
久々に出張作業を強いてきました(笑)。
今回は牧場号のスタビライザーマウントブッシュの交換です。
今回は牧場号を移動させる人手が無いとの事で、こちらから様子見に牧場へ。
使用するのはARC(オートリファイン)製の特注品です。
GABのスタビライザーに合わせて作ってもらいました。
特注品と言ってもリーズナブルと言える金額でしたので、これなら安心。
フロント用には内部でリング形に溝が彫られており、これがグリス溜まりにもなりますから、ラバーグリスを塗って組むだけでそこそこ長持ちしそうです。
ま、私はいつものように自分で溝を彫りますが。
今まで付いてたマウントブッシュは所々割れており、もうカチカチでしたね。
確か2005年に入れたと思います。
因みに、両端のリンケージブッシュはそれ以前にフルブッシュ交換した時のTRDですから、多分2003年か2004年ですね。砕けて無くなってたりはしませんが、痩せて少しガタが出てます(ガタがあってはいけません)。
今回はリンケージブッシュは購入していないので、一旦バラして組み直す作戦です。
いずれにせよ両端は外してスタビをフリーにし、ボルトを締めながらフリクションロスができるだけ低く組むようにします。
それができたら両端のリンケージブッシュを組みます(ただし、位置が前後したりするので、先に前後の位置を出しておきます。場合によってはテンションロッドブラケットの位置も変更となるので、スタビライザーを組む際には留意する。(なぜならテンションロッドの調整もトー調整などもしなくてはならなくなる為。いい加減にやると左右でホイールベースが違う状態になる)因みに、牧場号は再調整(テンションロッドブラケット脱着)予定です。リフトであげてやります。
んでソッコーで前後とも組んでしまいます。
リアはちょっとキツイかも?。再調整時に修正します。
今回はあくまで交換(ある程度は微調整するが)と言う事で。
リフトを使っての作業ではないので、両端のリンケージブッシュを交換する時にまた再調整します。
多分リアは再調整しないと駄目な気がする。
んで、その他クラッチをもう少し奥で繋がるようにしたいと言うので、クラッチマスターシリンダーのリンケージクレビスを、およそ半回転から45分ほど回して(実際はシャフト側を回す)調整。
牧場王に試乗させたら、やはりフロントがバタつかず安定したようだ。
まぁ印象良ければいいか。レベルの話なのかもですが、コレって大事です。
マウント、リンケージ、両方がちゃんと仕事してたら、AE86でもステアリングで曲がる車に近付く訳です。
逆に言えば姿勢変化を管理しやすくなり、ヨーを綺麗に回すコーナリングがしやすくなる筈。
ほら、貴方のクルマもやってみたくなったでしょ?(笑)。
ホントはただ交換しただけじゃイマイチだし、某プロテインのマウントブッシュみたいにブラケットが専用品で長穴で逆にどうにでも付けれてしまう奴だって位置を出すのは簡単じゃない(師匠の白ハチロクもホントは見直したいトコロだけど、今が調子良いなら崩すのもなぁ)。
ちゃんと時間的余裕が有ればどなたでも見れる部分なので点検してみてください。
左右両端のリンケージを一旦切り離して、スタビライザーを手で動かすだけ。
動きがシブければ、それの原因を探りましょう。
マウントブッシュが古いのか。グリスが塗られてないのか、事故車なのか、取り付け部分(ハチロクの場合はテンションロッドブラケット)が車体に対してスラストが出て無いのか、スタビライザーの曲がりに対して、スタビライザーの回転を阻害する位置で固定されていないか。
色々考えられますね。
リンケージブッシュも、今一度何の仕事をしているのかを熟考し、硬ければいいと言うものではないと言うことを知ってください。
ちなみに一番バシバシ来るのはピロやボールジョイントタイプです。
ハチロクなどのリンケージブッシュはロアアーム、或いはスタビライザー本体に対してブッシュで挟んで「リンケージ」としているのです。
実際に、片方(スタビライザーかロアアームかどちらか片方)だけリンケージを付けてみて、それを手の力で動かして見てください。
ある程度コネたり出来ないようならブッシュが固すぎるのかも知れません。
古くなってゴムの硬化が進み、ガタが発生する事もあります。ガタが発生すると、スタビライザーの効くタイミングが遅れるので、あまり良いとも言えません(リアの場合はリアのロールタイミングの変更の為にダルに組む事もあります)。
その昔安さから流行った輪切りウレタンのブッシュは、実は外径によってはただ硬いだけの動きの悪いリンケージに成り得るモノなので、出来れば純正っぽい形に整形されたものを私はオススメします。
ま、私の一番のオススメはピロとかボールジョイントタイプなんですがね。
S13などのシルビア系のフロントとかは片側ボールジョイントタイプですね。
昔はよくコレにL字アングルを使ってハチロクに付けてたりしました。
車高下げたハチロクだとスタビライザーの角度が絶妙な長さだったので…また、ボールジョイントタイプなのでリンケージはスムーズでした。
コレを発展させて、両端ボールジョイントタイプのリンケージを用いて調整式スタビライザーとして使ったりとかね。
NAロードスターみたいなリンケージの車両はとっととリンケージの形式変更したほうがよっぽど動きが良くなると思います。あのリアスタビライザーはリンケージのせいでスタビ無い方がマシなレベルなのでは?と思っています。
なのでロードスター乗りには試しにリアスタビライザーを外してみな?とは言う事ありますよ。
ピロとかボールジョイントにしたら音が…とか言うヒト、
迷信なので忘れてください。そうじゃなきゃ安物のボロを掴まされたか。
ライフですら両方ボールジョイントですよ?。つか今時のクルマでボールジョイントじゃない車両を探す方が面倒な気がする。レガシィやインプもボールジョイントだしなぁ。
もしスタビライザーでボールジョイント化して、音が出始めたってんなら、そりゃスタビライザー本体の動きがシブ過ぎるのが原因なのでちゃんとメンテナンスしてからモノ言ってください、と。
シブすぎて固着みたいになってて第二のバネみたいになってる残念仕様が世の中多すぎます。
リンケージブッシュは、その昔TRDでは一個800円程度だったかな?。
ハチロクには12個使います。
安いウレタンブッシュが流行るのも頷ける…。
皆様も、バラしてグリスアップして組み直すだけでもいいのでやってみてください。
無駄なピーキーさが鳴りを潜める事と思いますよ。
スタビライザーのブッシュなんかプレスなどの工具は必要ありませんから。
グリスはラバーグリスなら何でもいいと思います。私はだいたいワコーズを使っています。
スムーズにアーム類を動かす事は、気持ちのいいドライビングに直結すると思います。
牧場王は現在、忙殺されているようなので、通勤くらい気持ちよく走っていただきたいですね。
さて久々の牧場の駐車場での作業。コンクリートの上ですが、土埃がすごいのでどんなキューティクルヘアーでも小一時間でドレッドヘアーに。
さながらボブ・マーリーですよ。
ってなことを10年以上前に牧場王に言ったら私の事をボブと呼び出したので正直ウゼェなぁと思いつつその都度やめなさいと言っておきましたが。
こんなことを書くとまた言い出しそうなのでそんなことをしたらハチロクの一番悪いと思われるモノを交換しておこう。
ん?一番悪いと思われるモノ?。
名義だろ(爆)。取り上げじゃー!