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2020年10月15日

30年前の未来のクルマ <トヨタ博物館企画展> 前編

30年前の未来のクルマ <トヨタ博物館企画展> 前編 みん友であるGris Boreailさんのブログを見て、いずれ行こうと思っていました。

愛知県長久手市にある、トヨタ博物館の企画展です。

会期も6月~10月と長いので、そのうち行けるかなぁ。

当面の課題はスバルの公道復帰だとして、休日はそちらを優先していました。

そんなスバルも、先週、無事に車検合格。

さて次はトヨタ博物館だなと期日を確認すれば、10/11まで!

台風の影響も危惧されましたが、最終日に行ってきました。




30年前と言えば、日本はバブル絶頂期。

クルマは、速さと快適さの向上を目指し日々進化してきました。

果たして、30年前の未来は現代なのでしょうか?

展示車の中から抜粋して見ていきます。






トヨタ GTV


1987年のTMS出展車です。

トヨタのハードスポーツモデルに付けられる、由緒あるグレード「GTV」。

このGTVは、違う意味を持たされていました。

「Gas Turbine Vehicle」の略です。

トヨタはガスタービンエンジンの研究に、古くから力を入れていました。

開発スタートは1965年から。

10年後の1975年、センチュリーをベースにしたガスタービンハイブリッドをTMSにて発表しています。






展示車のGTVは、ハイブリッドではなくガスタービンエンジン車です。

軽量で高出力、そして燃料の汎用性が高い、ガスタービンエンジン。

その特性は、全負荷時(全開時)の効率は良いのですが、反面、低負荷時では燃費が悪く、レスポンスも緩慢です。

ガスタービンは、GTVの様に動力として使うよりは、センチュリーの様に発電機として使う方が、効率良さそうですね。

当時よりもハイブリッド全盛の現代の方が、実用化しやすい様に思えます。

残念ながら現代には実現しなかったガスタービンエンジン車。

ですが基本デザインは、2代目ソアラとして世に出る事となりました。






トヨタ 4500GT


1989年のTMS出展車です。

名車トヨタ2000GTと、同じ文法に基づいて付けられたネーミング。

そこから、このクルマのコンセプトがうかがい知れます。

それは、「高速グランツーリスモ」

4.5L V8のハイパワーエンジンを、トランスアクスル式FRに搭載。

Cd 0.29を誇るロングルーフボディを纏い、その最高速は300km/h。

しかも2000GTと違い、4人乗りでラゲッジも備えています。

このコンセプト、非常に明解です。

それまで目指してきた方向性を極めたものだからです。

ですが、残念ながらこのコンセプト、現代では通用しません。

「快適性」は変わらずですが、「走り」は「環境」に優先順位が置き換わってしまいましたから。

思えば、1989年は日本車のヴィンテージイヤー。

セルシオ、NSX、スカイライン GT-R (R32)と来て、このトヨタ4500GT。

この時が、内燃機関の日本車が大輪を咲かせた、最後の打ち上げ花火だったんだと、今にして思います。






トヨタ AXV-Ⅳ


1991年のTMS出展車です。

このクルマ、今までライトウェイスポーツだと思っていました。

ボディはアルミ、ホイールにはマグネシウムを採用。

対してエンジンは、800ccの2気筒。

しかもスーパーチャージド 2サイクルです。

当時、トヨタは2サイクルエンジンの開発に、余念がありませんでした。






この2サイクルソアラは、1989年のTMSに出展されていました。

エンジンの仕様は、ガソリンとディーゼルの2種類です。

この技術、初代エスティマにも応用される予定だったそうです。

ですが排ガス等の問題もあり、市販車には普通の4サイクルエンジンが搭載されました。


軽量ボディと空力の良さそうなデザイン。

そしてクランクシャフト2回転で1回爆発する4サイクルに対して、1回転で1回爆発する2サイクルの高効率。

AXV-Ⅳは、スポーツカーではなくて、燃費コンシャスのインサイトに近いコンセプトだったのですね。



だいぶ話が長くなって来ました。

続きは後編で。
ブログ一覧 | トヨタ | 日記
Posted at 2020/10/15 10:21:51

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この記事へのコメント

2020年10月15日 12:32
こんにちは
スバルの公道復帰おめでとうございます。元気に走り回ること、エコからに参加すること(笑)願ってます。
 アトムやドラえもんが現れないように車も極端な変化は見られないみたいですね。
 さて、ガスタービンといえばロータスを思い浮かべます。先日ユーチューブで走行風景みましたが、不思議な走り方でした。きっとセンチュリーもそんなだったことでしょう。一般道には馴染めなさそうな走りでした。また、2サイクルも話題が盛り上がってた記事も覚えてますが、やはり実現は無理だったんですね。今や草刈機とUDトラックスの名に残すくらいです。おっと、くまさんのスバルもでしたね。
コメントへの返答
2020年10月15日 14:04
こんにちは。
コメントありがとうございます。

