2011年01月03日
・のっけからオーナーさんには失礼な言い方になるが、先日GT4で走らせて見てRX8の性能の良さにびっくりしたので、何故RX8がその性能や値段の割りに受け入れられなかったのかを考えてみた。というか、先日違うブログで書いて「あなたはRX8のホイールベースをどう思う」と言われて、「ベースを安定志向にして技術で曲げていく?」と返答したが、AJ誌を読んでいてもう少し具体的に分かったからだ。
・RX8の評価だが、今日の時勢もあるにせよ、燃費が悪いだけの車というのがあるかと思う。騒がれたRENESISだが、NAで250馬力も出したのは偉いが、燃費も7とそう変わらないんじゃね?という悪評は払拭しきれてない。で、私は「RX8のシャーシを作る能力がありながら、REなんか乗っけちゃったばっかりに駄作として消えていくだけ」と惜しんだ訳だ。これにMZRとか乗っければ、まだ売れたと思うのだけれど、それをやるとますますロータリーが売れなくなってしまうという判断だったかも知れない。でもロータリーのために捨てるにはもったいないシャーシだし、逆説的にマツダは8を越えるシャーシを作れてないという問題もある。
・8の悪さは割り切りの悪さで、4ドアである事だが、コンセプトマシンだった頃は2座スポーツだった。一方RENESISのテストベッドはロードスターを大改造したモデルだったのは有名な話で、これに乗ったフォードのお雇い外国人社長がOKを出したのでロータリーが存続したと言われている。つまり、どっちにせよ2座スポーツが根底にあったのだが、販売モデルにするにあたり市場で2座は売れないから4座にしろというバカなクレームがフォード側から出て、8は生まれた。マツダ側は相当反対したらしいが、経営失敗したのはマツダなので説得性は無かっただろう。マツダの判断としては8が開発されれば、その後に本気のスポーツを作らせてもらえるという判断もあったかも知れない。
具体的に悪くなったのは、ホイールベースが伸びたことだった。つまり8がロングホイールベースで安定性重視というのは後付けの理屈で、本来はあんな長く間延びした車にする予定は無かったという事である。それでも8のハンドリングはいいんだけど、それはマツダが真面目にトレッドもそれに見合うように広げたからで、つまり8は幅も相当広い。乗ってみると、通常はこのトレッドの広さが物を言って、あんまりドライビングが楽しい車という印象はないのだけれど、大本はホイールベースがダメだったという事なのだ。
そして、その肥大化は重量の増加やNAで支えきれるウェイトレシオ、おそらくは燃費の問題も悪化させた。剛性も落ちているのだろうけど、8はクローズドボディーな事もあり、あんまり感じない。値段もかなり勉強していると思うというか、安すぎるんじゃないかと思う。
・さて、こうやって何も理解していない経営者がデーターで出した車種計画ですっかり骨抜きにされた8だが、本来はどういう形だったのだろうか?まあ、コンセプトモデルがあるので明白だが、2座クーペで重量は1t前後、NAロータリー搭載のヨー軸モーメントが小さいフロントミッドシップのハンドリングマシンだけれど、FRでかなり大馬力という、ボクスターをFRで仕立てたというか、ちょっと無い車になったはずである。そして、それだったらRENESISの意味もあったのだろうが、8のサイズにしてしまったら、それこそMZR積めば良かったという話になってしまう(ただ、MZRだと燃費が8に比べてそれほど良いのか分からなくなるけど)。
・もう一つの不幸はマツダにロードスターがあった事だろうか。RENESISのテストベッドがロードスターベースだったことから明らかなように、サイズ的にロードスターにロータリーというのは考えられる選択肢だったわけだし、真RX8はロードスターとほぼ同じサイズになっていたはずである。ロードスターもハンドリングマシンではあるが、年々肥大化する一方エンジンは手を入れたとは言えBPベースが続き、根本的にはオープンフレームという問題の残ったままだった。何より、マツダの中でロードスター開発がちょっと口出し無用の聖域になって、ワンマンの独りよがりになっていた気がしてしまう。本気の7とフィールのNA6はちゃんと棲み分けが出来ていたのに、ロードスターが食われると思ったのではないだろうか?実際8の値段からすると真8はロードスターより安かった可能性すらあり、そうするとオープンじゃなきゃ売れないアメリカ以外だと真8が逆転していた可能性すらある。
