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マリアローザのブログ一覧

2020年03月31日 イイね!

志村けんとドリフターズ6人目の男

志村けんとドリフターズ6人目の男
メンバーの荒井注が休業という名目で74年にドリフを脱退したことにより志村は正式メンバーに昇格しました。
それにしても、なぜ志村が選ばれたのだろう?
志村よりも先に舞台デビューし、ブルース・リーのモノマネで人気を博していたすわしんじを昇格させるほうが順当だった感は否めなかった。



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しかし当時の長さんは荒井さんと同じ年の奴を入れようと思っていた。
長さんの友達でバンドリーダーで指揮やってる人で、豊岡豊という人物です。

それに反対したのが加藤茶。



『長さん、待ってくれ!』
一緒に回ってて、作り方も全部知ってるし、考え方も同じ奴って言ったら志村しかいないんです。
『志村入れようよ』
と加藤茶がいかりや長介に言ったのが決め手になりました。

その当時の加藤茶の心情を本人がこう語っています。

「自分もだんだんキツくなってきたから。志村が入ってくれることで、広がりができるじゃない。あの時はしんどくて、ネタもあんまり出なくなってきてたし。志村は俺と年中ふざけ合ってたから『こいつ、面白いかもしれない』って入れたら、案の定、ああやってブレークして」

この時の加藤茶の先見の明が功を奏して日本の喜劇王「志村けん」が生まれることになります。

リアルタイムで8時だよ全員集合!を観ていた私は出たての志村けんを快く思っていなくて、なぜ加藤茶を多く出さないんだ!と不満に思っていました。

そして、「すわしんじの方が面白いのに」と思っていた1人です。

しかし「東村山音頭」で一気に風向きが変わりました。
新潟市民会館で行われた『少年少女合唱隊』コーナー。
この時のテーマは『民謡』で新潟ゆかりの曲やゲストの出身地の民謡が歌われる中、ラストに歌ったのが志村けんの『東村山音頭』だった。






この曲は、たまたま志村が鼻歌で歌っていたのをいかりやが聴いて、とりあえず出してみたという偶然的なものだったが、これが大ウケ。
9月にはシングルで発売され好セールスを挙げる。
東村山市長から『市の知名度を上げた』ということで感謝状も贈られている。
このブレークにより、ドリフターズの一員として、コメディアン・志村けんが世間に認知され、第2期ドリフの快進撃の幕開けとなった。


志村けんが不動のメンバーとなったことにより、すわしんじは6人目のドリフターズと言われることはあったがドリフに仕えた16年間、正式メンバーには入ることが出来ませんでした。

しかし、天才は天才を知るということでしょうか?
志村けんはすわしんじの笑いの才能を買っていて自分の番組に呼んだりしていました。
志村けんの笑いは入念に考えて、打合せをして、繰返し練習して、時間を掛けて練りに練ってお客さんに見せることで有名ですが、俳優の柄本明とすわしんじの場合はコントの設定のみ伝えてアドリブでコントをしたそうです。

コント中に仕事を忘れ、楽しんでいる志村けんを観てると私達まで楽しくなって大笑いしてしまいます。

👇に二人のコント動画を貼り付けます。必見です!



志村&すわのおもしろコント



今見てもこの二人の絡みは最高に面白いですね😄
ドリフターズとしてまた残った4人でのコントも観たかったけど、すわけんじとのコントももっと観たかったなぁ…😥



【おまけ動画】




Posted at 2020/03/31 14:26:01 | コメント(1) | トラックバック(0) | 楽しいこと | 音楽/映画/テレビ
2020年03月30日 イイね!

志村けんさんは子供の頃、私のヒーローでした!

志村けんさんは子供の頃、私のヒーローでした!当時、小学生だった私は毎週土曜日の8時に始まる『8時だョ!全員集合』が楽しみで仕方ありませんでした。

月曜日には教室で友達とドリフの話で盛り上がり、コントのマネをしたものです。

当時はカトちゃんの「ちょっとだけよ❤️」の意味も分からずマネごとをしていました😆

そんなドリフターズのメンバーも長さんが亡くなり‥

そして志村けんさんまでも天国へと旅立ってしまいました😢

私達が子供の頃にドリフターズに出会えて本当に良かった。

当時は子供の教育によくないと反対する親もいましたが、今のようにネットやYouTubeなどもない時代はドリフターズこそが心のオアシス‥いやヒーローでした。

志村けんさん、

笑いをありがとう。

ご冥福をお祈りいたします




ドリフターズのメンバーが志村けんさんを語った貴重なコメントを紹介します。



いかりや長介
「いかりや長介と志村けんとの出会い」


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『8時だョ!全員集合』が始まる1年前の1968年2月。

志村はいかりやの自宅を苦労して調べ、新宿から30分トボトボ歩いて、いかりやを訪ねた。

しかしいかりやは仕事で留守。仕方なく志村は玄関口で12時間待ち続けた。雪の降る寒い日だったという。

ようやく現れたいかりやの顔の迫力に驚きながらも、弟子入りを志願した志村にいかりやは「ボーヤで苦労する気があるのなら」と答えた。「ちょうど辞めそうなのがいるからその時連絡する」と。

