2016年08月12日
・昼夜逆転生活は私には無理だった。やっぱり睡眠が細切れになると寝不足になって、夜中に起きられなくなる。幸い今年は熱帯夜がなく温度は下がってきているので(暑いところの方には申し訳ない)、今年の昼夜逆転はもうやめにする事にした。まあシエスタぐらいはするだろうけど。
・心配していた事と言えば、沢山収穫したブドウを運ぶので腰に来るんじゃないかと思っていたら、案の定腰が痛い。特に首をかがめてしゃがんで運ぶのと、ケースに入れたのを軽トラに積むのが辛い。
・あまりに贈答グレードが少ないので、別の園から触りだしたら、ほとんどがそのグレードに入ってびっくりした。ほんと、同じ人間が同じ手間かけてこういう事があるのがデラが嫌いな理由だ。本当の適地が少ない。地主のおばあちゃんも無事に贈答販売出来てるみたいで良かった。お金貰って管理しているので、結構気になってた。
・あと、パープルどんなのでもいいから送りたいという事で収穫、思ったより粒伸びが悪くてスカスカの軽い房になってしまっていたのが残念、反面裂果が無くて粒のコンディションは良好、味も粒が小さいので美味しい。あと、パープルの成熟が早いので大粒種も出荷が前倒し対応になる模様。それまでにデラ出し切るのは結構きついと思うけど・・・
・逆に出荷がメインで他の作業が出来てないのでお盆の出荷休みの14日午後と15日にやる仕事覚え書き。
大粒園消毒(爺さん、巨峰、パープルなど)
草刈り・除草剤
巨峰苗潅水
シャイン苗潅水誘引肥料
伐採
ネット張り
Posted at 2016/08/12 21:08:51 | |
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2016年08月10日
・シャインマスカットの苗が中等苗しか残ってなかったみたい。うーん、標準に比べ2ランク落ちる最低品質品なのに、価格は1割程度しか差がないので、選べるなら絶対買わない苗なんだよなぁ。ここに限らず標準苗でも結構根が少ない奴はあるので、どの基準なのかで話が変わってくる。標準苗の中の悪い奴程度なら許容範囲だが、あれの下のランクより大きく見劣りするなんて問題外だ。大抵の植物は生長すれば差が分からなくなるけれど、一方で原因不明に調子が悪い苗ってのは後々後悔するような欠陥を抱えている事もある。うちであった例として、接ぎ木部分が折れた苗があって、これは穂木と台木の半分だけで繋がっていたケースで、成長したら自重でもげた(でも死ななかった)。でも一年待って、欠損部分を補植するぐらいの感覚なら、別にもうどうでもいいかって気にもなる。
・今年はブドウの検査評価が厳しくてめげそう。ハウスは毎度生育途中でしなびというか熱で焼けてダメな感じになりやすいんで、私も品質はそんな物だと思うけれど、例年の検査の中央値はもう少し下だったと思うので、誰が検査してんだか。てか、今年見てないワ。
・最低賃金を1500円にすると需要や消費額が増えるという試算が示されて、結構笑った。賃金が13兆円増え、消費が16兆増え、関連経済効果が30兆円とかになるのだそうだ・・・これは全労連の試算らしいが、シンパシーが吹き飛ぶ気がする。
第一の問題は、財政的裏付けがないまま最低賃金を増やすと中小企業が破綻する。ブラック企業撲滅にはいいと思うかも知れないが、そもそも労働基準法守ってないから問題なのであって、こういう最低賃金なんか意味ないだろう。また、この政策は結局労働力のインフレになるので、国内では完結するんだろうけど、国際競争力が著しく落ちる。それこそ移民問題に直結する。そして、税収が増えるとか予想しているが、物価比率で考えるべき所得が、単に数字で捉えられて課税がより酷くなる事や、移行期に生活保護などセフティーネットが変動を吸収できなくなる。
確かに大企業としては安い派遣労働者が高くなるんだったら社員にした方が良くなるが、実際は社員の実際の時間賃金ってどのぐらいなんだろう?1500×8×5×4=24万円となり、年収に単純にすると300万円前後だ。確かに派遣労働者が最低300万ぐらいないと生活していくのも無理という基準からするといいが、社員が300万円でこき使われると思うとあんまり良いとは思えない。まあ様々な社会保障もうなぎ登りになるから、実体経済は更に悪くなるだろうな。
