2014年12月26日
・今朝は後継者関係の書類を提出、回収ポイントの一つで剪定やってるのを見てきたが、控え線が抜けており棚が緩むってな話に。下がってくるのを前提に間柱を押し上げて棚を高くしてあるので、枝が軽い冬は棚が高くて作業がやりづらいそうな。その程度直せばいいと思うんだけど、まあ自力だと難しく頼む先は公共事業優先でツテがなくって所なんだろうか。私も埋めてやりたいが、打ち込んだら先が開く種類のアンカー(ミニテーアンカー)は持ってないし(アンカーは安いのだろうけど、打ち込みとセットで5本で4万とかする)、どのみち石が多い土地なのでほじくり返すとえらい大変。ユンボ入れる通路はないし、実は隣地と色々面倒な問題があるってな話もある。ま、2、3本だけながら入れて入れられない事もないんだろうけど。
書類出して空き家探しの話をしたら、「それなら○○町会あたりで町会長が市役所と合同で空き家の入居者探している事業をやっているようだから聞いてあげるわ」って話になった。居抜きで家具付き即入居みたいな物件があるらしいけど、場所はかなり奥地には入るかも。というか、農家用語の地区名って行政区分でも町会区分でもない感じで、非農家だった私には地元民でも明確に「あああそこ」ってのが分からないのが多い(奥地だと)。農家やって大体のアタリがついてきたが、それでも未だ分かりづらい所が多い。農地は人口密集地ではない場所が多いし、特に残っているのは道路から外れた所多いし。
その後自宅のバラの剪定とか、誘引フェンスとかもうボロボロで、ちょうど分解するのにいい機会だ。シラカシも大分伸びて隣地に伸び出しているのもあるので、自宅側に張り出すような枝残して剪定、大分すっきりしたが少し淋しくもあるな。まあ日よけになる部分だけまた茂ってくれると思うけど。シラカシの木は農具の柄として利用価値が多いので、葉っぱを山羊に食わせたら
焼かずに乾燥させようと思う。昔の人は多分そういう木材のストックも持ってたんだろうな。
年賀状も出したが、10枚買うと余るのが分かった。余ったので余計な人で消費した。書き損じを交換しようと思ったら「お年玉の当選見てから替えに来て」って言われたので持って帰る。それにしてもネットでの購入品が届きづらい。きっと流通が年末で混んでいるんだろうな。
・DIYで作ったポストボックス、そのままだと怪しい木箱にしか見えないのでステンシルで文字入れて見た。最初スプレーでやろうと思っていたのだけれど、ステンシルが隣接しすぎててマスキングする自信がなかったので筆で絵の具で入れた。POSTは白地に黒入れたが、別に白入れなくても発色充分だったので名前は緑で。やろうと思えばグラデとか結構遊べる気がしたし、多少はみ出したりしても手作り感があって気に入った。問題は手紙なんか来ない事だな、いらんけど。あと、椅子もガタが気になったので、プラハンで抜いて分解してから組み直し。最初ネジもなければほぞ組っぽくもなくて「どうなってるんだろう」と思ったらダボ2個だった。確かに作りやすさは高いし、ダメになったら打ち直しも簡単で、こういう組み方そのものは悪くないなぁと単純に技術進歩は認めたい。私は家具に関してはかなりズボラというか効率化が好きで、手作りの良さはあんま評価していない。いや、評価しない訳じゃないけど、現実問題あの価格は払えないなぁと思う。ぶっちゃけ同じ材で大量生産設計でコスト1/5なのを選んじゃう。そこらへんは家と同じ感覚だ。ボンド塗って組み直して終了、乾いたらカッチリしていい感じになった。これ知ってたら再塗装の時楽できたのになぁ。
・日本酒引き続き飲んでるが、凝縮度は高いが単調なのが気になる。香りは単体だとワインより強いぐらい強烈なんだが、複雑さが少ない。味も薄くするとアルコールだけちょっと気になった。以前白ワインは要素が「甘さ」「酸味」「アルコール」だと書いたが、日本酒はこの酸味の要素が無いので、甘さとアルコールだけの駆け引きになり、濃度でそのバランスを取るぐらいしか出来ないんじゃなかろうか?まあ食事と合わせるといいんだろうけど、単体だとどうかなー。この後、スイス村ワイナリーの2013ソーベニヨンブランを飲んだのだけれど、このグラスの底になんかキラキラした物があると思ったら、ボトルにも結構酒石が見られた。ハーフボトルなのにこの酒石ってよほどのアタリだったのか寒くて出たのか分からんけど、ソーベニヨンブランを「ものすごい酸っぱい」とは思わないのね。本来だとかなり酸味もあるはずなんだけど。
・昔のワイナート読んだらイタリアワインが地場品種の地産地消をやっていたのが、スーパータスカンで一気に国際品種・国際競争力を得た「後」の話が出ていて興味深かった。スーパータスカンは確かに旧来の保守的なワインに対しての刺激にはなったけれど、単純にじゃあ地場品種もロラン的な手法になびいたかと言うとそうではなくて、さらに昔に戻って原初のワイン的なのに挑戦している生産者が取り上げられていた。その中で特に興味深く感じたのは「アンフォラ」での発酵熟成。「アンフォラ」というのはギリシャ世界で広く使われた瓶の事で、ワインの運搬などにも使われ装飾や内容物から古代世界をそのまま封じ込めたタイムカプセル的な要素もある(特に難破船)。実は地元ワイナリーにも非常に華美な造形のアンフォラがあるんだが、私はどうもレストランの中で浮いている気がして好きではなかった。