志村のもとに連絡が入ったのはそれからわずか1週間後のことだった。

後楽園ホールに呼び出された志村は新しいボーヤとしてメンバーに紹介された。

まだ高校の卒業を控えていた志村は「4月からやらせていただきます」というと、「バカヤロウ、明日からだ!」とさっそくいかりやの雷を浴びたのだ。





加藤茶
「たけしとの対談で志村けんを語る」


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ザ・ドリフターズの加藤茶がたけしの番組のスペシャルゲストとして出演して、たけしとお笑い談義を繰り広げた頃がある。
かつては『8時だョ! 全員集合』と『オレたちひょうきん族』という人気番組に出演するライバルとして激しい視聴率争いを繰り広げてきた2人が、貴重な共演を果たしたことになる。先輩である加藤がたけしのことを「たけしくん」と呼び、たけしが後輩らしく気を使っている姿が印象的だった。

2人の会話の中で特に興味深かったのが、1974年に荒井注がドリフから脱退して、付き人だった志村けんが加入したときのエピソードである。荒井注の脱退はドリフのメンバーにとっても青天の霹靂だった。これまで通りのコントを続けていくためには、新しくメンバーを加えるしかない。

当時、ドリフには新メンバーの最有力候補と噂されている人物がいた。
ドリフの付き人を務めていたすわしんじ(現・すわ親治)である。
すわは準メンバーのような形で『全員集合』にも何度も出演していた。




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ブルース・リーのモノマネで奇声を発して舞台を横切っていくギャグが評判だった。







「6人目のドリフ」と言われるほどの活躍ぶりだったのだ。
そんなすわに関して、たけしも番組内でこう述べていた。

「俺らは見てて、笑い取るのはあの当時ブルース・リーのが取ってたような気がするんだよね。だけど志村のけんちゃんは、どうして勝ったのかなっていうと、ネタが広いのかね」

なぜすわではなく、志村が選ばれたのか?
この素朴な疑問に対して、加藤は意外な答えを返した。
実は、いかりやの当初の予定では志村でもなくすわでもない、別の人物を加入させる予定だったというのだ。

「長さん(いかりや)がね、荒井さんと同じ年のやつを入れようと思っていたのよ」

その人の名前は豊岡豊。
「豊岡豊とスウィング・フェイス」というバンドのリーダーとして指揮者を務めていた人物だ。
いかりやは、個人的に親交が深く、笑いのセンスもあった豊岡を加入させようとしていた。

しかし、加藤はそれに反対した。

テレビの仕事や営業を長年一緒にこなしてきて、ドリフのコントの作り方もよく分かっている志村を加入させた方がいい、といかりやを強く説得したのだ。
結局、いかりやが折れて、新メンバーは志村になったというのだ。
そして加藤のこの行動がその後のお笑い界の歴史に大きな影響を与えることになる。ドリフに加入した志村は、初めのうちはなかなか活躍できなかったものの、「東村山音頭」のギャグなどをきっかけに頭角を現し、加藤と人気を二分するドリフのエースとなった。







その後、『8時だョ! 全員集合』が終了すると、加藤と志村だけを残す形で新番組『加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ』が始まった。
そこから現在に至るまで、志村はテレビやライブで長年にわたりコントを演じ続けるお笑い界のレジェンドとなった。

この話を聞いたたけしは、自分を脅かすような存在の志村をあえて加入させたのがすごい、と加藤の行動に感心していた。
加藤によると、自分だけが笑いを取る役目を課せられていて、それを重荷に感じているところもあったのだという。
「ちょっとだけよ」「すんずれいしました」「ウンコチンチン」などの伝説的なギャグの数々で日本中を爆笑の渦に巻き込んできた加藤は、華々しい活躍の影でそれだけの苦労を重ねてきたのだ。





仲本工事
「志村は誰よりも新しい笑いに貪欲なんですよ」



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―― 『全員集合』の途中で、メンバーが荒井注さんから志村けんさんに変わりました。付き人時代の志村さんの印象はありますか?

仲本 志村はやる気があったから、付き人やりながら自分でコンビ組んで、営業の仕事もしてたんです。本当に一生懸命でしたね。コンビのネタは、志村が全部考えてたんだよね。でも、志村がウンウン考えてる横で、相方は新聞の求人広告見てたんだってさ(笑)。そういうところは苦労してるし、荒井がやめて志村が入ったときも、慣れるまで大変だったと思うよ。まさに志村は努力家だよね。

―― 仲本さんが感じている、志村さんの魅力って何でしょう?

仲本 誰よりも新しい笑いに貪欲なんですよ。とにかくいろんな笑いや音楽を見たり聞いたりしてましたね。それを取り入れるのがすごく上手かった。ほら、早口言葉の音楽があるでしょ。「生麦 生米 生たまご イェー!」っていうの。あれも、志村が「これがいいんじゃないですか」って言うんでそうしたんだよ。

―― 加藤さんの魅力とはまた違いますか?

仲本 加藤は天才だもん。思わず口について出ることが面白いし、いるだけでホッとするとこもあるしね。テレビに出始めのころなんて、ほんとにかわいくて、いい男でしたよ。今でいうと、お笑いもできるアイドルみたいだよね。だから加藤は天才、志村は秀才かな。





高木ブー
「志村けんが加入した当時を語る」



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どうして志村けんが加入したのか?
―― 1969年に『全員集合』が始まり、最高視聴率50%超のお化け番組になっていきますが、5年目に荒井注さんが体力の限界を理由に脱退します。あれは直前に聞いたんですか?

