2015年10月27日
・予定通り収穫が終わった。明日出荷して全て終わる。長く苦しい戦いだったが、なにはともあれ終わったのだ。これから面倒な残務処理や冬の管理が始まるのだが、明日だけは、明日だけは、完全に休みにするッ!いや、出荷するんじゃんって突っ込まれそうだけど、出荷は30分もあれば終わるからね(出荷量が多い時は積み込みだけで20分はかかるけど)。そして、本家に行って墓参りしてくる予定。
・昨日の続き、荷造りスペースについて。周辺の農家さんは荷造りは納屋だのガレージだのでやっている。個人労働力で年間200万円ぐらいまではその規模で出来るが、その先になるとやっぱり荷造り小屋が必要な事が分かって来た。実際大規模農家さんはそういう小屋のたぐいがある(まあ、お屋敷がある人達は母屋でやってるだろうけどさ)(もちろん自分の家でやってる人もいる)。ブドウは重量単価が高いからそんないらないと思っていたけど、実際は雇人するとなると必要だよね。
スペース的には最大で5人程度がライン乗せられる程が必要、一人のスペースとしては3畳ぐらい私は使っている(箱詰め製品の設置スペースは抜かして)。となると、15畳のぶちぬきスペースか。他に休憩とトイレなどが欲しいし、車が直付け出来ないと運搬で死ねる。平屋の一軒家が必要になる訳だ。アパートなど住宅の供給過剰でその手の空き家は案外あるというか、今気がついたのが、いくつかの賃貸作業所はあれ選果スペースだったんだわ。あとは労働者の人の交通手段だよな。その手のスペースも占有となると案外賃貸価格は高く、中の作業台などを設置すると通年使用したくはなる。
・ヘヴィーオブジェクト、期待した割に設定を全然生かせてない脚本でイライラ、多分原作だと細かく詰めなくてもかける部分をアニメだと書かなければいけないという要素もあるのだろうけれど、1回目の敵があまりにもアレすぎる。整備中を狙えとかアカンだろうし、脚本を成立させるために戦争法無視しまくんのもなぁ。ここらへんはファイブスターストーリーズで戦争はモーターヘッド同士の貴族的な戦いになったという設定なのに、結局在来兵力も併用しないといけなくなる総力戦がリアルだ。つまり、巨人そのものを叩けないとしても、兵站やらなんやらは柔らかいし、機械物はいずれメンテが必要、占領そのものには陸軍が必要とかね。そんなの考えたくない人には進撃の巨人のような非対称戦を強要する設定など、ファンタジーにすべきだった。あと、そうなると、結局オブジェクト自体を要塞化して突っ込めばいいわけで。対戦車兵器がほとんど無かった頃、生身で戦車に戦いを挑んだ兵士の方がよっぽど興味深い。恐らく虜獲戦車や自軍兵器を調べてある程度は携行兵器を開発するんだろうけど。あとは主人公二人がイマイチ好きになれないかな、意図は分かるんだけど。
・そういえば自衛隊の10式戦車がパフォーマンスでワイングラスを乗せっぱなしで旋回してたり、装輪装甲型戦車も大分形になってきている(2016年から調達だから、もうライン組んでなきゃ間に合わないもんな)。前者は確かに凄いし、実際はもう少し回れるのだろうが、機密情報もあるのだろう。油気圧式姿勢制御は74式よりチャンネルが増やされており、その恩恵を感じる。一方で、無限軌道の場合姿勢制御を複雑化しても肝心のキャタピラがその動きについてこないのではないか?という懸念が昨今のキャタピラ外れ事故で健在化しているように思う。速度が遅くて負荷が低く、システムのスピードが遅ければいいのだろうが、10式になって難しくなったのではないかと。
一方の装輪戦車はでかいでかい言われてたチェンタウロと同じ26t、スペースアーマーを拡充したのか、サイズは一番大きい。この手のは非対称戦争で戦車はいらんやろ、という発想での装備が多かったのだが、自衛隊のはどうやら周辺国の軽戦車に対応出来る機動性がある戦車の代替みたいで、見た目ももっとも戦車戦車然としている。装備されれば16式とかになるのであろうか?10式も本土展開を想定してはいるが、16式(仮)も平行展開するそうなので、陸におけるハイローミックスみたいな感じになりそう。