最低賃金はまあ分からないでもないが、基本的に労働力も市場経済では需給関係で自動的に決まるべき物ではないかとも思う。これは再生産が可能かどうかすら関係ないので、再生産を割る金額になったら供給が減るというのが経済の初歩だろう。無理矢理供給を維持すれば、逆にさらに需要が無くなる悪循環になる。ただし、この需給相関曲線は裏返すと内需と供給の相関曲線になる。労働力があるから需要が生まれるのであって、片方をヘタに減らすと止まらないデフレスパイラルに陥る。簡単に答えが出る話ではないけれど、もう少し責任のある政策提言をして欲しい物だ。
・読書はビブリア古書堂の6巻一気に読み終えた。感想としては「本格は本格で難しいなぁ」という所。今回は推理パートは消去法的な、あまりスッキリとはしないやり方が多かったし、何度騙されてんだ・・・って部分もある。人物描写は犯人を犯人を分かるように描写したらまずいのだが、一方であからさまな容疑者から何も感じないと一人称の主観は人を見る目がないという事になってしまう。今回は容疑者が絞られているだけに、そこがリアルから見ると気にはなった。
しかし、最大の問題はやっぱり人間関係の狭さと、そのネットワークのワンパターンさである。作家というのはえてして人間関係の理由付けに深層心理にある特定のパターンを作りたがる。三上さんの場合はこれは「不倫」であり、とうとう登場人物がほとんど不倫・不貞関係の結果の親類になりかかっている。おいおいおい、である。しかも登場人物がシリーズ通して固定化しているので、「意外!あの人とあの人は実は親族!」みたいな、一回なら驚いた偶然の連発になっている。
さて、今回は物語の最初部分からの伏線回収というか、黒幕をあぶり出す回だった。しかし、作り方が丁寧なので、最初から怪しい人物が一人しかいなかったというか、特に引っ張らず実行犯から黒幕がすぐ出てきたので、あんまり黒幕らしくはなかった。メインの謎のためにサブの謎を解いていく必要がある、というRPGのフラグ管理のようなシナリオは大変良く出来ている。本の内容との関連づけも今回もしっかりしている・・・というか、太宰治をテーマにしたからこんな暗い内容になっているんだろうねぇ。失格人間のオンパレードである。むshろ、今回はそういうどうしようもない敵にどう抗うか、立ち向かうかという「ミステリー」というか「スリラー」的な要素が強かった。
作者はあと1巻か2巻で話を閉じたいと言っていたので、勝手に予想をしてみる。回収してない問題としては
1:母と娘の勝負がどうなるか。
まあ、主人公とヒロインの関係が、母親と父親の関係とどう違うかという所に落ち着くかと思う。そして、そんな親子の相克の作家と言えば夏目漱石をおいて他にないだろう。多分門とか三四郎あたりで勝負になるんじゃないかと思うが、日本の人気作家として「芥川龍之介」があまり触れられてないのは遺憾。2巻やるなら間に彼がはさまるはず。もう一つは宮澤賢治で情緒的に逃げる手も考えられるが。
2:母と父、母と祖父の関係の謎
そもそも失踪の直接原因も分かってないよね。まあ以前のテーマからすると、意外な人物とまた不倫とかそんな事があったとしか思えないが。
3:シダさん空気
シダの過去とか、母親との関係が語られていない。どこかの女性を助けるために会社の金を使い込んで破産となると、もうシダさんが母親と関係していたとかになる訳だが、恩人みたいな言い方しているのでちょい不明。
・仕事は出荷と収穫、ほとんど贈答グレードがなくてギリギリ要求分をでっちあげた感じ。発送の箱は一つ問題があるのを見落としていたので、元に戻さないといけない。夕方からはメリット赤の散布をはじめた。3日置きで3回ほどやるらしい。結構草やクモの巣があって走っているとひっかかるし、また孫房が沢山生えていてびっくりする。強い枝は先の方の副梢でも房を持つようだ。巨峰は一本完全に死んだので、穴埋めが急務。結構大きい穴なので2本ぐらい入れないと埋まらないかな。巨峰でいいのかという事も含めて考えたい所。
・明日も出荷、収穫。ハウスは大体1/3ぐらい終わったので引き続き頑張りたい。すごい遅いと悲観しがちだが、おそらくこのペースなら後一週間かそこいらで終わるし、そうすれば露地を9月中に終わらせる事も不可能ではなくなる。が、パープルの注文がもう多いので、お盆前に1日パープルづくしの日が必要そう。
Posted at 2016/08/11 20:59:15 | |
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2016年08月10日
