
今回は、80年代アイドルの可能性を模索したが流石にこれは無理だろ…と。
滅茶苦茶なプロデュースは黒歴史を創るだけ…そんな代表的なアイドルです。
61 花井その子
1963年12月29日生 (55歳)
出身地???…M78星雲?
彼女はよくある子役出身です。
1980年4月22日から同年9月22日まで東京12チャンネルで放送されていた特撮テレビドラマ
『ぼくら野球探偵団』
で、『アリス』という女の子役を演じていました。
当時の芸名は菅照美(どうも本名)です。
作品の内容は、江戸川乱歩原作の『少年探偵団』をモチーフにした探偵物に、当時流行の少年野球を絡ませて「特撮野球アクションシリーズ」と銘打った独特な雰囲気の作品となっていました。(内容はあまり正確に覚えていませんm(__)m)
…と特撮と野球の不思議な融合ですが実はこの番組は、あのウルトラマンで有名な、
『円谷プロ』
と、東京12チャンネルの共同企画作品でした。
その中の彼女は、実は円谷プロに所属していた子役俳優のひとりだった訳です。
ただし、彼女は当時から色々と不思議な噂が多かった様で、この番組に出演していた故にか、
…野球が滅茶苦茶上手かった…とか、
…中日ドラゴンズの応援歌を歌っていた…とか、
などなど、野球に纏わる伝説?が残っています。
(現在の稲森亜美さんみたい?…(笑))
その後彼女は2年後の、1982年12月11日 、
「キューピッドLOVE」
でアイドル歌手としてデビューします。
所謂彼女は、円谷プロ所属の初のアイドル歌手なんです。
…とは言っても当時の円谷プロにはアイドルを育てるノウハウはなかったので、放置プレイの如く、単なるアイドルとしてアイドルらしい歌を歌わせていただけで、何一つ捻りも工夫もありませんでした。
なので、当然売れる訳もなく、当時の華の82年組の中では、間違いなく地味な存在でした。
ところが、流石の円谷プロもそれが判ったのか、セカンドシングルは円谷プロらしい暴挙に出ます。
2nd 『コズミック ラブ』
…そう、彼女に怪獣のダンサーを付けてしまいます。
バルタン星人、ピグモン、レッドキング…
こいつらが、一度聴いたら忘れられないリズムで、滑稽なダンスを披露します。
(因みにこの着ぐるみは、3体ともこの歌用に新しく製作された様です)
この映像は、現在スカパー644チャンネル(歌謡ポップス)で放送されている『レッツゴーヤング16』で、奇跡的にデジタルリマスターされた綺麗な映像で観ることが出来ます。
(YouTubeでも閲覧出来ます。)
ピグモンと手を繋いで登場して、切れの良いダンスを躍りながら歌う彼女…。
その均整の取れたスタイルと如何にも真面目そうな仕草が、怪獣とステージに立つという大人の事情と言う演出の被害者だったことは、直ぐに判ります。
私も初めてこの映像を見た時は、滑稽と同じくらい哀しみを感じてしまいました(笑)
この演出が誰が見ても間違えだった事は明白で、少しの間は話題にされた様でしたがすぐに飽きられ、以降ほとんど映像メディアには出なくなります。
唯一『俺たちひょうきん族』のタケちゃんマンのコーナーで、怪獣と一緒に合成映像のゲスト出演したことがあったくらいでしょうか。
この様な完璧なプロデュースミスは、80年代はかなりあります。
その中でも彼女のプロデュースミスは、あのアイドルグループの黒歴史で有名な、
『スターボー』
と同等とさえ言われる程のレベルでしたね。
ただし、裏を返せば、昭和ウルトラマンシリーズが一段落し、次のメディアを開拓し始めていた円谷プロの苦悩が良く伺えますね。
だから、当然彼女が悪いわけでなく、80年代と言う時代が悪かったのかも知れません。
シングルはたった2枚だけ。
今、彼女の歌は、限られたオムニバスCDでしか聴くことは出来ません。
先ほど述べたように、特に『コズミック ラブ』は、一度聴いたら耳に付くリズムが、ある意味不気味です(笑)
YouTubeで、幾つか聴けますので、怖いもの聴きたさにどうぞ( ゚∀゚)つ
…当然…、聴くか聴かないかは、貴方次第!
80年代B級アイドル度…99%
もはや、Bではなく、C級アイドルです。
救いなのは、コケティッシュな笑顔と、均整の取れたスタイルでしょうか。
これだけは、今でも充分通用します。
然るに円谷プロは、この失敗を糧に円谷一族の娘の『円谷優子』にあっては、しっかり中森明菜の『研音』に所属させました。

(でも、やっぱり売れなかったのは、円谷プロらしい?)
写真が少なくて苦労しました( -。-) =3
おわり
Posted at 2019/03/02 21:35:56 | |
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