高木 うん。一応、いかりやさんから僕のところにも話があった。これからどうしようかって。僕は「4人じゃおかしくないか」って意見を言ったかな。「全員集合」って言葉は、番組が最初じゃないんですよ。ジャズ喫茶のとき、音を間違えると、いかりやさんが真ん中で「全員集合」って叫ぶの。そしたら、両サイドから2人ずつ集まってくるっていうギャグをやってた。それが2人と1人だとバランスおかしいでしょって、言ったことあるよ。まあ、それだから志村を選んだわけじゃないだろうけど。


―― 志村さんはドリフのボーヤ、いわゆる付き人だったんですよね。ボーヤ時代の志村さんで、何か印象に残ってることはありますか?

高木 うーん……。ボーヤだねって印象しかないかな。

―― 他のボーヤの方との違いなどは。

高木 ボーヤはいっぱいいたからね。志村は、「マック・ボンボン」というコンビを作って一度独立して、またボーヤで戻ってきたの。あと、すわ親治って知ってる?

―― はい。すわさんもドリフのボーヤで、『全員集合』のコントにも出演してましたよね。

高木 志村がいなければ、すわ親治が入ってたでしょうね。

―― 当時は、すわさんが加入するという噂もあったそうですが、どうして志村さんになったんですか?

高木 順番でしょう。荒井注が辞めて志村、次に僕が辞めたらすわ親治、そんなところでね。



―― ドリフ加入後の志村さんは、どんどん人気者になっていきますが、高木さんはどんな風に見ていましたか?

高木 それはまあ、しょうがないよ。これは年齢の違いもあるんだろうけど、加藤に対する志村のツッコミ、あの呼吸には僕ら、かなわないもんな。今の漫才の人たちは動きができないけど、加トケンの動きっていうのは、ちょっと大変なもんだよね。
Posted at 2020/03/30 21:52:09 | コメント(2) | トラックバック(0) | 時事 | 音楽/映画/テレビ
2020年03月28日 イイね!

コロナがワクチンで我々がウイルスだったのでは?

コロナがワクチンで我々がウイルスだったのでは?
数日前に

「コロナがワクチンで我々がウイルスだったのでは?」

というツイートを見て、これって私が前から感じていて、みん友さんのコメント欄にも同じ書込みをしていたことを思い出し驚きました。


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私は人によっては不謹慎に感じて反感買うかなと思いブログには書きませんでしたが共感する人が結構いるんですね🤔

それよりもこのツイートで懐かしい名前を見たことに驚いています。


その人とは、ジョージ・カーリン



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放送禁止用語を多用し、政治や社会を痛烈に批判する笑いで人気を博したアメリカのコメディアンです。


日本でも同じように時事ネタで漫才やっている爆笑問題やウーマン村本などがいますが、ただの政治批判(特に自民党に対して)で言ってることも的を得ず、バカ丸出しなコイツらに比べるのも申し訳ないんですか‥😓

彼は時事ネタをユーモアに溢れた話しに変えるのが得意で私も好きなスタンダップコメディアンです。


彼が最愛の奥さんを亡くした際、ボブ・ムーアヘッド牧師の説教を引用して、友人におくったメールがあると伝えられています。

言葉のギャップをうまく利用したジョージ・カーリンのメッセージは、人生において本当に大切なものを気づかせてくれます。





ビルは空高くなったが
人の気は短くなり

高速道路は広くなったが
視野は狭くなり

お金を使ってはいるが
得る物は少なく

たくさん物を買っているが
楽しみは少なくなっている

家は大きくなったが
家庭は小さくなり

より便利になったが
時間は前よりもない

たくさんの学位を持っても
センスはなく

知識は増えたが
決断することは少ない

専門家は大勢いるが
問題は増えている

薬も増えたが
健康状態は悪くなっている

飲み過ぎ吸い過ぎ浪費し
笑うことは少なく
猛スピードで運転し
すぐ怒り
夜更かしをしすぎて
起きたときは疲れすぎている

読むことは稀で
テレビは長く見るが
祈ることはとても稀である

持ち物は増えているが
自分の価値は下がっている

喋りすぎるが
愛することは稀であるどころか憎むことが多すぎる

生計のたてかたは学んだが
人生を学んではいない

長生きするようになったが
長らく今を生きていない

月まで行き来できるのに
近所同士の争いは絶えない

世界は支配したが
内世界はどうなのか

前より大きい規模のことはなしえたが
より良いことはなしえていない

空気を浄化し
魂を汚し
原子核を分裂させられるが
偏見は取り去ることができない

急ぐことは学んだが
待つことは覚えず

計画は増えたが
成し遂げられていない

たくさん書いているが
学びはせず
情報を手に入れ
多くのコンピューターを用意しているのに
コミュニケーションはどんどん減っている

ファーストフードで消化は遅く
体は大きいが
人格は小さく
利益に没頭し
人間関係は軽薄になっている

世界平和の時代と言われるのに
家族の争いはたえず

レジャーは増えても
楽しみは少なく
たくさんの食べ物に恵まれても
栄養は少ない

夫婦でかせいでも
離婚も増え
家は良くなったが
家庭は壊れている

忘れないでほしい
愛するものと過ごす時間を
それは永遠には続かないのだ

忘れないでほしい
すぐそばにいる人を抱きしめることを
あなたが与えることができるこの唯一の宝物には
1円たりともかからない

忘れないでほしい
あなたのパートナーや愛する者に
「愛している」と言うことを
心を込めて

あなたの心からのキスと抱擁は
傷をいやしてくれるだろう

忘れないでほしい
もう逢えないかもしれない人の手を握り
その時間を慈しむことを

愛し
話し
あなたの心の中にある
かけがえのない思いを
分かち合おう

人生はどれだけ
呼吸をし続けるかで
決まるのではない

どれだけ
心のふるえる瞬間があるかだ

【ジョージ・カーリン】





胸に響く言葉ですね😌



Posted at 2020/03/28 12:51:21 | コメント(4) | トラックバック(0) | 時事 | ニュース
2020年03月27日 イイね!

