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この忙しいのに、あべのハルカス美術館で開催されていた「ブラックジャック展」に行ってきました。

当時の時代背景とか、虫プロの救世主的にブラックジャックがヒットした事がどういう意味があったのかとか、すごく考えさせられました。

私が一番印象に残ったのは、あれだけヒットした鉄腕アトムとかの虫プロが1973年当時、約五億円の借金があり、手塚治虫さんご本人でも借金取りから逃げ回るようなヤバい状況の中、ブラックジャックという作品で、Ｖ字回復していった理由がわかるような気がしました。

中でも、ブラックジャックが毎回1本読み切りの作品だった理由が、いつでも人気が出なければ、打ち切りできるように、最初から決められていたと言うのでびっくりしました。いつ止めてもいいように1本読み切りだったということなんですね。

私は今回の展示会で初めて知ったのですが、そのくらい会社が傾いていたんですね。いつ止めてもいいように、1本読み切りの漫画を描いていた。当時の手塚治虫さんの気持ちが、抜き差しならない現実的なこのブラックジャックと言う作品の良いところにすごく反映されているように思いました。

作品を読んだことがある人なら、ご存知だと思いますが、現実の中に、人間の命の大切さをいろんな角度から表現されているような本当に読み応えのある漫画だと私も思っています。

今回は、この展示会で、作品すべてだと思うのですが、原画を見ることができました。これはこれで今まで、私が経験したことがなかったので、その意気込みも、作品の1番大事にしている色々な「命」に向き合う現実的なところもたくさん見ることができたように思います。12月14日までのイベントですが、家族で見に行けて本当に良かったと思っています。