・そろそろ苗注文しようかと思って植原(種苗屋さん)にメールした直後に植原からカタログが届いた。ヤフーが閲覧履歴から広告メール送ってくるのはうざいが原理は分かるけど、植原はエスパーか何か雇ってるのか?まあ、実際は品種はもう決まっていたのでカタログは特に役立たなかったんだけど、来年の注文とかには役立つからな。
さて、新品種ラッシュである、農家さん困ったである。シャインが良い品種だから、それを親にもつ品種がえらい勢いで出回り出したのだが、どれがアタリなのか分からない。どれもアタリかも知れないが、物によるとヘタすると初生りが2014年で接ぎ木でやりました!みたいなスピード開発されてびびる。普通は実生を穂木に継いで成長させてやる訳だけど、高接ぎすると一年やそこらである程度は作れるし品種特性も分かる。んが、作出から2年程度で何が分かるのかと言うと色と粒の大きさぐらいのもんだ。それを次々と新品種でございと販売するのは(植原さんが作出してない品種の話ではあるが)どうなんかと。さらに何度も言うがブドウの値段はネームバリューが8割である。例えば選抜系で「シャインとして売れるけど、特性が出たら本来の名前で売れる」というのなら別だけど(巨峰系の高妻とか紫玉とか)、シャインのコンパチじゃないのは辛い。まあ品種間違いは生産者でも稀に良く有るので、巨峰ピオーネの相互間違いとかしょうがないけど。
またシャインの子孫はどうしても着色系作りを狙いがちだが、私はこれに異議を唱えたい。確かに色違いを混ぜて贈答用にしたい人はいるだろうが、着色系は栽培管理が難しい。特に赤系。適切な色にするには相当技術がいるし、鳥害がすごい発生する。温暖化で色も来づらくなっている。そういう点でシャインは青系ブドウがこんな美味しいんだという事を世間に知らしめて地位を大きく上げた事に意義がある。それを自ら否定するようなのはどうなんだろう。
本来なら、シャインの特性そのままに、より裂果しづらいとか、より早く熟すとか、耐病性が高いとか、そういう事を目指すべきじゃないだろうか。それが育種だったはずなのに、最近のブドウの品種作出には生産者をまるで考慮していない物が増えて、種苗法改悪を感じる。
・シャインといえばうちも苗がかなり伸びてきた。すべての苗がしっかり生長していて、やっぱりシャインはいい品種だし土地条件が大きく物を言うなと言った感じ。悪い土地に植えた巨峰なんて万年待てど暮らせど成長しないとかザラにある。ところで、シャインは若竹色の袋を使う所があるが、最近巨峰系でも若竹とか黄色袋見る用になった。着色メリットとかあるんだろうけど、シャインだけ狙い撃ちで盗まれないように全国区でそうなってるのかなぁと邪推。
・昨日は諸事情で夕方、駅前の繁華街で食事などしたのだが、その価格の高さの割に内容が伴ってない事、顧客サービスの低下にガッカリしてしまった。平日の駅前でテーブルチャージ900円とか一本1000円以下(私の見込みだと両方ボトルで700円以下)のワインがグラス一杯600円とか、「原価を知ってる大人は来ないよね(6杯取りだと3600/700=5倍になる。仕入れ値は500円切るだろうから7倍ぐらいか)」というぼったくり具合。さらに定休日以外に臨時休業を突然入れている店(個人商店ではなく、ちゃんと複数のスタッフがいる店で)とか、「家で飲んでる方がずっとマシ」になってしまった。ボトルあけると飲みきれないからグラスワインがある店を探しても、その値段がボトル並とかさ。まあ、根本原因はテナントの賃料とかが不動産屋・地主の言い値で高額すぎるからなんだろうけどね、資本課税もっと強化しろよと。確かに今時外で飲むなんて一部の裕福な人達と、それに釣られて経済力を勘違いしちゃってる人だけだろうから、価格設定がそれで人が来るなら構わないという考えもあるけれど、一度失った価格信頼度ってのは二度と回復しない。将来先食いである。
こういうの見ると、「地域再生はまず夜の街から」というのは、半分正解、半分不正解だと感じる。たとえば原価比が1:5とか1:7でやってる所だと、そこでかなり吸収出来るので、一次産品の原価がちょっと高くても価格競争力が出てくる(例えばベンツとトヨタのミドルアッパークラスとかね。この場合、トヨタがコストを切り詰めて利益率上げててもベンツも一応商売出来てる)。顧客も正直、クオリティーをすごい求めている訳じゃないしね。一方で、そういうバブルというかアコギな儲け方だと恒常的な販路になりづらいし、製品のイメージを逆に損ねてしまいかねない。
