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暇人ぶぅのブログ一覧

2015年12月25日 イイね!

ドラフトワンとバイオ水素

 ・昨日書いた「日本のエコ技術の突破力」だが、酷評が多かったのでマシな技術についても2点。というかそれで全部なんだけど、サッポロビールのバイオ水素生産技術と三菱のCO2回収技術はとても面白かった。CO2の方はアミン系水溶液を円筒内部にシャワー噴射させてCO2ガスを吸着、蒸気で高温にしてCO2だけ排出するという方法。ただ、作った人は原油採掘でCO2を加圧していれると原油の粘度が下がって絞りきれるのとCO2の地下処分になるとか考えているそうで、そこらへんはなんつーか。これはCO2が原油採掘プラントでも大量に出るからみたいだが、エコ技術をよりエコじゃない方に使いたい!って所が三菱のエコなんて所詮そんなもんだよなと・・・いや、酷評かコレ。でも、この技術は様々に発展するので、開発したのがダイナマイトでも戦争にも使われるような物だ。
  もう一つのサッポロの方は日本の裏側のブラジルで日の目を見ようとしている技術で、なんであんな治安が悪い三流国のブラジルが環境問題では日系人などの活躍で立派なのか理解に苦しむ所。そういやペルーも日系人の大統領がいたよなぁ。この技術は少しアバウトというかぼかされているんだけれど、有用微生物群をチューニングしてセルロースを分解して、ほぼ水素とエタノールを半々で取り出すという物。知っての通りブラジルはサトウキビの生産が多く原油は豊富ではないためバイオエタノールをガソリンに混ぜるなどの環境対策・経済対策をやってる。原料は農産物のクズなのでタダというか環境対策にもなっている訳だが、将来的には水素エネルギーというのが燃料電池を核として考えられてはいるし、水素は工業的にも結構重要だったりする(主に還元作用で)。エタノールでもまあ充分なんだろうけれど、直で水素が取り出せたらさらに便利という事らしい。この記事で面白かったのはサッポロの研究の独自性(闇研究)で、ビール会社がなんでこんな研究してるのかと思うけれど、研究員が自分勝手にやらせてもらえている領域から正規の物になったりするらしい。また、ビールの原料の大麦がバイオエタノールの農産物とバッティングするとか、ビール製造時の廃棄物の処理とか、まあ色々な物と上手く絡めてある。
  特に気になったのは、この研究員の一人がドラフトワンの産みの親だった事。私はビール系飲料(ビールも含めて)の中で一番好きだったのはドラフトワンだった。飲みやすく嫌な味が全くしなくて、まあビールらしくないっちゃないんだけれど、別に安いとか安くないとか関係なく一番好きだった。そしてサッポロの研究員も原料に大麦を使うとどうしても消せない苦みが生じるので、それを回避するために別の非ビールのビール系飲料を試作していたのだった。ところが、これは酒税状安くなってしまい、ライバルメーカーは何を勘違いしたのか大麦比率を下げて味を悪くして安いビールを作るのがビジネスになると考え、後追いでどんどん古いビールを模した物を作り出した。これが発泡酒ブームになり、そしてビール離れを招いた事は記憶に新しい。サッポロのドラフトワンは出発点、志が全然違ったのだが、1年ほどで模倣品に負けてしまって姿を消してしまった。恐らく大麦以外の原料でも味を追求したドラフトワンはコストがそれなりに掛かったのだろう。でも今でも私はビールはドラフトワンが一番好きだ。そういう人達が作った技術だと思うと、これは将来伸びて欲しい一方、既存のエネルギーメジャーからちょっかい出されそうで怖くもある。
 ・ソーラーは昨日は午前中、ヒートパイプに光があたる時間が雨で水温は31度止まり、それでも洗い物とかは快適だった。まあ、改めて温水器は遮蔽物がない所に置きたいと思ったりもする。ソーラーパネル(電池)の方もそろそろベランダでのテストも終えて本設置しようとしたが、結構面倒なのと中国製のクオリティーの低さに唖然。周囲のアルミ枠のバリが酷くてひっかけると危ないし塗装を剥がしてしまう。いらん所は硬い。設置はアングル材を雪止め用のマナスルにつけてパネルをアングル材に止めるだけだったのだが、元からの穴が使えない所についていて、ボルトの頭が干渉して引っ張れなかった。つまり、穴を自前であけないといけない。角度は一応調整出来るが、強度的には低い方が安心かな。

