2015年12月08日
・面倒で面倒で先送りしていたソーラー温水器の配管の接続をやってた。予想通り面倒だった。経験が重なるとトラブルを予見して嫌になるが、水道管も「配管が複雑で干渉して作業スペースが取れない」「奥をばらすのに手前全ばら」「管が腐食して外れない」とかを想定したら、大体全部だった。ただ、今回は別の配管を組むので、途中であきらめてグラインダーで一本切って抜くことで大幅に時間を節約できた。もし自分で配管作業をする人がいたら、新品の切断砥石付きグラインダーを準備しておくように強く勧める。何しろ、さびて固着している部分なんて、万力に挟んでハンマーで殴ってやっと緩むかどうかなので、パイプレンチごときで外れてくれたらラッキーだったぐらいの認識が必要だ。パイプなんて安い物なんだから・・・
外した配管は古い奴の中を見て気持ち悪くなった。道理で温水はしばらく放置してた蛇口から水出すと赤い水が出てくる訳だわ。多分上水もそうなんだろうけど、普通流れているから気が付かないのかな。ボコボコに赤錆が成長していて、これちょっとした薬品じゃ無理じゃないのかな?って思う。水道管洗浄サービスってのもあって、確かに赤い水は相当出るだろうとは思うけれど、根治するにはライニング管かPE管にしないと無理じゃないかと。うちも一部だけライニング管があったけれど、そこはぜんぜん錆びてなかった。ただ、ネジ部ではどのみち錆びる。
・今回はパイプを切ったけれど、普通はユニオン継ぎ手の部分でばらす。ここは太いネジなので割合簡単に外れるが、中のパッキンがかなり硬化していたので新品にしないとダメだろうと思う。あと、作業していて困ったのがシールテープの巻き方をよく間違えるのと、テーパーネジのねじ込み具合がどこまで平気なのか?って事だった。実際にはテーパーネジはシールテープの巻き込み量で調整する物だそうで、どこまでというのは断言できない物らしいが、現実には最低何回転必要なのかを誰か教えて欲しい所。今回やっててキーだと思ったのはネジ継ぎ手。
バルブ類には「オスネジ」と「雌ネジ」のタイプがある。大抵は「メスネジ」だろうけど、確か買うときにも「オスにすれば作業が省けるんじゃないか?」とちょっと思ってた。しかし、ネジ継ぎ手を入れてオスにするのはワンクッション入って面倒ではあるのだけれど、ネジの単体パーツは方向性がないまま締め付けを調整できるし、一つのラインに複数のネジ継ぎ手が入ると若干だが調整が楽になる。必要最低限のバルブが付けられたら水道の元栓も戻せるので後はゆっくり作業できる。
あと、ボールコックの場合、レバーは多分下流に向けて伸びるのが正解かなと思った。別にどっちでも付くんだけど、そういうのが外から簡単に判別できるようなルールがどこかにあるはず。ねじ込みコックはそういうのがないけど、確か水流方向の表示が出来るのもあったはず。
水道配管で一番大変なのは管の長さのつじつま合わせで、これは既存のパイプで合えばいいが、無ければ昔は現場でパイプ切ってネジ切ってた。最近はほとんどがPE継ぎ手だろうし、今回はフレキを途中で使う必要があるので、これがユニオンと長さ調整を兼ねる。あと、今回オリジナルで給水栓バイパスを作ろうとは思っていたのだが、既存パイプをまたばらすので面倒だった。
仮組みを繰り返して作ったのだが、ミキシングバルブがRcなのかGネジなのかわからないぐらいかみ合わせが悪くて苦労した。結果から言うとGネジだったので全部フレキで接続する必要があったのだけれど、製品によって違うだろうからなんとも。フレキは配管部材としては柔軟性があり非常に便利な訳だが、プロがなぜ水道管にフレキを多用しないかについて一言。水圧に関しては並行ネジでも耐える。実際水道周辺とかフレキが使われている場所は結構ある。しかし、並行ネジはパッキンに水密を依存しているので、いずれ朽ちて漏水するから、メンテが簡単な場所にしか使ってはいけない。そして、屋外は環境も厳しいし凍結防止に断熱材を巻くのでフレキはその中には入れないのがプロの仕事ではないかと思う。一方なんらかの水道接続製品(ボイラーとか)の場合、RcネジよりGネジの方が製造上都合がいいというか、どこかで変換して繋いでいるのではないかと思う。でも簡単そうに思える変換は基本的にはネジ継ぎ手のRcとGしかない。もちろん、探せば検索で変換も見つかるけど、基本的にはやらないような印象。実際問題Gメスはフレキナットぐらいでしかないんじゃないかな。
ともかく、かなり迷走しつつも配管は仮組みまで終わって、あとはシールテープ巻いて正規トルクで締めて漏水がなかったら断熱材を巻けば終了。その前に架橋ポリをソケットに突っ込む作業があるが、これは未経験な分野なのでどうなるのか不安。ホースの長さも多分足りるだろうと思ってはいるが(最悪途中で繋ぐとか出来るけどさ)。その後でホースをどう処理するかもちょっと不確か。凍結防止帯は長さ的にもコスト的にも使いたくないが、断熱材はかなり太いのを巻くか、現状巻いてあるので満足するかになる。ある程度断熱してあれば内容物に熱があるので案外溶けるんじゃないかな?という期待もあるが。
・仕事は剪定講習会でデラの剪定を行ったが、改めて自然樹形は面白いけど技術としては間違ってると感じた。今回、新しい人が二人参加したのだけれど、ある程度手伝ってる方もずーーっと「負け枝」の事を「巻き枝」だと思って聞いていて「巻き枝ってなんですか?」って最後で質問していて、ガックリしてしまった。用語・原理・実践にかなり高いハードルがあるし、コントロールも難しい。うちのように数年連続で指導員クラスが手を入れている木でコレだから、他は推して知るべしって感じだ。逆に言うとあんまりそこまで考えなくても出来るといえば出来る。というか従来は出来ていたが、昨今は条件悪化などでシビアになってきている。
後の懇談会ではまあ普通の話しで終了、指導員が帰ってからだべり会になって様々な情報というかへんな近所話が出ていた。面白いというか、実際には深刻な問題もいくつか聞いたが、ぼかしてもここで書いていい話か分からないので「農家の親子関係って難しいね」とだけ。そこでワイン飲んで連日の飲みで酔いつぶれて昼寝してから剪定の後片付け(切り口に癒合材を塗るとか)。その後巨峰園で少し剪定してから買い物。
Posted at 2015/12/09 22:51:40 | |
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