
これ、いつの話でしたっけ?
え〜っと、3/27でした。
幸いなことに、行くことが出来ました。
このイベント、抽選だったんですよね。
噂では倍率3.5倍とか。
私も応募しました。
結果は・・・落選。
・・・ですよねぇ。
スバル車オーナーじゃないし。
でも、みん友の久ぼんさん・・・当選でした。
ということで、便乗させて頂きました。
(ありがとう! 久ぼん)
まずは来場者さんの車から。
初代アルシオーネです。
それまでのスバル車にあった独創的デザインから、性能が前面に出た(というよりもそれが全て)デザインへ。
ここまで空力性能を突出させていて、潔さを感じます。
特に注目は、ドアハンドル。
開閉時以外では、指を入れる部分をパネルで塞ぎ、完全フラッシュサーフェス化。
初代インサイトでも、そこまではしていません。
この車には、運転席にも座らせて頂きました。
貴重な体験が出来て、オーナーさんには感謝です。
レオーネ RX/II
この車を見ると、複雑な思いに駆られます。
なぜ、日本初のフルタイム4WDになれなかったのか?
4WD乗用車は、スバルが築き上げてきたものなのに。
それがどういう訳か、日本初フルタイム4WDは、半年遅れの2番目。
う〜ん、真面目な企業気質が出てしまい、慎重に開発した結果なんでしょうか。
重ね重ね、残念です。
レガシィです。
しかもこれ、RS type R なんです。
私、この後のRS type RAは見たことがあります。
おそらく type Rは初めてです。
ちなみに、type RAのA、ずっと「グループA ホモロゲート」の意味だと思ってました。
ですが、違うんですね。
RA= Record Attempt
「記録への挑戦」だそうで。
発売前に行われた、10万キロ速度記録挑戦車に準じたエンジンチューンが施されている、というのが由来です。
そうそう、これです。
意外と空力パーツが少ないですね。
リアスポイラーも、ダウンフォースを出す用ではないでしょう。
むしろ、グリル、ホイールのフラッシュサーフェス化から、空気の整流に重きを置いているのでしょう。
ボディ下面も、フルカバードではありません。
ボディサイドには、懐かしいロゴ「JIOTTO」が・・・
スバルF1用、フラット12気筒の仕様で見たかったですねぇ、キャスピタ。
まだ続きますよ、レガシィ!
(すみません、好きなもので)
今度は、ニュージーランドラリー優勝車
レガシィ最初で最後の優勝車です。
当時、次期参戦車、インプレッサはほぼ仕上がっており、いつでも投入可能な状態でした。
ですが、「レガシィを、このまま手ぶらで日本に帰らせる訳にはいかない」という思いもあり、その時期を遅らせていたそうです。
レガシィには勝利の花道を作ってから、日本に送り出してやりたい、スタッフにはそんな願いもあったんでしょうね。
ですが、それにも流石に限度があり。
たとえ未勝利であってもこれが最後、とされたのがニュージーランドでした。
非常に滑りやすい丸い小石(玉砂利)路面を、ものともせず快走したマクレー。
そして、レガシィに、またスバルにとっての、WRC初勝利をもたらしたのでした。
続いては、スバル技術資料館の所蔵車両から。
ラビット スクーター(S-2?)です。
車体は、なんとジュラルミン!
今なら鉄ですよね。
軽量化狙いだったとしても、アルミ合金。
では、なぜジュラルミンなんでしょう?
これ、元々は戦闘機の車体用なんです。
それが終戦を迎えたことで、大量に余ってしまい・・・
それを流用した結果なんだそうです。
富士重にとって、入手しやすく、加工も慣れていたのが、鉄ではなくジュラルミンだった、と言うことなんですね。
続いて、スバル1300Gバン 4WD仕様
この車で、スバルの歴史は変わりました。
4WD乗用車の誕生です。
製作台数は8台。
5年前までは、この車の他に元東北電力社用車だった、個人所有のものがありました。
ですが、それは震災で被災。
現存する唯一の車は、これだけになりました。
スバル A-5
この車は、以前ノスヒロ誌で見たことがあったので、存在は知っていました。
1965年製作、1500ccのFF車です。
垂直に落とされた、クリフカットのリアウィンドウが特徴です。
この時代、流行っていたんでしょうかねぇ。
マツダ キャロルも同年代ですから。
スバル P-1
1954年製作、初めて「スバル」の名前が付けられた車です。
1500ccのFR車で、日本初(世界でも初に近い)のモノコックボディでした。
当時の1500ccといえば、小型車枠の上限(今なら2000cc)です。
まだまだ、日本はモータリゼーション黎明期。
多大な投資をして、当時の高級車に当たるクラスに参入するのは、リスクが高いのでは?
それならば、もっと小さい車で参入し、それを普及させた方が良いのでは?
結局、後者を選択し、スバル360の開発をスタートさせ、P-1の開発は中止となりました。
この車には、当初富士精密のエンジンを搭載していました。
ですが、以前、私のブログにも書いた様に、富士精密は富士重工グループからは外れています。
(後にプリンス自動車と合併し、スカイラインを作る会社になります)
仮に量産となった場合、おそらくエンジンは供給されません。
そこで、途中から大宮富士製に代えました。
あぁ、ここでも富士重工再合併に、富士精密が含まれていたならば・・・
この話が出てきてしまいます。
スバル T-10
この車の存在は、全く知りませんでした。
先程のP-1のエンジンを使用した、2tトラックです。
3台が製作され、製作所内で使用されていたそうです。
続いては、会場となったスバル研究実験センター(SKC)の様子を。
これはスキッドパッドです。
うまい人だと、カウンターを当てたままグルグル旋回できたりしますね。
45%登坂路。
法規上の道路最大勾配は、12%です。
45%と言うと、土手の斜面くらいのイメージですかね。
歩けば何とか登れるかな、といった感じです。
高速周回路の内側には、こんなダートのワインディングコースもあります。
そして高速周回路。
バンク最大斜度は約40度です。
実際に車が走ると、こんな感じ。
これ、最後のパレードランなのですが、バンク上段側の車に、警告灯が点灯したケースが多発したそうです。
低速なのに長時間横Gが掛かってしまい、車が異常だと判断してしまったそうで。
メーカーも、こんな使い方は想定していないでしょうからねぇ。
そんなこんなで、非常に有意義な1日が体験出来ました。
来年も開催するのかな?
きっと、もっと倍率が上がるんでしょうねぇ。