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待ちに待ったエアコン取り外しの日。
エアコンが無くなるのは確かにツライが、
ならばそれなりの・・・、
そういう方向でのモディファイを考えると、
モヤモヤは晴れていった。
そうなると、エアコンの取り外しが
待ち遠しかった。


朝、ディーラーに行く。
数日前の打ち合わせで、作業料金は１万円ぐらい。
時間は半日から１日。
代車を無料で貸してくれて、
その代車の予約が取れたのが今日だったのだ。
仕事が休みだったので好都合だった。

いつものＮ氏と挨拶を交わすといきなり
「昨日、ずっとお待ちしてたんですが・・・。
来ないな～って。２９日でしたよね。」と
掲示板に貼られた作業メモを示しながら言ってきた。

「？？？」あまりのアホらしさに言葉を失っていると、
Ｎ氏もオカシイと思ったらしく、
代車の予約表を確認しに奥に行くと
「私の記入間違いでした」と誤った。

で、もう一人と「今日、○○君は居るか？」
「居たと思うよ」などと話をしている。
どうやらその「○○君」が、
こういう作業がお得意・・・というかできるらしい。

（大丈夫か～。今日の作業予定が、
かなり狂ったんじゃないのか？
バタバタするんじゃないのか？
そんな状態でｉＲを触ってくれるなよ。
昨日、さんざん私の悪口を言ってたんじゃないのか？
本当に、自分のミスだと認めているのか？
面倒くさいからそうしてるだけなんじゃないのか？

しかし、有り得ない。
眠っている以外、意識のあるうちのほとんどを
ｉＲのことを考えてる私が・・・、
有り得ない。日を間違えるなどと・・・。
休日でちょうどイイと話をしたじゃないか？）

と思いながら、代車を借りて帰る。
作業終了予定時間は１８時。


やはり不安がよぎる。
最初は親切だと思って好印象だったＮ氏も、
先日のドラシャブーツ発注ミスの頃から
微妙に狂いが出てきているように思える。

いつもコーヒーを出してくれる女性。
ドラシャの頃から、微妙に表情が硬い。
こっちはタダコーヒーが飲みたくて行っているわけじゃない！
そのへんの貧乏くさいオヤジと一緒にするな！

今朝のコトも、何か微妙にイヤガラセをされているのだろうか？
遠回しに私に来て欲しくないと言われているのだろうか？
などと不信感がつのる。

○○君の誤解は解いてもらえたのだろうか？
昨日、ずっと待っていたとしたら、
かなり悪い印象のはずである。
そんな中私のｉＲを触られたら・・・。



１８時が近づいたのでディーラーに向かう。

一応電話をすると、
「もうすぐです。今電話しようかと思っていたところでした」と、
どこかの出前みたいな言葉。
しかし、ｉＲが無事作業を終えていたら
問題無いと思いながら、ディーラーに到着。

すると、
「すいません。洗車機で・・・。
ナンバーを移動させてい・・・。再交付をさせてもら・・・」

サービスで洗車を洗車機でしたところ、
布が移動したナンバーにからみついて曲げてしまった
というのである。

（何要らんコトしとるんじゃ～！）

ショックだった。
ナンバーを曲げられたことはもちろんだが、
それよりも洗車機を通されたことが。

ｉＲに乗りはじめて今まで
一度も洗車機を通したことがないのに・・・、
キズがつくし、ボンネットのダクトから水が入るし・・・。

その事を言うと、
「じゃあ初体験でしたね。布洗車ですからね～。
キズは大丈夫ですよ。」ときた。

（そういう問題じゃねえ。その布は、いつ交換してるんだ？
どこの馬の骨ともわからねぇ小汚ぇクルマを洗った同じ布で、
オレのｉＲに触れるんじゃねえよ！
精神込めた私の手洗い洗車と、
何も考えていないボンクラ洗車機と一緒にするな！
現にナンバーを曲げてるじゃねえか！
一度地面に落としたぞうきん＆スポンジは二度と使わない！
そんなテンションでこちとらやってんだ。
あ～～～、塗装した自慢のＲＳカラーが・・・、あ～～～。）


曲がって修正されたナンバーを見る。
「残念です。お互いにとって残念です。
良かれと思ってやってくれたのに」と率直に気持ちを伝えた。

ナンバー移動＆洗車問題のコトは、
私も事前に予想＆シュミレーションをしていたのだ。

何しろ眠っている間以外は、
ほとんどｉＲのコトを考えているのだ。
ディーラーにｉＲを出した時の流れも、
当然考えられる限りのシュミレーションをする。

コンデンサー外しには、バンパーを外す必要はあるのだろうか？
そうなるとナンバー移動しているコトは問題になるか？
ステーを外したら元通りに付けられるだろうか？
曲げられたりしないだろうか？
純正位置に戻しておくか？