また重量が軽くなればRENESISも無理をしないで済み、ロドと競合させない程度馬力を出しても燃費も相当良くなり、量産効果で超ヒット作になれた可能性もある。まあ、そこまで言うなら、デミオとかロードスターそのものにRENESIS積んでも良かった訳で、やっぱりそれが出来ないマツダの経営のおかしさが残る訳だけど。
・一つ面白かったのは車内のドライブシュミレーターで、いろんなジオメトリーを試したら、一番評判が良かったのは7のジオメトリーでドライバーの位置が1BOXという形だったそうだ。その雑誌でも、いまどきのハイテクハイパワー車はスポーツカーではなく、むしろシンプルな1BOXの方がマシという私と同じ考えだったので、面白かったのだが、座席位置に関してそうだとは思わなかった。
ロードスターで思ったように、本来はヨーの中心の車体真ん中の方が車の動きは掴みやすいそうだが、1BOXのような位置にすると車体の動きを感じやすくなるそうだ。で、「そんな車は現実には作れないですけど」と言っていたが、それに近いのが軽トラとかではないかとも思う。もちろん軽トラはキャビンの分フロントヘビーになってしまうので、バランスは違うのだけれど、もしキャビンが無ければバランスは結構良いし、オーバーハングの重量問題もかなり解決する。というか、キャビン軽量化は結構面白いメニューではないかと思ったりするのだ。リアのスペアタイヤ外しも簡単にヨーレイトを下げられるメニューだが、あれやるとトラクションが決定的に足りなくなるしねぇ。シート交換も軽トラは元からペラペラだし。
Posted at 2011/01/03 03:59:43 | |
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2011年01月02日
・最近は年末年始もお店がほとんど休業しないというのは、少しどうかと思うけれど、それにも関わらず買い物客が少ないことに、日本の景気が実態としてもっと冷え込んでいるのを感じる。過度な価格競争に頻繁なモデルチェンジ、もうお客はモノで心は満たされないのを知りつつ、どうすればいいのか分からなくなっている。
・んで、年末年始でお買い得という事もまったくと言っていいほどない時代のはずだが、少しだけ買い物してみた。まずステラのキーレスの電池のCR1620,私用のキーの電池だが、この寒さで3mぐらいじゃないと作動しなくなってしまったので新品にしたら15mぐらいまで到達してびっくりした。新車時ももっと短かった気がするんだけど、パナソニックの電池が死んでるロットだったのか?
・次にエンジンオイルで、モリグリーンのホワイトSL・CFの10W-30。半額処分で4リッターで640円だった。これなら納得の農機具として使えるし、ディーゼルも兼用だ。実際問題SLオイルだから悪い訳じゃないし。
・そしてアース用の電線と端子を買ってきた。ミニキャブはまだアーシングをしていない個体なので、なんらかの変化が出るかも知れない。時代的には新しいはずだが、結構アースポイントが少ない印象がある。
・最後は消毒用蓄圧スプレー。これは、最初はダイソーで買って、その使い勝手の良さに感動した商品だった。従来の蓄圧スプレーは4Lぐらいでノズルだけホースで動く肩掛け式か、ステンレスの鍋みたいな奴だったが、大きいタイプは容量が無駄に大きく薬剤が作りづらいしパッキンが多くて動作不良が多かった。小さい奴は昔あったが、なんであんな無駄な物が売られていたんだろう?と言った形。
ただ、ダイソーのスプレーはモデルチェンジのたびに値段があがり性能が下がり不良率も高まってきた。薬液を吸えないタンクとか、圧が逃げるパッキンとか、動作が悪いトリガーとか。最近はダイソーは品揃えそのものが悪くなった事もあり、廃盤になってしまったようなので、ホームセンターで買った。値段は100円ぐらい高かったが、圧のもちの良さに感動。トリガーもホールドが出来るし、見た目は同じようなしょぼい作りだが、なかなか良さそう。
・年始は窓掃除があって、うちに4個もスノーワイパーがある事も分かった。多すぎ(笑)。車庫をちゃんと作ればいらないような物なんだけどね。窓は大体綺麗にはなったが、高い位置の窓がふけないという不良設計があらわに。家の中に脚立を持ち込まないといけない。
Posted at 2011/01/02 17:57:40 | |
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