ヘルメットシールド曇り止めテスト

私は知る人ぞ知る重度の花粉症です．
よってこの季節の私は頭の先から足先まで完全防備が標準仕様で，とりわけ周囲に杉林がある事の多いジムカーナ場では用心しています（酷い時は奥から鼻水が気管支に入って喘息のような症状になってしまうので）．
ですのでこの季節に私と練習会場で会う人は，”もうすぐ開幕ですね”と季節の風物詩として扱っていただけます（苦笑）．

そんな私が今年から困っているのはフルフェイスヘルメットのシールド曇り．
私の車は純正幌撤去済みのハードトップのみで，それを外すと外気の花粉から身を守るのはヘルメットしかないんです．
当然ながらシールドを開けると曇りませんがそれは自殺行為なわけで，開けるとしてもせいぜい下に少し隙間を開ける程度．その結果本番走行以外はマスクをしたままヘルメット着用となり，よっぽど暖かくなってからじゃないとすぐにシールドが曇ってしまうと言う訳です．
ちなみにインテの時は屋根標準装備＆ジェットヘルでしたし，昨年まで使っていたGP-5SはオプションでAFシールド（曇り止めシールド）があったのですが，今回から使用するGP-5Wにはそんなオプションはなく，このままではいかんともしがたい状況でした．

そこで対策に選んだ第一候補はこれ

一部バイク乗りの方には有名？なお風呂の鏡に貼る曇らないフィルムです．
恐らくGP-5Sのオプションシールドはこれに近い物が製品クオリティで貼ってあるものと思います．何種類か大きさがありますが，一応一番小さい500円くらいのものでも最小限大丈夫．
問題はどうしても曲面に貼るのが難しく，相当気を遣っても水が残ったり気泡が残ったりしてしまう事でしょうか．一旦そうなるとシールドの視界が歪んでしまいます（特に貼った直後．1週間くらいすると随分ましになりました）．
また，先日の浅間台で実際に使ってみたのですが，正直言って私が思っていたほど効果が強くなく，マスクなしで少しシールドを開けてスタートしてもゴール間際ではわずかに曇る事象が発生していました（もちろん何もない素よりは全然効果が出ていましたが）．

そして今日買ってみたのがこれ

メガネクリンビューです．バイク乗りの間ではこの手のケミカルは大同小異でほとんど使い物にならないというのが定説ですが，上記の曇らないフィルムが思ったより苦戦したので他の方法を探っていたことと，パッケージの”曇り止め3倍強化”にひかれたのでダメもとで購入しました．

そこでこれらをクリアシールドで同時比較．まずは曇らせずに通常貼った状態での比較です．

こんな風にこれだけみるとどこが貼るシートで，どこがケミカルか区別がつかないほど視界は確保されています（曇らないフィルムもうまく貼れればこのようにあまり気になりません）．

次にここに息をわざと吹き掛けたのがこちら


真ん中の幅の狭い短冊状のものと右にあるのが曇らないフィルムを貼ってある方で，左側がケミカルです．
この写真から，これら二つの効果が出ている事がわかります．
ただこれだけでは分からないので，実際にヘルメットを着用することを考慮し，外のカレンダーにピントを合わせて実際の使い勝手を比較してみたのが下記です：



カレンダーのちょうど中央部でひときわ白く曇っているのが素のシールドで，カレンダーの両端から外が曇らないフィルムを貼った部分です．
実際の走行している感覚としては真ん中の何もしない部分はもっと真っ白で何も見えない感覚になり，曇らないフィルムはもう少し全体がぼやけた感じに見えます．

一方で同じ状況でのケミカルは下記のようになります

ほぼ完璧に近い状況ですね．実際にシールドを手に取ってみても，これと同等に本当に曇らないので驚きます．敢えて近くで”はーぁっ”とやっても曇る事がないので，よーく見てみると細かい水滴状のものができているものの，界面活性効果か傍目には何も曇っていないように見えるから不思議です．

この結果を受けて，本番用のシールドにはこのケミカル（3倍強化メガネクリンビュー）を塗ってみました．どのくらい効果が持続するのか含めて，後日実践レポートすることにします．