ふと思いついて、車にオートクルーズをつけてみた。
「PIVOT 3 drive・AC」とコネクタキットだ。
前の車もその前も、レーダクルーズが付いていて、前走車との車間距離の調整やブレーキも、そしてハンドル操作も統合制御されてた。
以前に、松山から東京まで、台風と一緒に走ったことがあった。前を走る車の水しぶきで全然見えないし、ブレーキランプも殆ど見えない状態で1,000Kmを走ったけど、レーダーが見てくれているし、ハンドル操作も自動だったからほとんど疲れなかった。
スバルのアイサイトを広告しているけど、これはカメラだから視界が遮られると使えない。HONDAはミリ波のレーダーだから雨の影響はなかった。
レーンキープのカメラも、雪道の轍は通常の道と白黒が逆になるけど、これもきちんと認識できていた。まぁよく出来ていたよ…
ところが、こんどのインサイトくんにはこういう飛び道具は付いていない。ちょっとさみしいよね。
そうしたら、新しいモデルはオートクルーズ(定速で走るだけ)がついた。
昔のオートクルーズはメカニカルに動かしていたから、リンクやアクチュエーターを駆使してがんばっていた。
最近の車にはこういうメカニズムがない。
アクセルも、アクセルワイヤーがついていない。
ただの足踏み式のボリュームだ。このボリュームを動かすと、コンピュータ様がスロットル制御してくれる。ある種の車はインテークマニホールドのバタフライもない。
たしかに、カラープリンタが写真画質の印刷を行う制御技術を以てすれば、ガソリンの噴射なんてずい分あらっぽい作業だ。車のガソリンの量を表示する針はフロートを浮かして液面を調べている。
プリンタのインクはそんなことはしない、一滴の大きさが決まっている、だいたい2plだ。(一兆分の二)印刷の時には厳密にすべてのドットを噴射しているから、その量は単純に計算できる。インクの量も一兆分の一程度の精度で入っているので、残りの量を表示できるというわけだ。
同じように、エンジンも霧吹きからインジェクションになって、噴射量からガソリンの消費量もわかる。ましてレースカーは横Gが常にかかっているからフロートの液面は信用ならない。そこで、ガソリンの噴射量から残りのガソリン量を表示している。しかも、ドイツのボッシュの開発したシステムでは六回に分けて噴射してその濃度を変えることで、シリンダの中に自由な濃度のガソリンを噴射することができる。
さて、最近の車はこのようにコンピュータでコントロールされているので、そこに介入することが可能になった。
ということで、クルーズコントロールをつけてみた。このあたりは、アフターマーケットで一万円程度で売られている。外観も小奇麗だから、この手の商品を使ってみた。
いくつか配線をしないといけない。簡単そうな車速パルスの取り出しが難しい。カバーが外れないのだ。そこで、ディーラーにちょいと聞いてエンジンコントロールのCPUから分岐してみた。
ほんの数本の線を配線して、アクセルとスロットルの間の配線を分岐するだけで半日かけてしまった。
肝心のオートクルーズのテストが出来ていない…
定速で走れる道路は、高速に乗らないといけない…
ということで、それ以外のテストをしてみた。
アクセルを踏んでもスロットルを開かなくするエコモード、思った以上にスロットルを開くパワーモード、それぞれ何段階かのモードがある、けど…今ひとつ体感できないなぁ…
ということで、とりあえず動いたようなのでめでたしめでたし…
Posted at 2011/06/26 18:05:24 | |
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