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Mr. ポールの愛車 [ローバー ミニ]

整備手帳

作業日:0001年1月1日

その名はラゴンダ。まるで怪獣みたいなネーミングのガソリンキャップ。ローバーミニ

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目的 チューニング・カスタム
作業 DIY
難易度

中級

作業時間 12時間以上
1

昨日秋ヶ瀬公園の32CCMに参加して、その模様はブログにUPしたのだが、気が付けばもう半年近くも整備手帳の方は何も更新していないのであった^^;

と言う事で、昨日のブログUPのついでに去年行ったカスタマイズについて記録しておこうと思う◎

まずは完成形の図から✌
2

これは1930年代の英国車Lagonda(ラゴンダ)に標準装備されていたキャップだ。

およそ90年以上前にラゴンダの為に製造されたキャップで、ラジエターキャップとして主に装備されていたようだが、色々と画像検索してみるとフェーエルキャップとしても用いられていたようなのだが、正直実際のところその詳細は不明だXX

なにせ90年以上も前のパーツである

その後ラゴンダ社は、1947年にアストンマーチン社に吸収合併されてしまう運命にあった

これはたまたま海外のオークションサイトに出品されていたのだが、見た瞬間にもう一目惚れで☺

自分のミニに付くかどうかも分からないのに思わず購入してしまったのであった・・

だってこんな出物、おそらく一生、いや二生に一度あるかないかでしょうね。。

口径がミニのガソリン給油口よりかなり小さいと知っていながら買っちゃいましたが・・

多分何とかなるでしょう、、というか何とかしちゃいましょう V
3

真鍮製の堅牢な仕上げのキャップで、手に載せるとズシリととても重かった。
まずはキャップを分解してみた =3

最初見た限りでは、台座リング内側のアダプターらしき部分は圧入されているのだろうと思い、バイスを使用し内側を押し出そうとしてみたのだがそれも叶わず・・

どうやら台座部分は全て一体構造であるようだ。
仕方なく台座リングの内側を、グラインダーで構造崩壊しないよう注意しながら、ミニの口径に適合させるべく加工していった =3
4

当時は負圧弁はそもそも無かったとでもいうのだろうか❓

現代では当たり前のベントが何処にも見当たらなかったので、1.5mm程度の極く小さな呼吸口を設けた◎

もしこの小さな呼吸口を開けなければ、タンク内部がほぼ真空状態となってしまい、ガソリンがスムーズにエンジンまで送られなくなり、結果エンジン不調をきたす原因となってしまうのだXX

分かり易く例えていえば、『水を入れたストローを、指で塞いで持ち上げても水は落ちてきません。』

しかし、指を離した瞬間に水は零れ落ちますよね。
つまりガソリンタンクにとって、『真空状態』は燃料の流れを妨げる結果となってしまうんです

フェーエルポンプに何の問題が無くっても、ガソリンが元気にエンジンまで流れてゆかなくなり、結果『エンジンが吹けない』って事象に繋がるんですXX

だからガソリンキャップにしてもラジエターキャップにしても、タンク内部の圧力を常に一定に保つ事が必要なんです。
ガソリンが減ったら、その同じ体積分の空気がタンク内部に導かれていかなけば、極度な負圧状態に陥りタンク内部が『過呼吸状態』になってしまうのですXX

タンクキャップを開けた瞬間に『プシュー』と音がする事ってたまにありますよね。
一般的にはタンク内部に溜まった気化したガソリンが抜ける音だと言われてますが、実際タンクの内圧が高すぎても低すぎても同じ音がします。

タンク内部の圧力が『ほぼ大気圧』に近いほど燃料供給系は健康状態にあると言えます◎
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脱線しましたが、本題に戻りましょう^^

実は今回、口径の違いを解消する為『フーエルキャップ2個いち作戦』を敢行する事にしました◎

その(哀れな)ドナーとなっていただくのが、ミニ用モンツァタイプのキャップです。

一口にモンツァタイプといっても、クロムメッキが施された物やアルミ地肌の物等がありますが、今回は加工しやすいアルミ製(表面加工無し)をチョイスした◎

そしてこちらもバラバラに分解し、まずラゴンダとの接合ポイントとなる台座リングの余分なリブ等を切除し、お互いにストレス無く融合&嵌める事が可能となる『合致ポイント』に至るまでシコシコ加工していった =3

当初はこのモンツァの負圧弁を、そっくりそのままラゴンダに移植する事も考えたのだが、安全性と機能性を優先するにしても、やはり当時の趣が損なわれてしまうという点、そして何よりも作業がより煩雑で混沌化してしまう怖れもあった為、今回最低限の1.5mmの呼吸口という事で落ち着いた。
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お互いにある程度の圧力をかければ勘合出来る状態になったので、これらを溶接並みの接合力を持つ『ブレニー技研のGM5520』で合体させたV
この接着剤はチトお高いが、自分が知る中では最強だと思っております。

その他には、モンツァの内径に合うように加工したラゴンダの給油口金にマッチするシリコンゴムを選んだり、細かなパーツを洗浄し磨いたりと・・チマチマ作業中の図

最初はお世話になってる神谷電工さんに頼んで、綺麗にリメッキしてもらおうかとも考えたのだが、やはりそれも当時の趣が損なわれてしまう気がしたXX

ピカピカつるつるも大好きなんだけど、折角の30年代の風情が失われてしまうし、今回は当時の雰囲気をそのまま活かす事にしてみた ☺
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そして、無事完成&装着と相成りました✌

このラゴンダの特異な特徴として、
キャップの開閉が2アクション方式となっており、

まずキャップ上部のリブが上部ホルダーにギアの歯のように食い込みロックされ、そして最後にカンチレバーを下に押し下げる事によって、完全にキャップが固定されるという仕組みになっております。

この感触を例えていうなら、『ロック プライヤー』にとても良く似てます

ある程度のテンションをかけてグッと締めると、最後にパチンという音と共にロックされる。
その感覚なんですV

見た目だけでなく、このラゴンダの何とも言えないユニークな開閉機構に、とっても魅了されてしまってます♪
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おそらく?世界に一つだけのミニ用(自分用)のオリジナルパーツが完成しましたV

『ミニ沼』に嵌って早や9年、まだまだ先は当分長そうな気配です。。

まだまだやりたい事が山ほどあり。。
24時間365日弄っていたいほどですが、現実はそうもいかず^^;

ではまたの機会に面白ネタUPしてきますね^^/

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この記事へのコメント

2023年3月1日 0:15
うちのモンツァタイプのガスキャップなのですが、タンクキャップを開けた瞬間に『プシュー』と音がしてます。
どこかにベント穴、空いてたっけかなぁ。。。
今度、探してみます!
コメントへの返答
2023年3月1日 0:54
モンツァタイプなら、5番目の画像にある黒ゴムが付いたパーツが負圧弁となってますので、これに似た機構の物が組み込まれてさえいれば大丈夫だと思います。ここで外内気の気圧調整をしてくれてます。だけどモンツァを含め廉価版のキャップだと、ただ単にガソリンが漏れ出さないようにゴムベラをサンドイッチしてあるだけの物を良く見かけます。

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