腹パン!👊

腹パン!👊

不良&子分「ジャーンケンポンッ!」

不良「俺の勝ちだッ!」ドスッ

子分「ぐえっ……!」

不良「さあ、もう一回だ!」

女「ねえ、不良君たち……」

不良「あん?」



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女「ジャンケンしてお腹をパンチし合う遊びなんて……危ないからやめた方がいいよ……」

不良「ンだとォ!?」

不良「クラス一大人しい女が、生意気なクチ叩くじゃねえか」

不良「そうだ! お前のことを腹パンしてやるぜぇ! ほら立て!」

女「やめてっ……! 絶対ダメ!」

子分「アニキ、さすがに女の子に腹パンはマズイっすよ!」

不良「もちろん軽くやるだけだよ。左でやるし」

不良「ほれっ!」シュッ


ガキンッ!


不良「……!?」

子分「え、なんすか、今の音……」

女「……」

不良(なんだ今の硬さは……!)

不良「おい……今度は右でいく。しかも全力でな」

女「ダメだったら! 危ないから!」

不良「オラァッ!」


ガキィンッ!


不良「……ぐ」

不良「ぐあぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

不良「俺の拳がぁぁぁぁぁっ!!!」

子分「アニキ!?」

女「だ、大丈夫……?」

不良(折れては……ないみたいだな……)

不良「お前の腹……どうなってんだ? ちょっとめくってみろ!」

女「う、うん……」ペロン



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不良「!?」


!?


不良「なんだこりゃ……!?」

子分「バッキバキじゃないっすか……」

女「……」

不良「八つ……いやもっと割れてるように見える……」

不良「お前のその腹筋、どうなってんだよ!?」

女「私、子供の頃から腹筋が大好きで毎日やってたら……こうなっちゃって……」


不良「回数は? どのぐらい?」

女「一万……」

不良「一万!?」

不良(1秒1回としても、166分もかかるじゃねえか! どうやってそんなに……)

女「……を朝夕2セット……」

不良「二万!?」

女「あ、寝る前にもやるかな……」

不良「三万!?」

子分「ひえええ……!」

不良「……」

女(やっぱり……引かれてる……。そりゃそうだよね……)

不良「凄いじゃねえか!」ニコッ

女「え」

不良「こんなに腹筋鍛えてる奴、初めて見たぜ!」

女「あ、ありがとう……」

不良「なぁ、いつかまた腹パンしてもいいか?」

女「う、うん、いいよ」

不良「今は無理だけど、いつかお前の腹をパンチで腫れ上がらせてやるよ!」

女「うん……頑張って!」

子分(なんなんすか、このやり取りは……)



不良「シッ!」

ボスッ!

不良「シッ! シッ!」

ボスボスッ!


子分(サンドバッグで本格的なトレーニングを……!)

子分(本気だ……アニキは本気だ!)

不良「ふんっ! ふんっ! ふんっ!」グッグッグッ…




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子分「拳で腕立てっすか!?」

不良「ああ……これぐらいやんなきゃあいつの腹筋はブチ抜けねえからな」

子分「それにしても、信じられねえっすよ」

子分「かつて、あのDQNさえブッ飛ばしたこともあるアニキの拳が通じない女がいるなんて……」

不良「俺もだ……」

不良「だが……目標ができて嬉しいぜ!」グッグッ…

不良「鍛え直して、だいぶ自信がついた……」

不良「もう一度、俺の腹パンを受けてくれ!」

女「うん……いいよ」

不良「よっしゃ! いくぜぇ!」ビュオッ




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ガキィンッ!


不良(手応えはあったが……)

不良「どうだァ!?」

女「全然痛くない……」

不良「……ッ!」

不良(まさに……鉄壁!)

女「あ、ごめんなさい!」

不良「いや、これでいいんだ。壁は高い方が乗り越えがいがあるッ!」

不良「また来るぜぇ!」


…翌日


不良「シッ! シッシッシッ!」

ドスッ! ドドドッ!

不良「だりゃあっ!」ガキンッ

女「前よりは……ちょっと痛かった、かも」

不良「そうか!」

子分(アニキは来る日も来る日もトレーニングと腹パンを続けた……)

子分(だけど、彼女の腹筋を超えるパンチは打てなかったっす……)



…その頃DQNアジトでは


DQN「……なんだと?」

手下「はい、不良の奴、ある女の腹筋に手こずってるみたいです」

DQN「カハハッ! 女の腹筋に手こずるなんてあいつも落ちぶれたもんだな!」

手下「どうします?」

DQN「決まってる」

DQN「俺が先にその女を腹パンで泣かせて、不良を悔しがらせてやる!」




…元の場所に戻って


ガァンッ!

