
はーい、今回もラジコンやってないヒト置き去りのブログ書いて行きまーす(笑)。
こんなの書くと、怒られる事もあるのであまり書きませんが、たまには真面目にラジコン用タイヤのお話。
つっても、知ってるヒトは知ってるし、然程目新しいハナシでもありません。その程度のブログです。(予防線、ヨシ!)
コツコツ買い貯めてたタイヤ。
今回はある程度貯まったのでそのタイヤを選別します。
タミヤのミディアムナローレーシングラジアルタイヤ。
タミヤの公式レースではタミヤのタイヤを使用するのがレギュレーションで定められています。
タイヤチャレンジカップと呼ばれる、タミヤ製品取扱店毎に開催されるショップレース。
そこで指定タイヤとされるのがこのミディアムナローレーシングラジアルタイヤです。
そしてホイールと接着済みのセットも、チャレンジカップ開催店には卸してはいるのですが、
店によっては発注すらしていないのですね。
そしてこの時勢、タイヤの流通が止まるほどの事態になっておりました。
画像に写ったタイヤは、未接着のモノを全て県外から取り寄せたもの。
タイヤが手に入らないからと、社外ハイグリップタイヤでレースを開催したところも…。それってタミチャレじゃ無いじゃん…。
レーシングラジアルタイヤはグリップが高いものではありませんので、ハイグリップタイヤに慣れすぎると戻れなくなるんですけどね。
そして、接着済みタイヤセットは通販なとでは手に入らない(建前上)のですが、
それが決してマイナスポイントと言えないのです。
それは製品差。
製品のバラツキがあるんです。
接着済みタイヤは手間が減るので便利ではありますが、
タイヤバランス、タイヤの硬さ、溝の深さであったりとか、
かなりと言っていいほどバラツキがあります。
接着済みタイヤの場合、差が少ないセットが当たれば良いですが、走行前から振ってるようなタイヤは萎えますね。
んで、タイヤとホイールが別売の製品もあります。
画像のような奴ですね。
私は、可能であれば数台分のタイヤを一気に買います。
それらを開封してからタイヤ硬度で大雑把に分けます。
ミディアムナローレーシングラジアルタイヤは、インナースポンジ(実車で云うところの空気圧に相当する部品)が付属してきますが、
先ずはスポンジと分離。
裏返して点検してから(タイヤの内側にもたまにバリであったり異物があったりすることがあります、そのまま組んでしまうとバランスがおかしくなったりそこだけ硬さが違う事になりかねないので確認は必要です)、一本ずつ実際に揉んでみて硬さを3~4段階に分けます。
そしてスポンジも同じように硬度を確認して分けます。
ホイールは今回高リブ、一台分だけ低リブホイールを用意。
タミヤのホイールには内部部分のリブの高さが違うモノがあり、さらにホイール自体の剛性もグリップを左右するのです。
めんどくせ~奥が深いですね。
つまり、タイヤを選別して個体差の少ないものを選りすぐって使えるメリットがあるんです。
ホイールのバリの処理して脱脂し、タイヤと組んでいきます。
選別したもの中で、最も柔らかかったタイヤから四本と、低リブ5スポークホイールを組み合わせ。
コレは余程食わなかった路面用として使用予定。
その他も硬さ順に組み合わせ、ホイールの内側にマーキングしておきます。
組み合わせたタイヤ&ホイールの接着をします。
いやぁ、四年位前に買ったタイヤ接着剤、まだ使えて良かった…。
私はヨコモのおまかせグルー使ってます。
イーグルレーシングのも使ったことありますが、イーグルのは容器が気持ち柔らかいのか、溶剤がもっと低粘度なのか、イマイチうまくいきませんでした(慣れるとイーグルだろうが韓国のナントカ言うヤツでも大丈夫ですが。低粘度の方が隙間に入っていきやすいと言えます。カーボンダンパーステーなどに流す時は低粘度すぎると扱いが難しくなりますが)。
完全に接着剤が乾燥したら、パーティングライン(合わせ目、製法上タイヤのトレッド面のセンターに合わせ目があり、バリになります)のバリを精密作業ができるニッパーで切ります。
切れ味が良いものが楽ですね。
私はタイヤ用、配線用、プラスチック用と、用途別に分けています。
そこまでしなくても出来ます。
でも、何故そうするか、やってればそのうちわかります。
