
今回は、スタートそのものがアニメキャラクターのイメージありきな為に、それ以上は伸びなかったアイドルです。
42 浅倉亜季
1968年7月3日生まれ (49歳)
1986年、人気アニメ『タッチ』のヒロイン、『浅倉南』のイメージガールを決める、
ミス南ちゃんコンテスト
で優勝。
同年、テレビアニメ『タッチ』の挿入歌
『南風・夏少女』
でアイドル歌手デビュー。
当時のあだち充のアニメは大ヒット、ある種の社会現象でしたので、彼女のデビューもかなり派手でした。
最初から、あだち充の専属の様であり、本人の元々の性格やキャラクターを完全に排除して、あだち充の好みバリバリに、アニメの浅倉南の3D化を無理矢理に推し進めていた感がありましたね。
従って、テレビドラマ、ミュージカルなど、あだち充関係の作品のヒロインを殆ど占領してました。
また、『陽あたり良好』を始めとして、主題歌、挿入歌も彼女に唄わせるなど、大人の好みと都合でキャラクターを演じさせていた・・・正に着せ替え人形だった訳です。
彼女は、バラエティも出るわけでもなく歌番組の常連でもないのに、知名度はバツグン!
但し個性は全てが浅倉亜季ではなく、やっぱり浅倉南になってしまってましたね。
・・・この辺りが後に歪みを生みます。
まず、浅倉南と言うキャラクターは、アニメの声優として『日高のり子』が先におり、あだち充ファンの中で、イメージが二分してしまいます。
どちらが良いかは別にして、アニメしか認めないアニメファンには、間違いなく三次元と二次元のイメージ違いからくる不評を彼女は受ける事になります。
更に、あだち充のアニメキャラクターそのものが、良く似た外見を持っていた故、それを彼女が何回も演じたり装ったりしたことにより、彼女そのものが見飽きられた訳です。
アニメのブームも長く続く訳もなく、ゆっくりあだちアニメ人気も下り坂になります。
・・・そうなると、今まであだちキャラクターだけを演じてた彼女の存在意義が薄れ、勿論消えて行く事になるわけです。
早いもので、二年後の1988年にはラジオのパーソナリティ以外は、目立った活動はありません。
浅倉亜季ちゃんに限らず、最初から濃いキャラクターを演じていたアイドルは沢山います。
スケバン刑事を演じた、斎藤由貴や南野陽子、浅香唯などは典型ですが、彼女らは以降そのキャラクターだけでは勝負してませんよね。
むしろ、脱皮してイメージを変えています。
この様に、イメージやキャラクターが先行してデビューしたアイドルは、それをどのタイミングで脱皮するのか、脱皮出来るのかがカギなんです。
勿論、事務所の力やプロデュースの方法の違いもありますが、元々大人が演じさせていたわけですから、本当は彼女には罪はない訳です・・・が。
話は少しそれますが、『秘密戦隊ゴレンジャー』の初代キレンジャーを演じた畠山麦さんは、ゴレンジャーが終わった後もキレンジャー(大岩大太)のイメージを払拭出来ず、ノイローゼにより自殺してます。
他人が付けたイメージとは言え残酷です。

(余談終わります(笑))
シングル6枚、アルバムはありませんが、2002年に、復刻版ベスト
『Myこれ! 浅倉亜季ベスト』
が発売されました。
但し、現在はプレミアム価格になってます。
唄は、不安定な高音がいたいけで、大人心をくすぐります。
決して上手ではありませんが、巧みに浅倉南ちゃんとリンクしてて、意外と聴き込めます。
聴くか聴かないかは、あなた次第!
80年代B級アイドル渡・・・71%
浅倉南と言うキャラクターがないままデビューしてたらどのくらい売れたのか、ちょっと気になります。
おわり
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Posted at
2018/06/14 12:38:44