不良「……どうだ?」

女「うん、なかなかよかったよ! ほんのちょっぴり内臓まで響いたもん!」

女「拳を通じて、私の中に不良君の熱意が伝わってきた!」

不良「ホ、ホントか!」

不良「よぉし、またチャレンジするぜ!」

女「うん!」

女(不良君のパンチが強くなるたび、私との距離が近づいてるみたいで嬉しいなぁ……)




…その翌日


DQN「おい、姉ちゃん」



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女「はい?」

DQN「腹筋に自信あるんだってな? ちょいとハラ貸せや」

女「え……」

ゾロゾロ… ハハハハ… ヒヒヒヒ…

女(やだ……! 怖そうな人がいっぱい……!)

   ・
   ・
   ・
   ・
   ・


子分「大変っす、アニキ!」

不良「どうした?」

子分「女ちゃんが、DQNのグループに連れてかれたらしいんす!」

子分「きっとアニキがあの子の腹筋に挑んでることを知って……」

不良「ちっ、あのバカの考えそうなことだ……」

子分「どうしやす!?」

不良「放っておけよ」

不良「あんな奴に、あの子の腹筋をブチ抜けるわけねえからな」

子分「だけど、問題はその後っすよ」

不良「その後?」

子分「アニキは素直に負けを認めて、その後あの子と友達みたいになったっすけど……」

子分「あいつがそんなことすると思います? まして、あの子は腹以外はフツーの女の子なんすよ?」

不良「……!」

不良「DQNの溜まり場はどこだァ!」

   ・
   ・
   ・
   ・
   ・


DQN「どんな腹筋だか知らねーが、俺のパンチですぐ泣かしてやるぜ!」

DQN「泣かしたら写真撮って、不良に見せつけてやる!」

手下「あいつ、絶対悔しがりますよ!」

女「うう……」

DQN「オラァッ!」シュッ


ガキィンッ!



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DQN「……」

DQN「ぐああああああっ……! いでえええええっ……!」

手下「DQNさん!?」

女「だ、大丈夫ですか……」

DQN「くうう……このアマァ!」ギロッ

女「ひっ!」

DQN「よくも俺の拳をォ!」

バキィッ!

女「きゃっ……!」

DQN「その女、捕まえろォ!」

手下「はい!」ガシッ

女「な、なにを……!」

「こいつ、力は強くないぜ!」 「ホントに腹筋だけなのか!」 「どうなってんだ……」

DQN「このアマァ……俺の拳を傷つけた罪は重いぜ。地味女のくせによ」

手下「ボディはやめといた方がいいですよ。顔面にしましょう」

DQN「分かってる」

DQN「お返しに、てめえの顔面グシャグシャにしてやるぜ!」

女「あ、あああ……!」

不良「なにやってんだァ!!!」



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DQN「ああん?」

女「不良君……!」

不良「そのアザ……お前顔殴られたのか!」

女「……」

DQN「その通りだよ!」

DQN「この女の腹が予想以上に硬いもんでよ。つい殴っちまったよ。ヒャッハッハ!」

不良「てめえ……!」

DQN「まぁいいや。元々てめえもいずれボコにしてやる予定だったんだ」

DQN「せっかく来てくれたんだ。大歓迎してやるぜ。飛んで火に入るクソの虫ってかァ!?」

ヘヘヘ… ヒヒヒ…

不良「ぐ……!」

不良(20人近くいやがる……)

不良(子分は置いてきちまったし……この人数はさすがにキツイ)

不良「おい、俺が戦ってる間にお前は逃げろ」

女「でも……!」

不良「いいから!」

DQN「二人まとめてブッ殺せ! ぜってえ逃がすなよ!」

ワァッ!!!

手下「一人で勝てると思ってんのかよォ!」

不良(一人でも多く倒してやる……!)

不良「おりゃあッ!」

ドゴォンッ!!!

手下「ぐ、は……ッ」ピクピク

DQN「……え?」

女「すごい……」

「なんだ今のパンチ……」 「すげえ音したぞ」 「どうなってんだ……」

不良「……」ポカーン

不良(そうか……あいつの腹筋をブチ抜くために鍛えてたから、俺も強くなってたんだ!)

不良「よーし……だったら……」


不良「うりゃあっ! おりゃあっ!」

ドゴォッ! バキィッ! ドゴンッ!

「ぐはぁっ!」 「ぎゃああっ!」 「がはっ!」

不良「さあ、どんどん来いよ」

「ひええっ!」 「あんなのと戦えるかよ!」 「逃げろ!」

タタタタタッ…

DQN「あっ……逃げんなお前ら!」

不良「おい……覚悟はできてんだろうなァ?」

DQN「う、ぐ……!」

DQN「くそォォォォォ!!!」

不良「お前にゃ、腹パンをくれてやる」

ドズゥッ!!!

