
さて、去る3月29日に作業致しました。
AE86 6速化作業案件の内容を書いておきますかね。
その前日、土曜日。
現着し、到着物の確認を行う。
この前の師匠のと同じくエムアンドアイ社製フルキットなので、およそ内容は理解してましたが、見ておかないとね。
まぁ一覧が此方の方では見えないので(落札者はKITT氏のため、当方とエムアンドアイ社とのやりとりは無い)確認は必要。
早速、パイロットベアリングが無い。
どうも今回のキットには含まれないらしい。
せっかくクラッチをバラすのだから変えておきたいところ。
とりあえずKITT氏に連絡を入れておくと、大野原の共販に一個だけあったらしい。
土曜日は段取りと下準備に徹する予定だったのでまずは良し。
師匠のミッションは本人によりジンクリッチ塗装がされていたが、今回はテキトーにクリア塗装。
ボディー塗料ではなく、所謂クリアパスターの方。
ドリブンギアの交換もしておきます。
クラッチのレリーズフォークやベアリングもちゃんとグリスアップして組んでしまいましょう。
お師匠情報の、水抜穴加工はレリーズ類を組む前にやっておくべきです。
因みに、すこしだけ解説書がわかりやすくなってました。
画像があるだけで格段にわかりやすい。
ただ、もっと必要な画像も有るでしょうってところもあるので、脳内で補完しましょう。
30年前のアソシの説明書の方がわかりやすいかも。
皆でエムアンドアイで6速買ってレポートを提出すれば、その辺は良くなるかもしれませんよ?(笑)。
我々が企業からサポートを受けるだけでなく、可能なのであればフィードバックもしておくべきかと。
互いに高め合う事って、さほど難しい事ではない。
ま、世の中には突っぱねちゃうヒトも居ますけどね(苦笑)。
さて次には内装パネルを作成しておきます。
シフトレバーの根元の位置が大分後ろになりますので、無加工と云うわけにはいきません。
テキトーに作っておきます。
その間に、はらっちにはステーの溶接盛りなどを行ってもらい、私は夕方には一旦、地元の寄り合い参加のため退席しました。
土曜日終わり。
寄り合い終了しましたので再びkファクトリーへ。
雨が降り続いており、牧場号をピットに入れるには先ずは水分を拭きあげます。
作業中に足下が濡れていると単純に汚くなりますし、作業効率が物凄く低下しますので…。
濡れた床もワイパー(車のではなく清掃用のもの)で水分を一掃しておきます。
さて、リフトをかけたら日曜日。
手順はいつもの工程なので…。
内装はパネル作成の為にバラしてありましたのでそこから。
シフトレバー取り外し。(ギアはニュートラル。サイドブレーキも解除しておく)
リフトアップして
ミッションオイル抜き
ミッションのバックスイッチの配線を外す
じょっぱり君取り外し
プロペラシャフト第二軸と切り分け
プロペラシャフト第一軸のコンパニオンフランジとセンターベアリングの取り外し
そのまま6速用のプロペラシャフト第一軸に組み込み
ミッションオイルが垂れないようにミッションのアウトプット側に蓋をするんですが、今回はプロペラシャフト第一軸が余るのでそれをそのままミッションから抜けないように縛っておきます。
クラッチオペレーティングシリンダー取り外し
セルモータ取り外し
T50ミッション取り外し
さて、ミッションが降りましたがこのままでは6速が組めません。
シフトホールを拡大加工します。
この車輌は元々ATなので若干、縦に長いホールを持っていますが、勿論足りません。
先ずは6速ミッションの釜からシフトリンケージ基部までの距離を測ります。およそ79cm位でしょうか。
これはアルテッツァのこのミッションをAE864A-G対応にしたミッションの殆どのミッションで、さほどの誤差は無いと思います、誤差があっても10mmもは違わないと思います。
インプットシャフトがパイロットベアリングに刺さらないといけませんので。
そしたら、エンジンにつっかえ棒かなにかで、ミッションが乗ってる時の角度になるように調整します。