・エアブラシをコンプレッサーに接続してみた。普通の作業用コンプレッサーはクイックカプラーで内径7㎜とか9㎜とかのホースに接続している。一方エアブラシ側のアタッチメントはタケノコの直径が4.5㎜程度だったので4㎜以下のホースに変換しないといけない。で、私は1/8インチのカプラーがあるんかと思っていたが、1/4インチ(6.3㎜)か3/8(9.5㎜)のしかない。そのかわり、メイルコネクタ(あるいはタッチソケットとも)というのがあり、これが内径4,外径6㎜のホース用とR1/4ネジだったので購入、つっこむだけでロックされる仕組みだった。エア圧も10キロまえ耐圧になってるし、工場とかのエアはこれと電磁バルブで制御されてたような気がする。お値段は300円ぐらいとちょい高め。これにメスのカプラーを組み合わせたらちゃんと接続出来た。うちのエアブラシはダブルアクションなので、押し込んでエア、引いてニードルになっている。で、ニードル調整について気がついたのが、スプレーガンと違いエアブラシはニードル調整は頻繁にはいらないのかも知れない。
スプレーガンの調整はエア・パターン・塗料で、パターンはブラシにはないので関係ない。エアはレギュレーターでいじるし、スプレーでもあんまり触らない。ニードルはそもそも手元のレバーで調整するので、そうそう触る必要はないはずだ。スプレーだと塗料の出る量をいじれるけれど、実際はそこで調整する必要が出ても対応出来ないというか、塗料の粘度があってないのをそこで調整しても塗装すりゃたれる。
・選果は今更ながら工場の現場改善の初歩の初歩すら上手く出来なくてイライラ。それは手元のハサミとピンセットとティッシュの置き場所。いつも右手側に置いてあるのに、パック終わると左側に置いてしまう。左に置くと次のブドウの袋をあける時に下になるし、クロスして動線が出来るのでピックアップが面倒。なので右手側に空きパックで定位置を作ってやるのだが、それでも時々間違える&空きパックにブドウを詰めようとしてしまう。
しょうがないので空きパックに紙を入れて識別容易にし、パックを動かないようにテープで固定、これでやっとハサミは右側に戻せるようになったが、今度は箱が一杯になった時に移動させるのが辛くなってしまった。標準化する時はテーブルに定位置テンプレ作っておかないといけないなとは思う。
あと、箱詰めが奥に行くほど手が届かなくて面倒。基本、手が届くのは3列ぐらいなので、他のグレードのは歩いて置きにいかなければならない。胸元まで箱を寄せれば置けるが、そうすると作業スペースがなくなってしまう。できれば作業スペースと箱を段で分けた方が良さそうだが、作業スペースを下にすると箱が高くなって手が届きづらくなるだろうし、逆にすると落下物が箱に入りそう。せめて1段だけの箱にして、それがスライドなり回転出来るようにすべきだろうか。今更そんな事悩むなよと思うが。ただ、回転台にすると現在は1房のグレード別が3,2Lで3,5キロで3と、6グレードもある事になり、まず一つには収まらない。回転台を二重にすればそこそこ乗せられそうだし、左右に回転テープルにすれば全部収まりそうで、そうすれば作業テーブルは中央に単独固定に出来るかもだが。
もう一つの悩みは光源で、先日蛍光灯ランプを入れて大分見やすくはなったのだが、右手側が蛍光灯なので左手で房を持つと見づらい。右手はハサミなので逆にした方がいいのだろうが、そもそもがブドウのみ照らし光源が目に入らないようにしないと明るいのが逆に幻惑になる。で、そうするには天井からだけでなくテーブルの下方向から照らす光源が欲しいが、でっぱる光源は当然ながら邪魔だ。テーブルの一部なり全部を透明にしてELのようなライトで照らしてくれるとか、リングライトのような物で照らせればいいが、リングライトってリフレクターがあんまりない。ルーペと一体化したタイプはあるが、ブドウって結構大きいし、今度作業時に手元が邪魔になる気がする。