しかし、アンフォラで熟成となると話は別である。どうやって生産するかと言うと・・・土にアンフォラを埋めてそこで熟成しているようなのだ。方向性としては実は樽よりステンタンクに近いと言える。無機系容器であり、樽のように香りを付けたりはしない。それだけならほんとステンタンクに近いんだけど、ここの生産者は何故か蓋をしてないのだ。なので酸化しやすいというか、色見を見ると黄色くなっているのだが、彼らはシュールリー、つまり皮ごと醸しているので、発酵を停止させないで味を抽出しているから、それはそれでいいという感じらしい。日本だと衛生法上出来るのか知らないが、そういうワインがあってもいいんじゃないかな?とは思う。ステンのクリーンさ、効率の良さは魅力だが、どこかコントロールしすぎている感があるんだよな。ま、あまり醸造に興味を持つのは飲む時はともかく生産時には良く無いかも知れないが。
一方シャンパーニュは別の本で由来を詳しく読んだが、読めば読むほど「これまさに人工的な物だな」って思った。当時これを思いついて実行したドン・ペリニョンはスゴイと思うし、必然性も分かる。かなり緯度が高くて(49度だそうな、ドイツと同じだ)酸度が高く、条件的に昔から発泡しやすかったワインを、「じゃあ発泡させちゃえ」って方向で人工的にいじくりまわして量産し安定化し、様々な混ぜ物、混ぜ方をする事でコンスタントに同じ物が出来る「工業製品」としてのワインにしてある。今のファッションアイテム的なマーケティングはこの始まりのルイ14世の宮廷文化からの伝統でもある。AOCなんかある意味歯牙にもかけてないだろうし、もっともワインらしくないワインだと私は思う。
さて、イタリアのワインの話に戻ると、やはり「日本のワインは日本の土着品種で」って願望は出てくる。実際甲州はフランスでも栽培されだして、日本の土着品種としての知名度を高めているし、国産ワインコンクールでも甲州だけ別カテゴリーがある事からも分かるように別格である。実際グリド甲州とか甲州のワインは本格的ながら和風で美味しいのが多いので、今後も頑張って欲しいが、「他の産地に土着品種なんかない」という問題も出てくる。いや、長野県には一応「竜眼(善光寺)」という品種はあるが、さすがに改良しないと糖度が低すぎるし、一方で改良品種を作ったという話も聞かない。遺伝的にも甲州とは別系統らしいので、ちゃんと素性を確率すればいいと思うが、出ているワインも酸味が強く味が薄いので積極的にオススメはしづらい品種だ。
もう一つ、土着って意味なら野生種になる訳で、先日の北海道の乙部ワインのような例もある。山辺ワイナリーにもヤマブドウワインはあったはずなので買いに行ったら「まだ樽の中です」とか言われた。でも毎年リリースはしてなかったと思うので、ときたま作るのか、生産方法を工夫している最中なのか(長期熟成中なのか)気になる所だ。ただ、生産力は弱いらしいので、単価は高くなるし、味もこれまた酸味がなぁ・・・結局農薬使わずに生産出来る古い品種は自前の酸が強い事による防御能力の高さがあるので、それをどうするのかとの戦いになると思う。
・薪ストーブを毎日使うのでお湯が新規で出るから、ポットのお湯も毎日熱湯で4リットル近く残るので、そいつで風呂代わりになって便利、頭も洗える。ヒートショック?知らんな。というか最近強く感じるんだが、老人が何の省エネ対策もしないで化石資源や電気使いまくって快適生活やって長生きしているの見ると腹が立つ。いや、別に老人じゃなくても同じだけど、有限な資源を自分達の世代で使い潰して平然としている神経が分からん。でも、奴らの生涯トータル消費エネルギーは若い時は低かったろうから、自分の背後にエナジーメーターがついてたら恐ろしい事になっていそうな気もする。人の事よりまず自分ではあるが。
Posted at 2014/12/26 22:53:57 | |
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2014年12月25日
・今日は書類一つ出して、山羊の世話して、軽く剪定して、定期預金入れて、ポストを作ったら終わった。ポストは以前から必要だと思っていたのだが、昨年調達してきた製材の端材で使えそうなのを持って来てずっと放置していた。本当に荒材でサイズもまちまちだが、これをそのまま焼いちゃうのもなぁ・・・って事で適当に丸ノコで切ってコーススレッドで固定した。ヒンジだって大きいのを一個あからさまな場所にとめただけだし、蓋のサイズが小さくて不格好。裏側は板が足りなかったので横に適当に渡して止めたのがはみ出している。下の板は足にするので横に飛び出している。表面はカンナをかける程でもないかって事でディスクグラインダーにサンドペーパーディスクを付けて粗すぎる仕上げ部分は磨いた。雑な材だが厚さが5cmはある分厚い材を使っているので重さは半端なく、これなら農協関係の配布物を山ほど入れられても転ぶ事はまずないだろう。上蓋だから長いのがはみ出してもバランスはいいはずだし。問題はこれがポストだと思ってもらえるかに掛かっている。ポストってステンシルで書くか?
