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イイね!
2020年03月10日

シマノと双璧を成していたブランド

シマノと双璧を成していたブランド うちの自転車に旧いプジョーのロードがあります。

定年退職された私の上司から頂いたものです。

細いクロモリ製ホリゾンタルフレームが美しいモデルです。

おそらく察するに、80年代初めにホンダが輸入していたモデルかと思われます。






この自転車は、入手時、随所にモディファイが加えられていました。

大きなところは、タイヤをチューブラーからクリンチャーに変更。

実はこれ、だいぶ助かっています。





チューブラータイヤは、リムに接着して使用します。

その為、出先でパンクした時、修理がちょっと面倒。

対してクリンチャーは、リムにタイヤを引っ掛けて固定します。

言うなれば、普通の自転車と同じ構造です。

出先でパンクしても、修理が容易なんです。


あと、リアディレイラーも変更されています。

本来はフランス製のこれが付いています。





サンプレックスです。

エンドに直接取り付けられている、縦型メカ。

このシンプルさが、カッコいいですね。

ですがこの自転車には、これが付いてました。






サンツアー です。

今はなき、日本のマエダ工業製ですね。

その中のエッジというものが、付いています。

私が自転車に熱中していたのは、中学〜高校時代。

1980年代前半のことです。

その頃、シュパーブとかサイクロンとはありましたが、エッジっていうのはなかったかと。

で、調べてみました。






このカタログは、1990年発行のもの。

サンツアー終焉近くの頃です。

この時にエッジがありました。

どうやら普及グレードの様です。

なるほど、軸足がクルマに移った以降のものなので、知らない訳です。





サンツアーと言えば、当時シマノと双璧をなしていた部品メーカーです。

そう言えば、私が初めて乗ったドロップハンドル車が・・・





ブリヂストン ユーラシアでした。

ツーリング&通学が主な用途だったのですが、ランドナーだとちょっと重そうかな・・・

かと言ってスポルティーフだと、フロントがダブルで山越えがキツそう・・・

ということで、その中間的なディアゴナールにしました。


この自転車には、サンツアー部品が満載。

前後ディレイラーはVx、フリーホイールはパーフェクト、ハブもそうだったかな?(サンシンだったかも?)

初心者の頃は整備も含め、色々と勉強させてもらいました。

だんだん乗り慣れてくると、クルマ同様にパーツのグレードアップがしたいなぁ、なんて考え出したりするものです。

サンツアー だったら、サイクロン マークIIとなるのですが、そちらには行かず。

当時からレースに参戦しているメーカーに弱い、私なのです。

なので・・・






1981年のツールドフランスにて、山岳でのステージ優勝を果たした、ピーター ビネン。

彼が所属する Koga miyataを支えていたり・・・






通算勝利数 525勝。

ツールドフランス、ジロ デ イタリアは、それぞれ5勝。

ブエルタ ア エスパーニャも制し、グランツール達成。

史上最強のロード選手との呼び声が高い、エディ メルクス。

そんな彼が興した自身のブランドへ、パーツ供給したりと・・・・

ということは・・・






やっぱ、シマノでしょう!


・・・と相成った訳です。

あの時はディレイラーを、600EXにしました。


その後、自転車パーツは、コンポーネント化が進みます。

それまでは、それぞれの専業メーカーが、部品製作を担っていました。

例えば・・・


ディレイラー   サンツアー
チェーンホイール スギノ
ブレーキ     ダイアコンペ

               etc・・・

それがシマノだと、同じブランドで揃ってしまいます。

そうすることで、デザインの統一化、機能の専用化(シフトのSISとか)が可能になります。

サンツアー も上記企業と連携して、ブランド名を「サンツアー 」に統一した製品をラインナップして応戦したのですが・・・


その後のマエダ工業。

1993年、モリ工業の連結子会社と合併し、「モリ サンツアー 」へ。

1995年、モリ工業は自転車事業撤退を決め、「モリ サンツアー 」は「モリ金属」へと社名変更。

これで日本から、サンツアーが消えました。







ですがブランドは、今も海外で健在です。

前述のモリ工業、他にも自転車部品メーカーを傘下にしていました。

それがステム、シートピラーを生産していた栄輪業です。

この会社を1993年、「エスアール サンツアー 」と社名変更。
(エスアール Sakae Ringyouの略です)