DQN「!?」

DQN「ぐええええっ! おごぉぉぉぉぉっ!」

DQN「うげぇぇぇぇぇ……」ビチャビチャ…

不良「……ふん。全然いいもんじゃねえな、腹パンなんて」

不良「さ、帰ろう」

女「ありがとう……不良君……」

不良「今回、お前が危ない目にあって、よく分かった」

女「?」

不良「俺がお前を腹パンしてたのは……殴るのが好きなわけでも、ましてお前にダメージを与えたかったわけでもない」

不良「俺は……お前に相応しい男になりたかっただけだったんだ」

不良「だが、俺はバカだから……その方法が腹パンしか思いつかなかった……」

女「……」

不良「俺……お前のことが好きだ!」

女「不良君……!」

不良「ど、どうだ……?」

女「嬉しい……!」

女「私も不良君のこと、好きだったの……」

女「私の秘密を、初めて受け入れてくれた人だから……」

不良「俺……これからはもっと真面目になるよ」

不良「んで、お前に相応しい男になってみせる!」

女「うん……!」

…………

……



子分「お久しぶりっす、アニキ!」


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不良「おう」

子分「いやー、俺もアニキもすっかり社会人っすね」

不良「ああ、この俺が営業マンだなんてな」

子分「会社はどうっすか?」

不良「“この不良社員が!”なんて怒られることもあるけど、何とかやってるよ」

子分「相変わらずで安心したっすよ」

子分「だけど、アニキのパンチ力がありゃ、格闘技やってても成功したと思うんすけどね~」

不良「そう甘くねえって。それに、俺の女房は殴る蹴るが好きじゃねえしよ」

子分「あっ、女房ってもしかして……」


「あなた~!」


妻「あら、子分さん。お久しぶり」

子分「ちわっす!」

子分「……ん」

子分「あれ!? そのお腹、もしかして……」

妻「ええ、もうすぐ産まれるの……」

子分「うひゃ~! アニキも一児の父っすか! めでたいっす!」

不良「腹を腫れ上がらすことはできなかったが……腹を膨れ上がらせることはできたな」



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【END】



Posted at 2020/03/27 17:28:19 | コメント(2) | トラックバック(0) | 楽しいこと | 趣味
2020年03月26日 イイね!

オサーンにグサッ!とくる言葉

オサーンにグサッ!とくる言葉
今日はオサーンである私の胸にグサグサッ!と突き刺さったコラムを紹介したいと思います。

オサーンである私は最近PayPayなどのスマホ決済で買物することにハマり、100万円以上もの買物をしてしまいました。

買物するたびにポイントが貯まるものだから、そのポイントでまた買物。

その繰り返しで一昔前のマツダ地獄(今は違う)ではないけどPayPay地獄にハマっています。

そうなると、ついつい贅沢品に手が伸びてしまい、洋服、鞄、靴、時計、ガジェット関係など値段に関係なく気に入った物を買ってしまいます。

もともとブランドに興味なかった私は自分の背丈に合った(不相応)品で値段に関係なくセンスが良いものを選んでいたんですが、最近気付けばブランド物にも手を出していました。

そういった今の自分に突き刺さったフレーズが数多く記載されていたので、その中でも特にグサッときた言葉を赤文字にして晒したいと思います。

かなり長いコラムですが読むと自分にも当てはまるのではと思う人も多いと思います。





女性から「オシャレですね」と言われたら要注意な理由
鈴木涼美

財力も社会的地位もあり、おっさんくさくないように身なりもバッチリ。そんな上司が部下の女性から頼りにされない一方、特別秀でた外見でなくとも尊敬され、信頼される上司がいたりする。好かれる上司と嫌われる上司の境目はどこにあるのか。(作家・社会学者 鈴木涼美)



素敵なおじさんを 好む女性は多い

「立てば芍薬(しゃくやく)、座れば牡丹(ぼたん)、歩く姿は百合(ゆり)の花」とは美人のたとえだが、「褒めればセクハラ、けなせばパワハラ、訴えられたらサヨウナラ」が常となった最近のおじさんバッシングにはさすがに少し同情するところがある。

 虐げられてきた女性の歴史を考えて「逆襲だ」と言うことはたやすいが、彼女たちの訴えに若い男性までもが乗っかって「そもそも臭いしダサいし」なんて言われてしまっては、そんなのもはや言いがかりであって元も子もない。

 そもそも老害なんて言って目の上のたんこぶを排除しようという考え自体が大変安易で、老害と呼ばれるその先人たちの生きてきた軌跡なくしては、若者など存在すらしないのだ。

 そんなバッシングに気を落としたり、きたる老いに必要以上におびえたりする必要はない。だが、男性が「やっぱり若い女がイチバン」と平気で口にするくらいは、女たちも男の経年劣化に実はとても辛辣である。

 女性に比べて男性の老いにそれほど悲観的なイメージがないのは2つの理由からだ。

 1つ目は古くは経済的に男性に依存しがちだった女性らが、男性の美しさや爽やかさよりも現実的な生活能力や単純な経済力に魅力を感じがちであったこと。

 2つ目は、視覚的な興奮よりも恋のストーリーや環境に刺激を感じる人が多いこと。才能や権力などに比べると「若さ」は確かに条件の優先順位で高いところには来づらい。

 それでも、人間年をとれば体力も落ち、体は痛くなり、若い時には生えなかったところに毛が生えてくるのに、頭髪は薄くなり、精力も減退し、体臭も気になりだし、肌はくすみ、記憶力も衰えるので、生物としては、圧倒的に若い時分の方が優れているのは事実だ。

「男がつらいよ」など男性研究の著作で知られる社会学者の田中俊之氏は、著作の中でこんなふうに言っている。


「好きこのんでおじさんと恋愛をしたい女子大生などいるはずもない」


 田中氏の意図は「無意味なプライドを捨てよ」という指摘につながるのだが、それはさておき、独立してそこだけ読めば、あまりの残酷さに目が白黒しそうな一文でもある。

 そしてそれは正しいと同時に、間違いでもある。

 一度街の中に目を向ければ、すてきなおじさんは意外とたくさんいるし、すてきなおじさんとすてきな時間を共有する女性たちも、これまたそれなりにいるのだ。

 つまり、「好きこのんでそこらへんのおじさんと恋愛をしたい若い女性などあまりいないが、すてきなおじさんと恋に落ちたいと思う女性は結構いる」ということになる。
モテるおじさんに 見られる2つの特徴