・ニコニコ動画で薪を燃やす生放送がまたやってた。しかも27時間、長いのだが30万再生超えてるんすけど・・・って事でうちも薪割してはみたが、昨年頑張って集めすぎたのかとてもじゃないが燃やし尽くす自信がない。省エネハウスも良し悪しだな。松なんかは割らなくても丸太で燃える事は燃えるのだけれど、火力が滅茶苦茶高くなってしまって困る。扉だけはガラス入りのにしたくなって注文した。二重煙突化は検討したけど、シングルでも全然引きに問題がないんだよなぁ、煙もほとんど出ないし。ただMonotaROで随分安くアルミのフレキパイプが出ていたので、これで二重化してみる事にした。フレキって誘導が楽な事がメリットだと思っていたら運搬が楽とからしく、3mのパイプが80cmほどに圧縮されてよこされるみたい。この値段なら天井温室からの暖房とかも自分で作れそうな気がする(室内にこれ走らせるのは辛いが)。耐熱温度は140度もあるし、アルミだからサビには強いし、軽いからステーへの負担もすくなさそう。とは言え、固定方法が二重煙突を普通に作ったほど外筒の強度に頼れないかな?まあ、数個あるので分割して入れてつなぎ合わせるか。だったらアルミテープで貼り合わせてパーライトって手が使えるなぁ。パーライトは断熱性もグラスウールの16kg相当はあるのでかなり高性能だし、耐熱性も高い。ついででFRP塗料もかった。
・巨峰園は結構枝がダメになっている木がある。新梢が弱くて来年の種枝にならなさそうだったり、枯れが入っていたり、下手すると片側の枝だけ全部ダメになってたりする。残ってる枝で埋め合わせてもいずれダメになるので、多少穴があいてもこういう枝は切り落とす方向でやってるので、また来年も枝がない場所が出来そうだ。
・ハンマーナイフモアのコックは停止はダメだったみたい。結構ガスが落ちてしまったorz.ほんとガスコックは消耗品で困る。オクで安物落としたが、はたしてどの程度使える物がくるだろうか・・・
Posted at 2014/12/25 21:15:53 | |
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2014年12月23日
・マイファンの方の日記でUCCがまたスケールモデル付きキャンペーンやっているのを見て、早速買ってきました。今回は永遠の0とのコラボらしくて日本軍の大戦機でした。零戦だけではなく、天山や97式艦攻、紫電改までありますし、零戦も21,22,52がありました。んが、今回は2本パックでお目当てのを探すという作業はコンビニ棚ではやりづらく、一番前にあった杉田機という22型の零戦になりました。以前のJSDFの雑誌コラボのF2なんかと台座は同じですが、組み付けは主翼2枚のみ、デカールもなしで細かい部分は精巧に出来ていて、「こんなに簡単でいいのかなぁ」と思ったりする所です。キャノピーもスモールスケールなりとは言え、結構精密に塗装してありますし、筋掘りもディフォルメして見栄えがします。それにしても零戦ってほんっとバランスが変な機体ですね。横から見ると普通なんですが、上から見ると主翼の幅や長さが別の飛行機の物を間違えて取り付けたかのように大きく感じられます。
ところで、坂井三郎氏の本の図説で零戦には浮き袋が書かれていました。そう、あの魚にある浮き袋みたいなのが胴体についている図があったのです。零戦は艦載機ですから、万一・・・というか現実にはその逆に生き残ったのが万一の方になっちゃった訳ですが、ともかく不時着で着水する事を想定していた訳ですが、胴体に浮き袋なんてあっても不時着するような状況だと壊れているんじゃね?って思ってました。んが、実際には通常は浮き袋は膨らませずに、必要時には座席操作で圧縮空気で膨らむんだそうです。そういや、空気入った浮き袋で空にあがったら、高空だと内圧で袋がパンパンになって胴体壊しちゃいますよね。要求性能は1分ほど浮いている事だったそうですが、無事ならもっと長い事浮いてられたのではないかとも思います。でも海面に失速ギリギリで落としても100kmなので、無事に落ちる事自体が奇跡だったような気もしますし、どのみち日本軍の救助能力ってかなりお粗末だったそうなんで、だったらパラシュート脱出の方がまだマシだったのかもなぁ。でも坂井三郎氏が負傷して帰還する時、下に日本軍の艦艇が見えて「今落とせば機体は回収してもらえるかも知れない(自分は致命傷だと思っていた)」って考えた話があるので、ベテランには可能だったのか、負傷して思考が正常でなかったのか・・・
・選挙終わったら早速改憲とか訳分からん話してるよあそこ。いやね、やりたがっている事は分かっていたし、信用もしてなかったけれど、最近の選挙って政策論争はしない(与党は避け野党も突っ込めないまま)不毛な論点で選挙やって、勝ったらマニュフェストにない事をやるというのが多すぎだと思う。ま、マニュフェストって嫌な横文字は民主党の皆さんの翻心堕落のお陰ですっかり信用が地に落ち、誰も使わなくなったのはいい事ですが。なんで経済政策論争が改憲の同意にすりかわってるんだと。その前は消費増税でその前はTPPでしたっけ?実際にやった事と違うじゃん。そういう意味だと落選選挙の方がこういう時にはいいような気もしてきます。「当選したら○○の事をします」ってのは当選したらどうでもよくなっちゃうんだから、「落選させないでください」って方がマシ。それに老人投票率が高くても意図的な政策誘導のための選挙結果が作りづらいし。これはちょうど大学入試とかもそうですね。日本は入るのが難しいが、出るのが優しいため、在学中の勉学はおろそかになり就職活動やサークル活動ばっかりやってる。世界の大学は入るのは比較的優しいけれど、中間の考察や評価を厳しくして出られない形になってる。日本の選挙制度もそういう形にして欲しいです。