先日もとあるスレで「美容業界の闇」として、ホットペッパーのような広告誌へのマージンやら割引やらが収益の半分かかって労働者が本来の技術向上などやる余裕が全く無いという告白があったのだが、一次生産者サイドから見ると夜の店というのは同じ臭いがする。もちろん、加工に手間がかかるとか、接客サービスや立地料金が高いとか言うケースは分かるけど、例えば酒類なんかは普通のレストランでもボトルで2倍が相場(それでもぼったくりなケースもあるけど)じゃなかろか。「そんな言うならお前が駅前で飲み屋経営しろよ!」って言われそうなので、そういう経営の厳しさを知らない私がこれ以上言うのは控えるが、美容業界の例で言うと最終的には「供給過剰」というのが答えかも知れない。実は今年、ブドウの作柄が他地域も良かったらしく、盆前の贈答品の価格が結構落ちてるんだよね、部会長が大見得切った割に価格が上がらないと思ったらこういう事だったらしい。
一顧客としての感想としては、先に書いたように「家飲み最高、てか飲まないでも死なない」という事になる。つまり消費の低迷に拍車がかかる。前も書いたが、中核都市においても人口減少というか部分壊死が問題になると書いたが、歓楽街はそんな中で「死んでるのに生きている」という不思議な立ち位置ではある。しかし、長い目で見るとやっぱり若者が出て来ない(というか、歓楽街にたむろする若い人と知り合いになりたくはない)と空洞化するだろうな。あんなのが許されているのは飲酒運転厳罰化の影響もあるだろうし、自動運転がはじまったら一気に廃れそうではある。むしろ集約化の経済活動としては「昼の街」の方が健全かつ重要じゃなかろうかとも思うが、ここらへんの昼の街がどこか良く分からない。製造業は集約しないで郊外行くし、工業団地が機能しているかと言うと空き地とか休業も多いし、派遣ばかりでクリエイター的な人が集約する訳ではない。SOHOや賃貸オフィスのような所は集約化に失敗して夜の街とかなりかぶっているイメージ。
・他に市街地でびっくりした事だが、ムクドリのディストレスコールを流していた。いわゆる鳥が危険に際して発する警告音で、一時期ムクドリがねぐらにして糞害などが酷かった事への対策だろう。まあわからんでもないが、根本的に増えすぎた害鳥を他の所に追い出されても、追い出された方が迷惑するので、ビル屋上に電柵作って、時々とまった所で高圧電流流すとかやるべきだと思う。
・昼間それほど暑くないなーと思ってたら、やっぱり3時以降が二階が耐えられない暑さになる。二つほど気になる事があったので、調べて見た。まず部屋の熱負荷を放射温度計で測定、一階は25度、その時の天井の温度が27度、二階の床温度が27度、天井温度が29度。そして窓周辺に向かって温度があがり31度らへんになっていた。熱侵入経路が割とハッキリ分かる気がする。天井が熱い件だが、断熱不足は考えづらいので、おそらく対流により天井側に熱が移動しているのだろうと思う。とは言え29度は午前中はさほど厳しい温度でもなかったはずだが・・・ともかく一階は窓もなければ地面という巨大な蓄冷装置があるので有利なのはしょうがないのか。
もう一つはエアコンで、以前考えた通りならこの部屋の状態なら温度下げるのにさほどエネルギーは消費しないのではないかと想像した。という事で電力計を付けて計測した所、始動直後は600W程度で運転していたが、5分ほどで400Wに減って、10分ほどで温度は27度に。湿度も下がるからか、25度の一階とほぼ同じぐらいの快適度になったし、放置してもすぐに戻ってしまう訳でもなかった。という事で、エアコンは思っていたより消費エネルギーが少なかった。密閉した六畳だと多分27度キープ程度なら間欠運転で200Wh程度でいけると思う。扇風機を30Wでフル回転させるより効果的だな。
・仕事は出荷したが、制限がかかりだした。他産地と競合して供給過剰で値段があまり高くないらしく、2キロ比率も高いので市場でだぼつきだしたらしい。私はパック比率が高いし、パック価格は概ね良好なままなので嬉しいんだけど、出荷調整がはいったからには無計画に出す訳にもいかず収穫休んで調整に協力する事に。ただ、今後盆の最中の需要が手売りであるため、どうしてもパック品相当も出てくる。出荷休みの間にそこらへんをどう調整するかが課題。ハウスを後回しにして、物が良い園から抜き取り収穫するかな。またパープルがもう食べられるので供給を部分的にやりだした。