さらに複数人でやる場合、出来た箱をどうやって分類して運ぶか?って問題も出てくる。まあ一人で20箱もやれば御の字なので、それを指定の場所に運ぶ事自体は難しくもないだろうが、収穫カゴも今度運んでくる必要もあるし、空ダンボールなど梱包資材も取りにいかなければならない。レイアウトを対面にしても背面にしても通路スペースもいるし、収穫した物の載せ替え問題も出てくる。工場だとメインの製造物はコンベアなりトロッコなりで運んでいくが、パーツ類は配膳係がいて運んでいた(それもやった事ある、1日5万歩とか歩くので最初は足が疲れる)。あるいは自動のロボットで運んでいる場所もあったなぁ。軽い物は作業台の上に昇降棚でも作って置いておけるが、重い物はやはりコンベアで流したい。しかし、コンベアで流すとグレードがバラバラになるので、別途仕分けが必要になるので、やっぱりリーダーが配膳係になってコンベアで要求の物を流すようにし、末端は別の人が受け取って仕分けで降ろす必要があるか。
出荷ってみんなどのぐらい出せてるの?って指導員に聞いたら、「5キロで爺さん一人で100kgぐらいやる人もいるよ!」って言われた。うーん、それは逆に5キロだから出来る事、なんだよね、もちろん分かっていると思うけど。結局今年も出荷で手間取ったのは房の調整に時間がかかり、パックで出したからだ。それでも2Lはそこまで多くはなかったのだが、出荷に手間取った(出荷開始が遅いからではとも言われたが、実際は手売りでパープルだのと一緒に出していたのが大きい。出荷量自体は別に何にも言われないし。以前考察したように重要なのは重量ではなくて房数だから、5kg20箱は200房で、400g20ケースと色々同じ)。
では、なんで房調整が手間取ったり出荷がそれでも遅かったのかと言うと、今年は着色が悪くしなびや裂果が結構あった。その原因はお盆過ぎの長雨で、巨峰は腐りはしなかったが、果底部が縦に避けている粒がかなりあった。それらを取り除く手間が多かった訳だ。着色不良も同様に粒伸びしすぎて重量過多になったのがある。となると、結局潅水と暗渠を作れといういつもの話に戻る事になるな。
・そうそう、忘れちゃいけない2回目をジベにするかわりにフルメットを使う方法。フルメットの二回使用が出来て、ジベと違い軸が柔らかく脱粒しづらいのではないかと期待された方法だが、房の大きさは枝のばらつきが大きすぎてよく分からなかった。ただ、確かに軸が柔らかい。普通なら大きな粒が単独でついていると、振った時に折れて外れてしまうのだが、フルメット処理した所は果梗がびよんびよん曲がって粒が落ちない。これはすごい。ただ、色に関してはフルメット処理の方が悪く感じられた。偶然からも知れないが、600g超えると真っ赤。また粒が若干楕円形っぽのも目立った。コストも考えると、フルメット単用でやるメリットはほぼ無いんじゃないかな。結局脱粒云々もバラ房になってしまったケースの問題になるし、ジベ処理しない事で若々しい事が登熟の遅さにも影響している感じがする。これだったらジベ半分にフルメット半分とかのチャンポン処理でその中間が狙えないかと辛うじて思う程度。そして、2回目ジベにフルメット入れている人はすでに結構いる。ただし、量が2倍になってる人達は太らせすぎて色見の悪さに悩んでいるので、どうなんだろう?色見があまり関係ない青ブドウで、房重が稼げない品種ならあるいは?とも思うが、そんなのオウカぐらいしかないし、多分結局樹勢が弱いので木がくたばる。
Posted at 2015/10/28 17:37:50 | |
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