2015年12月04日
・農協の懇親会で怖いナーと思った事なのだが、地区のとある人のネット上での活動が、かなりの高齢者に知られていた。本来農協ではやっちゃいけない事で私は微妙に思っているのだが、広報活動として容認している節がある。ただ、そういう人を役職につけてしまっているのはどうなんだろうなぁ。別に直売系やってない人はほぼ居ない時代だし抜けられると困るのかも知れないけれど、昔の経緯で農協との接点を切られた人もいるし、少なくとも役員につけるべきではないような気もする。若い人なり農協が宣伝しないのが悪いという見方も出来るけど一応ワイナリーはやってる。若い人がじゃあ代わりに宣伝だけして直売しないでいいのか?って気もするしねぇ。販売チャンネル見てもやっぱり関西方面が多いので、遠くの人に産地からの情報発信自体は重要だと思うけれど。ま、そこらへんは新しい話じゃないが、ともかくかなりの高齢者の方がネットのHPという形式に慣れているかも知れない。
・NHKのAMラジオも変人自慢というか、芸人の自己顕示欲みたいなのが増えて辛くなってきた。人選どうなってるんだろう?としか言いようがない。さて、そんな中柳田理科雄先生はネタにマジレスでなかなか好きだ。大学時代に空想科学読本1で腹筋破壊されてからファンですが、最近のSFはある程度は考証してるので、ファンタジー色が強い物への科学考察が増えて、少しそれは違うんじゃないかと思ったりもする。ワンパンマンとかどうでもいいだろうに。さて、ザクがハリボテ重量な時点でどうでもいいのだが、ビームサーベル系についてもライトセイバーはミラーがある反射棒でもういいとして、ガンダムのサーベルについて「ミノフスキー粒子の減衰」か「大気衝突での拡散か」という話は面白かった。どっちも同じように思えるが、宇宙空間のような真空中で拡散するのはおかしい=ライフル同様飛んでいくはずという指摘は確かに。
ただ、ミノフスキー粒子と考えた場合に、今度ライフルの方の減衰はどうなの?って疑問も出てくる。時間的な減衰だとすればライフルだろうがなんだろうが、射程10mが最大程度の物になってしまい意味がなくなる。違う粒子を飛ばしていると考えると、今度「じゃあサーベルも同じ構造にすりゃいいじゃないか」(実際ライフル系からビームソードが出る銃剣のような装備もあるし)となる。まあ、ビームソード系の最大の問題は「チャンバラが出来る理由が分からない」って所なんだろうけどね。
そういえばビームソードのチャンバラはビームを束ねているアイフィールドの仕組みという説は聞いた気がする。拡散しないように束ねているアイフィールドの構造があの刃を作っているのであって、ビーム単体であの形になっているのではないという説だ。その斥力同士が反発してチャンバラになっているのであって、ビームそのものが斥力を発している訳ではないという理屈だ。
もう一つ、ガンダム世界の宇宙は真空ではないという話は良く出てくる。いや、まあ真空なんだけど、エーテル宇宙論というか。このエーテル宇宙論は実際の宇宙の研究が進む前に一時期は支配的だったそうだが、私が生まれる相当前には否定されている。んが、最近になって宇宙の大規模構造におけるダークマター・ダークエナジーという形で「真空にエネルギーが!