作業スペースは屋根の反射シートを増やして扉を作り作業台を全面稼働させだしたので、かなり快適になった。半分室内で、ちょっと暗くなってしまったが、集中して作業出来る。なんでさっさとコレを作らなかったのかと聞かれたが、確かに導入遅すぎた感はある。作業が安定しないと要望もなくて仕様もまとまらなかっただろうけど、結局作ったのはシンプルな台で、ターンテーブルもなんもないし。他に欲しいとすれば、オーディオぐらい。最近はオリンピックと甲子園という二大「さっさとこの世から無くなればいいのに」という恒例行事のお陰で面白い放送が潰れてる。どう考えても「子供科学電話相談」の方が面白いだろ!子供の柔軟な思考や素朴な質問はほんと刺激になる。他はブドウ園をチェックして回ったが、どこも良好で怖いぐらいだった。ただ雑草がまた激しい所があるので、お盆には除草作業したい。
Posted at 2016/08/10 21:44:36 | |
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2016年08月09日
・人からの発注で伝票書いていたが嫌になった。地名や人名は難しい漢字多いし、間違えがないか注意して書くとキリがない。試しに時間を計ったら順調に行って一枚3分、調べたりがあると一枚5分、9枚書いたら30分を優に超えていた。つまり伝票書というお金もらえない仕事に時給1000円なら500円を捨ててる計算になる。これがデジタルなら〒番号だけで粗方入力が終わり、人名と番地ぐらいで終わるし、印刷はもっと楽、顧客名簿からインポートも出来るのに。ネットで検索したらヤマトには専用シールを使った印刷サービスがあるそうで、実際アマゾンあたりから受け取る奴にはそういう印刷出力のがある。他には普通のプリンターで3枚綴りのを一枚に出力して切り貼りするサービスもあるのだけれど、一度やってあまりのめんどくささに諦めた。まあ手描きよりは楽だけど・・・
シール使った印刷サービス、いいじゃん!と言いたいのだが、これは利用条件としてヤマトのビジネスパートナーにならないといけない。これは月払いの掛け売り契約などをする必要があり、契約そのものは無料らしいが、利用件数が月に10~50件必要という話である。農家のように農繁期は多くても、農閑期は全く利用がないというケースがどうなるのかって話だ。これは個別の店というより地区相談窓口での対応になるみたいなので相談してみたい。そうそう、シールは利用が1月以内という縛りがある模様、おそらく追跡サービスなど管理番号の割り振りを随時行ってリソースを浮かせてるのだろう。
他の印刷方法としては、昔ながらのドットインパクトがあって、こっちは期間縛りもなく、純粋に手描きを印刷にするだけ。名簿管理も自前なので、ある意味安全。ただし、ドットインパクトの新品はえげつない値段がするし、消耗品もきっとそれなりの値段になると思う。あとうるさいし、印字速度も低いし、位置合わせが出来るかは分からない。中古で手に入れれば耐久性は結構あったと思うのだけれど、ドライバーが対応しているのかわからん。シールにしてもインクジェットとレーザーがあって、当然だがレーザーの方がコストや耐水性がいい。まあインクジェットでもそうは困らんだろうが。
・選果スペースの改良、今回は天井からハケをツルせるようにして、秤の天板を延長して4kg箱でも落ちないようにした。天板が狭いと箱のアンバランスで落ちる事があるので、最初は重心位置を見て置く必要があったのだ。余録として、調整のセンターが軽くする方に余裕がなかったのがなおった。あと、デジタル秤を使って更正、かなり正確で驚いた。アナログで2.8kg目測(単位は50g刻み)がデジタルだと2792g(1g刻み)とかほとんどピッタリだった。アナログの秤って私は数値は結構適当だと思っていたが、これかなり正確なんだわ。
Posted at 2016/08/09 22:22:32 | |
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2016年08月08日
