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イイね!
2019年07月09日

♪ Bolero

♪ Bolero テレビCMには、時としてその後の歴史を変えてしまう様な、エポックメイキングな作品が誕生します。

有名なのは、この作品。





レナウン イェイェ



1967年の作品です。

残念ながら、わたくし0歳の時でしたので、リアルタイムでの記憶はありません。

この作品以前は、製品の魅力を前面に押し出して、その良さをアピールしていく、広告としては至極真っ当な手法で製作されていました。

ですが、このイェイェ、製品自体の魅力もさることながら、もっと直感的な部分でアピール。

映像と音楽をメインで、新しい世界観を創りだしています。

それは、イメージCMのはしり、とも言えるでしょうね。

このCMは、その後、日本国内で多くの賞を獲得し、海外でも賞賛を得た作品となりました。

CM史には「イェイェ以降」という言葉もあるくらい、それ以降のCMに大きな影響を与えています。


ここまでの衝撃ではありませんが、自動車CMにもこれに匹敵する様な作品があります。





ホンダ プレリュード



1982年に登場した、2代目です。

時々、これが初代だと思われている方もいらっしゃる様でして。

初代の存在が霞んでしまうくらい、この2代目のインパクトは強烈でした。

このクルマ、たぶんデビュー直後から大ヒット、ではなかったかと思います。

それが、当時のスペシャリティカーブームに乗り、ソアラと共に大ヒット。

一躍、注目を集めることとなりました。






日本車の新しい世界を切り開く 未体験ゾーン ソアラ

人気になるのも、十分理解が出来ます。

2800cc DOHC6気筒。

歴代日本車最高の170ps。

デジタルメーター、ドライブコンピューター(ナビではないです)とハイテク技術の全部乗せ。

今までの右肩上がり型日本車において、頂点を極めたクルマです。

スペック上には希望が踊っています。






片やFFスーパーボルテージ プレリュード。

こちらも前輪ダブルウィッシュボーン、リトラクタブルヘッドライト、サンルーフと、魅力的な装備を搭載。

でもエンジンは1800cc SOHC (CVCC)のツインキャブ 125ps。

ツインカムなし、ターボなし、おまけにインジェクションも当初はありませんでした。

ソアラとは車格の違いこそあれ、それを差し引いても随分とシンプルな構成です。

では、ヒットの要因は?

ワイド&ローなクーペスタイルと、シンプルでクリーンなデザイン。

そしてもう1つは、ブランド戦略です。





この頃のホンダは「差ではなく違い」というコンセプトを展開していました。

装備、車格で差を見せるよりも、独自性を出して違いを明確にしていく。

それがいずれ「ホンダ」という確固としたブランドの確立に繋がっていく、という考え方です。

プレリュードも、その流れのひとつです。






このボレロのCMは、そんなブランド展開によるものなのでしょう。

今までのCMにある様な、走り、装備等の性能を声高には謳わず。

美しい映像と音楽を繋いで、ブランドイメージを築き上げていく。

そんなCMでした。


余談ですがこのCM、「米国輸出仕様車」とあります。

確かにワイパーの向きが、左ハンドル仕様ですね。


えっ? ワイパーの向き?

2代目プレリュードのワイパーは、1本ワイパーです。

最初の動画でも確認が出来ます。

ですが、これは2本ワイパー。

アメリカ仕様のプレリュードは、2本ワイパーだったのですね。



前回紹介しました、シルビアのCM。

1986年の作品です。

シルビアの後期は、言わば「ボレロ以降」の作品。

前期からイメージ変更をしたのは、プレリュードの影響があったのかもしれませんね。



当時、激戦極めていた、スペシャリティーカー戦国時代。

数多あったそれらのクルマも、ポストバブル期に訪れたSUVの時代に、軒並み淘汰されてしまいました。

広大な室内空間も大事ですが、クルマには無駄なものの中で輝く華が必要なんだなぁと、2ドアクーペが壊滅してしまった今、しみじみと思います。
ブログ一覧 | CM | 日記
Posted at 2019/07/09 10:16:05

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この記事へのコメント

2019年7月9日 12:25
こんにちは。
曖昧な記憶なのですが、ベルノ店扱いの車は音楽に関係してた様な。
プレリュード、コンチェルト、バラード等、セダン系は苦戦してたと思いますが、バラードの名のCR-Xはカッコよかったですね。個人的にはあの顔のセダンが好みでしたが。
コメントへの返答
2019年7月9日 12:36
こんにちは。
コメントありがとうございます。

