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2022年06月24日

パブリカのオープンカー

パブリカのオープンカー 思い起こせば、最後に名古屋に行ったのは、いつの事だろう?

ブログを遡ってみたところ、2020年3月以来でした。

2019年の暮れにN-ONEが納車されるも、2020年からはコロナ蔓延。

それが少し落ち着いてきたのを見計らい、間隙を縫って行った様に記憶しています。

まさか、それから2年も、あの騒動が続くとは・・・。


愛知には、スバル360とかクルマ以外の事とか、いろいろ相談させて頂いているみん友さん(と言っても人生の大先輩ですが)がいらっしゃいます。

久しぶりに、近況を尋ねてみました。

そうしたら、まぁ驚いた!

所有車が、かなり入れ替わったそうで。

外出自粛の反動が、クルマ爆買いに向かったのでしょうか?

送られて来る写真を見るたびに、驚嘆するやら果ては爆笑するやら。

なんで? どうして? のクルマが連発です。

それらの写真を見ているうちに、なんか気付いちゃいました。

これ・・テーマがある?

で、聞いて見たんです。 やっぱりありました。

そのテーマは・・・




水平対向エンジン


ポルシェとスバルでしか生産していない、今や希少なエンジン。

そんな水平対向、昭和の時代に生産していたのは、スバルだけではなかったのです。

今回購入されたクルマも、スバルではない水平対向エンジン車でした。





パブリカ(初代)


思えば初代パブリカ、かなり異端です。

それまで水冷直列4気筒を作っていたトヨタが、なぜか開発した空冷水平対向2気筒。

参考にしたシトロエン2CVの影響だったそうです。

2CVの影響は、エンジン以外にも見られます。

キャビンまでのモノコックボディから、前方に飛び出したサブフレーム。

そこにエンジンが搭載されています。

この構造も2CVと同じです。


購入されたパブリカは、オープンカーとの事。

「コンバーチブルですか?」との問いに対して「デタッチャブルトップだよ」との返答。

デタッチャブルトップ? コンバーチブルじゃなくて?

パブリカでオープンと言えば、「パブコン」ことコンバーチブル。

デタッチャブルトップという事は、それに別体ハードトップが載ったモデル?

オプションでハードトップがあったのでしょうか?

そういえば、マツダ ロードスターにはありましたよね、






こんな感じです。

オープンカーの上にハードトッが付いています。

パブリカも、こんな感じなのかな?

早速2年ぶりに、愛知へ逢いに行きます。






300kmを走破し、いよいよパブリカとご対面。

エンジンが700ccから800ccに拡大された、初代の後期型でした。





なるほど、確かに屋根は幌ではありません。

別体のFRP製ハードトップが付いています。

と言う事は、マツダロードスター同様、幌も装備しつつのハードトップなのかな?





あれ? 幌がありません。

その証拠が、この穴。

ドアの後ろ、セダンならBピラーの辺りにあります。

コンバーチブルであれば、ここに幌骨があるのですが、それがありません。

つまりこのクルマ、ハードトップ装着のクローズか、それを外したオープンしかないんです。

つまり、パブコンじゃないの?




パブリカのオープンカー、実は2種類あったんです。

左が幌屋根のコンバーチブル、右がFRP屋根のデタッチャブルトップ。

デタッチャブルトップの存在、今まで知りませんでした。

どうやら販売台数99台という、とんでもない希少車なんだそうで。

こんなクルマがあったなんて、ほんと驚きです。


今回、運転もさせて頂きました。

走り出しは、旧車の常、重いステアリングです。

しかもレシオがスローで、かなり回さないと小回りが効きません。

これはノンパワステの中、操舵力との兼ね合いでこうなっているのは、仕方ないです。

軽量な空冷2気筒エンジンですから、決して回せないほどの重さではありません。


水平対向2気筒エンジン、発進直後は、鼓動が感じられます。

これは水平対向だからと言うよりは、2気筒だからかな?

