合計5個の騒々しいベァーベルとクマ鈴のお陰で、笹から姿を現すことはなく藪の中を逃げていったので、路上で鉢合わせする事態は避けられましたが...
彼らが逃げた方向から、私が引き返すとクマに背中を向けることになるので...
この地のクマは、自動車や農機具・建機・林業機械などのエンジン音や作動音、鈴やベルの金属音、人声や音楽、ダム放流のサイレン等の電子音等 を不快なもの・彼らの好奇心の対象にならないものとして学習している。
と、こんなおバカなことを書けるのも何事もなかった今だから、ですよね。
軽率な単独行動、正直反省しています。
(次回はバスを利用した三浦ダム見学会に参加します)
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ゲートから三浦ダムまで約8km
途中30分毎に小休止数分、1時間で大休止5分が理想か...
歩き始めて30分。
このルートの難所、長さ500mのトンネルです。
森林鉄道の軌道がそのまま道路になったこの林道、アップダウンが無いほぼ一定の緩~い登りは鉄道跡ならではの楽ちんな点なのですが、
鉄道ならではの容赦ない長いトンネルによるショートカットには難儀。
当然、照明なんか無いし。
愛用=ストームクルーザーのジャケットと新調した傘で凌いできた霧雨ですが、この辺りで雨も本降りに...
やはり、上流部では天気予報は話半分以下でした。
トンネルの入口をお借りしてでレインウェアのパンツも着用。
シューズ着用したままのパンツの脱ぎ着には慣れてますが、ストクルのフルジップパンツが欲しい今日この頃。
↑↑ (ノ゚д゚)ノ ウォォォォー!!
と、関西電力の巡回車輛。ドライバーは凄い形相でビックリしていたけど...
こっちもビックリですよ。
交代勤務の時間なのかしら。
無雪期の三浦ダムは有人ダム。
こんな天候にこんな場所で、ぼっち歩きに楽しさや高揚感を感じるのも、終着点に人が居るからゆえの安心感に基づくもの。
単独行・ぼっち歩きは大好きだけど、このトンネルはさすがに怖かった。
レインウェア・防水タイプのへッ電必須。
しかし、電力会社の巡回車輛も変わったものです。
昔はジムニーやジムニーシエラも多かった感じがありますが、今ではHV車輛。
森林管理事務所の車両同様、山間地の給油事情ゆえ走破性より航続距離重視なのかしら。

林道起点から3.0㎞地点
渓谷に沿った緩いR、森林鉄道跡を感じる道路付ですね~
そういえば、路面で見かけた夥しい数のサルの糞も見掛けなくなりました。
里から離れた証なのでしょう。
サル・イノシシ・クマ、(特にサル)は里に近いところに出没するとか。
反対に孤高のカモシカは人気のないところ。
しかし、なんで道路の真ん中でう☆こするかなぁ...
「キジ撃ち」は茂みに隠れてナイショで... が、山の鉄則だろ!
同じ霊長類として恥ずかしいぜ。
いえいえ。もう人間界は...
「キジは撃たない」が、今後の山では主流になるかも。
この運動、南信地方の南アルプス・中央アルプスで推進してますね。
私も可愛いやつをザックに入れてます ^^