洗車をされたらどうする？
洗車機があったな～。
まさか・・・。洗われたりしないだろうか？
手洗いだとしても、ボンネットのダクトに気付くだろうか？
しかし、こちらから「洗車はしないでください」って言うのも・・・。
「ハナからするつもりは無いよ！」と思われたら、イヤだなと。

今回、これらは考えに入っていたにも関わらず、
流してしまった。
ある意味、他人（ディーラー）を信用してしまったのだ。
ある意味、サボってしまったのだ。
たった一度のミスで、今までの苦労全てが泡と消えた。


ナンバー再交付はいくら掛かるのか聞く。
その金額を料金から引いてもらえれば、
もうイイことにしようと思った。
ディーラーも良かれと思ってサービスでしたことだろうから・・・。
すると「７９０円です」と言う。

微妙な値段である。
そんな金額を引いてもらってもしょうがない。
ならば新品の方が・・・と思ったが、手続きを聞いてみると、
やはり古いナンバーと新しいナンバーを
然るべき場所で交換交付ということで、
外して持って行くことになるということであった。
もうそんなことやっていられないと思った。
でも新品が・・・。しばし悩み立ち尽くす。

しびれを切らしたのかＮ氏は、
「では７９０円の枠にとらわれずに、
引かせてもらいますから・・・。中で計算を・・・」と歩き出す。

提示された金額は、
部品代２，０００円＋工賃３，０００円の計５，２５０円（税込み）

しかし、金の問題では無いのである。
全然うれしいとも思わない。
金のコトを言うのなら、キズついたボディ代も
支払って欲しいぐらいである。

女性が、「コーヒーは、アイスかホットか？」
と聞いてきたので、お断りした。
そんなことは期待していないのだ。
ただ、ただ、頼んだ作業をカンペキにこなしてくれたら、
それで良かったんだ。
タダコーヒーを・・・、サービス洗車を・・・、
そんなことは要らないのだ。


私がオカシイのは自覚している。
普通の人は、洗車をしてもらったらうれしいだろう。
ナンバー移動もしていないだろう。
私が、ディーラーが想定している客、
望む客とは違っているのだろう。

ディーラーにしてみれば、
ナンバーは新品にすると言っているんだし、
ボディも布洗車だから問題無い。
何をガタガタ言ってるんだ！
というところだろう。

しかし、はたして私はとんでもない望みを
抱いたのであろうか？
ただエアコン外しを希望して、
それに見合った代金を支払おうとしただけ。
何事も無く終わってくれればそれで良かった。

ディーラーに悪気は無い。もちろんわかっている。
お互いがうまく噛み合わなかっただけ。ただそれだけ・・・。

あとは、肝心のエアコン外しが、
何の問題も無くうまくいっていて欲しい。



しかし、最近のドラシャブーツの件といい、
今回のディーラーの件といい、
何か周りが私に気付かせようとしているように思える。
ｉＲを骨董品の壷のように扱っているコトの虚しさ、
そしてはかなさを・・・。

そんなことは気付いているさ・・・、
ただ自分では切り替えられないだけ。
みんな私に引導を渡そうとしているのか？
正直、もう疲れているのだ。



エアコンレスになった日。
いろんな意味で、ｉＲの今後が決められた日になった。

もちろん永遠とは思っていなかったが、
数年先、いやそれ以上先を見ていたが、
それは叶わないことであると。
そして、その付き合い方も変わる・・・。
次の車検が来るときが・・・。

エアコンレスになった日。
この日が、
私とｉＲのターニングポイントであることは間違いない。

「ウインドウの修理完了」とショップから連絡がある。

エアコンの診断は、ディーラーと同じであった。
エアコンを外すのは、２万円ぐらいとのこと。


・パワーウインドウ修理代金・・・１７，０００円

エアコン問題が頭を悩ませる。

本当にこのまま壊れるまで放っておいてイイのだろうか？
動けなくなる前に、先手を打ってベルトを
エアコンレス仕様に替えておいた方が・・・。

この暑さの中、
まだ動いているクーラーを自分の意思で外すことは、
かなりの覚悟を要する。
しかし、もし、どうしようもない時間・場所で不動になったら・・・。
どうするべきか？　暑さが判断を鈍らせる。


そして、考えに考えて出した結論は・・・。
やはり、この時期に、この暑さの中、
まだ冷えているエアコンを外す度胸は無い。

ただ、ディーラーでは、
壊れる前に必ず何かしらの予兆があると言っていた。
そのわずかな予兆を感じ取る自信はある！
いや、もしソレを感じ取ることができなかったら、
そのペナルティは甘んじて受けようではないか。
つまりは、壊れるまでこのまま乗っていようということにした。
一見この潔いとも取れる決定も、
ただの「逃げ」であることは十分わかっている。


