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2019年07月16日

原付一種の未来

原付一種の未来 わたくし、50ccのディオに乗っています。

登録だけは黄色ナンバーにしていますが、本体はプーリー変更しただけのノーマル車です。

購入したのは、昭和63年12月。

納車は、元号が代わった平成元年1月15日でした。

以来30年余り、現在14,000km程走行し、令和になった今も元気に走っています。


愛車は初代AF18で、2ストの6.4ps。

80kg程のシロクマが乗っても、市街地走行では遅くて困る様なことはありません。

ただ余裕を持って走れている訳ではないので、2車線バイパス等は回避する必要があります。

現在の平均燃費が、37km/L。

アルミボディ+ハイブリッドのインサイトが25km/Lなので、50%程燃費が良い計算です。

やっぱり軽さは偉大です。


そんなディオも、年々厳しくなっていく排ガス規制に対応すべく。

2ストから4ストに変わりました。

21世紀を迎えた頃には、こんな凄いモデルも誕生しています。





スマート ディオ Z4



2004年の発売です。

このZ4、原付スクーターと侮るなかれ。

動力性能、環境性能を高度にバランスさせるべく、新技術が投入されています。





インジェクション


日増しに厳しくなる排ガス規制をクリアするに、もはや制御の曖昧なキャブレターでは困難です。

自動車の進化もそうであった様に、バイクも同じ道を辿ることになるのでした。

インジェクションは、ホンダでは最初ターボモデル、CX500にて初採用。

その後は大型車より順次展開し、遂には原付のディオにまで採用されることとなったのです。





4バルブ


50cc初の4バルブは、DOHCと共に1997年のDREAM 50が初でした。

非常に高度な技術ですが、それは趣味性の高いスポーツモデルで、生産台数が少ないからこそ成せる技です。

それをSOHCになったとは言え、数が見込まれるスクーターで採用するのは、実は大変なことなのです。


例えば、今や伝説と言われている、250ccマルチ。

当時、それらの多くは4バルブのDOHCでした。

250cc4気筒なので、1気筒あたり約62cc。

精密機械と言われたマルチエンジンですが、それでも原付よりは大きいんですね。

ちなみに50ccというと、卵のSサイズ相当。

そこに4本のバルブを入れて、おまけにセンタープラグまで採用。

それを普通の量産スクーターでやっているのですから、凄いことです。

なんだか書いてるうちに、欲しくなってきました。





そんなディオも、今はベトナム生産の110cc。

50ccは、これも懐かしのブランド、タクトが担っています。

流石に4バルブはやめてしまいましたが、インジェクションに加え、今は触媒も付いています。

それを熊本製作所で生産し、お値段が16.5万円。

おそらく組み立てだけを国内にしていると思うのですが、それにしても、よくこの価格で販売しているものです。

ですが、そんなタクトにも暗雲が・・・




2020年 排ガス規制改定(EURO5)



2020年、ヨーロッパでは新規制EURO5が導入されます。

日本でも同じ2020年に導入される予定です。

EURO5は、EURO4に対して、CO(一酸化炭素)、NOx(窒素酸化物)を概ね10%程削減するものです。

となると、更なる排ガス対策が必要になるかもしれません。



大むかし、排ガス規制のなかった頃、原付の馬力は自主規制値で7.2馬力でした。

現行タクトは、色々と排ガス対策を加えて、4ストで4.5馬力。

EURO5になると、更にパワーダウンかもしれません。

それに排ガス対策で部品が増えて、コストアップの可能性も。

今より走らなくなるかもしれなくて、価格が20万越えの原付が、果たして売れるのだろうか?

このEURO5規制、原付一種には深刻な問題です。

さて、どうしたもんか・・・







もう次は、電付(電動機付き自転車)かもしれません。

原付、ヤバイです。


ちなみに、番組で使われているのは、ヤマハのE-Vino。

最高出力は1.6psですが、トルクはタクトの約2倍、0.8kgf・mあります。

お値段は、23.6万円。

安くはないですが、それほど現実離れしたものでもありません。

ただ航続距離が、30km/h定地モードで29km。

実際、番組でも20〜25kmくらいでしょうか。

私だったら、これがネックになりますね。

半径100km以内はディオの行動範囲内と考えていますから。

でも、そんなクルマウマシカは別にすると、原付で1充電20km以内というのは、普通の人ならば、これで事足りてしまうかもしれません。

また、ホンダも日本郵便と提携して、電動バイクの可能性を探っています。


継続生産者(現行販売車)には販売猶予期間があるので、すぐに販売中止となることはないでしょう。

ですが、もう原動機付きでは新車が出なくなる、それはありえない話ではなさそうです。

バイクの入口を担っていた原付、これからの未来が心配です。
ブログ一覧 | バイク | 日記
Posted at 2019/07/16 10:13:48

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この記事へのコメント

2019年7月16日 21:30
こんばんは コメント失礼します。
超小型の発電専用エンジン付きの電動バイクはどうでしょう?
E-POWERのバイク版は売れそうな気がしますが…
コスト的に厳しいのでしょうね。

色々な原付をリアルタイムで見れた時代に生まれて幸せだったと思えます。
コメントへの返答
2019年7月17日 7:56
おはようございます。
コメントありがとうございます。

バイク版e-POWERにすれば、航続距離は大幅に伸ばせそうですね。

ただ、あの方式は、あんまり効率が良くないとか・・・
エンジンを発電機だけでなく動力でも使った方が良いそうです。
いわば、普通のハイブリッドですね。

原付に厳しい排ガス規制を適用したことで、やたら高価になってしまい普及しない、というのも、どうなんでしょう?

うちの2ストはさすがにダメかもしれませんが、もう少し柔軟な対応が出来ればなぁ、と思います。
2019年7月16日 21:41
こんばんは。

そういえば、80年代バイクブームのおおもとは原付から始まってるんでしたね。

始まりの頃は幼くて記憶がないですが、父が母にシャリー50を買ってあげてたのは覚えています。母はほとんど乗らず、車庫にしまってあったのを兄とたまに庭で乗り回しました。

安売りしていて買ったのかもしれませんが。

Dioは高校生だったのでよく覚えています。
メットインなのにデザインがスマートでカッコいいなと思った記憶があります。

ホンダではその後のGダッシュっていうのもパワーがあって速くて人気だった記憶があります。

昔のように中~高校生くらいの世代が原付に乗りたいって雰囲気が、残念ながらなかなかなさそうな感じですね。

コメントへの返答
2019年7月17日 8:20
おはようございます。
コメントありがとうございます。

80年代のバイクブームの布石として、70年代後半のスクーターブームがありました。
ヤマハ パッソルから始まりホンダ ロードパルへと繋がる時期です。
お母様もシャリーも、その時期かもしれませんね。

先日、ヤマハのHPにあった「ヤマハニュース」という社内報を読んでました。
そこには、このスクーターブームを巻き起こす努力が綴られていました。

「バイクに縁のない女性に、どうやって乗ってもらうか」
免許教室から始まり、スーパーでの展示会等、様々な施策が行なわれていました。

パッと巻き起こったブームかと思っていましたが、たまたま流行ったのではない、ということがわかり、非常に参考になりましたよ。

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「@中島乗り さん 片山さんって、渡米前から有名人だったんですね。」
何シテル?   08/21 21:22
クルマ、バイク、自転車と、自分でコントロール出来る乗り物が好きです。 それも日本製が好きです。 (自分で買えそうもないものには、興味が持てなくて) ...

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