2019年08月28日
・昨日は近隣の市に出かけてみた、日本一おかしな公務員って本を出版した公務員がやってる町作りという視点から見たかったのと休養かねて。はじめて複合施設の塩パークに入ってきたが、発想は奇抜で面白い部分もあったが、残念ながら車での利用はやりづらく良し悪し。大学みたいに若い人中心ならハイブロウな施策や箱物は評価されるだろうが、正直コンセプトが全体的に老人を忘れている気はする(これは本の中で出てくる施策ではない)。
商店街は相変わらずシャッター街で病院やクスリ屋などがかろうじてという感じ。生鮮食品が入ったスーパーもがらっがら、水曜日だから客足が遠退いているのは分かるが、献血だけ人がいた。SABAという定食屋に入ったが、ここは850円で鯖定食、もう少し高くてSPFポークの定食がある。炭焼きの鯖がとても美味しかったし、味噌汁が豪華でおかわりしてしまった。グルマンディーズというフレンチのオーナーの2号店らしいが、居抜きのバーを改造した感じ。全体として塩尻の飲食や店はしけたバーや夜の店が多い印象、それらが潰れてそのまんまみたい。あと、NANODAは開いてなかった、まあお店じゃないのは分かるけど、半分資料展示の意味もあるんだからあけとけばいいのに。またガラスが汚れているなど、ちょっと美観に問題を感じる。
いつも買い物するカドヤというケーキ屋さんでまた買い物、いつも店主さんが気さくに話してくださるのが嬉しいし、お値段もお手頃で美味しい。あとパパンガというコッペのお店でホールリーフモヒートというレモンやミント入りの紅茶をいただく。すげー高いけど、まあ他ではまず見ない味なのでよかったが、レモンクリームコッペと合わせたのは失敗だったな、味がかぶった。でもそれだけ強気な商品設定でやってる事はすごいと思う、居心地はいいし。
・夕方からは会議、でも狭い飲み屋で10分話しをして会議扱いにして、残り2時間飲み会ってのは私は嫌だ。懇親会はいいんだけど、討議すべき内容がおざなりになってるし、狭いので席固定だ。まあ一番下座だったから、上の方で来期の話しでも決めててくれるんならどうでもええがな。その中で上の市と隣接する地区の農家さんから話しを聞いたが、いい面わるい面みたいなのも見えてきた。
あっちは農協の力、活動が弱く、よく言えば自由で合併するメリットはないのだが、その分市と企業(ワイナリー)が強く結びついていて、企業ごとに畑の棲み分けが出来ていて個人農家は借りられないらしい。一種の社会主義政策っぽい感じ。その分企業収入もあがるし、知名度とかも高いので、それはいい面でもあるが、契約栽培もどんどん減っているらしい。それは高収益商品が高価格帯になるためどんどん自社農場化するから契約栽培需要が伸びないのだそうだ。でも、そこらへんのコスト計算やるワイン大学講座に隣接市から人が自由に来られる、そして新しいワイナリーがまだまだ設立されているというのは良いと言える。開発独裁みたいなもんをちょっと感じるが、個別農家の統合組織である農協が機能してないのが良くも悪くもそれを可能にしている感じ。
・つまり全体として、町おこしの零細活動に関しては商業的にはあまり成功しているとは思えない。ただ若者の横のつながりの場として街全体に若々しい雰囲気はあるが、それが高齢住民にどの程度受け入れられているかは未知数。そして、若い感覚は企業誘致など商業展開でも生かされているが、一方で企業が強い、民間主導なので、噛み合わせには注意が必要という感じ。
正直、買い物難民レベルの高齢者は元から消費者としてはアテに出来ないほど弱く、ちょっとでも車に乗れればすぐ近くに大規模商業施設もある。商店街はほんと死んだような感じで、そこで商業をするのは厳しいと感じる。駐車場はある程度公共のがあるが横付けは出来ないので、むしろ歩く量は増える。もっと尖った、観光地向けっぽい店の方がいいとは思うが、そういう観光名所は無いわけだ。まあワイナリーがどんどん増えているので、それが観光の中心になるだろう。ただワイナリー全てが観光客受け入れして商売になるような活動をやれている訳ではないし、移動も大変だ。一応ワインを出す店は多数あるが、商店街にそれぞれのワイナリーのテナントショップを作って、そっちで買い物するなり見学するなり、食事するみたいな組み合わせがあってもいいかもなぁとは思う。