もう一つネット界隈では原発問題と並んでネトウヨ(ネット右翼)の書き込みが増えてる話題に沖縄県の基地問題があります。色々な問題はあるけれど、あまりに沖縄県民の方々に辛辣でむごい物言いが多く、工作員も混ざってはいるんでしょうけど申し訳なく思う所です。捏造が介在する余地もなく、日本本土で唯一地上戦になって軍人はもちろん民間人も多くの犠牲を出したのは間違いなく沖縄です。本土の要請や戦略もあって侵略された土地は、しばらくは占領土地下にあり本土復帰は遅れ経済的にも産業的にも遅れたままです。あるいは、ヤマトんの戦略もあって経済援助という名目で飼い殺しになってきて補助金頼みになり悪循環もあったでしょう。それを一方的にお荷物の沖縄に税金を注ぎ込んだように言うのはどうなんかと(あ、でも原発事故後の福島と沖縄は良く似ているかも知れない)。沖縄の方々が本土の文化から違う、一種独特の民族を形成していて、それがヤマトへの帰属意識の薄さになっているという事を責める声も聞かれますが、地域愛や地域住人としてのアイデンティティーを抜かして国のための不沈空母の役割を喜べというのは、まさに第二次大戦までの日本の国家主義そのものです。もちろん、その国家主義の元に国防の礎になられた人の尊厳を否定はしませんが、実際に国家とやらの中でソレを唱えていた人達は全然郷土なんか愛してなかった訳で・・・そりゃ沖縄の市民運動の中に国家分離主義的な勢力もあるでしょうし、それを喜ぶ第三国の存在を疑う事も出来ます。運動家(健康作りじゃないぞ)の人達が新たな成田や安保闘争をここではじめやがって!って気持ちも良く分かる。でも、純粋にそこに住んでいた市民がそれを支持せざるをえない状況が続いている事への反省もないんですかと。いきなり兵糧攻めはじめる政府を恥ずかしく思わないのですかと。
もちろん安全保障は綺麗事ではすみませんし、どこかは犠牲がつきものです。たとえば米国を抜かして日本独自での防衛体制を作りますとなったら、多額の費用も掛かるし憲法にも踏み込まなければならないかも知れない(でも戦争による問題解決はコスト的にあらゆる選択肢より悪いという事は歴史が証明してますが)。全部嫌々って訳にもいかないし、責任ある代案を考えなければならない。でも、それを沖縄県民だけに言うのはお門違いなんです。基地が嫌だって言うのに、なんで沖縄の人が代案ださなきゃならんのかと。まあ沖縄県選出の国会議員はもちろん代案出すべきだと思いますけどね。
少ない頭ながら、この手の国際関係への対応は大きくは3につに別れるとは思います。まず一つめは積極的な外交をあらゆる国に行って八方と仲良くする国際協調主義、二つめは自分の陣営と仲良くし敵対国とは距離を保つ国際同盟主義、三つ目はどの国とも距離を置き自国である程度完結させる独立主義です。3つ目の例だけ取っても、スイスやスウェーデンのような非同盟主義で自立国家として成功する例から、北朝鮮のように孤立しちゃって悲惨な国、キューバのように非同盟主義だけど、反米反ロで上手く行ってるだかダメだか分からない国もありますから、路線だけで成功不成功が決まる訳ではありませんし、絶対的な答えはないでしょう。一応日本は同盟主義でやってこられた訳ですが、国際協調主義でもっていい意味でアジアの共栄圏を作ろうともしてきている。ただ、同盟主義で盟主になろう!って意図が強い隣国達と協調主義ってのはゲーム理論的には侵略者が勝つという定めもあり、安易に友愛とか融和なんて言わない方がいいとも思います。結局感情で「あいつ嫌い」って言ってみてもはじまらないので、「どうすればよりより社会、日本になるのか」って考えなければならないかと。その上であの国とは距離置いた方がいいし、かと言ってそれを利用して外圧もらうなら、コスト払っても独立主義や自立も必要なんかな。
・ニュースで狩猟税を安くして、狩猟人口の流出に歯止めをかけたいなんて言っていたが「おそいよ」としか言いようがない。本当に遅い・・・この国はふやけた煮カエルばっかりだ。
・仕事は軽く剪定してから、リンゴをお世話になった人の所に持ちに行ったら留守で、じゃあ少し待つかと酒屋さんに行ってだべったり新しい品評会用のを買ってきたり。英語が出来ないので海外のお客さんに説明する単語帳とかあればいいのにね、とお店の向かいの家に法事で来たけど誰もいなかったのでお茶のみにきたという人が話していた。ここがいいのは、ホストである店主さんが分け隔て無く歓迎してくれると、茶飲み場に集まった人達同士で気軽に会話が出来る点だ。そういう意味だと酒屋ではなく喫茶店ぐらいに思っている。ここで注文してもらったブドウの送り先からのお礼の手紙も見せて貰ったが、なんか嬉しいねぇ。百人一首カルタでしか見られないような見事で繊細な筆でサラサラと書いてあるのを見ると、またえらい所に嫁いでいった我が子(ぶどう)の幸せを感じる。また、近所のレストランのシェフが酒を買いだしに来ていた。今度いってみよっと。