その後、台湾へ進出しています。

先程のマエダ工業と同様、モリ工業の事業撤退に伴い、「エスアール サンツアー 」はモリ工業に吸収合併され消滅。

ですが台湾の工場は分社化され、サンツアーの商標と共に「SR サンツアー 」として独立しました。

ただ残念なのは、サンツアー ディレイラーの製造権は継承されなかったのです。

現在、SRサンツアーの主力製品は、フロントフォーク。

チェーンホイールはラインナップされていますが、前述の通りディレイラーはありません。


このコンポーネント化の波を乗り越えられたのは、結局、シマノとイタリアの老舗ブランドのカンパニョーロだけでした。

サンツアーやサンプレックスは、荒波に飲まれてしまいましたが・・・

スギノ、ダイアコンペは、今も健在です。

クルマ同様、自転車も結局はメガサプライヤー化しているって、事なんですね。

これも良いんだか、悪いんだか・・・
ブログ一覧 | 自転車 | 日記
Posted at 2020/03/10 10:16:55

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この記事へのコメント

2020年3月10日 12:03
こんにちは~

これは非常に興味深いです。
子供のころ、自転車屋さんでローラースルーGOGOを買ってもらいましたが、これがホンダ製だったことは、ネットが普及してから知りました。
この自転車も、バイクの販売に自転車屋さんの販売網を活用したホンダならではですね。
商社の一面も持っていたんですね💚
コメントへの返答
2020年3月10日 12:44
こんにちは。
コメントありがとうございます。

ローラースルーGOGO、持ってはいませんでしたが、借りて乗った事はあります。
キックボードよりは実用的であったのですが、なくなってしまい残念です。

私もこれがホンダ製とは、当時知りませんでした。
ある時、ホンダコレクションホールに展示されていて、「なんで?」となり、その事実を初めて知りました。

プジョーのインポーターとしてのホンダ。
最初、理由がわかりませんでした。

実はローラースルーとは関係がなく、むしろスーパーカブとの関連なんです。

スーパーカブでヨーロッパ進出するべく、ベルギーに拠点を設けたホンダ。
そこで販売をするも、かなり苦戦することになります。
われらのスーパーカブが、海外で売れないはずはない、と自信がったのですが・・・

その売れない理由。
それは、カブは重くて高いからだそうです。
当時ヨーロッパは、モペットが普及していて、それがライバルだったのです。

そこで急遽、カブをモペット化して現地で生産することに。
その時にプジョーに協力をしてもらったそうです。

その代わりとして、日本でプジョーの自転車を販売することになった、そんな事情なんだそうです。
2020年3月10日 12:37
こんにちは
そう流れちゃいましたか。実は高校生の頃熱中してました。名前がかっこよくBSロードマンを買ってもらい、自転車屋さんに入り浸り、アルバイトで稼いだお金で使用状況を考えダイヤモンドのスポルティフを購入、お金ほとんど自転車に。私はシマノ派だったのでジュラ・エースに憧れましたね。後にオートバイに乗るようになり冷めてしまいました。ダイヤモンドはオールラウンダーバーに換え今も手元にありますが、悲しいかなローラー台の上です。今は台湾製ビアンキに乗ってます。プジョーはおフランスですね。当事はデ・ローサとかコルナゴ、ビアンキといったイタ車に憧れました。カンパのギヤホイールも部屋にあったなぁ。あと何故かラーレーの実用車もウチにあります。あ~コメでは書ききれません。
コメントへの返答
2020年3月10日 12:58
こんにちは。
凄い濃いコメントをありがとうございます。

出てくる単語だけでも、その熱さが伺い知れます。

私の場合、20インチミニサイクルからセミドロップ車(いわゆるデコチャリ系)には行けませんでした。
通常はロードマンへ行くところを、お年玉(まだ中学生でしたので)+親の援助で、見栄でユーラシアへと昇華しました。

サンツアーからシマノへ移るも、やっぱり夢はカンパニョーロ。
1度最廉価モデル980を買ったことがあります。
あっ、そういえば、頂き物プジョーは、なぜかペダルがカンパでした。

BSダイアモンド、お持ちなんですね。
あのプジョーもそうなんですが、部品の構造、規格が変わっていて、なかなか合うものがありません。

どうも最近のスローピングフレームが、どうにもカッコ悪くって・・・
昔の細身クロモリのホリゾンタルフレームが、やっぱり自転車らしくて美しいと思います。

機会があれば、是非ともダイアモンドの復活を。
うちにはオールドパーツ用の工具がそこそこありますので、ご協力出来ますよ。
2020年3月10日 12:50
おじゃま致します。
学生時代、自転車部でした。
自分はシマノ派、デュラエースを使っていましたが、サンツアーも多かった時代。
懐かしさと同時にその後の展開含め、とても勉強になりました。
コメントへの返答
2020年3月10日 13:05
こんにちは。
コメントありがとうございます。

