
東北ドライブ4日目(8月1日)は、酒田から北上して、山形県と秋田県にまたがる
鳥海山の
麓で遊びました。今回訪れた観光地は秋田県に属している範囲でした。
60万年前の火山活動により形成された鳥海山は、その山肌から溶岩の流れが想像できます。
最初に訪れた鉾立展望台で聞いた説明では、マヨネーズとソースを混ぜ合わせた(と記憶していますが、チョット自信ありません)くらいの粘度=
比較的に粘性が高い溶岩が流れ出たので、その先端が丸くなって
急にストンと終わっているのだそうです。
👈高原の駅・鳥海山鉾立の少し北で見られた特徴的な山肌。
何れの画像もクリックで
拡大します。
ホテルの朝食です。
作りたてのオムレツが嬉しい。。。また、サラダをたっぷり、そしてタンパク質も重視した選択になりました。
酒田を9時半に出発し、途中で給油してR7から鳥海ブルーラインを通って小一時間で到着。。。


。。。した
高原の駅・鉾立から見下ろした下界。 西側(左)と北西側(右)の景色です。
高原の駅の駐車場の最高地点からの景色。駐車場は3か所に分かれています。


残り2つの駐車場(左)と鳥海山山頂方向(右)。
鳥海山山頂をズームアップ
!
高原の駅から鳥海ブルーラインを更に北上しますが、駐車場から一つ目のカーブから見える。。。

。。。この山肌。 粘度の高い溶岩流の(
冷えて固まりストンと落ちた)特徴的な端部が確認できます。

次の目的地は
鳥海ブルーラインの出口辺りにある
元滝伏流水です。
鳥海山の溶岩の末端崖から溢れ出す湧水がつくる滝が、元滝伏流水と呼ばれています。
駐車場には先客の車が数台いましたが、こんな遊歩道を歩いている間に、人とは出会いませんでした。
この豊富な水量は、地域住民の生活用水、そして地域の灌漑用水として使われています。
ゆっくり歩いて15分。。。
。。。環境庁が
平成の名水百選に選定した
元滝伏流水に到着しました。
遊歩道から更に一段降りて渓流に近づくと、猛暑の中を歩いて来た我々の身体に。。。

。。。ひんやりとした冷気、マイナスイオンが心地よく浸み入りました
(^。^)y-.。o○
滝を正面から撮った写真ですが、陽の当たる場所とそうでない場所との明るさの差異が大きいので、中々思った色合い、露出になりませんでした。特に、手持ちでシャッター速度を遅く(1/6秒)しているので、HDRも使えません。
ということで、苦労した
デジイチと簡単スマホで撮った写真を比べてみます。
デジイチ・・・シャッター速度:1/6sec. 絞り:f/10 ISO-250 露出補正+0.7
スマホ・・・シャッター速度:1/50sec. 絞り:f/1.8 ISO-320 露出補正なし
こちらでのんびりと過ごしていたので、丁度正午になりました。朝食をみっちり摂っていたので、お腹は充分ですし、適当なお食事処を探すのも面倒なので・・・
そのまま次の目的地へ移動することにします。
その途中で撮った。。。今度は北側から見た鳥海山です。
13時、
中島台レクリエーションの森に到着しました。
この森は、数百年にわたる巨木の森で、そこは
ブナの異形木群がつくる生命の神秘空間になっています。
また、11ヶ所から湧き出た伏流水が流れ、約26ヘクタールの広さをもつ、「獅子ヶ鼻湿原」もあり、ここには、世界的に貴重なコケが広範囲かつ大量に群生しています。。。が、時間、体力の都合で湿原には行けませんでした
(T_T)
トレッキングシューズに履き替え、トレッキングポールを1本持ってスタートです。
地図にある
吊り橋まで15分(左)・・・これで大体のペースが判りました。


クマ除け鈴を鳴らし、時折ナップサックに挟んだ撃退用スプレーの在処を確認しつつ、それでも壮大なブナ林に感激しながら、年齢、体力にあわせてゆっくりと進みます(右)。
途中に現われた
異形木・・・
燭台と名付けられていました。本当に燭台のようです。


炭焼き窯跡がありました。現在でも使えそうな窯跡です。
江戸時代から、このブナを活用した炭焼きが盛んで、26個の窯跡が見つかっているそうです。
ブナを有効活用するために、90年程のサイクルで伐採する際に、萌芽しやすくするために何本かは残していたことが明らかになっており、それがブナの異形の原因との説が最も有力となっているそうです。
スタートから41分、
あがりこ大王に到着しました。案内看板どおりの所要時間です
(^^ゞ