あっ、そうでした。
一時ホンダ車の名前は、音楽用語で統一されていました。
販売店は関係なかったですね。

NSXもこの流れで、音楽用語の名前があった様です。
ですが、最初に出した「NS-X」の印象が強すぎて、今更名前を変えても認知されにくいと考え、「もうNS-Xのままで、いいかな」となったそうです。
なぜか、ハイフンは取れましたが。
2019年7月9日 19:34
こんばんは!
ボレロとプレリュードは屈指の組み合わせですね。
ジョージ・ウィンストンの「あこがれ・愛」と71クレスタと双璧を為すと個人的に思っております。
確かにこの2代目のイメージが強すぎて、初代の影が・・・(汗)でも、初代のcmソングがゴダイゴのオリジナルソングだという事を後で知りました。あと近藤正臣さんとアグネス・ラムさんのスプリンター・リフトバックも同じくゴダイゴの曲なんですね。味わい深いです。
コメントへの返答
2019年7月9日 19:47
こんばんは。
コメントありがとうございます。

クレスタもそうですね。
初代61のボズ スキャッグスも外せません。

プレリュード、2代目が大ヒットした影響で、3代目はキープコンセプト。
無理もないと思いますが、ちょっと似すぎだったかと。
でも、かなり売れました、前期型は。

デザインはむしろ4代目(セナCM出演)が好きで、特に斜め後ろ、サイバーCR-Xばりの絞込み+コーダトロンカがカッコよかったです。

ですが、なぜかホンダの評価は「ハズレ」なんですよね。
結構売れていたと思うのですが・・・
2019年8月10日 12:45
レナウンといえば「ワンサカ娘」のイメージです♫

ホンダの車名は音楽関係にちなんで命名というのは聞いた事ありますし、感じていました。
どこかに先に商標権を取られる前に音楽系の名前は先に登録しておくみたいな。

ホンダのCMは、日本人離れしていて好きでした。

くまどっとさんのブログ、本にまとめたら売れるような気がします。
エッセイ集みたいな感じで。
なんかこっちまで刺激されます。
コメントへの返答
2019年8月10日 13:48
こんにちは。
コメントありがとうございます。

実のところ、今の私の場合、レナウン=チャージ=マツダ787Bなんです。

車名の商標権、あれ結構高額らしいのです。
なのでホンダは、2輪、4輪で共用してますね。

そういえば、以前、ホンダだったと思うのですが。
商標権を先に他社で押さえられてしまい、自社で持っている名前と交換したことがあった様な・・・

今は、普通の単語は、ほぼ押さえられていて、造語くらいしか新規申請出来ない、みたいな状況らしいですね。

うちのカミさんにも言われました。
みんカラブログを辞めて、同じ内容をアフィリエイト ブログで書いたら? と。

そんな簡単に広告収入なんて、入りませんよ、と答えています。

みんカラは、クルマ好きの方が見てるから反応あるけど、そうでない方を相手に書いても、無反応でしょうからね。
2020年5月12日 22:09
ラベルのボレロも良かったし SF1のジェームスボンド風? も良かった 今からすると SBOのPRELUDE 乗りたかった車です。乗り込んだ時の視界は驚きでした! でも SB0の輸出用 L/Hだけですかね? ワイパー2本は気付きませんでしたよ あの頃は 今で言うEU圏各国でもホンダ車は そこそこ売れていてリアフォグの付いたKE/KG仕様は結構no.1ラインを流動してましたよね。今ではEU圏はボロボロですが(笑)
コメントへの返答
2020年5月13日 8:59
おはようございます。
コメントありがとうございます。

SB0, なぜか社用車にありました。
私が入社した頃は、もうかなり酷使されておりまして。
ご自慢のツインキャブは、多少アイドルが不安定になっていました。

人も乗れず荷物も積めず、しかも調子が悪い。
いつも空いていたので、よく借りました
すごく低いシートポジション、それに細いピラーからくる視界。
アイドル以外は調子が良いので、楽しかったですね。

そういえば、初めてのHGT出張は、このSB0。
当時は鹿沼ICから宇都宮を横断するルートでした。
慣れないSB0で、初めての宇都宮。
到着した時点で、もうグッタリでした・・・。

プロフィール

「スバル360のブレーキシューを組み上げ、シュークリアランスも調整終了。
なのにエアが抜けない・・・。
そういえば、以前も結局4輪やらないとダメだった様な。」
何シテル?   04/17 18:01
クルマ、バイク、自転車と、自分でコントロール出来る乗り物が好きです。 それも日本製が好きです。 (自分で買えそうもないものには、興味が持てなくて) ...

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