・久々にあるウェブコミックを読んで作者の精神力の強靱さ、長期的な視点の聡明さに感激をうけた。その分、短期的な人物の動きは邪魔にも思われるが、そこはベースになる感性の違いなんだろう。で、最近よく思う事の裏返しみたいな場面があって考えてしまった。それは懐古主義に関わる物だが、その漫画には「伝説、おとぎ話の理想郷」というのが出てくる。今、激動している日本で「昭和は良かった」という論調が目立っている。無論、良く無かった面も沢山あったのは昭和生きてるおっさんは知っている訳だが、それでも急激な変化と格差社会の拡大は大多数にとって美化された昭和像を作らせている。ある意味、思い出が美化された若かりし頃の過去は実際理想郷だったかも知れないが、若者からすると見た事もない幻想郷であり、イメージの共有は出来ない。考えてみると、日本の歴史(伝説)の中に、そういう地上の楽園や理想の社会があったのかと考えると、恐らく無い。ちゃんと文献で残されている古事記のあたりから以降で、社会構造が良かったと言える時代は無いし、神代においても社会の理想みたいなのは無い。天国という発想もない。まあ外来の物については後で述べるが、国民が皆想像出来るのは無いだろう。
では世界ではどうか?たとえば中国、あの国も比較的安定していて文化の爛熟期というのは唐代とか漢にあったのかも知れないし、それが国のアイデンティティーになっているかも知れないが、さらに遡ると孔子の時代にすでに孔子が周だか殷だかその前だかの聖人政治を理想郷としていた事が伺える。過去に理想郷があったという立場がそこに見られ、儒教はその現実対応版で、さらにそれを体制が取り込んで都合良くしてはいるが、「幻想的理想郷」はある社会だろう。
西欧社会がどうなのか?少なくとも現代はまだキリスト教の影響が強く、それが崩壊した宗教革命の後も庶民は宗教的な物の中に理想郷、天国はある程度共有しているのではないかと思う。モラルや道徳はそれに根ざしているのは否定出来ない。ただ、その大本の古代中東が理想郷としたのはキリスト教的天国とは違ったかも知れない。キリスト教徒は現世では迫害を受け続けていて、地上に天国や神の国がくればいいなー的なアレである。一方当時のマジョリティーであるエジプト、ローマ、もっと前ならマケドニアとかギリシャとかは、それ自体がある程度理想郷的要素を持って懐古されている気はする。無論、悪い点も同数あるだろうけど。例えば日本に理想郷はないと書いたが、一番近いのは江戸時代中期ぐらいまでではないだろうか。多分ローマ同様崩壊の兆しや多くの悪徳もあったけれど、戦争もなく社会は安定していた。今でも江戸の暮らしに理想を見いだす個人は多いかも知れない。
一方で江戸を個人的美化以上の理想郷に上げづらいのは、2点の問題があるからだ。一つは今の社会の始まりである明治維新では江戸文化は倒されて当然の封建社会であったという教育が長く行われてきていた。またあまりに近い時代すぎて利権関係がまだ現実に尾を引いていた。理想にする訳にはいかなかったろう。明治政府は国民の結束を固めるために、天皇中心の歴史を理想の中心に置いたが、それが神話的正当性の他に「社会の理想状態」であったかは微妙だ。明治政府が目指したのは富国強兵とか国民は皆天皇の赤子であるというテーゼなので、社会体制に関してはほぼ忘れられていたと言ってもいい。まあ一部の天皇の善行は恐らく宣伝されたはずで、国家や支配者との家族的合一感はあったかも知れないが、そんなのキリスト教の神の国とそんな変わらん。というか、キリスト教の天国もどう具体的に皆が戦争もなく平和に暮らしているのかの説明はないだろう。