お酒は私はワインですら消費が追いつかないので数を少なく高いのを飲んでいて、ちょっとそればっかりもどうなんかなぁと思うのだけれど、またしても「品評会出品の大吟醸原酒」を買ってきました。この酒蔵は小さいながら全国品評会で最優秀賞を取ったこともある所なのです。でも、日本酒の品評会は皆同じ方向を向いているので、その蔵の個性は吟醸か純米あたりの方が分かりやすいようにも思います。久々に日本酒飲んだのですが、ワインに慣れていると「甘!」ってなります。そして原酒なので強い、17度以上あるでしょうか、ワインだとあり得ない強さです。グラス一杯飲むと頭を殴られたぐらい効きます。という事で薄めると、ちょうどいい感じになりました。やっぱり11度ぐらいが私にはいいわ。その時は甘さの塩梅もちょうど良く、すっきり澄んだ味で水のすっきりした感じもあって、ワインにはない軽やかさがあります。この日本酒は出来がいいので、なおさらでしょうか。水面に落ちた雪がふっと消えていくような、はかない感じですかね。ここのところ、農産物のウェイトが多いワインを評価するあまり、醸造部門だけで成り立てる日本酒を軽く見てましたが、作り手は同じく素晴らしいんだと思いました(へべれけ)。
・あとは以前買ってあったバイクを置きっぱなしなので引き取りに行って林檎と米置いてきた(車庫代で)。家族からはまた色々言われるので、ちょっと処分せんといかんな。また建築関係でお世話になっている人の所にも送りに行って、貸家の話もちょっと振ってきた。別に算段付くのつきあいでもないので、まあ思いついたらねぇって所だが。お仕事は順調だそうで、雇人の仕事も切らさず公共の仕事も入れて忙しかったらしい。
Posted at 2014/12/24 20:48:23 | |
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2014年12月23日
・ミニキャブの燃費が悪くてタイヤチェックしたら圧がかなり低かった。上げたら出足が良くなり反省。でも2ヶ月は放置してないと思うんだが、下がったなぁ。その足でグーグルアースで目星つけた古民家を探し出したが、住んで無さそうなのはいいが屋根がかなりうねってて大変そうな物件だ。場所的には山際ではないが静かそうな場所で良さそう。米を食い尽くしたので新米をはじめて精米して食べてみた。精米所がいつもの所は1つが故障で1つしかあいておらず、3袋も持ち込んだ人がやってたのでワイナリーで買い物して戻ったら、タッチの差でまた別の人が入ったので嫌になって新しく出来た所に行って精米してきた。ISEKIの(いつもはヤンマーの)だったのだが、自動化やメンテフリー化が進んでて良かった。特に紙袋を自立させる仕組みが3面壁の所に押し込むので、すごい楽。新米は8部にしたらいい香りがしたが、水加減が多かったのか柔らかい感じになってしまったので水加減を探さないといけない。それでも、全体的にちょっと今年のは日照不足か味にキレが感じられないな。
・今度防除暦に入ったもう一つの農薬「ディアナWDG」について調べてみた。有効成分はスピネトラム、天然由来のスピノシンという成分の中から良く効く物を選択した物で、スピノシンは土壌放線菌の生産物の一つだそうだ。ラム酒の工場跡地から採取されたサッカロポリスポラ・スピノザという菌が生成するとされる。作用機構は神経の興奮毒でアセチルコリン受容体に定着して伝達阻害し常時伝達している状態にしてしまう物で、ここを聞くとまさに「ネオニコチノイド系」そっくりである。また菌類の生成物の薬としての利用って意味だとペニシリンとかジベレリンを思わせる。
ただ、開発元のダウによると、作用機構はネオニコチノイドとは違うのでニコチン系に入れてくれるなと言っている。また人間への毒性はLD50=5000mg>kgと恐ろしく高くなっている。普通物って言うのかな。ただ、LD50は人間で実験している訳ではないので、実際には健康に影響なく毎日摂取出来る量であるADIを使うようになっているみたいで(普通物だし)、ディアナは該当情報を見つけられなかった。もっともADIは3300倍から33000倍ほどLD50を薄めた数値という話が見つかったので、単純計算で0.15~1.5mg/kg DAYだと思われる。モスピランのADIが0.071,アドマイアーのAIDが0.057だとすれば急性毒的な意味でも多少は安全だと思われるし、実際はその10倍なんかも知れない。ま、それはともかくだ、最大の懸念はネオニコチノイドのような強い残効による生態系への影響な訳だが、ディアナの土壌での分解は3~5日、水中で1日と「保たない」薬と書いてある。殺虫剤に関してはこの特性の方が良いっちゃ良いが、害虫以外への影響はゼロではないので、やっぱり少ない方が良くて少しマシって感じではなかろうか?