次にバックプレート(エンジンとフライホイールとの間に入ってる鉄板)からスケールで79cm測れば、そこまでミッションが来るのがわかりますのでマーキングしてフロアを切断します。
進行方向後ろ側は10mmもクリアランスがあれば十分ですが、左右は広めにとるべきです。
私は切るだけでなく、鉄板を曲げてベースを作り、そこにエプトシーラーで防水と防塵をします。鉄板も、曲げることで強度を上げることができます。
さてこの時点で、エンジンメンバーを下げてメンバースペーサーを入れますが(解説書には付ける指示はあるもののタイミングは書かれていなかったと思いますので、ミッションを付ける前が良いかと)、この牧場号は敢えて付けません。
スペーサーはフロアトンネルの上部とのクリアランス確保とプロペラシャフトの角度のために付けるものですが、
この車輌はエンジンマウントステーで下げられているのでメンバーは触りません。
既にメンバーよりもオイルパンが低いですから…。
それに、フロントのロールセンターが変わってしまうのでロールアングルが変わってしまう。
そうすると車の曲げ方を変えないといけなくなるので…。
なので状況に合わせてやればいいかと。
フロアトンネルの内部を走る配管の位置の変更も、画像付きでわかりやすくなりました。
お師匠の時にあったナットも、今回のキットには含まれないので別で用意。
クラッチは6速ミッションのインプットシャフトに合わせてディスクのみ交換。
パイロットベアリングも交換しておきます。
フライホイールは5v対応の戸田っぽい奴なので、当たり面をペーパーで軽く研磨。ディスクもいつもの加工後、適当に組んでしまいます。
ふと見ると、クーラーの排水がエキマニに当たってエキマニが割れてる。
なのでエキマニははらっちに任せてミッションの方を。
今回はズボラで行きたいので(笑)ミッション合体前にオイルをいれておきます。
6速用のプロペラシャフト第一軸をさしてこれも抜けないように固定しておきます。
今回のオイルもお師匠オススメ、オメガに添加剤のセット。
てか、ガンを見つけるのが面倒だっただけなんですが。
ミッションを横倒しにして漏斗で入れてしまいます。
この方法なら無駄無く入れてしまえます。が、オイル交換の度にミッションを下ろす気はないので、交換時は他の方法を考えるべきです。
さてエキマニが修正されたのでミッションを組みます。
ミッションジャッキがあれば簡単ですね。
さてミッションマウントステーですが、固定前にあてがって見ましょう。
今回は前方にやや僅かに当たり面が干渉する場所がありましたので削りおとしておきます。
このステーの位置あわせは、ミッションマウントの全ての固定ボルトを緩めた状態で行い、ひとつずつセンタリングしながら固定しましょう。
けしてマウントが捻れたまま固定してはいけません。
また、このマウントステーは、純正T50用のマウントステーよりもボルト一本分後ろ側で固定使用されるものなので、一番後ろの穴を使ったタイプの補強バーは同時使用不可です。
また、長く愛用してまいりましたじょっぱり君も使用不可となりました。
流石にこれがないのは随分と動きが変わってしまうので、コレははらっちにまかせて大改造してもらいます。
ま、2時過ぎにははらっちの電池が切れたので休んでもらいました。
ミッションを固定。
エンジン側固定は、ミッションの大きさが変わったので工具が入りにくくなりました。これはしかたがありません。
プロペラシャフト第一第二軸を合体
センターベアリング固定
オペレーティングシリンダー固定。
オペレーティングシリンダー固定のために、専用ステーが付属しています。
これに使われるボルトは二本だけワッシャーが入っていますが、これがオペレーティングシリンダーを固定する側とみています。逆にするとボルトの長さの関係で固定出来ません。
つまりボルトが底突きするのでそれを回避するためのワッシャーだと思ってます。解説書に書いてあったかな?。
たしかそのへん何も書いてなかったかと。なので説明書でなないのですよ。
バックスイッチはコネクターなので、綺麗にこだわって仕上げたいならコネクターを仕入れるのもいいですが、私はAE86方式でギボシでやっておきます。