・ガルパンのプロデューサーが大洗の町興しとアニメとの関係について「アニメにはまちおこしの力なんてない」という大胆だけれど実感のこもった長いインタビューを受けていて、またしても「地方活性化」について大変刺激を受けた。ガルパンによる大洗の宣伝効果は昨今ではダントツで高い物だと思われているが、経済効果という話がないと思ったら、最初の時点で「経済効果とアニメは完全に切り離しましょう、行政もノータッチで」という事でロケの許可を地元商工会と取ったため、経済効果を計測してないのだそうだ。なんでそうやったかと言うと、経済効果を盾に地元の協力を取り付けるとへんな事になる、アニメも作りにくくなるし見返りも設けなければいけない、特に行政絡みのトップダウンはダメという経験や見識があったのだそうだ。ここらへんはまさに今の「トップダウンの地方活性化策」の悪い点を認識しておられた慧眼に感服する。「アニメの効果は限定的で、しかもコア層が限られているので、効果があってもすぐ消える。アニメも地元もお互いよっかからないようにしよう」というのが印象的だった。まあ、そこまで突き放すと地元としては「別にアニメの舞台にしてもらわなくても」って感じになると思うのだが、大洗の場合もとから観光地としてのホスピタリティーが高かったので、ガルパンをいい意味で利用してもらったと言う所らしい。それは一方的な話ではなくて、ガルパンのイベントに無償で協力するなど地元の同意もあっての話だが、お互いがイーブンの立場というのを守ったというのが大きい模様。大人だなぁ。
もう一つプロデューサーが良く述べていた点として、「ガルパンはファン層の年齢がアニメとしては高く社会的常識をわきまえていたのが大きい」という指摘。聖地巡礼やイベント事ではよくマナーの悪さが問題になる。昨今だとポケモンGOでの歩きスマホ・深夜徘徊やゴミのポイ捨てなどが社会現象のようにネガキャンされているし、実際そういう場面も見た。決して全員ではないと思うし、若い人がマナーが悪いとも断言できないけれど、ガルパンファンは結果論的に見てもマナーが良かったので地元との軋轢がなく、逆に商売っ気がない地元のグッズに理解を示してくれていると(経済力があるというのもあるだろうが)。こういう大人の趣味としてアニメが支持された結果の大洗・ガルパンであり、「アニメとタイアップして大々的に宣伝して客呼んでグッズ売って儲けたれ!」というコンサル企画がいかに浅薄かと述べている。あ、浅薄と船舶かけて艦コレのカフェの批判をしている訳ではありませにょ?あれ酷いよな・・・あれだけ大きなコンテンツなのに、アニメの私物化以降急速に萎んでいるよ。
改めて要点をまとめると、安易なコンサル頼みの分かりやすい構図に乗るな、という事だと思う。いや、もっと重要な事が「ガルパンと大洗」に関してはあると思うけれど、一般化するという意味だと「自分で考えてうごけ」という事になると思うの。例えば行政を使わないとダメな種類のアニメもあるかも知れないし、やっぱりバカの一つ覚えみたいな経済モデルが当たる可能性もあると思う。次々とロケが来るなら、一発屋的なぼったくりで瞬間的に受ける事を考えるかも知れない。アニメだって実年齢向けの作品は少数、というかガルパンいうほど高齢者向けか?って気もする。そこらへんはプロデューサーからの「こうあって欲しいアニメファン像」の提示だったかも知れない。
ただ、映画ロケ応援による経済効果、というのはほんと少ないと私は感じる。うちの地元は割と映画ロケの応援をしていて、近年でも「山岳物」「恋愛物」「学生青春物」などが作られたが、それによる聖地巡りも少ないし、舞台になったお店でも話になったのは1年こっきりだった。コンテンツの消費スピードが上がっており、ガルパンのように映画もやって話題が再び戻るような幸運な例外は無い。じゃあやらないでいいのか?と言われると微妙なんだけど、正直「巨大な製作会社がノルマのように作っている作品」は飽きられるのも早いように感じる。知る人ぞ知る程度のアニメのちょっとしたカットになった所が未だに聖地扱いされているのを見ると、当然ながら「コンテンツ側の姿勢」が大きく問われると思う。
さて、それでもアニメで地元を売りたい場合なんだが、一つ感じるのは地元サイドに受け入れられる人材を常備しておく必要があると感じた。ロケに関しても資料集めに何度も通うには首都圏から近距離にある必要があるという理由だけで大洗が選ばれた経緯があり、「アニメ制作スタッフ経験者が一人地元にいる」ってだけで大幅に敷居が下がるだろうし、話も通しやすくなる。もちろん、その人材が地元にも広い人脈を持つ必要があるし、なかなかコストメリットは出ないかも知れないが。あと「経済効果」というのは本当にあれやらない方がいいんだなと感じた。地域再生の失敗学であれの算出方法が紹介されていたが、いかにいい加減で実態がなく、コンサルの説明や行政の怠慢の道具になっているか分かるからだ。それは「地域再生が所得向上であるべき」という事と一見矛盾するが、実際には全くリンクしてないんだから、ヘタに気にした方が負けみたい。