シマノと言えば、やっぱりデュラエースですよね。
私は予算的に厳しく、600EX(唐草模様ではなく第2世代のモデル)にしました。

当時はシマノ黒歴史、axシリーズも転回されていまして。
ブレーキワイヤーが外に出ないレバーがカッコよくて、ブレーキレバーは600axにしていました。

サンツアーも決して性能では劣っていないと思うのですが、あのコンポーネント化でシマノがうまく時代の流れを変えてしまいました。

自転車もクルマ同様、どんなパーツを使うのかで、その人の個性が表れていて楽しかったですね。
2020年3月10日 15:38
こんにちは♪

懐かしいです(^o^ゞ

探せば、スギノクラブ通信があるかも??

チューブラーも少なくなりましたが、リムセメントを知らない輩が多くて………

うちの父の時代の、5段変速のカンパも現役で使ってます(^o^ゞ
アルカンシェル、レイノルズ501とか探せば出てくるかもしれない(汗)

昔のディュラの方が、現行のディュラより使いやすいです(^o^ゞ
なぜなら、昔は5~6段
今は7~12段なので、チェーンも細くよく切れる(汗)

昔の自転車は軽くて丈夫です
コメントへの返答
2020年3月10日 16:27
こんにちは。
コメントありがとうございます。

ランドナーに乗ってる人だと、TAの5ピンクランクにスギノのチェーンホイールっていう組み合わせがありましたね。
もう当時からブランド力では負けていましたが、性能では日本製も負けてはいない、そんな印象でした。

私はその後、チューブラーのロードで、ツーリングしてました。
予備タイヤの準備が出来なくて、パンクしたら路上でお裁縫からでしたよ。
おかげでランドナー勢の友人からは、大ブーイングでしたが。

今は本当にチェーンが細いですね。
当時、友人がサンツアーのウルトラ系のチェーンを使っているのを見て、これ絶対切れるよなぁ、なんて思ってました。

あのプジョー、ホイールは32hのプレーンスポークで組まれています。
そのくらいでないと、強度面で不安になり、今時のホイールは不安です。
2020年3月10日 18:43
昔、父がプジョーの自転車カタログを開いて、従販で買えるんやけどどうしよう?と聞いてきた事がありました。
あの時は、ホンダも手広くやってるんだなぁ。程度に思っていました。
結局、プジョーが自転車も作っていたことをその時知ったくらいで、買いませんでした。

自分はロードレーサーには縁がありませんでした。
地元の習わしではありませんが、中学校に上がる時、町内の子は男女問わず地元に一軒しかない自転車屋さんで通学用自転車を買ってもらうんですが、当時流行っていたドロップハンドルでフラッシャー付き(後部の荷台の下がコンビネーションランプになってるヤツ。確かフロントライトもリトラクタブルも出始めてました)は乗る勇気がなく、廉価版自転車を買ってもらったんですが、初めてのギア付きにうれしくて乗り回していた記憶があります。

高校に上がった時、友人の自転車がロードタイプでチューブラーでした。 めちゃめちゃ細いタイヤで怖かった(パンクが)イメージです。

うーん。 やっぱり自転車というかロードタイプには縁がなかったなぁ。
コメントへの返答
2020年3月10日 19:09
こんばんは。
コメントありがとうございます。

当時、池袋の西武でプジョーが売ってました。
トップグレードのレーサーは、ジュラルミン製フレーム。
憧れましたね。

このプジョー、ホンダで扱った為に、部品がパーツセンターで管理されていました。
サンプレックスのディレイラーが、ホンダで買えたのです。
なんとも不思議でしたね。

友人がBSモンテカルロに乗ってました。
当時はウィンカーブームもひと段落し、その代わりにリトラのライトが流行始めていました。
一度借りて乗ったのですが、意外と前傾はキツく、結構やる気ポジションなんだなぁと。
今はすっかりなくなってしまったセミドロップですが、今やったらアリかも。

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「@けだまおやじ さん すみません、言葉足らずで。「パニアケースみたいなデザイン」と書きたかったのですが、極端に短縮されてしまいました。
他にもSECA Turboとかも未来的デザインで、カッコいいと思ってました。XZ、かなり重くて遅かったみたいですね。」
何シテル?   05/25 17:45
クルマ、バイク、自転車と、自分でコントロール出来る乗り物が好きです。 それも日本製が好きです。 (自分で買えそうもないものには、興味が持てなくて) ...

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