スバルはやっとスタートラインに立つことが出来ました。
先日、仕事の外出で使ってみたのですが、客先の方のウケは良かったです。
ただ意外だったのは、車名をご存じない。
「小さい」とか「かわいい」と言われた後にエンブレムを見て、「これ、スバルなんですか?」という具合です。
むかしはたくさん走っていたんですがねぇ。

エコから参戦も目論んでいますが、カタログ値は低地燃費で28km/L。
みんカラで見ると20km/Lは越えていない様なので、ビリ争いとなりそうです。

ロータスのガスタービン、聞いたことはあります。
F1では芳しい結果が出ませんでしたが、インディでは良かった様で。
加減速の少ないオーバルコースには、適しているのかもしれませんね。

AXV-Ⅳの2サイクルエンジン。
バルブとカムを持つDOHCヘッドが付いています。
2サイクルなので、爆発(膨張)工程の途中でIN/EXのバルブが開いて掃気しているので、まだピストンを押せるのに、途中で捨ていてもったいないなぁ、と思いました。
燃費を考えると、現代で使うには課題が多そうです。
2020年10月15日 12:45
こにゃにゃちわわにゃ♪

AXV-ⅣはNA1600ツインカムか1300ターボくらいで市販化して欲しいにゃ(^^)
アクアのハイブリッドパワートレーンをそのまま流用するのもアリかも?www

何たって可愛いデザインがイイにゃ♪
最近のメーカー問わずで猫も杓子も厳つい爬虫類系なデザインには飽き飽きしているにゃ

羊の皮を被った狼をリリースするメーカーは無いのか?
コメントへの返答
2020年10月15日 14:21
こんにちは。
コメントありがとうございます。

AXV-Ⅳ、全長3.6m、重量が800kgと非常にコンパクトです。
これを生かすべくエンジンも軽量化させたいので、1.0~1.3Lターボはちょうどいい選択ですね。

巷は、ミニバン、ハイト軽、SUVばかりです。
「羊の皮を被った狼」以前に、手頃なサイズ(5ナンバー)のセダンすら、ほぼ絶滅しています。

「売れないから作らない」と言われればそれまでですが、「作らないから売る事も出来ない」のは、ちょっと寂しい限りです。

そういえば、このAXV-Ⅳに似たコンセプトカーが、日産にもありましたね。
1975年発表のAD-1。
AXV-Ⅳを見ていて、思い出しました。
2020年10月15日 12:53
すみません。動力として使用したのはGTVですね。
コメントへの返答
2020年10月15日 14:19
こんにちは。

GTVの走行動画がYoutubeにあります。
飛行機の様なタービンを残しながら疾走する姿は、カッコいいです。

もしガスタービンハイブリットをやるのであれば・・・
効率を考えると、発電機の様に常時全開で使用するのでしょうが、それだとさすがにうるさいかも。
かと言ってアクセル連動で可動させると燃費が悪い・・・

防音されている密閉された空間にガスタービンを入れれば、ひょっとして使えるのかもしれませんね。
2020年10月15日 16:32
こんにちは。
2サイクルエンジンで思い出しましたが、スバルも91年?のモーターショーで2サイクルV4エンジンを展示してたような…
コメントへの返答
2020年10月15日 17:04
こんばんは。
コメントありがとうございます。

えっ! そんなエンジンがあったのですか!

ちょっと調べてみたのですが、確かに出展されていたそうです。

1991年のTMS。
1.5L 2ストV4の直噴エンジン。
この時、TMS行っているんですが、全く記憶にありません。

ネットで検索しても、ほとんど情報がありません。
すごく気になりますね、このエンジン。

プロフィール

「@中島乗り さん UDの意味、時代と共に変わりますね。私が学生の頃、先生からは「ユニフロー ディーゼル」の略だと教わりました。」
何シテル?   05/30 12:53
クルマ、バイク、自転車と、自分でコントロール出来る乗り物が好きです。 それも日本製が好きです。 (自分で買えそうもないものには、興味が持てなくて) ...

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