大むかしに乗った2代目レオーネ(1.8L)に比べると、ドコドコしてません。

なんか水平対向のイメージとは、違うかな。

これが3000rpmを越えた辺りから、ビート感を残しつつ軽やかに回っていきます。

回転で馬力を稼ぐエンジンではありませんが、小排気量故かレッドギリまでとは言わずとも、そこそこ回して走れば気持ちよく走れます。

2車線のバイパスくらいの流れだったら、問題ありません。

このビート感を伴いながらも、軽やかなエンジン。

250ccの単気筒バイクに似てるかな。






旧車全般に言えますが、ドアハンドルが特徴的ですね。

今だと樹脂成形したハンドルユニットを、ドアに開けた四角い穴にはめ込むのが一般的。

ですがそんな樹脂成形技術がなかった当時、ドアハンドルは金属製(鍛造品?)で、質感もあります。

当時のクルマは、取手と開閉ボタンの2部品構成。

それがこのパブリカ、取手の前側を引き上げる事で、開閉ボタンの機能を持たせています。

1つの部品を多機能で使うところ、カッコいいです。

ですが、このレバー、前側が開く構造故に、レバーが歩行者に刺さると言う事故が発生し、以降使用が出来なくなった様です。






モノコックボディの屋根を切れば、当然落ちるボディ剛性。

それを補う為、ドア開口部に板を貼り付け、剛性アップを図っています。

まるでコンペティションモデルの様で、大胆な手法です。






実はもう1台、ボクサーエンジン車を見せて頂きました。

今回はエンジン不調で走行は出来ませんでしたが、いずれはイベント参加に向けて公道復帰させるそうで。

完調になった暁には、また見せてもらおうかと思っています。



人生初の空冷フラットツイン、良い体験をさせてもらいました。

クルマって走らせて見ると、当時どんな思いで作られていたのか、その片鱗が感じられたりするので楽しいですね。
ブログ一覧 | トヨタ | 日記
Posted at 2022/06/24 11:54:09

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この記事へのコメント

2022年6月24日 12:15
現代のように安全基準だ。快適装置だ。になる以前、今に比べたら排気量は小さくともボディが軽いのでストレスなく走ったんでしょうね。

ぶつかってぺちゃんこになるのはイヤですが、必要最低限だけの装備の軽くて安いクルマが出ないかなぁと思います。

水平対抗ってBMWのボクサーに乗っていた事がありますが、トルクリアクションがありました。
四輪の場合もあるのかな?
コメントへの返答
2022年6月24日 12:52
こんにちは。
コメントありがとうございます。

それ、軽自動車の衝突要件が普通車と同じになった時、思いました。

実際、ファーストカーを軽自動車にする私の様な使い方は、珍しくはありません。
ターボ付きだと、あまり困らないです。
でも、ちょっとした移動だったら、もっと簡素な乗り物でも良いのでは?
それでもバイクよりは安全なはずだから。
アンダー軽じゃないけど、一時マイクロEVを国も含めて普及を進めていました。
結局、コストが思った程下がらず、なかなか普及しませんね。

水平対向というよりは、2気筒の味って感じです。
むかし乗っていた丸目トゥデイに似てるかな?
排気量が小さいので、ドコドコいう程のトルクはありません。
2022年6月24日 12:57
えっ、えっ…
この黄色いのって、愛知機械工業の?
そんなの残っててるのね👀‼️
コメントへの返答
2022年6月24日 15:05
こんにちは。
コメントありがとうございます。

えっ! なんで分かったんですか?
実はこっちがメインだったりしたんです。

このクルマ、3年ほど前に不動車を購入。
うちのスバルより先に、公道復帰されていました。
その後イベントが激減し、活躍の場もなく・・・。
久しぶりに動かそうとするも、ガソリン漏れであえなく断念、でした。

こんな写りの悪い写真じゃ分からないと思ったのですが、驚きです。
よく分かりましたね。
2022年6月24日 12:58
こんにちは。
TV番組で見たことあります。コンバーチブルの存在は知ってましたが、これはその番組で初めて知りました。当時ってそんな採算の取れなさそうな車種結構あったような。そんな車の購買層ってどんなだったんだろうとか、途中で雨なんか降ったら・・・余計なしんぱいですね。
もう一台ってなんかアンダーフロアっぽい。ミニエースかなぁ。
コメントへの返答
2022年6月24日 15:16
こんにちは。
コメントありがとうございます。

ご存じでしたか。
私は全く知りませんでした。
しばらく話が通じなかったくらいですから。

大衆車ベースのオープンカー、ダイハツ コンパーノにもありました。
これは子供の頃、小学校の通学路にあったので覚えています。

まだクルマが一家に1台普及していない頃に、4人乗りとは言えオープンカーとは、かなり飛ばしてますよね。
パブリカは、このコンバーチブルとヨタハチと同じツインキャブエンジンのスーパーがイメージリーダーとなって、販売に貢献していたらしいです。

もう1台、けだまさんが当てられましたが、愛知機械のトラックです。

そういえばミニエースも同じエンジンなので、水平対向のトラックですね。
このみん友さん、スペアエンジンも購入されて、それはミニエース用だそうです。

設計の新しいミニエースは、ブロックのオイルラインが強化されていて、それにパブリカのハイコンプヘッドを搭載すれば、最強仕様になるんだそうですよ。
2022年6月24日 14:48
なるほど、「トヨタ技術」第18巻第4号(昭和42年3月)80ページに『UP20S-B型パブリカディタッチャブルトップ』が新製品紹介として載っていますね。
「コンバーティブルUP20Sの姉妹車として類別扱い」とのことで「ディタッチャブルトップとホロとは,いずれもフロントのキャッチとリヤのボルトが同一構造でボデーへの取付位置が同一のため,昭和41年10月以降のUP20SとUP20S-Bのボデーは,それぞれ簡単にトップまたはホロに付け替えることができるよう設計されている.したがって冬季はディタッチャブルトップを付け,夏季にはホロを付けて,オープンにして走るような使い方も可能である」としているあたりはさすがトヨタらしいというか、2シーター(ヨタ8)に懲りて編み出した妙案という感じです。

