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暇人ぶぅのブログ一覧

2014年02月11日 イイね!

アイガモ同時稲作

 ・古野さんの「アイガモがくれた奇跡 失敗を楽しむ農家・古野隆雄の挑戦 」を読んだ。この方はかなり前からアイガモ同時稲作の人として著作を知っていたが、昨年はNHKのAMラジオでインタビューが夏の間流れていて、めげそうに感じた時に随分励まされる気がしていた。本は聞き取り著作という形でまとめてあったので、編集者さんが読みやすくしてくれてあったし、口語が得意な人なんだろうなとも思った。文章が苦手とか言っていたけど、むしろ語り口が良くて、この本でもラジオでの声が聞こえてきそうな感じだ。農業としてはかなり筋金入りで、元から農家で大学行って農業に戻って当時問題だった複合汚染など農薬問題・化学肥料問題から有機農業に取り組む。そして、有機農業の一環としての水田稲作があるそうで、決して水田オンリーの人でもなければ、大規模化をやろうとか言う人でもない。ラジオでも失敗談を多くしていたが、この技術が完成ではなく、むしろ技術はそうなると終わりなので、対応力を持つ人材を常に取り込み続け、世界の今後の農業に家畜同時作を取り入れたいと言っていた。技術的な事はすでに著作があるので、もっと最近の取り組みや、世界がこのままでいいのか?と言う視点が多い。

 ・その中でちょっと印象的だった話。ある日、スイスのシュワブ財団という所から、世界の永続的な維持のための人の選考対象になったというファックスが来た。賞金は1億円で、最初は詐欺かと思ったが調べたら本当にそういう組織があってノミネートされたらしい。で、上位の10人ぐらいに選ばれてジュネーブでの会議に行くのだが、そこに集まるメンバーは貧民向け銀行とかブラジルで小水力発電とかまあ面白い人達だった。で、メンバーで話し合って、このお金は一人に与えるよりみんなで分けて今後会議に集まる費用にしよう、と決まったらしい。農家とか一人勝ちを好まない小気味良い結論じゃないだろうか?つい農薬を使っていい物を農協に出す事ばかり考えてしまう私には耳が痛い話もあった。ネオニコチノイドとか堆肥をあまり使わない事とか、家畜を用畜(食肉や卵、乳など直接的に利用する事)だけ偏重している事など。それに省力には頭を使い、スモールイズベストとか、昔からの農家だと当たり前の事とかも、つい集約的機械化と手抜きにしてしまいたくなるのを戒められる。

 ・水田の話をすれば、カモ飼うにせよある程度の水深は欲しいのと、カラスは結構厳しい問題かも。カモ、食べるのはやりたい。アイガモおいしいし、鳥はさばくの楽だしね。ブドウ園での同時作は多分だが例がないかと思う。まず山羊は残念ながらダメだわ、葉っぱ食べるし幹もかじるし。羊を使うスタイルはいくつかあるが、これ挑戦は大変だなぁ。まあ、山羊より楽な点もある、乳量が小さくて毛だけの利用とかの場合は手抜き出来るし、多分食用も山羊よりは一般的。草をより食べるので棚なら利用出来るかも。ただ、一番楽なのはやっぱり鳥類だろう。導入コストが安く利用が楽だ。ハウスの中だと七面鳥を使った除草の例があるが、数匹入れると本当に草が無くなっていた。が、そうすると今度草生栽培が出来なく成る問題が出てくる。ローテーション放鳥とかする必要が出てくる。あと七面鳥や鶏は鳴き声がすごいし、ブドウの消毒があるので、下草を食べさせられない時間がそれなりに出てくると思う。ハウスの場合は確かクズ米かなんかを最後の方でくれてるかなんかだったような。

 ・他に実践的農家さんのレポートを読むと「虫はほんといなくなる、鳥が食べてくれる」「草は減らない」「外敵の被害は犬が入ると全滅、イタチも怖い、カラスはヒナはダメだが親鳥は平気で、大型の種類だとヒナを守ってくれる」てな所。ただ、昨今、鳥を外で飼うのは鳥インフルの話があって色々問題はある。実際問題、隔離した施設で飼わないと出荷に関して保健所の許可が下りないぐらいだそうだ。あれ?同時作全否定?だったらカラスをまず全滅させろよと良く思うけど。

 ・無農薬のブドウならまあ可能かも知れない。ジベは散布ではないし、有機で許されるボルドーは合成物の害はほぼ無い。害獣対策はまあ電柵が有効だろうし、棚ならカラスは入ってこないし(横から入るのは見るが、ネットかけてあれば入らない)鶏が逆に飛び出す事も少ないだろう。病気に強い、例えばスチューベンあたりなら場所と設備を選べば可能なんかもなぁ・・・ただ、除草がすごい必要かと言えば、水田ほど作物と競合はしないので、単純な労働力で言えば乗用モアで刈って乾かして集めて小屋の山羊に与えて糞にして戻すでもいいような気もする。それは今やってるのと同じだが、山羊の糞の堆肥化は思ったほど量にならないというのが私の実感だ。運び出した時は一冬で2立米ぐらい、かなり重いので比重1ぐらいはあると思う(ユンボじゃないと難しいぐらい)。しかし完熟させるために1年ぐらい切り返し・・・しないで積んでるだけでも、もう1立米以下に目減りしている。これで充分な堆肥成分があるのか正直怪しい所だ。単純な成分量なら間違いなく草生栽培の窒素固定量とかの方が上。
Posted at 2014/02/11 04:31:02 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

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