
コロナ禍の影響もあってか、2年お休みしていたイベントが、今年再開されました。
ここは地元なので、出展を目論んでいたんです。
ですが受付時、まだスバルはトラブルでお不動様状態。
修理の目処もたっていなかったけど、見切りで・・・。
なんて思っていたら、先着80台の受付は既に終了。
今回は見る側で行ってきました。
実を言うと最近の旧車イベントは、出展車両が固定化しています。
関東近隣いろんなイベントに出向かれ、出展される方も少なくありません。
今回も見たことのあるクルマ、または同系車が大半です。
過去取り上げたクルマは、ちょっとブログでは取り上げにくい・・・
それに今回は、外車が多かった!
半分弱くらいは、外車でしたね。
希少なのは分かるのですが、それ故に実生活で馴染みがない。
庶民の私には、羨望はあっても共感がないんです。
そんな中、数少ない琴線に触れた名車を紹介したいと思います。
コロナ 1600 GT
最近ネットで検索すると、流行り病の方が先に出てしまう、トヨタのコロナです。
それまでコロナと言えば・・・ファミリーとか安全とか。
どこか、ほのぼのとしたイメージがありました。
ですがこの7代目は、イメージ刷新。
セリカ、カリーナとの3兄弟になり、直線基調でスタイリッシュになりました。
82年デビュー時のラインアップ、スポーツモデルは2000のみ。
18R-Gはあっても、1600の2T-Gはありませんでした。
セリカ、カリーナには、2T-Gあったのですが。
その後、マイナーチェンジで2000ツインカムは、1800のツインカムターボに。
1600の2T-Gは、4バルブの4A-Gに変更されました。
この時、コロナにも1600GTが追加されています。
このステッカーとアルミ、懐かしいです。
「TWINCAM 16」、アフターパーツとしてステッカーだけでも売ってました。
当時私が乗っていたワンダー シビック Siにも貼ろうかなぁ、と思ったんですが・・・
当時、と言うか今もかな、ホンダは、D0HCをツインカムとは呼びません。
頑なに「DOHC」と呼ぶホンダ車には、このステッカーはマズいかなぁ・・。
結局、貼らずに終わってしまいました。
セリカ 2000 ST
私的には旬の70'sカー。
2代目セリカ、最近はあまり見ませんね。
丸目4灯の前期型で、注目はこのグレード「ST」です。
トップグレードとしてツインカムの「GT」があります。
ですが量販モデルは、この「ST」でしょう。
セリカと言えば、走りもよくカッコいい初代が人気。
トヨタアメリカでデザインされた2代目、国内では先代を越えるような人気には至りませんでした。
初代より人気薄で、レアな2代目。
残っているのは希少性の高いGTばかりで、売れたはずのSTは今や希少。
これはかなり珍しい1台ですね。
特に注目はこのエンジン、12T-U。
1600cc OHVエンジンです。
ちょうど隣で見ていた方が呟いていました・・・「これってツインカム?」
無理もありません、エンジンの真上にプラグが付いてますから。
でもこれ、OHVなんです。
イメージは、こんな感じ。
一般的なOHVは、左の図。
吸排気は片側(右側)から行い、エンジン真上にはロッカーアームが来ます。
このトヨタ12T-Uは、右の図。
クロスフローのOHVなんです。
エンジン左側より吸気して、右側より排気します。
プラグは図にはないですが、エンジン真上に来ます。
プラグの位置はDOHCと同じですが、カムが腰下に1本あるだけなので、ヘッドの幅が狭いんです。
クロスフローは、ガスの流れが一方向になるので、吸排気効率が良くなります。
これって、カムシャフトの構造以外、現在のエンジンと同じなんです。
クロスフローのOHVは構造が複雑なので、採用例は少ないですね。
外車に疎い私でも、流石にこれには目を惹かれました。
ランボルギーニ ミウラです。
ランボルギーニ 初のV12 ミッドシップ。
60年代の曲面テイストをうまく使った、美しいデザインです。
デザイナーは、ベルトーネ在籍中のマルチェロ ガンディー二。
カウンタック、ランチア ストラトスと、直線的でエキセントリックなデザインが彼のデザイン。
それらに比べると、このミウラ、ガンディーに作品としてはかなり異端です。
当時のガンディーニは、ベルトーネのチーフデザイナーに就任したばかり。
その為、彼自身の個性を強く押し出したりせず、ジウジアーロから続くベルトーネの伝統を尊重した為、ちょっと作風の異なるものになったそうです。
ここでいきなり、クイズです。
このミウラ、グレードは何でしょう?
ヒントは・・・まつげ。
正解の前に、エンジンを見てみましょう。
3929cc V型12気筒。
しかも横置きです。
こんな巨大なエンジンの横置きって、圧巻ですね。
横置きであるが故に後部が長くならず、重心近くにまとまったマッシブ感が出ています。
ただ縦置きよりもリアヘビーになるのは、事実。
開発エンジニアのボブ ウォレスがミッドシップの可能性を模索する時、これが問題になりました。
最初はフロントが軽く弱アンダー、その後は重いエンジンが振り回されてのオーバーステア。
あまりに挙動がナーバス過ぎる。
確かにミウラのハイパワー版イオタは、そのトリッキーな挙動故に、貴重な1台を全損してますし。
結局、次期ミッドシップスポーツ カウンタックは、縦置きになりました。
さて、クイズの正解。
エンブレムは「S」でした。
えっ! 「S」なの?
「S」はまつげ有りで、まつげ無しは「SV」では?
「S」と「SV」リアサスにも違いがあるそうですが、よく分かりませんでした。
まだ紹介したいクルマがあるのですが、長くなって来たので、次回へとさせて頂きます。