みたいな話にはなってきている。
・水着のビキニという名前は、ビキニ環礁の水爆実験の威力の大きさになぞらえて「水爆のように刺激的だ」という事から来ている・・・今なら不謹慎とか言われそうだな。
・仕事は風が強くて野焼きには向かなかったので、伐採木やらなんやらで放置していたナイアガラなどを収穫というかなんというか。やっててほんと心が病むというか、もう感情として感知出来ない何かに蝕まれているような無感覚な痛みを感じる。農業は自然との闘いというありふれたフレーズだが、戦いなんて物にすらならないのが農業だった。
・とは言え、昨今の農業事情についてはちょいと思う所もある。その1:農薬使用量の多さと弱さ。裂果などの生理障害は別だが、病気や成長調整・もちろん害虫駆除などは農薬によって防ぎうる、というかそうじゃないと雨よけ栽培とか非常に高コストな手段になる。で、古老が一番いい時代だったとなつかしむのが「殺菌剤はボルドーだけ・殺虫剤はホリドール」という時代だ。ボルドーは説明不要だが、ホリドール(商品名、化合物の名前はパラチオン)もまた業界では有名だ。農薬がまだ本当に農薬と呼べるほど強力かつ無慈悲だった時代、素晴らしい毒性と浸透移行性、そしてDDTなどと違い自然分解が速いでホリドールは飛躍的に農業を楽にした。当時のリンゴ生産はシンクイムからダニ類までホリドールで対処出来ていた。
しかし、ホリドールは他の生き物にもかなり有害だ。数年前、中国産の冷凍餃子に混入して死亡事件が起きたメタミドホスでさえLD50は30mg/Kgらへんだが、パラチオンはなんと10mg、体重60kgの人間で600mgである。パラコート(除草剤、プリグロの成分の一つ)の場合、正確なLD50は見つけられなかったが、ウィキの俗説として「24%の物で12ml」という話があったので、純粋な物でも2.8gだから、いかに強いか知れる。ただ、ホリドールなど有機リン系神経阻害薬は中和剤・解毒剤が存在するので、原因が分かれば一応対処が出来るが、パラコートの方は解毒剤がない。話が脱線したが、使いたくはないけれど、シャープに効く農薬を少ない回数使うのと、役に立たない気休めで高いのを何度もやらされるのと、どっちがいいのかねぇって話だ。
その2:育種にまさる改良はないけれど、市場でそれが受け入れられるか別。基本的に育種による改良は法的な縛りかネーミングで縛らないと差別化が出来ないのもネックと言えばネック。先日の会合での市場関係者のブランド維持なりブランド形成の話は、当地区でもかなり前から次世代の戦略としてとある上位品種にシフトしようとしたのだけれど、栽培難易度が高すぎて酷い失敗をし、ブランドイメージにむしろ傷をつけたとすら思う。ただ、それは結果論であり、方法論としては正しかったと思う。ただ、人気品種のシャインマスカットが出始めたちょっと前だっただけに、今度この有望品種を冷遇せざるをえない状況になり、むしろ産地の首を絞めてしまったのも不味かった。
今後農協が音頭取って同じ戦略で推奨品種で押す事はもう出来ないだろう。下手に縛りをキツくした関係で、農協系との信頼関係も大分崩れてしまった感がある。その総括もされないようだしね。でも、他の誰かが同じ手法によるブランド維持をやってくれるとも思えない。それに、農協にしても半分は別に悪意であの品種を推したのではなく、時期的に気候変動でどの品種もダメージを受けやすくなってきてしまったのがある。その中で、新短梢など比較的簡単な技術で美味しい物が出来る品種では差別化出来ないと選んだ物がよりダメージが大きかっただけなのだ。
こうなると、ブランド維持戦略という物をどうしても立てる必要があるとすれば、それはもう180度逆にするしかないと私は思う。それは最新品種の多品種栽培である。果樹は永年作物であるから普通はかなり保守的な選択を農家は行う。シャインマスカットを「新型」とするなら、現在はその血を入れた「次世代型」、シャイン以前の「在来型(巨峰とかピオーネ)」、さらにその前の古典品種や自然品種になる。実は巨峰やピオーネ以降も新品種は沢山出ていて、その中で圧倒的な実力でポスト巨峰におさまったのがシャインなだけで、それになりきれなかった品種も数限りなくなる(惜しかった所ではフジミノリ・ロザリオビアンコ・ベニバラードらへんかな)。今後も育苗は続くけれど、それについていくだけの経営体力がある所は少ないから、最新品種を作りつづける事には一定の評価は集まるだろう。ただ、ロットもなければ安定もしないから、ブランド価値が上がってくれるかは別。なので、どうしても保守的な現状維持に流れてしまうのだろう。
・明日は笠紙の残り拾って、雑草をとりあえず刈って、トラクターか耕運機で起こす。何度も書いたが草生栽培自体は優れた方法だが、絶対に不耕起の省力栽培は出来ないし、良く無い。自然更新していても起こしてやらないといけない。あとは風が弱ければ野焼き、ダメなら棚線直しかな。伐採木の重いパーツの運び出しでもいいや。アンカーいけなおさないといけないとか、面倒な修理が結構出てきた。
Posted at 2015/12/04 20:02:51 | |
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