2009年03月06日
この3月にかけて、製造業は大幅な在庫圧縮に注力している。
在庫そのものは、バランスシート的には資産に計上され、
負債や赤字が増える訳ではないが、経営上は不良要素だ。
手持ちのキャッシュフローが悪くなり、資金繰りが悪化。
場合によっては、黒字倒産と言う事態にもつながりかねない。
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在庫圧縮の方法には、いくつかある。
製品在庫と部品在庫に分けて考えなければならないが、
後者の場合は、通常の改善の範疇で、緊急対応は難しい。
生産リードタイムの短縮や正味加工時間の短縮など、
いわゆる、トヨタ生産方式が得意とするところである。
前者の場合も、ロット生産からの脱却や受注生産化など、
普段のリードタイム短縮の取り組みが基本ではある。
ただし緊急施策が効く範疇でもあり、生産停止と値引きによる在庫放出がそれ。
まずは 作らない。そして、作ってしまったものは なんとしても捌く。
作ることを生業とする製造業においては、
「つくらない」ことは、よほどの事態と考えるべき。
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自動車各車の在庫圧縮は、この3月にかけて、ほぼメドがつく。
となると、クルマ(新車)の買い時としては、
決算時期でもあり、3月登録が可能な商談がベスト。
メーカー側の在庫と販売店の在庫の意味合いは異なるが、
それでも、このご時世で、大きな値引きが期待できそう。
それに、こんな時期にクルマを買ってくれるお客様は、
営業さんにとっても、長くココロに残る顧客になるハズ。
強い値引きを要求してシワいお客さんとして認識されるより、
営業さんに感謝されるような買い方の方が良いに決まってる。
Posted at 2009/03/06 06:09:04 | |
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