 ・乾燥の本(食品だけじゃなくて広く工業分野一般の専門の本)を読んでいて、太陽熱利用の分野を見て、突然ソーラーウォールについて理解というか発見をした。ああ、なるほど、そういう事だったのかと。よく太陽熱を利用する集熱方法で、パネルの裏側を通風させるシステムがある。対照的なシステムとしては集熱パネルの表側を通風させるのがある。どちらも温度は上がるだろうし、仕組み的には裏に送風スペースを作るのは結構面倒だ。パネルに自立強度が必要だし装置も厚くなる。しかし、一方で大きなメリットがあって、高温の空気はガラス面に接しないので、そっちでの放熱を減らせるのだ。まあ、ガラス面側がじゃあ全く熱が溜まらないかと言うとそうでもないので、背面の通気と前面の通気もエネルギーは集められるが。その割合を単純に割り振れるって意味でもパンチングメタルというのは賢い仕組みだと思える。逆にビニールによる被覆によるソーラーウォールの場合、被覆が高温になると軟化して垂れてしまう恐れがある事にも気がついた。冬場にそこまで温度があがるのか分からないけれど、夏場は確実にアウトだ。ま、夏場には不要か。

 ・台所の温度は、ストーブ周辺20度、室内全体14度でまあまあ快適。ただ、もう少し温度上がってくれるといいんだがと思って、台所の室内側の温度を測ってみたら結構低くてびっくりした。室外が0度、玄関が2度、廊下が4度で隣りの部屋とかも4度だった。廊下は板敷きなので寒いのは感じていたが、タタミの部屋も温度はさほど変わらないぐらい低い。ただ、襖なんかでも4度のままで、目に見えて大きな熱の移動はなく、ここでもガラス入りの内扉が8度らへんと熱を逃がしていた。非接触温度計はすごい数字をたたき出すので面白い。相変わらずだが空は冷えていて、少し曇っていてもマイナス35度とか出る。

 ・玄関扉の断熱を考えているが、結構面倒。引き違い扉でこれを外すと厄介だし、これに後付けも困難なため、やっぱり二重扉化になるとは思う。屋外側は耐候性を自作物で得るのは厄介なので、内扉になるだろうな。素材は当然透明が望ましいのでポリカ一択。枠はまあ木製でトリマーで掘ればなんでも使えるだろう。手持ちのビットが6㎜なので、4㎜を買うか丸ノコで溝掘った方がいいかも知れないが。
  問題はスライドをどうするかで、戸車を使う場合は下の面の気密を得ようとするとかなり出幅の高いレールを付ける事となり具合が悪い。戸車を深く抉って入れるのは工作難易度が高い(今は出来ない事もなくなったけど)。レール取り付け面がタイルで凸凹がある、などなど。コンクリボンドで埋めるとなると失敗が許されないし。まあ、ふかし枠を伸ばしてレールの下地に木材を走らせるのも手だが、さらにレールが高くなる。
  そうなると吊り扉にしたくなる。こっちは調整も容易で動きも軽くメンテフリーに近いのだが、吊るための強い梁というか枠が必要なのと、上のレールがアルミになってしまう。アルミの断熱性が低いのは以前も書いた通り。そうなると、レールを扉の一番上、壁の部分に取り付けて、熱が逃げないようにする必要がある。一方でそうすると扉の長さをはめ殺し部分まで一枚で作る必要が出てくる。あるいは中間部分で枠を分けて作るか。ちょっと出っ張りが大きいのが辛い。
  部屋の温度はあっちを良くすれば別の所が冷える感じで、前から玄関はネックではあったが寒い。また4㎜ポリカはアルミはもちろん、ガラス比でも相当断熱性能は高いが、それでも外壁ほどではない。測定すると室温14度らへんでもポリカ窓は10度らへんだ。カーテンを設置すればもう少し底上げ出来るかも知れないが、カーテンは結構割高。であれば6㎜厚ぐらいのポリカを使えれば断熱性能を格段に引き上げられるのではないかとも思うのだが、価格が4㎜の物の3倍ぐらいする(出しているメーカーが限られるので割高)ので、枠さえ問題なければ4㎜を二枚使った方がよっぽど効果的だと思われる。