おっと,各画像ごとに脱線しまくり。
歩き始めから約1:00、林道起点から3.5km(出発点からは4km)
そろそろ大休憩しますかね。

先の画像から500m進んだところで休憩↑
雨足は幾分弱まったものの止む気配なし。
同じ南信地方と言えども、三峰川上流域や小渋川源流域とは異なる独特の山深さ。
↓お約束の崩壊
↓今回、見たかった(目の当たりにしたかった)植生景観か!?
↓同じ場所の奥部。限りなく透明な王滝川の清流。
但し、何か違和感を感じる白っぽい樹木が...
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2016年夏、約20年降り白巣峠に行った。
その際、峠から見える王滝側の植生に違和感を感じた。
車中泊して唯ガツガツと未舗装林道を走って山を越えた20年では特段感じることは無かった違和感。
その後、昨年冬にこの地を訪れたときに地元の方から聞いた話で、それまで目にしたり、学生時代から断片的に聞いたりしていた色々なことがあるキーワードで一つに繋がったのだ。
そのキーワードとは、伊勢湾台風(S34年)...
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おっと、今日はダム活でした。
私は風倒木被害後の造林についての知識など全く持っていないので、ド素人の推論は次の機会にということで。明日、天気が回復すれば、白巣峠に行ってみたいと思っています。その際にでも ^^
それにしても周囲静か過ぎ。いや、熊鈴騒々し過ぎか(笑)
この辺りは川の流れも穏やかです。
魚影が見えるのだけど↓
↓違和感を感じる広い空間。
かつて林鉄のヤードでもあったのでしょうか?
SLの給水塔跡? 転車台の跡?

遺構に混じって真新しい設備も...↓
林道起点から8km...
やっと見えた↓↓
三浦ダム
但し、地形図眺めて楽しみにしていたアタシの萌え萌えポイント「その1」は樹木の影...
ヒノキ、邪魔だし。
林鉄遺構の短いトンネルを2つ潜れば...ダムは間近。
先ずは下から眺めてみましょう ^^
その前に...チョイと進んで↓↓
20年前は通れたトンネル、MTBやトレランでのコースとしても使われる未舗装林道の分岐。当時、ここから登ってダム湖を遠巻きに半周。鞍掛峠に行きました。今は複数のゲートがあるのだとか。
森林鉄道はトンネルを抜けてダム湖畔を進んだ本谷という地点が本線の終点。
鉄道橋に板を渡しただけの橋梁が残っていました。確かそこで自車の写真を撮ったはずだが、ネガが見つからない。
木曽三浦氏のルーツもその辺り?

■三浦ダム■
関西電力所有の発電ダム。
スペックと成り立ちは
こちら
利根川水系で例えるなら、堤体は藤原ダム、湛水面積は奈良俣ダムを凌ぎ下久保ダムに迫る規模か。
管理事務所付近に標高1,305mの水準点あり。
コンクリートの色と苔が歴史を感じさせますね~
ん? 妙にのっぺりしたダムだなぁ。
あっ、そうか! と、萌え萌えポイント(後述)ならではのビジュアルなのね。と、納得。
↓この手前にセンサーがあって、通過すると警報が鳴り渡る
↓トンネルのところで追い抜いていったヴェゼルも停まってました。
(逆に停まってなかったらヤバいですよね)
降雪対策?シェルターのような通路が天端上を通っており、天端からダム湖は見えず。

警報を聴いて建物から出てきた(軽トラの主と思われる)おじさんからこっぴどく怒られるのかな?と思ったら...
開口一番、「ゲートの手前で何か見なかった?」のお言葉。
私、「親子のクマを見かけましたけど。」
おじさん、「7:30に通った時、道路に近い木に登っていたよ。」
と、本降りの雨の中、管理棟の軒下で暫しクマの話題で話し込む。
私が滝越に宿泊していること、登山装備であることから何となくウェルカムモードに ^^
滝越集落からダムまで通っている方でした。
クマ対策として仰っていたことは地元の皆さんと同じ。
但し、笛も常に身に着けているそうです。手を止めたり休憩したりするときに音を発せられるように、と。

天端右岸のダム湖を見渡せる地点まではいっても良いとのことでしたので、お言葉に甘えて。

↑堤体と合体している変わった形の取水塔
↓天端より下流部を望む。全ての連絡通路が雪避けシェルターによって結ばれています。前述したが、天端にもシェルターが設置されているため、上流部は望めません。
堤体直下に三浦発電所の建物。発電水は直ぐに取水され、送水トンネルで滝越発電所へ。
ん? 洪水吐の水は... ?
そう、それが、萌え萌えポイント「その2」であり、のっぺりしたダムである原因。
↓ダム湖上流部を望む。