・ミニキャブのクラリオンのスピーカーだが、エージングが進んだら、とても気持ちよく鳴り響くようになった。最初の頃のカッチリとした感じじゃなくて、少し柔らかい感じで、とっても抜けがいいサウンドを奏でてくれる。FMのクラシック番組(ショパンの曲集だった、もしかして最近亡くなられた中村紘子さんの演奏か特集だったのかも知れない。地元のFMなので番組表に詳しく書いてなかった)とかで、ピアノの音がバッサバッサと出てくる。まだデッドニングもしてないのに大した物だし、このユニットはとても良いのが分かった。見た目は何も変わらないし、素材的にもそんなエイジングの影響を受けるとは思えなかったのだが、これはアタリだ。
・空調服の配線が断線した。今回のはUSBタイプの方で、片方のファンのみ止まるので故障箇所も特定出来るのだが、それにしても相変わらずこの手の商品の耐久性の無さには呆れる。どうして人が装着して使う物に、電子工作用のケースに固定して使う物と同じサイズの配線を使うのか。壊れてくれといわんばか・・・そういう事か。
さて、今はいい時代になってUSBコネクターの自作用はいくらでも手に入るので、電源側コードを作る事は問題ない。むしろファン側コネクターがこれまた非分解かつ特殊サイズなので困るが、こっちは逆にファンに固定してあっても全く困らないので、ファン分解してコード直結にしてやろうかとも考えている。ここはちょっと特殊な事情でコネクターを使って設計されていたが結局無駄だったからだ。
どういう事かと言うと、空調服はファンを服の外側から差し込んで内側にリングを入れて固定している。まぁ、このリングはちょい問題なのだが、ともかくコネクターが必要なのは「外側から差し込む」という事に起因していると思う。しかし、実際は布地は変形するので、リングで固定してない状態だとファンは内側にも外側にも外れる。もちろん外側の方が楽なのだが、内側から絶対抜き差し出来ない訳でもない。
まあメーカーとしてはリングをコードにあらかじめ入れて置かないと挿せないし、接点増やした分はコストをお客に請求できるからどうでもいいんだろうけど、顧客としては壊れやすく脱落しやすいコネクターなんか無い方がマシ。特にコピー品に関してはモーターもあまり信頼性がないので、コードがダメなら諦めるぐらいでいいんじゃないかな。
・夜間作業はすごい楽だが、やっぱり人間のバイオリズムというかサイクルからすると非人道的で、そう長期間このサイクルでの生活は体調を壊しそう。体調と言えば保冷剤による局部血液冷却もやってみたが、冷えるほど冷やすとちょっと凍傷というか危ない感じになるし、タオルに包むと冷えている感じがしない。それに上手く体に密着させておくのが難しいのだが、一つ便利な方法を見つけた。それは薄手の靴下(私は軍足)に保冷剤入れて首の背中側に挟むやり方で、靴下の摩擦が高いのかほとんどずり落ちないし、冷たさの度合いもなかなか良い。快適って程でもないが、脇の下に挟むよりは楽な感じがする。もちろん、靴下包みは脇の下に入れる場合も有効だけど。ただ、この手の方法は思っているほど体温は下げてくれない気もする。確かに血流の温度は奪ってくれるが、それ以上に「体感的に神経系が温度を感じている場所」を冷やしているという要素が多いかも。
あと、靴下包みにすると、二つを結ぶとちょうど首の左右を挟んで冷やせるのが良かった。首の真後ろ自体は背骨なのでそこまで冷えないし。ただ、空調服の不調で空気が絞られると首から抜ける風が減ってしまう。好調な時は首がさらに冷えて気持ちいいんだが難しいもんだ。
・ミラーフィルムの効果の続き、今日も予想気温は36度とか言っていたが、現状は33度止まりで、風があるため外は比較的過ごしやすい。が、家の中の温度は気温だけではなく日射の影響がかなりあるので簡単に判断できない。それにしてもミラーフィルム貼ってからの温度低下は目を見張る物があり、午後一時ですら27度にしかなってない。ほぼほぼエアコンレスで省エネ運転のエアコンの温度と似たり寄ったりを維持している。昨晩から早朝は冷えたので冷気を取り込んで室温が24度ぐらいまで下がっていたのもあるけれど、それにしてもすごいなぁと。