「あとは若いもんに任せる」と現役を降りたような顔をしていながら、なんだかんだ結構すてきな女性を連れているおじさんを見ると、どうやら2つの点に優れている。


 第1に、相手の選び方

 モテる男の条件は老いも若きも、自分を好む女性を見分ける能力にある。いくらすてきなおじさんでも、「年下のペットみたいな男の子が好き」という女性相手ではなかなか勝ち目は見えてこない。デスパレート(死に物狂い)に結婚をしたがっている女性が、いくらすてきでも既婚者の男性の誘いには乗らないだろうし、筋肉が好きという女性はいくら才能があっても虚弱体質の複雑数学系の学者にはあまり興味を示さない。

 単純なことだが、モテそうなのにモテない人というのは男女ともに、戦う場所を間違えている場合が多い。


 問題は2つ目、自分のアピアランス(外見)である。

 サザエさんの中の波平さんやアナゴさんばかりが雁首(がんくび)をそろえていた時代に比べれば、今は地下鉄に乗っていても、洗練された中年以上の男性は随分増えた。その分、自分が洗練されていると勘違いしている男性の数もうなぎ上りに増えた。

 全身シュプリームのような若者に人気で比較的高額なカジュアルブランドを身にまとっていたり、クロムハーツのような癖の強いブランドのロゴマークが見えるようにそろえていたり、そういったおじさま方のファッションは、女性受けは波平より悪い。



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 誰だって、老いぼれて枯れているよりは、若々しく咲いていたいだろうとは思うが、気持ちや行動がいい意味で枯れておらず、若々しいというのと、若作り、というのは全くの別物



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 前者が自然と香り立つものであるのに対し、後者は生乾きの雑巾から固く搾り出すようなものである。無理しているように見えるし、自分に対する客観的な評価ができていないようにも感じられるため、周囲の評価は冷ややか。そこで辛うじて出る褒め言葉こそ「オシャレですね」である
黒ニットおじさんが オシャレと言われた訳

 以前、西麻布にあったXROSS(クロス)というクラブに、毎週金曜日に現れ、「黒ニットおじさん」と揶揄(やゆ)される50代の男性がいた。

 黒ニットとは彼がいつも被っていたニット帽のことで、毎回、その店に慣れていない若い女性をナンパしては一緒に踊り、腰に手を回しては気味悪がられるようなちょっとした有名人だったのだが、彼の特徴を一言で言うと、不相応な若作りが全く成功していないことであった。

 ニット帽にTシャツや薄手のカットソーなどを合わせて、首からはやや時代遅れのティファニーのアトラスシリーズのシルバーアクセサリーを下げている。そして、クロムハーツ風のごついベルトを締め、足元はスニーカー。

「いい感じ」「ゲットする」などの言葉を乱用し、無理やり若い女性にこびるその姿は、その場ではやや行き過ぎた年齢をより際立たせ、彼の着ている服をいとも簡単に着こなす20代男性たちの良い引き立て役になっていた。

 この黒ニットおじさんに対して、若い女の子たちが辛うじて発していた褒め言葉は「オシャレですね」だった。

 当然、黒ニットにシルバーアクセのおじさんをオシャレなどとは誰も思っていない。「オシャレ」と言ってほしいだろうなと思うからだ。女子たちは、トレンドを取り入れている彼らおじさんたちの姿に「褒められたい」というメッセージを敏感にかぎとり、全然いけてないけど頑張ってオシャレしている彼らの本質を察知し、その場を円滑に済ませる妥当な言葉をすぐに探し当てる。

 そもそも、「オシャレですね」は姿形全体から服の頑張りが浮き出ているから発せられるのであって、全体がバランスよく自然にすてきだなと思わせる場合には発さない言葉だと思っておいたほうがいい。

 逆に、彼女たちが陰でよく使っていた表現は「おっさんのくせに」というものであった。 「おっさんのくせに」は確かに悪口だが、必ずしも年齢や肉体的な老化について言われるものではない。

 当時のXROSSに遊びに来る女子たちは、ほかのクラブにいる煩(うるさ)い若い男子よりも、落ち着いたおじさんの方を好む子が多かった。そんな彼女たちの「おっさんのくせに」は、若い男の子が分不相応な高級車やすし店を利用していたら「ガキのくせに」と嫌みを言われる構造と同じで、一般的なオジサンのイメージと黒ニットオジサンたちとのギャップが良い意外性としては機能していないことを意味していた。

 そして、「おっさんのくせに」と対極にあるのが「おじさんくさい」だ。

 こちらの問題は若作りではなく、諦めや無頓着で投げやりな気持ち、「どうせ若者にはかなわないし」という、すねた態度である。

 自分に似合う服装や好感度の高い服装などへの探究心や意識がなくなり、単純に言えば、おしぼりで顔を拭く、食べた後にすぐつまようじをくわえる、ヒゲ以外の顔の体毛が伸ばし放題、体臭・口臭ケアが不十分など、人から見られる意識がなくなれば、これ「おじさんくさい」に突入である。