 ・剪定ハサミはまた作動がおかしくなった。充電するとしばらく平気なのでバッテリー関係である事は間違いない様子。で、端子電圧を取ったら10。8Vしかない。こいつは14.8Vのリポ4セルなんだが・・・で、バッテリーケースを割ってみたがセルのメーカーは不明、一応不正な重りとかではなかった’(中国製だとよくある)。充電回路もあるが、なんか半田のスパッタがあちこちに飛んでいて汚い。コントローラーに異常がある可能性は感じつつも、再び充電をかけたら、やっぱり1時間以下で停止。セルの不良で安全回路が閉じたか、コントローラーの不良かと思って調べたら、電圧が13.7Vしかない。リポが公称と実測でどの程度違うか分からないが、フル充電表示でこんな低いのはコントローラーがおかしい。
  このバッテリーは専用充電器と組み合わせて使うのだが、充電器は16.8Vのアダプター。ただ、充電器とバッテリーのコントローラーはちゃんと連動していて、バッテリーがフル充電になると充電器もランプの色が変わって充電を止めている様子だ。ちょっと充電器のボディーが歪んでいるのが心配ではあるが、負荷で変化するっぽいのでアダプターのチェックは無理そう。
 他に調べると、10Vというのは過放電のようだ。本来リポは過放電にも過充電にも弱く、前者は性能を極端に下げ、後者は燃える可能性があるそうな。結構そこらへん関係なく使えるリポばかりだったので(1セルとか)軽く見ていたが、中国が扱うには難しすぎる技術だったのかも知れない。で、リポももちろんホビー用で実績があるセルもあるので、それらを買い揃えれば確実に今の怪しいバッテリーよりマシになる。でもセルや充電器で1万円以上になってしまう。他にはもっとこなれている電動工具用のニッカドセルを使うのも手かも知れない。最近は14V周辺のニッカド商品もあるし、12Vでも実用上は問題なく動くのも分かっている。容量も1日使っても2000mAもあれば充分で4200は無駄に重い。

 ・ネットでLRネジという緩まないネジが出ていて技術を面白く見させてもらった。なるほど、こんな無理な設計というかムチャクチャは誰もやろうとはしてこなかったろうから、大発見っちゃ大発見だよなぁ。部分的には需要があるだろうとは思うけれど、技術的な意味に関しては解説があまり無いか部分的なので想像してみる。
  まず左右螺旋が一つのネジに両立する事だが、映像を見ると少しセンターがずれている2本のボルトをくっつけて、そこに少しガバいナットを入れてやる感じかな。ナットの内側がどうなっているのか分からないのだけれど、噛んでる山は半分って感じに見える。で、一つのネジ山に右巻きと左巻きが両立するのでダブルナットをやると勝手に締まるという構造らしい。動く映像の方だとそれで終わりだが、構造解説だとこのナット同士はカシメ構造を内包しているようだ。というのは、右回りなら片方は締まり、片方は緩みお互いがぶつかる方向で押し合うから緩まない、というのは、同じボルトで左回りモーメントが生じると片方は緩み、片方は締まり、お互い離れていくという事でもある(というか、そうでないとナットが組めない)。だから引っ張り力が生じた時にもナット同士が噛み合う勘合があるのだが、当然ながら最初からソレがあったら締め込む事が出来ない。おそらく勘合は最初はかしまっておらず、二つを押しつけ合って締め込むと変形して勘合するのではないか?と想像するが、そうなるとナットを外す事自体が不可能になる・・・あれ、これボルトである意味なくね?
  誤用や混じる問題は形状が全部かなり特殊になるので従来品とは違うから大丈夫だろうとは思う。ただ、締まった状態で頭だけ見えてると、カシメボルトと一緒なので混乱するかも知れない。そして製造コストはこれすごい高いだろうなぁ。ロール成型出来ないだろうし、全部削りだしだから耐熱ボルトらへんの高いのと同じ感じだろうか。あるいは製造の方が特許的な物になるかも知れない。とりあえずIHIが橋梁工事で使うそうだが、緩まない前提でメンテフリーにしちゃっても、他の要素での破断もある訳で本当に放置出来るか不安。もちろん締結力が本当にカタログ通りに出るのか?って気もする。座面トルクが不安定なのは分かるが、この方法は逆に座面トルクに依存しないので締結トルクの管理をどこでやるのか?って感じになる。かと言って小型機器のボルトになると、書いたように修理が出来ないでいい使い捨て部品への使用になるから、安い奴ならカシメ・リベット・樹脂ステー接着などもあり、わざわざボルトにする意味がない。
  もちろん、この発明自体を否定する訳じゃなくて、素晴らしい発明で発展性もあるのだろうけれど、ボルトの上位互換ではないので、それを生かす用途が見えないって話だ。

 ・昨日はやけにパトカーや救急車のサイレンがうるさいと思ったら地元で殺人未遂事件があったらしい。幸い犯人は逮捕されたので通り魔的な心配はなくなったけど、年末は慌ただしくて事件事故が多いので気をつけなければならない。


Posted at 2015/12/27 00:36:42 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

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