「発売後日も浅いが,この車が既成のレジャーカーにごして全国津々浦々を軽快に走る日が早くくることを祈りつつ筆を置・・・」かれていますが、そうですか、99台のみだったのですね。

コメントへの返答
2022年6月24日 15:39
こんにちは。
コメントありがとうございます。

幌のコンバーチブルがあるのに、それでもデタッチャブルトップが必要なのか?正直疑問でした。
なるほど、冬季対策なんですね。
おそらく幌も現代のものとは違い、冬季は収縮したのだと思われます。

これ、わざわざ別車種にしなくても、ハードトップをオプション扱いにしておけばよかったのでは?と思えます。

オーナーさんの話によると、このトップはかなりの重量で、2人掛かりでなんとか降ろせるみたいです。
もうそれに凝りて、今のところ脱着したのは1度だけだとか。

デタッチャブルトップが99台なのは、なにか認証で100台の壁があったのかな?と思えます。
フェローバギーも限定99台でしたし。
認証を簡易にする条件が、100台以下(99台)だったのかな、と思っています。
2022年6月24日 21:10
こんばんは

水平対向2気筒は360度等間隔燃焼ですが、クランクシャフト軸方向のオフセットがあるので偶力が発生してしまいます。
これが発進時に感じられた鼓動かなと思います。
また、昔のスバル車にあったドコドコ音は、左右のバンク毎に排気管を集合させる事に因る排気干渉影響なんですが、2気筒の場合は排気干渉が無いのでドコドコしません。
最近のスバル車も排気干渉しないので、ドコドコしませんよね。

写真を見て気づきましたが、パブリカのエンジンもクロスフローのOHVですね。
このエンジンのお手本になっていた2CVもクロスフローOHVだそうです。
コメントへの返答
2022年6月25日 10:30
こんにちは。
コメントありがとうございます。

なるほど、水平対向だからドコドコする訳ではないんですね。
振動は2気筒固有のものが感じられました。
昔乗っていた丸目トゥディと似ています。
振動自体は、むしろ直列のトゥディの方が大きかった様な。

クロスフローOHV、T型よりもU型の方が先です。
トヨタって、クロスフローをあまり特別視していないのかもしれませんね。
2022年6月25日 17:27
こんにちは 実はわが家最初の四輪はコニー360だったらしく(私が産まれる前)ミッドマウント水平対向を好んだのではなく、オイル混ぜない、臭くない、商売道具として当時コニーが1番まともなクルマだったそうで近所でも数台使ってたそうです。
その流れか?ダットサンにサイズアップし、私が信仰信者を受け継いだ次第。

今でも遺品として「Cony」刻印の赤いジャッキが仕舞ってあります。
コメントへの返答
2022年6月25日 18:53
こんにちは。
コメントありがとうございます。

という事は、コニーに乗せてもらっていたのでしょうか?
オーナーさんよりお話を伺うと、ドライサンプでオイルクーラーも付いているそうです。
しかもエンジンがフラットツインじゃないですか!
文系スペックマニアの私には、堪らないクルマです。

このクルマも1971年式らしく、日産ディーラーでの購入車両だそうです。
2022年6月26日 13:25
こんにちは。
パブリカデタッチャブルトップとは大変貴重ですね。ある意味ルーフをつけた状態はパブリカハードトップ。コンパーノスパイダーとも併せて安全基準の関係で現代では出来ないピラーすら無いフルオープンで乗ってみたいですね。
コメントへの返答
2022年6月27日 8:18
おはようございます。
コメントありがとうございます。

デタッチャブルトップ、ハードトップ的な使い方が出来るのかと、サイドウィンドを見たのですが、閉状態で固定されていました。
外したり開けたりは出来ないみたいです。

これが幌のコンバーチブルだと、幌を閉めた状態からサイドウィンドをはめ込むので、屋根付で窓全開が出来ます。

オープンカー、あってもほとんどが2人乗りですね。
4人乗りは便利そうですが、需要がないんですかね。
ロールバー付ですが、シティカブリオレは、ほしいと思った事がありました。

プロフィール

「@中島乗り さん 片山さんって、渡米前から有名人だったんですね。」
何シテル?   08/21 21:22
クルマ、バイク、自転車と、自分でコントロール出来る乗り物が好きです。 それも日本製が好きです。 (自分で買えそうもないものには、興味が持てなくて) ...

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