一応、そう自分の中でエアコン問題に決着をつけながら、
今日の午後もｉＲを走らせる。

すると突然、車体左側に何かを投げ当てられたような、
タイヤで小石を巻き上げたような、
「カチャンッ」というわずかな音と衝撃があった。

「？？？」　左側に意識を集中した次の瞬間に、
視界の隅で何かが動いた。「スタッ！・・・」

「？？？」　一呼吸おいて解かった。
助手席の窓が落ちたのである。
重力のままに。今まで見たことも無い素早さで。
助手席の窓が落ちたのだ。
少し面白かった。
今となってはこれしきのトラブルでは、
もう大したショックも感じない。


窓の事は、
エアコンレスにするにあたって考えに入っていた。
今までも助手席の窓は、なるべく動かさないようにしていた。
ウインドウのトラブルをよく聞くので、
なるべく動かさないようにして
トラブルが起きないようにしていたのである。

しかし、今回エアコンレスにするにあたって、
やはり窓を開けるということがどうしても必要になってくる。
今までのように運転席だけの開閉では・・・、
と思っていたところにコレである。
動かさなくても勝手に落ちていった・・・。


幸い昼間でショップもディーラーも開いている時間。
それほど慌てることもない。

当然直さなければイケナイのであるが、そこで再び考える。
こんなカンジでｉＲが止まることになるのではないかと。
これは、エアコンの対処を早くするべきである
という暗示ではないかと。

窓は開きっぱなしでも、
まだ自力で修理場まで辿り着くことができる。
また昼間なら店も開いている。
しかし、夜なら・・・、走行不能になったなら・・・。

急速にエアコンレス実行への考えが強まる。今のうちに・・・。
・・・決心した。


そのままショップにｉＲを持ち込む。
ウインドウの修理とエアコンレスの依頼をする。
しかし、意外にもショップの意見は、
エアコンは取らない方がイイのではないか？
というものだった。

ウインドウの修理をし、エアコンを実際に見て、
どのような状態なのか、また、直すとしたらいくらかかるのか、
外すとしたらいくらかかるのか、
わかったら連絡をくれるということで、ｉＲを置いて帰る。

さて、どうなるか・・・。

ドライブシャフトブーツを交換するためにディーラーに行く。
同時に気になっているオイル漏れの原因調査を依頼する。

作業に２時間ぐらいかかると言われていたが、
実際は１時間ちょっとで交換作業終了となった。

足回りを触ったので、
やはりアライメントのコトが気になり尋ねると、
今回の作業でズレる心配は無いということだったので安心した。


そして、次の不安材料である謎のオイル漏れの正体は、
エアコンコンプレッサーのオイル漏れであった。

エアコンコンプレッサーのオイルがじわじわと漏れているが、
コレを補修する術は本体交換という事になり、
部品だけで６～７万円はするのでは？　ということだった。

ソレを聞いた瞬間に、
エアコン修理などということを考えるはずもなく、
一気にエアコンレス仕様を考えた。


気になるコトを質問をする。

・エアコンコンプレッサーオイル漏れは、
走行性能に関係あるか？

・答え・・・無い。


・漏れたコンプレッサーオイルが、どこかにかかることで
不具合が生じるコトがあるか？

・答え・・・無い。


・オイルが無くなりコンプレッサーが壊れることで、
エアコンが効かなくなることの他に、
他の箇所に不具合が生じることがあるか？

・答え・・・ベルトを共有している部品（オルタ？）等に
問題が起きる。が、その前にエアコンが効かなくなったり、
ベルトが鳴ったりするなどという予兆が必ず現われると思うので、
それで判断し、早急に対処すれば良い。


・では、今のところ放っておいても特に問題は無いのか？
　
・答え・・・問題は無い。地面に染みができることぐらい。


・エアコンレスにしても暖房は使えるか？

・答え・・・使える。


・エアコンレスにするのには、いくらぐらいかかるか？
　
・答え・・・ベルトの張り替えと、
エアコン関係部品を取り外すと、計１万円ぐらいか・・・。


クーラーが効かなくなるのはタイヘン辛いが、
高額な修理代金を払わなければならない
ということを考えると、走行に支障があるものではないし、
逆にエアコンレスにすることでの
関係部品の取り外しによる軽量化や、
水温低下などの性能ＵＰの方が魅力的である。