O2センサーのコネクターの固定が出来なくなったため、ステーを作って車体側に固定。クーラーの排水パイプもテキトーに付けておきます。これだけでエキマニの割れを防げるのであれば、やらない手はないです。
さて下周りはこれで終わり。
う~ん。朝4時だけど載ったなぁ。
後は内側ですね。
フロアトンネルは開口部があいたままでは具合がわるいので蓋をしてしまいます。
今回は現物を見ながら作業出来る事と、元ATなので開口部が違います。なのでお師匠用に作った物とは違う形のパネルを作成します。
夜が明けて、はらっちが起きてからはほとんど作業せず、検証やらはらっちに指示。
まぁついでなんでリアスタビを点検。やっぱり渋くなってる。
このへん変えたのって2005年以降記憶に無いんだけど…。
ホーシングの塗装もおかしいのである程度剥いでから塗装し直しておきます。
昼飯食った後は、はらっちがハチロクの真下で溶接してるんでリフトが下げられず(現物合わせしているので降ろすとはらっちが作業できない)内装触れないんで仮眠。
一時間したかしないかで閣下が来店。
2時起床(笑)
マフラーに細工(笑)
いやぁ効果的なパーツでしたね。その辺は閣下がレビュー書くかな?。
はらっちは苦戦していたようですが、好きにやってもらいました。
本人も納得いかない状態みたいだったので、つい言ってしまいました。
「自分が納得できないコトはするな。自分が気持ち良くなれるようにやってくれ、良いものを作りたいなら時間は見るな」
仕事じゃないんです。採算がどうのこうの言うヒトは仕事じゃないなら居ません。楽しむための溶接をはらっちにはしてもらいたい。きっといいものできます。
んではらっちの隙を見て作業。
シフトリンケージ基部は、シフトホールから3cmは入ってきますので固定によっては膨らませて逃げ加工をする事になるかと。
シフトレバーは今回80スープラ用のプルリング付きですので、それを踏まえ、大きめの開口部とします。
パネルの固定が出来たらエプトシーラーなどで外気がシフトホールから入らないように塞いでしまい、シフトレバーを固定。部分的に養生をしてからリンケージブーツを着けます。
この上にシフトレバーブーツが来ますが、今回間に合わなかったので紙ウェスで仮に。
その上から純正加工したシフトパネルを置きますが、ブーツの関係上右側を大きく切りこむ事に。
作成した化粧パネルを両面テープで固定したら、シフトノブを着けて完成ですよ。
シフトノブは今回、TRDを選んだ模様。
いや、しかし気のせいなのかもしれませんが、シフトレバーの動きが軽すぎる。
師匠のより軽いんじゃね?って思ってましたが、どうやら後期ミッションがベースだった模様。
そのせいなのか?。
軽く試運転してみますと、まぁ問題無くミッションは動いてるのでは?。と。
なんか電動パワステ効いてないなぁ。
気が付いてませんでしたが、スピードメーターが動いてなかった模様。
そりゃパルス来ないわな。
いや、回転パルスだけでも入ってれば動くような気がするんだけども…。
電源が切れるようにしてあるからリセットされて毎回初期状態に戻っててだめなのかも?。
なんで?と思いましたが、後日調べたところどうやら後期アルテッツァはファイナルギア比が違うらしく、ドリブンギアの大きさが違う模様。なので送られてきたドリブンギアは全然小さかったようです。
これにはエムアンドアイ社も苦笑い。
新たなドリブンギアが届いたら交換ですが…。オイル抜けるよなぁ…。
その辺が全部終わったら作業完了かな?と、タイトル回収。
まぁはらっちに依頼したじょっぱり君の大改造も完成はしてませんので…。
ガスが切れちゃったら仕方ないわな。
まぁドリブンギアが大きくなるってことは、解説書にあるスピードメーターが先走る件も、逆になるのでは?と思っております。
まぁ補正機器付ければその辺も解決しますがね。
そのうち整備手帳か何かでやらんと、画像が無いと内容がよくわかりませんね。
気が向いたらやります。
そうそう、そろそろブレーキスイッチが限界っぽいから交換ね。ブレーキ放してもランプ点いてたりしたから。