
すみません、これも昨年8月の話です。
2019年8月26日。
この日エルフは、60回目の誕生日を迎えました。
これを記念した企画展が、いすゞプラザで開催されています。
当時小型トラックと言えば、ボンネット型が一般的。
そこに現れたキャブオーバー型のエルフは、大きな荷台を売りに市場を席巻していきました。
誕生翌年の1960年。
クラス初のディーゼルエンジン車を投入します。
このモデル以降、市場はディーゼル一色に。
そういえば、私が幼稚園児だった、昭和40年代後半。
配送の仕事をしていた父のトラックは、日産クリッパーのガソリン車でした。
その市場を、ほぼディーゼルにしてしまった発端が、エルフだったとは知りませんでした。
エルフと言えば、所有したことはなくても、日に1度は目にする身近な存在です。
そんな歴代モデルの中から、印象深いものを取り上げていきます。
2代目
小学校低学年の頃は、このモデルでした。
トミカにダンプカーと清掃車があったので、馴染み深いモデルです。
確かうちには、両方あったかと思います。
でもミニカーは後期型だったのか、グリルが違っていましたね。
3代目
これは小学校高学年の頃。
この3代目は、良く覚えています。
なぜかうちに、カタログがありました。
そういえば3代目、多分トミカでモデル化されていませんでしたね。
義父は以前、仕事でエルフに乗っていたそうです。
いつのエルフなのか? 聞いてみても記憶が曖昧で、写真もなし。
娘のたぬきさんに聞いても、「エルフ」だという記憶しかなく、どの代かわからない。
今回歴代の写真を義父に見せたところ、この3代目だったことがわかりました。
このモデルは、通称「寅さんエルフ」と呼ばれているのだそうです。
テレビCMにも、寅さん(アニメ)が登場するものもあったそうで。
う~ん、記憶にありません。
このエルフのCMだと、ドカベンだったら観た記憶があるのですが。
エルフ マイパック
出ました! 私の中では、マツダ ロードペーサーと双璧を成すクルマ。
余りにマイナー過ぎて、逆に有名なクルマ そんな1台です。
おそらく私の記憶では、実車を見たのは、東京モータショーだけだったかな。
ナンバー付が走ってる所は、見た事がありません。
実はこのマイパック、日本初のFFトラックなんです。
ベースは2代目モデル。
そこにボンネットを付けて、FF化しています。
エンジン、駆動系は、全てキャビン内で完結。
その為、荷台スペースには、ドライブシャフトもデフケースも存在しません。
極端な言い方をすれば、リアタイヤの位置さえ決められれば、荷台スペースは自由自在に設定出来るんですね。
いろいろとイメージが広がる、マイパック。
それなのに、わずか2年で生産中止と短命に終わってしまいました。
唯一のFFモデルだったので、専用部品が多くコスト高に・・・
積載時は後輪に荷重が寄ってしまう事で、駆動輪である前輪が荷重不足になり、ホイールスピンしやすくなったり・・・
そんな事が影響した様です。
へぇ、トミカで見たエルフ ハイルーフも、マイパックがベースなんですね。
ん? これ似てるけど、なんかちょっと違う様な・・・?
ちなみにエルフハイルーフは、これです。
あれ? 全体のデザインは似ていますが、この2台は別物ですね。
ということは、マイパックベースのウォークスルーバンが存在していた、という事なんですね。
これは大発見でした。
いすゞが誇る代表的な技術。
ATの様なトルコンを用いず、MTと同じ乾式クラッチを使った自動変速機、NAVi 5です。
現在はスムーサーへと進化して、今もトラックで使用されています。
4代目で採用されたNAVi 5は、ダイヤル式のシフターだったんですね。
展示車の横では、またこんな怪しいスライドを上映していました。
117クーペ展では大秘蔵映像がありましたので、今回もちょっと期待しています。
初代モデルのマイクロバスです。
当時はスライドドアではなく、ヒンジ式の観音ドアだったのですね。
2代目になり、サイドドアが1枚になりました。
これはスライド? ヒンジ?
ヒンジにしてはドアが大き過ぎるのですが、サイド後方にスライドレールがないみたいですし・・・
あっ、サイドウィンドウの上にレールがありました!
という事は、スライドドアなんですね。
3代目は、バンです。
エルフは、ハイエース、キャラバンと違い、バンでも最大積載量がトラック同様2tです。
このクルマを見ると、小学校のそばで行われていた夏祭りの縁日を思い出します。
なんと! マイパックにもバンがあったんですね。
マイパックは2代目の派生モデルですが、先程のマイクロバスと比較しても、荷室は共用化されていない様ですね。
わずかな違いでも専用部品、今のいすゞにも継承されていますね。
(共用化すればコストダウン出来ると思うのですが・・・)
今回はYSRで行きました。
群馬からは160km程と、岡谷のスカイライン ミュウジアムと同等の距離です。
ですが、こちらルートが、群馬〜埼玉〜東京〜神奈川と。
群馬~長野岡谷と比べると、市街地が多いルートです。
特に東京八王子まで南下すると、以降が急激にペースダウンしてしまいます。
もう信号のゴーストップばっかり。
シートが薄いのはなんとか凌ぎましたが、クラッチ断続で多用する左手は、さすがに堪えました。
それでも休み休み行けば、行けないことはありませんね。
なお、この企画展は、4月末まで開催されています。