エアコンが壊れたら、高い金を払って直すよりも、
取り外してしまおうと以前から考えていたのである。

すでに始まっていたエアコントラブルへのカウントダウンを、
今日、私もはっきりと意識することになった。
そして、近く発生するであろうエアコントラブルは、
私のｉＲがエアコンレス仕様になることを意味する。

ということで、ドライブシャフトブーツも直ったし、
エアコンレスを覚悟してる私にとっては、
コンプレッサーオイル漏れも関係無しということで、
何の問題も無くなった。


ハレバレとした気持ちでディーラーを後にする。
ブーツ破れ発見で、途中止めになっていた
タイヤのローテーションでもするかと
考えながらｉＲを走らせていたところ、何か違和感が・・・。

直進状態でステアリングが激しく左に傾いていた。
ちょうど備北で、足回りを強打した後のように・・・。
やはりアライメントに影響があったかと、
ディーラーに引き返す。


メカニックがｉＲに乗り込み試乗に出て行く。
「ああ～、結局乗られることになったか～」と、
いつも一筋縄ではいかないトラブルを呪う。

戻って来て調整、そして試乗に出る、
ということをメカニックが四回程繰り返し、
「とりあえずこんなところ、乗ってみて判断してくれ」
ということになった。
なぜ、今回の作業でズレたのかは、
わからないということだった。

かなりの距離を乗り回してみたところ、
やはりまだ少し左に傾いているように感じた。
だが、路面の傾きのようにも思うし、
ステアリングのズレは意識し始めると果てしなくなる。

ステアリングの傾きは、
この状態でも納得できないこともないが、
やはり一番コワイのはタイヤの片減りである。

調整時にサイドスリップは見てくれただろうか？
もしやっていなければ、
最後にソレをしてもらって異常無しということならば、
このズレは納得しようと考えた。


「ウルセー奴だと思われるかな？」と思いながらも、
またディーラーに行く。

メンドクサイなと当然思っているのだろうが、
顔に出さないところや、「気のせい」とか
「そんなもの」で終わらせないところは、さすがディーラーか。

聞くと、サイドスリップを見ながら調整しているので、
アライメントの件は問題無しということだった。

「まだ少し左に傾いている」と伝える。
メカニックが再び試乗に出て行き、戻って来て調整。
調整終了後、三度ディーラーを後にする。

ステアリングは、なかなかイイカンジに直っていた。


・ドライブシャフトブーツ交換代金・・・２６，４６０円
（うち工賃１６，８００円）

色々と考え悩んだ末、
今回はディーラーに
ドライブシャフトブーツの交換を
依頼することにした。
昨日、依頼の電話をして
現在はディーラーからの連絡待ちである。



修理開始までに、日数はかからないということだったが、
箇所が箇所だけに大事にならないうちに
修理完了といきたいところである。



そして、最近新たに気になっているのが、
オイルパン前の樹脂カバーにできる液体の染みである。

２ヶ月前ぐらいにソレに気が付いたときには、
樹脂カバーにジワ～ッと広がるようなカンジで、
まだ液体が地面に滴り落ちるというような
カンジではなかった。

液体を触ってみると、サラサラしたカンジで
オイルのような、そうではないような・・・。
ひとまずブレーキクリーナーで染みを洗って、
様子を見ていた。

ここ数日、ドライブシャフトブーツの関係で、
頻繁に下回りを覗きこんでいるのだが、
数日の間に、ソレはかなり酷くなっているようである。

今日は遂に、駐車位置に
直径四センチ程の丸い染みをつくるまでになってしまった。
樹脂カバーの端に雫ができ、滴り落ちている。


この液体は、一体何で、何が原因で、
どこから流れ落ちて来ているのか？
真っ先に思いつくのが、
エンジンのヘッドカバー付近からのエンジンオイル漏れである。

異常に気付いたのはいつ頃だっただろうか？
思い返してみると、クラッチ交換からｉＲが帰って来てほどなくして、
エンジンルームを見ていた時に
エンジン横にオイルが濡れ光っているのに気が付いた。

ちょっとしたｉＲの変化にも、敏感に気付くほうなので、
おそらくその時期から始まったのではないかと思う。
であるならば、約半年前である。

少量の漏れは発生してくるだろうと、
あまり深く考えていなかったが、
地面を汚すぐらいになってくると流石に気分は良くない。
染みの正体がエンジンオイルであっても、
それ以外であっても・・・。

レベルゲージで計ってみると、
やはりオイル交換直後に比べて、
目分量で３００～４００ccぐらいは、
２ヶ月の間に減っているようである。

はたして、地面の染みの原因は、本当にコレであろうか？

ドライブシャフトブーツの交換で、
ディーラーにｉＲを持って行った時に見てもらおうと思う。