前の燭台と言い、この木と言いかなり
立派な異形木です
!
以前、ブナの大木で有名な津軽峠の
マザーツリーを観に行ったことを思い出しましたが、マザーツリーは2018年の台風で折損し、これが原因で2024年5月に枯死が確認されたそうです。
あがりこ大王や燭台は、古木ではなさそうなので大丈夫だとは思いますが、嵐なのでやられないことを祈っております。
10分ほど滞在し、引き返します。獅子ヶ鼻湿原への分岐点まで戻って来たところ(左)で。。。


。。。家内に確認しますが、
湿原には行かずに直帰する、と言うので、残念ですが無理強いしませんでした。この辺りでも、超異形ではなくても、そこそこの
名もなき異形木は点在していました(右)。
次の目的地に向かいます。鳥海山麓最後の目的地=
象潟・九十九島です。
元はと言えば
私の準備不足が原因なのですが、ナビどおりに行っても期待する景色には程遠い場所を行ったり来たりすることになりました。
途中、休憩&アイスクリームの補給を目的に立ち寄った
道の駅・象潟眠の丘で、レジの娘さん(高校生くらい?)に九十九島を尋ねたところ、
知らない、という返事。。。見習いさんであることが名札で判ります。
道の駅の駐車場でアイスクリームを食べ、家内は
もう良いよ (-_-メ) と言いますが、しつこいだけが取り柄の私。。。もう一度チェレンジします。
それでも判らず、国道に戻ろうとしたところの踏切(琴和喜踏切)が下りました。これはチャンス。。。

。。。何が来るか?全く判りませんでしたが、来たのは
EF510-515でした! かつては
北斗星を引っ張っていた北斗星カラー機関車でした
!
R7を挟んで道の駅と反対側にあるドラッグストアの駐車場で、自分のスマホで気合を入れて調べると・・・何と
あの道の駅の6階にある展望台から象潟・九十九島が見えることが判明しました
!
まぁ、ちょっと変わった(いえ、かなり不勉強?地元民であれば不見識?な)レジの娘さんのおかげで、機関車EF510を撮ることが出来たし、
喜んで道の駅に再入場し、無事、九十九島を観ることが出来ました
!
象潟・九十九島・・・ここは、かつては無数の小島が浮かぶ「潟湖」で、日本三景の松島に並び「東の松島、西の象潟」と称された景勝地として知られるようになり、
松尾芭蕉が「おくのほそ道」で最北の目的地として訪れたのだそうです。
芭蕉は松島湾に広がる松島と、鳥海山を背にした入り江の象潟に対照的な美しさを感じ、
「松島は笑ふが如く、象潟はうらむがごとし」と謳っています。
ところが、
1804年起きた地震によって隆起したため、潟湖が陸になり、元は海の範囲が現在は水田になっています。
この景色・・・確かに
九十九島です
! しかし、水田は塩っぽくないのだろうか。。。と心配です。
南側。。。
鳥海山が見えます。直前に気合を入れて調べたドラッグストアの駐車場も~

北側。。。EF510を撮った踏切はギリギリ左側の画角外でした (^^ゞ

この日の宿は
横手駅前のホテルを予約していました。
象潟を16時前に出て1時間20分でホテルに到着、暑いので入浴後にホテル内で食事したのですが、一般席は団体さんに占有されており、裏の座敷で食べさせてもらいました。事情も判るし疲れてもいたので、怒る気力もありませんでしたが、入店してから食べ始めるまで小一時間
! 取り敢えずの摘みを中心にしたオーダーだけで、追加すると何時になるか判らないので
横手名物のB級グルメは食べそびれました
(>_<)
鳥海山麓の自然を楽しみ
充実した1日でしたが、
郷に入っても少々従えない部分があり、残念な思いをしましたが
勉強にはなりました 笑
そのついでに、ここで撮りたいなぁと思ったけど、諸般の事情で撮れなかったショット2枚を、ストリートビューを用いて想像してみました。やはり無理してでも撮っておくべきだったと
勉強しました 笑
酒田市内でR7に出るまでの県道から見た鳥海山(左)と。。。


。。。鳥海ブルーラインのワンシーン(右)・・・インプレッサを撮りたいと思った場所です。
翌日は、宮城の次男宅に直行します。孫たちに会うのも1年ぶりです。
つづく
【関連のブログ】
◇
夏の東北ドライブ(その1:二日かけて月山の麓まで)
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夏の東北ドライブ(その2:庄内羽黒の休暇村で星空観賞)
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夏の東北ドライブ(その3:月山・弥陀ヶ原湿原で遊ぶ)