すごい俗世的な天国観と言えば中東イスラム教だろうが、あれこそ社会に年取らない美少女だらけで男だけ死んだらハーレム作れるとか頭悪すぎなんで考えない事にする。あんな社会無視した個人的欲望だけで出来た宗教信じてるから戦争終わらねえんじゃないの・・・って十字軍だな。まあ社会の中に「理想郷像」があって、それが現実とマッチしているほど、目指すモチベーションが高いのではないか?日本はそれが弱いというか、伝説化はしきってない野ではないか?程度の話し。
・いつも違和感があるものにCG系車バトル漫画の車の動きがある。イニDとか湾岸MNなんだが、車が車に見えない動きをしている。なんでかなーっと思いつつ湾岸MN見ていて思った事2点。なお技術的限界からそうなっているかも知れないので意図してそうかは分からない。
アニメの湾岸MNの動きが気持ち悪いのは車のコーナリングの動きだ。タメが全くなく、曲がり始めですぐ最大速度で曲がり出す。あの、いかにも子供のブンドドのような動きがどうしようもなく車への無理解を感じさせる。確かに理想としてはコーナリングでああいう自由自在なライントレースが出来れば言う事はないが、実際には慣性がある中でグリップ頼みでハンドル切ったら曲がるってのは無い。まるでスロットカーみたいに車線ど真ん中だけど、あれもない。最初姿勢をつくってヨーが出て、それがCFとなって曲がっていく、そういうプロセスがなく、しかもコーナーまで直線と同じ速度で入っていく。
もう一つは上と関係するが車の姿勢変化がない。全くストロークしないしロールしない足で走っている。最高速マシンはそりゃ足は硬いだろうしロールもしないセッティングだろうが、それでもリジッドじゃ曲がれない。荷重移動が全く感じられない不気味な動きだ。むしろリアルと混同されないためにああいう動きにして居るんかも知れないが、それはどうなんかと。ああいう動きがイメージあるからか、湾岸MNやイニDのゲームの挙動やゲーム性は反射神経と他車との位置取りだけど車のコーナリングの動きではない気がする。今のリアルの車も極低速のグリップが勝っている間だとああいう運転するのについていくよう作ってあるので、煽り運転するような人達の動きはまさにああいう動きさせてるよな。
あの動きの元凶だと思うのは実は実写映画だ。実写映画なんてリアルの車だからリアルの挙動じゃん!と思いがちだが、スティーブマックイーンの映画やそれを真似た邦画を見ると明らかに早回しを混ぜている。特にコーナー区間で早回しをして圧倒的な速さを演出している。あれやると車は低速でロールしてない、ベタベタのグリップ走行のまま速度が上がって見えるからすごい違和感があるが、CGアニメの車の動きってまさにアレとそっくりだ。
Posted at 2019/08/29 10:55:17 | |
トラックバック(0) | 日記
2019年08月28日
・一昨日はワイン会でした。他は草刈りとかしていた気がします。体調が良くなかったので楽しめないかと心配していましたが、涼しい日が続いてゆっくり休めた(出荷までちょっと時間があいた)事もあり、全種類飲む事が出来ました。スパークリング一本、アルザスのマルク・テンペの白でゲヴァルツトラミネール、リースリング、ピノブラン、山辺ワイナリーの2010年畑の番人、ナンバー9,オーパスワン、十勝ブランデー(懈怠比丘 不期明日)という超豪華ワイン会。もちろんすごいのはオーパスワンやブランデーではありますが、もうグラス一杯で目一杯になるパワーで飲み手をやっつけてしまいます。前半のマルクテンペの優しい味わい、自然派なのにクリーンでもある味わいが優しくて良かったです。なお、この味から想像するキャラと違ってマルクテンペはトロールみたいなオッサンです。リースリングに顕著ですが、酸があるけど完熟感もあるという尖った感じがない。ゲヴァルツも色は金色っぽくて香りをずっと嗅いでいたいという声が多数。