・畑仕事はハウスの天幕の仕上げで、もう一度シャフトの修正やビニールのパッカーの位置調整を行ってみた所、かなり綺麗に巻き上がる奴も出来た。幅が40cmぐらいなら上出来、酷い所は1mぐらいあり、水が溜まってまたずり落ち気味になっていた。もう巻き戻すのが難しので、そのままシャフト同士を天頂部で結びつけて完全冬ごもり体制に入った。最初はこの結びつけをハウス屋根に登ってやったので落下が怖かったのだけれど、軒下に立ってやれば簡単にできたので冬ごもり自体はそれほど難しくはなかった。本当はビニールがやぶけたりシャフトが歪む前にやっといてくれれば苦労しなかったんだけど、現在でも1/3残せば開閉は楽であり、栽培時期には1/3程度残ってても開放温度には影響ないと思われるので、このまま来年度の栽培にも入れるっちゃ入れる。破けている部分もどうせナイアの場所だし。
・ワインのネットショップからメールが来ていたので釣られてホイホイ注文してしまった。今現在も様々なワインを飲んで楽しんでいる所ではあるが、特に意識して飲むべきだと思っていたのを注文。
まずシャトーメルシャンの秋田県大森リースリング。山梨・長野ではリースリングの試験栽培をしているワイナリーは多いが、ちゃんと売り物になっている所は無い。四賀ワイナリーにはあったが、あそこで栽培醸造した物でもない。適地と思われる北海道でも栽培挑戦の話はそこここで聞くが単品ではない。リースリング交配種は私はリースリングとは違うと思ってるので除外(信濃リースリング、リースリングリオン、リースリングフォルテ、他ドイツ系品種)。東海の方にもあるという話だったが、超小ロットの委託醸造で入手不可能だった。そんな中唯一例外的に毎年リリースされているのが秋田なのね、緯度的に見ると秋田は40度、モーゼルは50度らへんなのだけれど、ブドウの栽培限界で見ると「極限のためされすぎな大地・北海道」よりちょい南って所はモーゼルあたりには近いのかなと思う。それにしてもラベルの色気のなさよ・・・
次、アルザスの雄、マルセル・ダイス、知ってはいたが入手困難で飲めなかったが、安いランクのならあったので購入。アルザス・ブランという、地域名前AOCって感じのワインだ(アルザスは昔は品種名前がメインで、地区名AOCが未発達なテロワール文化に厳しい土地だった)。他にもピノ系(ピノグリやピノムニエ・ピノブラン)の奴もあったのだが、リースリングが入ってるアルザスブランにした。それでもかなり多くの品種のごった煮な感はあるけれど。理想からするとドメーヌオステルタッグやマルクテンペも欲しかったが扱いがなかったり品切れだったり。
最後はラベル買いでホッホハイマー・ケーニギン・ビクトリアベルグのリースリングカビネット。ヨアヒム・フリックという人だそうだ。英国王室のビクトリア女王の名前を冠した畑だそうだ。つまり、ドイツでは珍しいモノポール・・・じゃなかったアインツラーゲなのね。いや、ドイツでも高いワインは総合畑や単独畑あるんだけどさ。ホッホハイムはラインガウの村名で、ラインガウはヨハネスブルグという地区一つで出来ているので、ヨハネスブルグ=ラインガウみたい。たとえば私が好きな「ゴールドプレヒェン」は単一畑名で、ピースポーター地区にあり、それはベルンカステル村にあり、それはモーゼル・ザールルーヴァー地区にある。基本的にモーゼルは緑のビンでフレッシュ系、ラインヘッセンは茶色のビンでふくよか系だと思ってる。私はどっちか言うとモーゼル寄りなのではあるが、ラインガウもちゃんとイメージとして固定したいのが一つ。
もう一つはワインのジャケ買いならぬラベル買いである。ワインのラベルは必要事項の表記はもちろんだが、そのデザインでざっくりとそのワインの方向性や格みたいなのが計り知れる。たとえばボルドーならシャトーの絵があって文字が書いてある保守的な奴は手堅い味なのが多く、それ以外になるとくだけた感じのが増える気がする。ブルゴーニュは逆に文字でデカデカと畑名を読みやすい字で書いてある奴は高い。楷書から草書になったり、絵が増えるほどフランク。ところが、ドイツやアルザスのワインはエチケットが洗練されてないというか、オールドワールドの格式も感じないし、ニューワールドのようなデザインに振った感じでもなく、悪く言うと田舎の土産物みたいなのが多い、割と美味しい奴であっても。
そうは言っても大体の傾向として「エチケットがシンプルで文字も小さく白かクリームの紙質で余白が多い奴は美味い」ってのがある。ドイツの特別単一畑のはそういうのが多い。アルザスはそこに「黄色の印刷色ラベルはキレのいい辛口」ってのが加わる。じゃ、それ以外はどうなのか?極端に言うと「土産物屋のラベル」か「北斎の浮世絵」かの違いになってくるのだ。使っている色とかモチーフは似たような物なんだけど、それをいかに上手くまとめてあるかでワインの質の予想をつけるしかない。そして、ビクトリアベルグはきっと美味いと直感が告げるのだ。
さて、最近は鍋料理が多いのだが、白ワインと野菜が多い鍋は相性がかなり良いと思う。海鮮系はもちろん合うだろうが、日本酒の熱燗とはまた違った美味しさがあると思う。
Posted at 2014/12/23 21:07:14 | |
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2014年12月21日
・マクロスFではまったという人がマクロスシリーズのランク付けの話をしだして、「Fが最高で7が最低」という結果があると言っていたのでガックリ来た。確かにマクロス7は異色作だし、FはCG多用で見栄えがするのは事実だが、そもそもランク付けが私はあんまり好きではない。ランク付けが通用するのはよっぽどニワカか、シリーズがあまり代わり映えがしないなあなあで作っている場合であって、マクロスにソレを言うのは相当失礼だと思うんだが。とは言え7が分かりやすかったか?理解されたか?通俗的な良さがあったのか?って疑問はあるだろう。実際私も最初7の概略を聞いた時(一応本放送の途中だった)は「なんだそのバカアニメ」って思った物だ。
・7が他のマクロスやアニメという物に対して大きく異なっている点は強く明確な非暴力メッセージである。多くのアニメ作品は戦争の残酷さを描く事でそれに挑戦していると言っているが、まあ建前だよね。よくガンダムの原作小説や他の戦争映画を見た人が「あんなのヒーロー物じゃん」と言ってしまう意味が良く分かる。08小隊とかミリタリーテイストは抜群だが、従軍記としてはフルメタルジャケットあたりの方がリアルな訳で(もっともフルメタも公開基準もあるしあからさまじゃなくて、後の解説で分かった事も多いが)。
一方7はメッセージの発信源であり確信している者は熱気バサラという強いロックボーカリストであり、彼の信念の源は直感的であってよく「悩まない主人公」「最初からレベル100」みたいな特例扱いを受けている。もちろん人間だから葛藤やイライラはあるのだが、それはあくまで人間関係などの現実的な些事であって、別に途中で信念がコロコロ変わる訳ではない。その些事がちゃんと出来ない所がまた熱すぎるカリスマの悪い所な訳だが。で、ここらへんを見ると段々分かる事であるが、バサラって言うのはある種のアーティストの具象化な訳です、天才だけで破滅的で社会メッセージ性が高いロックや反服従のジャズなどのね。そんなの子供に分かるか?って話ではありますが、やってみたかった事は分かる。
すごいダイレクトにそれが分かるのは熱気バサラのトレードマークの一つである丸メガネですね。あれもニワカには評判悪いんだけど、あれで想像されるのはジョンレノンです。まあ、当時は丸メガネの俳優とか流行っていたけど、ロッカーで丸メガネって言うとヒッピームーブメントがあったのでお馴染みのダサいファッションって意味でもそこらへんの人を想像します。そしてジョンレノンは反戦歌などでアメリカに入国禁止にされるなど、歌による社会への影響をこれほど現実でやった人はいないでしょう。ある意味マクロスに最も適したキャラだったと言える訳です。
確かに他の要素がその分抜け落ちている、あるいは両立しづらかったのは事実です。マクロスは「歌」「可変戦闘機」「三角関係」という必須要素があるのですが、戦闘を主目的としないのでバルキリーは印象的ではありますがイマイチ地味だった印象はあります。三角関係にいたっては一応ヒロインのミレーヌが居て、バサラとガムリンが三角関係っぽくはあるんですが、およそ恋愛感情って物が感じられなかったですね。三角貿易とかそういう意味での三角だったような。
・仕事はデラとナイアの剪定でした。大分棚下樹形が出来上がって来ました。巨峰と違ってデラは黒枝の太さはさほどでもないので、軽くなった感じは少ないというか、心配なぐらい細いですけど。ナイアは遅伸びが酷いですね、園の外に向かって収穫後に6m以上伸びてる枝もありました。さて、棚下短梢にコンバートする時のコツのお話です。何種類かやって気がついた事を書いておきます。
1:短く太いのを沢山残すか、長いのに整理するか?