で、改めて熱について考えて見たのだが、冬の断熱と夏の遮熱は条件がかなり違う事に気がついた。冬の場合、室温18度で外気温が日没後は0度付近からマイナス5度ぐらいまで下がる。時間にして夕方5時から朝10時ぐらいの17時間ぐらいだろうか?その時は当然だがうちのようなボロ屋は室温も10度以下にはなる訳だが、この時の室内と室外の温度差は18度~23度にもなる。壁や換気、窓などから熱がどんどん逃げる訳だ。
一方夏場は昼間10時~15時の温度は30~35度にもなるが、室温は27度らへんでも温度差はわずか3~8度と、冬場より全然熱負荷は少ない。もちろん18度あたりを目指すとなると温度差12~17度と結構きつくはなるが、それでも冬よりは楽な訳だ。逆に言うと、たった3~8度の温度差で冷気が抜けちゃうか、熱が侵入してくるとしたら、よほど断熱が足りないか、断熱では遮れない種類の熱の入り方という事になる。うちは冬場でもある程度は保温が効くので前者ではありえないから、必然的に後者、そう「赤外線など熱線による熱侵入」が一番大きかっただけなのだ。
さて、もちろんこれまでも葦簀なんかで熱対策はしてきたし、昨年は自動車で使っているミラーのマスクも使ってたりしたが、ここまで効果が無かった。で、熱の入り方についてミラーフィルムを貼った後で感じた事なのだが、「直射日光はもちろん暑いが、そうじゃない熱線が相当量ある」。軒下や時間的に直射日光が当たらない場合でも、ミラーフィルムのありなしで全然違うのだ。特に赤外線の放射は方向性が無いので、周囲に物があれば赤外線で炙っているような物だから、ミラーによる遮熱効果がすごい出る。
もう一つ、一階の台所が今年はやけに涼しいと思ったら、昨年扉を自作して断熱材詰めたのが影響していた。その外は倉庫だったのだが、倉庫は相変わらず暑い(屋根は白く塗ったので多少マシになっているけど)。そこからの熱が以前はアルミ扉で室内にダダモレだったのだが、断熱扉にしたので全然気がつかないようになっていた。
・仕事はやっと朝出荷して昼間収穫出来た。ただ、ブドウがしなび気味なので、もう少し早い時間に収穫したい。またシャインマスカットの苗は早い枝だと隣りの棚下線まで枝が伸びてきていた。ここから左右に伸ばせれば来年そのまま使える。また、暴れている枝が多いので結局一文字的な枝もそこから取る事にした。一つやっていて思いついたのだが、「一文字枝が強くなるのは幹に近いから」である。棚上で分岐する枝より下から取るからだ。しかし、実は棚上の分岐はより「下」から取る事が大粒種だと普通に行われている。今回はないが、それこそ1mあたりから分岐している木はザラにある。
という事は、棚上枝はより下で分岐させて出しておいて、棚下一文字はその上の分岐から取れば多少は負け枝を解消出来るのではないか?という事を思いついてやっている。というか結果的にそういう分岐の箇所が出ただけだが。一方挿し木した台木の生育はとても悪いままだった。袋に入れた時に養分がない層を大分天地返ししちゃったのと、袋に入れて戻した時に土を戻さなかったので水分が上手く取り入れられなかったのと、除草に手が回らなかったのがいけないのだろうと思う。雑草はトラクターのお陰で比較的少ない状態が維持されていた。
選果スペースはラティスの日よけにキャスターを付け、ガイドも付けて簡易扉にし、サンシェードで日光を遮れるようにした。ほんと朝日が横に入るのは作業しづらいし熱が辛い。また天井にアルミ蒸着マットしいて日光を遮っていたが、ここも延長した屋根全部を覆った方が良さそう。部分的に明るいのが逆にまぶしいし、日陰はかなり熱的に楽になった。と言ってもブドウを日中外に置いておく事に抵抗はあるがな。理想はやっぱり冷蔵庫補完だ。選果はデラで儲ける気はないのでパック作りをすごい簡略化して楽になった。以前は410gギリを狙って組み合わせに四苦八苦していたが、500g~550gにしたって房数が同じなんだから別にどうでもいいんだと分かった。そうしたら箱詰め時間は1/4ぐらいに短縮された。量があっても検品したら結構色違いで等級落とされるのがシャクだけど、まあ高い内に量出した方が、丁寧にゆっくり出すより経営上重要だし。
Posted at 2016/08/09 02:33:20 | |
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