私はただ、そこに至っただけ。
路面によってはこのバリも残した方が良い場合もありますので、自分が何処を走るのかを意識して施工します(レギュレーションで明記されている場合もありますので、確認が必要です。ローカルルールに振り回されるのは嫌でしょう?)。
ここまでやった段階で、改めてタイヤを揉むと、硬度のフィーリングが変わる事があります。
次に(まだあるんですよ)、ホイールバランスを見ます。
タイヤを貼ってしまわないとバランスが見えないのでアレですが、
バランスを見る事は大事だと私は考えています。
勿論、バランスが悪いタイヤのバランスを取り直す事は非常に難しいです。
実車のタイヤはウエイトを貼ったりして調整しますが、基本的にタミヤのレースレギュレーションでは禁止されています。
あくまで見るだけ。
見て、バランスの良いものだけ選んでレースに持ち込むだけの事です。
タイヤを組む技術が上がれば、バランスの悪いタイヤの本数は減る筈だと信じて組み続けるしかないですね。
バランスの悪いタイヤは遊び用で使います。
バランスを見るためには回転させるのが一番。
世の中には色々なタイヤバランサーがあります。
私の場合はスピードコントロールができるタイヤセッターを使用しています。
タイヤセッターとは、本来はタイヤを電力で回転させ、ヤスリなどでタイヤ表面を整える為の工具ですが、
勿論、タミヤ公式レースでは使用する事は出来ません。
それは当然、セッターとしての本来の使い方であれば、です。
私の場合は、回転させることでどの程度振れているかを見ています。
なのでタイヤとホイールに対して無加工なのです。
一旦、全てのタイヤを、僅かに膨らむほどの回転で回した後、整える為に一通り揉んで、それから回転を落として回すようにしています。
膨らませてインナースポンジのヨレを整え、揉んでタイヤ内部で落ち着かせる。そんなイメージです。(勿論組む時にはヨレてないように気をつけて組んではいますが)
接着剤が内部まで入ってしまっていたら、なにも動きませんけどね(笑)。
回転は、手放しでセッターが僅かに振動で移動する程度。
バランスが良いものは振動もせずにただ回ってるだけ、悪いものはガタガタと暴れます。
そこでまた何段階かに分けます。
先に組んだ低リブホイールを使ったものはそのなかで、
それ以外の高リブホイールはそのなかで序列を決めていきます。
んで、結果的に柔らかくて高バランスなタイヤはリアに、それ以外はフロントに、ですかね。
ただ、走る路面によっては硬めのタイヤも出番は必ずありますので、悲観の必要はありません。
バランスの悪いタイヤは、私は残念ながらレースとセッティングでは使わないですが、遊ぶ分には良いでしょう。
ツーリング用タイヤとしてはこれくらいで準備が整いました。
拘るヒトは組む工程でかなり揉むとか、古い中古インナーを使うとかインナーの角を削ってから組むとか色々あるみたいですが、
私はとりあえず公式レギュレーションから逸脱しない程度でやってると思ってます。
これがMクラスのマシン用タイヤとなると、慣らしが何パックか必須だったけど、いまではどうなんでしょうね?。
今のM用タイヤとか、私がやってたときと違って慣らし要らないのかな?。
ツーリング用は新品がどちらかと言えば良いですが、Mクラス用は慣らしが必要。
なのでMクラスがメインカテゴリーな選手はツーリングでも中古タイヤ持って来る人が…。
遊ぶ分には良いし、左右が揃ってれば良いようなものですが、
熱の入れ方にも依るんですよね。
真夏にガンガン走らせたタイヤを冬に…。
実車でも、一度熱を入れたタイヤがもう一度復帰するには相当時間がかかったり、復帰しなかったりしますので…。
新品から始めるのがいいかな。
ただ、単純に使ってるタイヤがハズレの時もありますので、セッティングが出てる筈のマシンであれば、即座にタイヤを変えてみるって事も必要だと思います。
自分が状態にどれだけ早く気がつくかと言うことは、全てにおいてセッティングする上で重要になるかと。
それが実車でもね。
油が抜けてカサカサになってるようなタイヤだと、食うとは思えませんね。
あ、タミヤの公式レースはグリップ剤の使用は禁止です。
いやぁ、今回組んだこのタイヤを使うのはいつになるんでしょうね(笑)。