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ひさびさのBarおーみんぐです。

うちであまり飲まなくなったので、ラインナップを減らしていました。
前回のラインナップから、バルバンクール、ジャックダニエル、タリスカーダブルマチュアード、オーバン14、クライネリッシュ14がラインナップ落ち。
１ダース以上残っている未開封ボトルから封を切ったのはキルホーマン。

キルホーマンはアイラ島に出来た一番新しい蒸留所。
じつに124年ぶりに出来た蒸留所。
2005年操業なので、一番古いバレルでも10年ということになるね。
操業したときも、出荷されだしたときも聞いてはいたけど、飲む機会がなかった。

アイラモルトでもなくなってしまった蒸留所はたくさんある。
バーで何回か飲ませてもらって凄くうまい！と思ったポートエレンというアイラは、僕がスコッチ飲むようになった頃にはとっくに操業停止していた(1986年操業停止）。
昔の酒を持ち出して、あれがうまかったといわれても、もう手に入らないんじゃしょうがない。
そういう点では、キルホーマンは希望の星。

手に入れたのは、2007年VINTAGE 6年もの、バーボンバレル熟成。
アイラのピートを焚いたフェノール値50ppmのヘビーピーテッド。
10000万本の限定のうちの１本です。
ボトル形状が特徴的で、ボトムが厚いせいかなんだかとても重い。

さて、テイスティング。
若い、6年だけあって若い、でも間違いなくアイラのピート。
スムーズで、わりと甘くまろやか、ピーティさが嫌みじゃない。バーボンはそこまで感じない。
結論、カリラっぽい感じでなかなかいい。
これからの10年、12年といった熟成ものに期待が膨らみます。

皆様、いかがお過ごしでしょうか。
リアルでおつきあいのある方も、ネット上でのおつきあいの方も今年もよろしくお願い申し上げます。


ゴールデングローブ賞発表のこの季節、今年もomingアカデミー賞の発表です。
omingアカデミー賞は、1年間にomingがスクリーンで楽しんだ映画を勝手に評価して、スタッフ・キャストを表彰し、その労と成果を讃える個人的映画賞（というチラ裏批評のまとめ）です。


2014年1年間に見た映画は142作品。
各賞の発表の前に、傾向を見てみましょう。

142作品の内訳と、平均得点は下記の通りです。
　日本映画　　　　　　　55作品　77.0点
　外国語映画　　　　　　71作品　81.1点
　ドキュメンタリー映画　10作品　76.6点
　アニメーション映画　　8作品　 81.4点
全142作品の平均点は79.3点。
日本映画にもう少し頑張ってほしいですね。
印象としてはいい映画に多く出会えた１年だったと思います。

ちなみに得点の基準とそれぞれの特点帯の本数は下記の通りです（1作品は得点なし）。
基準といっても、時期によって甘めになったり辛口になったりしているので、厳密じゃないですが…
　64点以下：お金を払ってみるのはあまりお勧めしない映画です。　7作品
　65点〜74点：自分の嗜好に合うか、よく考えてから行きましょう。　38作品
　75点〜84点：いい映画です。後悔することは少ないと思います。　56作品
　85点〜90点：素晴らしい映画だと思います（もう少しだけ頑張ってほしい）。　27作品
　91点以上：出会えてよかったと思える素晴らしい映画だと思います。　13作品

さて、各賞の発表です！

最優秀作品賞：RUSH
　2014年のみんカラ的映画。1976シーズンのフォーミュラ１を描いた作品。
　ドラマも良かったし、レースは迫力があった！大画面、大音量で見るべき作品。

最優秀主演男優賞：妻夫木聡（ぼくたちの家族）
　決断力のない現実から目を背ける長男が、家族の問題に向き合う中で徐々に決然と立ち向かう様を見事に演じた。

最優秀主演女優賞：スカーレット・ヨハンソン（her 世界でひとつの彼女）
　なんと声だけの出演、近未来のAI（人工知能）のOSサマンサを演じた。
　演技は見えないので、正直どうかと思うが、声だけでこれだけの存在感は見事。

最優秀監督賞：デヴィッド・フィンチャー（ゴーン・ガール）
　サスペンスで犯人はわかっているのに、話にどんどん深みが出てきて、予想を裏切るストーリー展開を見事に描いた。

最優秀脚本賞：リスボンに誘われて
　原題 Night train to Lisbon。哲学者のパスカル・メルシエのベストセラーが原作。過去と現在が平行して描かれ、スリリングな展開が素晴らしかった。

ベストドキュメンタリー映画：アクト・オブ・キリング
　近年まれに見る大問題作。60年代のインドネシア大虐殺について、虐殺した当人たちに映画として再演させるという、驚くべき手法で撮影された。

ベスト長編アニメーション映画：アナと雪の女王　2D吹き替え
　もはや社会現象。ミュージカル映画として完成度が非常に高かった。
　吹き替えの声優たちが非常によかった。

優秀作品賞（91点以上）
　RUSH・・・・・2014年のみんカラ的映画。手に汗握るレースシーン。
　アクト・オブ・キリング・・・・・近年まれに見る大問題作　
　ぼくたちの家族・・・・・壊れていた家族が再びひとつになる。
　もうひとりの息子・・・・・イスラエルとパレスチナ版の「そして、父になる」。
　ダラス・バイヤーズクラブ・・・・・マコノヒー渾身の演技。
　アナと雪の女王　2D吹き替え・・・・・松たか子さんのありのままでは聴くべき。
　真夜中の五分前・・・・・ストーリーが繊細で、映像が美しい。
　リスボンに誘われて・・・・・ストーリーもカメラワークも演技も一流。
　her 世界でひとつの彼女・・・・・主人公の気持ちはよくわかる。
　シンプル・シモン・・・・・ポップでスタイリッシュなスウェーデン映画。
　しわ　Arrugas・・・・・実写で描けないリアルを描いた長編アニメ。
　アメリカン・ハッスル・・・・・話がどこに転ぶか分からなくて面白い。
　少女は自転車にのって・・・・・サウジアラビアの女性監督の映画。

ラジー賞：わたしのハワイの歩き方
　脚本があまりにひどいんだと思う。ハワイロケなのにもったいない映画。

2015年も素晴らしい作品に出会えますように。