品種で違いますが、発芽が安定しているデラは長いのに整理してしまった方が楽です。確かに当年度の収穫はかなり下がりますが、短いの沢山残すと作業が繁雑で棚下の主枝が完成するまで時間がかかりすぎます。不安定さがずっと続くよりは単年度で進められるだけ進めた方がいいというのが今の私の考え。ただし、長い枝は不定芽のドブズルだけは使ってはいけません。
2:元に戻すか先端を使うか
基本は黒木を減らすためにも元に戻した方がいいです。特に棚柱間を跨ぐ部分は極力少なくする事が肝要。逆に言えば先端になる部分はちゃんと長い枝が先に出ている場所にする必要はあります(負けるため)
3;枝が選べる時に、一本枝のを2本残すか、2本枝のを1つ残すか
ちゃんとした棚下短梢を新規にやる時は主枝は2本に分岐させて使いますよね。その方が黒木も減るし合理的に思えるのですが、選べるなら一本の枝を振り分けず使う方がコンバートの時はいいように感じます。2本長い枝が取れる枝は大抵3本の種枝があるうちのセンターともう一本というケースが多く、センター以外の2本が太いという事はまずありません。そうすると強く曲げてる非センターの枝がかならずとごります。センターで伸ばしているので次に切り替えて強い枝を曲げて誘引してもやっぱり負けがちです。
4:送るか戻すか
理想は先端は送り、途中は戻します。しかし、黒木を減らす剪定をすると、どうしても送り枝の方が増えがちです。それで暴れるかというと、棚下コンバートは木にも負担ですし中庸樹勢でコントロールする物なのでさほど問題ありませんが。
5:予備枝を残すか?(非常に重要)
棚下短梢にコンバートして一番怖いのは、棚下枝が不発芽が多かったり病気や害虫でおっちんでしまって、枝を整理してあって予備が無くなる事です。死なないまでも主枝形成が一年遅れれば、それだけ成園になるのが遅くなります。なので、主枝を二本ぐらいまとめて残せると、ついつい過剰に残して「良い方を使おう」とか考えてしまいますが、これは大間違いの元です。
二本残すとどっちも中途半端になりますし、どっちも元が禿げるとかになりやすい。芽数を充分減らしておけば、多少とらぶっても翌年には充分な主枝長は確保出来ますから思い切って捨てましょう。上の絞り込みをやっても迷ったら充実している上で細い枝の方が良いです。
6:固定はどのぐらい行うか
細かいほどいいです。コンバート時は棚上にあった枝を引っ張ってきているので、結構枝に癖がありますが、新梢なのでまだ曲がります。これが2年目以降はまず曲がりませんので、大粒種ほどガッチガチに誘引線に巻いた方が無難です。
7:園の端はどうするか?
園の端から片方に出す方式は経験上やりづらいです。というかSS散布と手散布で異なるのですが、SSの場合隅柱が邪魔で走れない場所に枝を配置すると病気が出るという事で、余裕があればそこは捨てた方が無難。しかし、ちゃんと棚下線を配置した場合は東側に関しては割と平気でした。南は夕方の日光があたるので果実品質も悪くなりがちなので、ほんと捨てた方がマシ。
もう一つ、デラの場合の棚間間隔についての考察です。普通の園の柱間隔は2.4~2.6mぐらいです。高橋らの研究から「ブドウの純生産は葉面積指数に比例し、果実分配率は平均新梢長に反比例する」という式が得られていて、その結果だけを抜き出した表だと平均新梢長が160cmもあると、10㎡の新梢本数は80本程度しか残せない事になり、その時の着果量は1350kg/反になります。よく一般には1500kg、新梢長さ1.2mなんて言いますが、その時の新梢本数は110本あたりになります。デラだとよく1坪に24~36芽と言いますから、3坪10㎡の本数は72本~108本なので大体そんな所です(改めて計算すると1000m2=1.5tで一房150gだとすると1万房で、一新梢に1.5房ぐらい乗せると7000個の芽が必要になり、10㎡だと70個相当になります。良い園だと180gを12000個ぐらい乗せるので、2t近いです)。最大化するには、新梢長1mで密度140ぐらいが1800kgらへんですね。大粒種の棚下短梢は2.4m間隔を左右から張り出すので、120cmで、その場合120本(10㎡)が最大値です。実際は私は2.4mで12本×2の新梢を作るので、5.76㎡で24本残してます。全て着果させて500gだと12kgになり、一反で2t超えてしまいますが、実際は空枝も2割、欠損枝も1割はあるので、1.4t程度に落ち着いていると思われます。しかし、上の計算だと1.6t程度は残せる計算になっていて、その時の密度は5.76㎡だと60本にもなってしまいます。片側だけで30本も残す計算になっています。うーん、おっかしーなーと思って早川さんの本を見ると
「間隔は15~20cm、1mに10~12本残せ」って書いてあります。2.4mだと24~30本であり、私の現実の栽培とはほぼ同じです。ちょっと原因が分かりませんが、現実に片側に現在の2倍の密度で枝を残しても房がそもそも入りませんし、新梢のうち副梢による葉面指数の増加などでうちの巨峰園は葉面指数のバランスを取っているのではないか?と推測されます。
ではデラはどうかと言うと120cmならやっぱり60本になり、片側30本、枝間隔6cmとか言うすごい高密度栽培になります。ちょっとややこしくなってきたのでまとめると
慣行栽培 慣行密度 棚下栽培 理論上本数
収量 1.5t 7000本 1.5t 11000本
なんと2倍になってしまいますが、慣行密度は空枝を含んでいる。空枝があるという事は、結果枝の長さが長いと考える事が出来ます。1.5房乗せてる計算だから、1.2mの枝は実際は1.56mあると考える事が出来、その場合の新梢本数は80で最大値なので、あってる(実際は空枝が長いのと短いのだと養分流転が違うって前提なので、やってはいけない計算なんだけど)。
ま、ともかく平均長120cmのままでの密度は7000本で良いとなるので、1スパン四方での密度は35本~40本で、その半分が2.4mスパンでの最適本数となり、17本から20本残せばいいって計算になりました。
で、色々考察するより便利な事に、島根県の農業試験場が主枝間隔違いのデーター取りをしてくれてあって、2mで1.5t、1.5mで2t取れて、果実品質は同等、それ以下はダメだったとあります。2m以上のが無いのがアレなんですが、主枝間隔が1,2mでも互い違いに枝を出すので実際は1.5m程度の長さが得られており、それも考察の違いになったのかとは思われます。密度は2m間隔では81本/10㎡で着果量は113房、大体1.4房/枝ぐらいの着果量です。2.4mスパンの場合、23芽残すから10cmで一芽って計算でしょうか。
