代前半まで製造されていた大人気モデルで、
特に映画「トップ・ガン」で、主演のトム・クルーズが役の上で愛車として乗っていたのが
このGPZ900Rで、滑走路をかっ飛ばすシーンは有名ですが、
この映画の人気も後押しして海外や日本でも爆発的な人気を収めたマシンです。

1985年、日本で新たに発売されたGPZ-Rシリーズの400cc、600cc版です。
GPZ400Rは、中免ライダーに爆発的な支持を受け、大人気モデルになりました。
エンジンは水冷DOHC4バルブ・並列4気筒です。
で、250ccクラスにもGPZ250というオートバイがありました。

1984年に登場していた、GPZ-Fシリーズの末弟モデルとして同年に登場しました。
画像は85年のカラーリング変更モデルですが、
エンジンは1970年代後半に登場した、
Z250FTというモデルに搭載されていた
空冷OHC2バルブ並列2気筒を継承、
チェーン駆動ではなくベルトドライブを採用した初心者にも扱いやすいマシンでしたが、
流石にエンジンは旧さを隠せませんでした。
ライバルでは、1983年、スズキが250ccクラスでは初の4気筒モデルとなる、
GF250FWと言うマシンを投入していました。
この後1985年にはこのエンジンを継承したニューモデル、GF250をデビューさせています。
更にホンダは1982年に水冷DOHC4バルブ・V型2気筒エンジンを搭載した
VT250Fと言うマシンをデビューさせていましたし、
更にヤマハは1985年に水冷DOHC4バルブ・並列4気筒エンジンを搭載した
FZ250・フェーザーをデビューさせ、4スト250ccでは当時最強の45馬力を達成していました。
その中でカワサキはGPZ250の後継機ともいえる、GPZ-Rシリーズの末弟モデルとして、
1985年12月にデビューさせたのが先述のGPZ250Rでした。
スズキや、ヤマハが4気筒モデルを投入していた中、
当時のカワサキ技術陣は、
「クォーター(250cc)において、最も優れたトータルパフォーマンスを
追求できるユニットは、ツイン」と結論付けて開発した、と言われる新ユニットは、
水冷DOHC4バルブ・並列2気筒、いわゆるパラレル・ツインでしたが、
結構な高回転型で最高出力は43馬力/13000rpmを達成、
最大トルクも2.4kg-m/11000rpmと十分なパフォーマンスでした。
このGPZ250R、タンクが赤、黒、シルバー、白の4色に対し、
シートが赤、黒、黄色、白の4色が用意され、
購入者の好みで最大16通りの組合せが選択できるようになっていました。
しかし、見ての通り、スタイルがあまりにも奇抜過ぎたのが災いして、
このGPZは、不人気車になってしまったようです。
フロントマスクは、一連のGPZ-Rシリーズの面影を持っていますが、
スタイルは・・・テールエンドがまるでバッタのようでしたww
私が学生時代、250ccのバイクを購入しようと行きつけのオートバイ店に出向いたとき、
中古で17万円のスズキGS250FWがあったんですが、集合マフラーに換装されており
そこそこ走行距離も行っていた中、
お買い得品で展示されていたのがこの赤・黒のGPZ250Rでした。
1987年、カワサキは新たにGPXシリーズを展開、
末弟モデルにあたる250ccには、このGPZ250Rのエンジンを改良し、
45馬力にアップしたエンジンを搭載したGPX250Rがラインナップされて
たちまち大人気を得ていました。
このスタイルを観れば、GPZ250Rが不人気なってしまったのも仕方ないでしょう・・・
価格も新車価格でGPZが45万なのに対し、GPXは47万と
さほど差もなかったのですから・・
でも、当時の私には、財布の事情もありましたし、新車で39万というこのGPZは
魅力でしたし、この奇抜で不人気?なマシンが愛おしく思え、購入を決意ました。
いざ実際に乗ってみた感想ですが・・
エンジンはとても、中・低速重視のギア比なんでしょうか?
トルクが効いていて発進がとてもやりやすいエンジンで、
坂道でも2速で余裕で発進できるほど。
流石に高速巡航はきつく、しんどかったのを覚えています。
実際、高速道路で当時ホンダの最新2ストモデルだった、NSR250と言うバイクに
簡単にチギられました。
ただ、このバイクはシティ・コミューターというコンセプトがあったようで、
街乗りメインで考えれば十分すぎる性能だったと思いますし、
確かメーターは15000rpmまでは刻まれていたので、
高回転型エンジンだったのかな?って気がします。
当時ライバルと言われたホンダのVT250、スズキのGF250とは
煽られても余裕で喰いついていきましたし、
ツインエンジンでは十分すぎるスペックだったと思います。
普通にスタンドを立てていれば、お尻が跳ね上がるバッタのようなスタイルですが、
実際に乗って走行していると、リアは沈み込んでそれなりのスタイルで、
結構カッコ良かったです。
そして、シート高がとても低く両足が地面に着くどころか、
バイクを挟んで両足立ちが出来るほどで、
取り回しも楽で、
身長の低い女性の方にも扱いやすいだろうなぁ、と思いました。
大学時代、夜学だった関係で、たまにオートバイで行ったこともあったんですが、
そこに、同じGPZに乗っている学生さんがいたようですが、
リアのデザインが気に入らなかったのか、カウルを自作したのか、
はたまた売っていたのか、カスタマイズしていてようです。
それはそれでアリでしたが、自分はあえてオリジナル重視でしたので手を加えませんでした。
ただ、欠点はこのデザインゆえの貧粗なタンデムシート、
荷物がそれほど載せられないゆえに遠出ができない、
そして、大雨に降られるとなぜか雨水が電装系に悪さをして、
たまに、エンジンが走行中に停まってしまうという現象がたまに起きる事でした。
このオートバイは自分が限定解除して、大型を購入した後、
親父が中免を持っていたので親父に譲り、トータル約7年乗ったあと、
専門学校時代の友人にタダで譲りました。
で、このGPZ250Rで新開発された、水冷DOHC4バルブ・並列2気筒のユニットは、
この後GPX250、ZZ-R250に引き継がれ、排ガス規制に対応したのちに
現在のニンジャ250に引き継がれている点を見れば、GPZ250Rがそのルーツに
なっているのかもしれませんね(笑)
最後になりますが、カワサキは、流行にとらわれない、独特の個性を持っています。
このGPZ250Rがデビューした1985年頃は、レーサーレプリカと言われる、
実際にレースで使用されているマシンの技術、スタイルをそのまま
市販車にフィードバックする、レーサー・レプリカ・モデルが大人気になっていて、
400ccクラスでは、すでにヤマハとスズキがレプリカモデルを発表、
1986年には、ホンダも400ccクラスにレプリカモデルを投入、
更に250ccクラスにもスズキ、ヤマハに続いて、4気筒モデルを投入しました。
1987年には、カワサキを除く3社が大型クラスから250cc、原付クラスに至るまで
レーサーレプリカを投入していましたが、
カワサキは全くレプリカモデルを投入していませんでした。
250ccクラスに4ストエンジンで4気筒モデルを投入するのは1988年の事で、
しかも、これがカワサキ初の本格的レーサーレプリカになる、
カワサキZRXシリーズでした。
このカワサキの個性こそ、今でも根強い人気を持つ
カワサキなのかもしれないですね。