2015年09月13日
自分たち兄弟がみな大学を卒業し、オヤジの一生を掛けた大きな仕事が一段落したころ、お気に入りのマークⅡの買い替えを検討していることを相談された。まだまだ走るし、故障もないのにどうして?って聞くと夫婦二人では大きなクルマはいらないし、なんて言っても燃費が悪いのが、致命的だそうだ。そんなに距離を乗る方ではないし、通常ではリッター7km程度しか走れないらしい。
すでに引退して年金生活の二人には、負担も大きく、長い間乗れるように、今のうちに買い替えたいそうだ。オヤジの希望は小型車でノッチバック、燃費がいいやつということで、ハイブリッドのない時代だったので、当時最新のスリーステージVTEC、CVTのシビック4Dを勧めた。メカニズムをざっくりと説明したが、キャブのマニュアルチョークの時代から乗ってるオヤジには、どうでもいいらしい。さすがにCVTは、驚いたらしい。変速ショックもなく、なめらかに加速していくさまは、大層ビックリしたようだ。ただ、クリープが弱く進んでくれないのと、坂道で後ろに下がってしまうのは注意が必要だ。さらに言うと、リバースに入れると異音がしていた。現在のCVTはかなり改善されてだいぶマシになっている。ノーマルとスポーツの切り替えで変速マップが切り替わるようだが、燃費重視のオヤジは、常にノーマルモードだった。
かれこれ何年ぐらい乗っていただろうか?たいした距離を走っていたわけではないのに、年々、いろんな箇所がへたってくるのがわかってきたが、オヤジは、何一つ文句も愚痴も言わずにずっと乗り続けてくれた。会うといつも、この前は、どこどこに行った、とか燃費はいくつだったとか報告してくれた。きっとクルマを薦めた自分や面倒見てくれる販売店の方に感謝の気持ちと思いやりを忘れないからこそ、そうしていたのだろう。
初めての孫となったウチの長男を一歳の誕生日に九州に連れて行ったときは、チャイルドシートを準備して大層楽しみにしていてくれた。

Posted at 2015/09/13 12:47:41 | | モブログ