・HALO3プレー、結論、微妙・・・HALOと言えばマイクロソフトのX箱からはじまったFPSのビッグタイトルで、コブナントという異星人の侵略軍と地球軍との戦いを大量破壊兵器HALOを軸に描いたSF物である。緻密で綺麗なグラフィック、一緒に戦う兵士とのドラマ、高い自由度と戦略性など一定のファンが居たと思われる。1,2とやって飛ばして惑星リーチ(エピソードゼロにあたる)をやって、やっとシリーズのエピローグである3をやったのだが、引っ張った割りに面白くなかった。
ストーリーとして見ると、もう支離滅裂で何をやりたいのか分からないってのが一つ。以前もそうだったんだけど、フラッドやHALOの絡みは一行で説明出来るほどシンプルなんだが、演出が下手でお使いタスクの意味が分かりづらかったりする。というか、今作は特に迷子になりやすい。地図的な意味ではなくて、どこに行くと次のチェックポイントとしてストーリーが進むのかって意味で。初期はここの自由度がとても高く、フリーマップに近い戦略が可能だったし、弾薬的にそれを見込んで練られていたが、今作は一本道でゴリ押し感が強い。ハンターの弱点とかもどんどん無くなってるし、戦術を考える楽しみが激減した。
また、このゲームには隠し要素としてスカルという何らかのオマケ要素(チートだったりバグみたいだったり)があったのだが、マップの自由度が減った結果スカル探しする気もなくなった。従来ならあり得ないほどあからさまな場所にあったりして、これスカル置くほどマップを調べ回る楽しみが無くなったんだろうな。不自然な壁があると萎える。そして一本道の狭いマップが増え、MGSみたいに引っかかるのが増えた。一本道だと結局敵の配置も限られて難易度ノーマルだと基本は柔らかいはずが、時々とんでもなく硬い敵が特攻してきてやられたりする。もっとマップを広げた上でのゲームバランスを作って欲しかった。同様にモーショントラッカーが消えるのも止めて欲しい。このゲーム、視野の設定が毎度揺れていて、1は狭かったが2は広くなってちょっと狙いが付けづらくなっていた。3は1に戻ったのだが、ともかく狭い場所に落とされまくるので、モーショントラッカーが効かない敵が近づいてワンパンで落とされるといやになる。
フラッドは2ほど嫌らしくはないけれど、やっぱりゲームをつまらなくしている。ゾンビみたいな存在な訳だが、123通して要らないよなぁ。3はどこ撃っても割と倒れてくれるのはいいのだが、硬い奴がやたら硬いのと、武器を持たずに攻撃してくるのが多くて弾薬ドロップがないのが辛い。また同じ敵の硬さのばらつきが酷く、コントロールルームを目指す場所は「これまともに戦うと弾が持たない」と思って逃げようとしても逃げ切れず、ダメもとで個別破壊を試みたら案外簡単だった。
FPSとしてはどうか?武器持ち替えモーションが長く長くなったのはマイナス、最近のリアル系FPSはそういうの多いけどウェイト動作があちこち重いのが爽快感を削ぐ。銃撃の精度はまあ普通で、ヘッドショット判定が甘くなった気はするけれど、地球の武器は総じて使いやすくなった。逆にコブナントのは全体的に弱体化されていて、唯一ビームライフルだけが妙に強い。これの二丁持ち特攻は卑怯なぐらい強い。遠距離武器は減らされていて、コブナントのビームスナイパーライフルはなくなったし、地球の対物ライフルも弾数が全部でも100いかないんじゃないか?ぐらいのレア。また1では最強と言われたハンドガンは見る影もなく、自害専用。でも作業員が12,7㎜ハンドガンをバカスカ撃つのはどうなんかと。しかも当たらないので、出番なくなった。アサルトライフルも弾が一瞬でなくなり威力がないので、バトルライフルとカービンかな。どっちも弾少ない。あと、近接戦闘はまた強くなった。後ろからの暗殺即死はもちろん、正面から殴ってもノックバックがあるのでボコボコに出来る。グレネードは地球のは信管が壊れてんのか?ってぐらい早発するのがある。投げると空中で爆発とか。威力もやけにばらつく気がするが気のせいか?プラズマグレネードは相変わらずのチートなのだが、ドロップがかなり減り、敵の中に斥力でくっつかない奴が居たりするのはなんとも。他に柄付き手榴弾みたいなの、火炎グレネードがある。火炎系は初登場なのだが、フラッドに対して馬鹿みたいに強い火炎放射器もあり、今頃・・・って気はする。
そうそう、2ではダブル主人公だったアービターだが、今作では迷子必至のダメマップの案内役的NPCに成り下がってしまった。確かにアービター編は面白さは欠けたけど、コブナント軍の中の社会みたいなのが垣間見えて楽しかったのだが。また名脇役として知られるジョンソン上級軍曹も今作でやっと戦死される・・・ってお前1でも死んでただろ!というツッコミは無しで。海兵隊は永久である!よってジョンソンも永久である!(一応クローンって話もあるが、一方でフラッドにとりつかれない理由は特定個体の経験による物なのでなんとも)。ミランダキースも亡くなるが、何故かチーフと初対面みたいな顔してたな。最悪だったのはコルタナである。というかアービターがNPCガイドビーコンに成り下がったのは、AIコルタナが敵にとっつかまったという理由であり、そのコルタナをまた取り返しに行くという設定があるのだが、作を追うごとに気持ち悪い造形になっていくコルタナはもはやフラッドの一味である。
HALOと言えば多彩な乗り物と海兵隊員との一人チームプレーも売りで、今作は乗り物に関しては良くなった操縦性が素直だし横転もそれほどしないし、速度も出る。相変わらず物理無視に近い跳躍や空中機動もある。しかし、マップ自由度を下げた影響か、「バンシー」に乗れない。一応出てくるけどね。また「ゴースト」が車輪付きのおぞましい奴に格下げになった(普通のゴーストって出てくるのかな?)。逆に味方にホーネットというホバーが出たが、ほんと一瞬しか活躍しない。リーチだと結構つかえたのになぁ。海兵隊員は賢くなって、助手席にロケラン持たせて進んでも自爆する事はまずなくなった。NPCに武器渡すと弾数無制限になるのでロケランとかロッドガン無双が出来る訳だが、それがやりやすくなった。
攻略ポイントの一つだったオーブは今回からストックして解放出来るようになったが、その使い所がイマイチ分からないので全然使ってない。一応シールド系は分かるが、拠点防衛ミッションが少ないので出番なし。ドレンとかヒール系は今回はHPはシールドのみ(2と同じ)なので自分にはメリットがなく、敵でエナジーシールドが硬かったサンへイリは今回味方なので敵にはいない。ブルートも一応それっぽど奴はいるけれど、普通に撃って殺した方が手っ取り早い。
Posted at 2014/12/23 01:14:04 | |
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