畑の番人はまだ飲み頃ですね、もう9年目なのに酸味がフレッシュで、メルローとしてはやや異端でイタリア系の高級赤っぽい味に感じました。ナンバー9はテンプラニーニョなのでキノコっぽい味わい。オーパスはほんと良く分からなかった。このクラスを飲み比べられる人ってすごいな。懈怠の比丘 明日を期せず、というのは茶の家元のどこかの話しで、茶会に坊主が遅れてこなくて主人も出かる用事が出来て、また後日来てくださいって伝言したら「遅刻するようなものぐさ坊主は 明日もどうなるかわからない」と坊主が書き置きしていったという説話に由来するそうです。早い話が一期一会で明日をアテにせず今日を精一杯生きろという話しなんですが、私はもう茶道と禅宗が概念にとらわれて形骸化しているのを感じます、一言で言うと坊主の言い分が鼻持ちならない。いやさぁ、1分遅れたから追い返したので書いたとかなら分かるけど、当時の遅刻ってもう来ないんじゃないってレベルでしょ?それでも待ってろよって坊主の増長を感じる。一期一会を守ってないのは坊主だろうに、そんな偉いのかと。これがホスト側が出かけなくてはいけなくて、これ書いたんなら分かるんだけどね。坊主もこんないやみったらしい書き方して即日呼びつけるぐらいなら、そんなん自刎して自らの言葉を立証してみせればいいのに、一期一会を軽くしてみせてる気がします。まあ、いろんな経緯や事情があったのかも知れませんが、それは見つかりませんでした。あ、ブランデーはほんとよかったです、これは諸事情で一回しかリリースされないので文字通り一期一会って感じですね。
・昨日はテレビ取材でした。一昨日組織に電話があって例の活動を取材したいというのがあって、もう翌日取材というスピードでした。でも、こういうのを後に送るより即日でも出来る範囲でやっちゃう方がいいかなとという事で、役員に一応通知して(後で文句出ないように、どのみち撮影に人数はいらない予定だったので忙しいし)、組織関係の部署にも連絡はして、急遽取材で回らせてもらえる所に頼み込んで下準備。
当日は防犯カメラを設置してくれている所に行って設置表示プレートを渡す場面、立派なブドウを作っていてデラも収穫している人の所を取材、うちで農作業風景と防犯状況の立ち取材、そして防犯パトロールの風景(走行風景を外からオンボードから)取材でした。カメラ回してるだけで1時間近いと思いますが、そこから3分程度に1日で編集すんだから報道の人達の手腕ってすごいですね。取材の内容も欲しい映像があるのが分かりますし。ただ夜のパトロールの方は絵面が地味になるので多分取材はなさそうな感じでした。こっちも昼の絵で充分かなぁと思うので良かったですね。これでうちのサンバーは新聞3誌とテレビにまで載りました、へんなカスタムしてなくて良かったよ。
それに先だってワイン会あったのに早起きしてB園消毒とか車の荷物下ろし、洗車をしておいたのですが、いいワインだとほんとすっきり抜けてくれて助かりました。二日酔いで取材だったら悲惨だった。事務局も同行してもらいましたが、「もうこんな大きな事になってびっくりですねー」って話ししてました。また警察でもこの事業は他の地域からの問い合わせもあるみたいで、注目度が思った以上に高く、「そういう流れの時は怖じ気づかない時流に乗った方がいい」と言われたのはその通りなんだなと。流れとの一体感を求めるのではなく、緊張感を持っておくというか。
午後は取材に協力してくれた農家さんにお礼を渡したり加工トマトの最後の出荷をしたり、警察に防犯カメラと掲示板の場所を伝えて写真撮影出来るようにしたり。最後のはいろんな協力のための絡みなので、本当に分かりやすい場所に両方を置く事はあまりないのですが、それやっても問題にならない所でとりあえず。夕方は別件で見回りやって寝不足だったのですぐ寝てしまいました。
Posted at 2019/08/28 10:00:53 | |
トラックバック(0) | 日記