 こうした、劣化に開き直った態度が好かれないのは当然だ。だが、一方で「おじさんくさい」を嫌悪し、回避しようとした結果、「おっさんのくせに」のわなに絡め取られている人が多いのだ。

 既婚・独身にかかわらず、部下の女性から頼りにされたり、好かれたりする上司と、別に悪いことをしていないのに全く愛されない上司の境目について何度か考えた。

 もちろん、顔がかっこいい、背が高く清潔感がある、といった要素と無関係ではないが、中には特別秀でた外見でなくとも尊敬され、信頼されるおじさんというのがいて、彼らの特徴は、決して若者と同じところで戦おうとはしていないことだった。

 彼らは確かに老いによって失った体力や肌のツヤはあるだろうが、若者にはない武器もたくさん持っている。お金、落ち着き、肩書、社内での立場、経験、知識などなど。

 そして自分が失いつつあるものにしがみつき、得ているものに無頓着であればあるほど、人の振る舞いや見た目は滑稽になる。

 逆に、自分が勝負すべきところがどこであるかを把握し、武器を使いこなせば、生涯現役なんていう言葉は決して一部の強者に限定されるものではないように思えた。

 世界一色気のある男と言って思いつくジェームズ・ボンドだって、20代の役者には務まらないであろうし、それなりに年を重ねて身についた説得力のある余裕こそが彼の魅力でもある。

 スーツは年収の100分の1くらいの値段が妥当だといわれるが、都内にマンションと車を持つことが20代の男性にしてみればかなり現実味のないものになりつつある2020年現在、普段身に着ける品物にそれなりの代金を支払えるおじさんの財力は武器となる。

 その際に、若者に人気なものを財力にもの言わせて全身そろえるのではなく、どうせだったら若者が知らないものを買ったほうがよほどウケはいい

 財力にものを言わせるのに抵抗があれば、知的で博識な大人を目指す路線もある。スポーツ新聞や全国紙の三面記事ではなく、せわしない20代や30代ではなかなか読むことのなかった古典や長編小説などを手始めに、できれば少しジャンルを絞って知識を深める。そこにちょっとした大人の作法が加われば、これもまた多忙で欲深い若者としっかり差がつく。
追うべき流行は 何が嫌われているか

 財力や社会的地位の立場のある男が嫌われるのには2つの側面がある。片方が「必要以上に鼻にかけている」であり、もう一方が「誇ればいいのに卑屈になっている」

 会話の中で財力や持ち物を自慢すれば前者となり、せっかくそれなりにある財力も「大したことないくせに」となるのは当たり前だ。

 また、後者も意外と多く、「どうせ俺に寄ってくる女なんて金目当てだろう」とか「俺が社長じゃなかったらモテなかっただろう」と、なぜかせっかくの武器が逆にネックになっている。

「誰も俺の本質を見て愛してくれない」と純愛主義的な意味で絶望する権力者をあまた見てきたが、せっかく後天的に築き上げた自分の武器を悲観していては勿体無いし、そうやってつっかかられると、女としては非常に面倒くさい。

 そして意外にそういう人ほど本格的な金目当ての女に捕まっていたり、恋する相手がキャバ嬢だったりする。

 時代の空気を読む力は年齢とともに衰えるものだが、時の流行というのは2種類ある。1つは、こういう色の服が今年風とか今の女子高生はカラオケで何を歌うとかに代表されるような「今何が好まれているか」という流行。もう1つは、今時亭主関白は嫌だとか不倫報道が多いとかでわかる「今何が嫌われているか」という流行である。

 スマホが使いこなせていないとか、ギャル文字が読めないとか、新しく渋谷にできたビルの名前がわからないとか、そういったことこそが時代についていっていない証し、すなわち「おじさんくささ」だと勘違いする人は多い。

 確かに若者側も、わかりやすく自分が優位に立てる、つまりおじさんをバカにしやすい流行の話などをして、おじさんの無知ぶりで笑いを取るようなことはする。しかし実際に本当の意味で煙たがられるおじさんとは、どんなものが今嫌われているのかを一切理解せずに自分の全盛期の記憶に頼ったままの振る舞いや態度をする人なのだ。

 生きづらい時代になってしまったと悲観するだけではなく、実際に何が嫌がられて炎上したのか、今誰に対して何をするとアウトの警笛がなるのかを観察した方がずっといい。

 そしてそんな時代の空気を読む力は、残念ながら新聞や古典の名著にあたって解決できるものではなく、開いた精神状態でのコミュニケーションからしか生まれない。

「バブルの時代は」「俺たちの頃は」といった自分の生きてきた時代に閉じたような言葉は、嫌われるだけでなく時代の風を感じる機会を自ら逃している

 下手な若者に対する迎合的な発言やファッションは若者の尊敬を集めない。トレンドを取り入れるのであれば、むしろ、「今何が好まれているか」よりも「今何が嫌われているか」という流行を追うように心がけたほうが双方よほどハッピーである。





今までブランドに頼らず気に入った物を手に入れるようにしていたのに、最近はブランドロゴに頼ってヴィトンのバッグを買いそうになった💦


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👆これこそモロにブランドロゴに頼っていますよね😅


無名ブランドでも程よくセンス良い品物を選んで痛いオサーンにならないように努力したいと思います。


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Posted at 2020/03/26 10:59:13 | コメント(3) | トラックバック(0) | イイ話 | 日記

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