MTBやトレランに解放される国有林道はダム湖最上流部のさらに奥。
学生時代に耳にした三浦実験林も同様。
鞍掛峠はさらに奥にあたる県境稜線。
生憎の天候です。最深部の山並は見えないですね。
伊勢湾台風に伴う風倒木地の現在植生を見られればと思ってましたが...
それはまたの機会に。
と、「また」は当分無いかな。
やはりここは独りで来るのは危険な場所。
次はきちんとダム見学会に参加して来ることにします。
「ここは大変危険な場所です。早く立ち去って下さい。」
と、警報の次は音声アナウンスがダムサイトに流れる。
先ほどのおじさんにも長居はしませんと伝えてあるので、早目に退散。
雨足強いので自撮りなんか出来ない。
代わりに訪問の証しのスクショ。
新時代の幕開けに辺境にある難攻ダムに居られたということは嬉しい限り ^^
初心者卒業かな。
↓↓萌え萌えポイント。
ダム右岸に注目。
その① 右岸に伸びる細い尾根 ⇒ ある意味自然の堤体として利用?
その② 洪水吐の水はトンネルでその尾根を潜って、隣の白谷川に放流される ⇒ 堤体がのっぺりしている理由
かなり珍しいタイプのダムではないでしょうか?
地形図見ながら、間近で見てみたいと思ってました。
「少し下流の峡谷にダムを建設すれば効率的だろ!」 ですって?
それは無理だったと思うな。そうすると、ダム湖の湛水面積が大変なことになりますよ。いくらなんでも、当時は国の直轄だった天然ヒノキ林を大量に湖底に沈めてまで、そんな大規模な水利は発電事業といえども許可されないでしょう。(と、こんなシュミレーションもカシミール3Dの遊び方の1つ)
雨の中作業をしていた滝越のおじさんにお礼を言って、帰途に...
おじさん、「帰り大丈夫? 宿に電話してやるよ。林道ゲートまでクルマで迎えに来て貰えばいいから。」 と、有難いお言葉。
私、「そこまでして頂かなくても... 行動予定と下山時刻は宿に伝えてあるし。ベルだの鈴だの鳴らしながら歩いていきますから。」
おじさん、「そうか。それだけ騒々しければ大丈夫だろうな。でも、気を付けて。俺は15:00まで仕事だから、15:20頃ゲート付近を通るから。」 と、重ね重ね有難い。
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12:10 三浦ダム出発。
復路はアクシデントもなく所要1:40で下山。
でも、やはりトンネルは怖かった。
最後の2kmくらいは、ベアーベルを手に持って鳴らしっぱ。
ボリュームMAXでPerfume流しっぱ。
宿への到着予定の14:00着には間に合いました。
14:30には入れるようお女将さんがお風呂を沸かしておいてくれました。
軒先でレインウェアやシューズなど濡れもののメンテを済ませて、早速お風呂を頂きました。
お天気が回復すれば、小秀山山頂で飲みたかった缶ビール。ダムには持参せず。
入浴の間、外の水路に浸けておいたら、飲み頃になりました。
「相棒」の再放送見ながら ぷはぁ~ ^^
本日、43シエラさんの出番は無し。
ダム活はいつも走りっぱだから、たまにはこういうのも良いかも。
夕食は七笑を頂きながら... あぁ、美味しい ^ ^
この日は襖を隔てたお隣の部屋に、渓流釣り&風景写真の男性2人組が入ってましたが、旅慣れた感じの静かな方々で趣味柄?明朝早いらしく、早目に就寝してしまわれたようです。
私も布団で小音でTVを観ていたら、いつの間にか眠りに落ちてしまいました。
舗装路歩きと言えども、運動不足で肥え気味の身体には往復20kmはさすがに応えたな。
令和の初日はダムにて (#^.^#)
ダムカードも無く古くて地味なダムへの訪問ですが、私に取っては大充実のダム活になりました。
但し、単独行はリスク高し。先にも書きましたが反省する部分も多いです。
おっと字数ギリギリ。最後は端折っておしまい。