実はロンドンに勤めている時、BMWのX5やVWのトゥアレグがたくさん走っていて、帰国したらどっちかだな、と思った時期がありました。
英国も島国で、道路事情も日本と変わらないと勘違いしていました。
英国は、道路は汚いし整備が悪いんですが、言っても日本より田舎で道が広く、割と街中でも日本のように電柱や側溝で運転に困る事が無いんですね。
また都市部は歩道がしっかり作られている。10年前から日本以上に自転車通勤の人も多かったです。
その意味からは、トゥアレグよりティグアンが日本には適しているでしょう。
外観デザインは、トゥアレグの車体のそれぞれの面をへこませた様なかんじで、トゥアレグに有ったカッコいいとか大きいとか、偉そぶったところが微塵もありません。
特に白だと、実直さだけが際立っていて、微塵も色気が無い。色気と言えば、日産やホンダのSUVのほうがまだあると思えるほど。
大陸の車というのはオールロードでもそうですが、日本の事情と無関係なサイズで造られていて、そのかわりに国産に無いデザインを得る、というトレードオフを納得しないといけません。
したがって、ドイツ製のSUVを買うのに、日本にフィットしすぎたこのモデルでいいのか?と思わないでもないです。
ただ、意外にもこのサイズのSUV、似た車というのがなかなかないんですよ。
長さ的にはGLAとX1がありますが、GLAはAクラスのオールロード仕様で、キャラがまるで違う。
X1も現行までは背が低く、1シリーズより使い勝手がいいハッチバック車と言った感じで、トゥアレグと迷う人は多くないと思います。
けどドイツ車に乗る人というのは、ドイツメーカに「日本にも最適なモデルをつくりました!」と迎合してもらいたいのではなくて、「日本はどうか知らんが、これがドイツマイスターの信じる最高のものだ」という作り手のこだわりを手にしたいと思う。
(左ハンドルにこだわる人は特にそれが強い)
2008年から販売されている割に、見かける機会はトゥアレグより低い(わたくし調べ)のはそんな、「ちょっといい車に乗ってる雰囲気」が全く無いところに理由があるんじゃないでしょうか。
ティグアンは「あの」ゴルフと同じプラットフォームだし、サスも安い物を使っていないし、燃費も良く決して安造りをしていない、いい車だと思います。
後席もスライドでき広い。シートバックテーブルもあるし、天井にも収納を付けることができ、ユーティリティはまるで国産SUV並み。
けれど、国産じゃ演出できない「何か」が無いような気がしております。
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Posted at 2015/07/26 06:40:16 | |
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