11月の新車登録台数でノートがN社にとって40年ぶりに月間一位に輝いた。まずは、おめでとうと言っておこう。プリウス、アクア、フィット、フリードをおさえての一位は立派なことだ。なぜノートなのかを考えた。EVを推してきたN社はこのままでは厳しいことに気が付いて、ハイブリッドに力を入れることにした。ただ、普通のバラレルハイブリッドでは、完成度の高いプリウスとかには見劣りしてしまう。そこで考えたのがシリーズハイブリッドというわけだ。エンジンで発電した電気でモータを回して走るあれだ。以前、アコードハイブリッドを紹介したが、完成度も性能も、そして価格も高いアコードはヒット作にはならなかった。なぜ、性能もそこそこなノートがこんなにヒットしたかというと、ユーザーが求めているのは、適正なサイズと価格なんだというわけだ。。オデッセイハイブリッドも性能の割りには、売れていない。あのサイズでリッター20キロ走れるってことがどんなに凄いってことかわかってもらえないのが残念だ。ウチのワゴン太はその半分も走れない。ゴーンさんが、ノートを市場に出したのは英断だし、実現させた技術力は確かにN社の底力を見た思いだ。M自社を子会社にした今年、素晴らしい手柄になったことだろう。成功報酬がいくらになるかは知らないが、日本の自動車市場は間違いなくゴーンの思惑で動かされている。国内市場は、小さくて安価なクルマが選ばれやすいが、もっともっとスマートなクルマ選びを心がけたいものだ。 時代が、やっと技術の価値に気が付いたと思っておこう。