
ここ数年は御朱印巡りにハマって全国を旅していました。
すると、遠方へ行く際はどうせならとタイトな予定を組んで何箇所かお参りすることになります。
しかし最近はそれが忙しないなと思うようになり、ゆったりと時間を掛けて参拝するようになりました。
特に法話をする寺院には時間を調べて拝聴するようにしています。
中でも京都の鈴虫寺の住職さんの法話は人気で聞き応えあります。
最近は統一教会など一部の宗教法人が悪いイメージを与えていますが、昔からある日本の宗教は日本人に正しい道徳を教えるものであって鼠講みたいなことはしていません。
私は無宗教なのですが子供が昔、仏教系の幼稚園に行っていた関係で朝の6時から法話を聞く機会が何度かありました。
何れも為になる話ばかりでした。
例えば、以下のような法話をされます👇
お寺の門前のおじいさんは、まもなく八十歳になります。息子さん夫婦も五十歳、お孫さんが四人もおります。
やさしい家族にも恵まれて何不自由のない身の上です。
しかし、おじいさんには仕事があります。
毎朝早起きをして、お寺の参道のお掃除をしているのです。
草を引いたり、竹箒(たけぼうき)でそれはそれは綺麗にお掃除をするのです。
秋になると、大変です。落ち葉が沢山散るのです。
大きな落ち葉の山がいくつも出来上がります。
冬は冬で雪かきをします。
参道が長いので、八十歳のお年寄りには大変な労働です。
それでもおじいさんはここ数年、一度も休んだことがないのです。
おじいさんは健康です。
病気などしたことがありません。
機敏に動き回る姿は若々しくさえ感じられるのです。
この朝の仕事は無料奉仕です。
お寺のお坊さんも、檀家の人たちも気の毒がってお手伝いを申し出るのですが、おじいさんは「私の仕事を取らないでください。」といって強力におことわりをするのです。
お坊さんも檀家の人たちも、大変感謝をしているのですが、おじいさんはそんなことには無頓着で、ただ黙々とお掃除を続けているのです。
ある朝、お墓参りにきたおばあさんが、お掃除をしているおじいさんに尋ねました。
「おじいちゃん、毎朝お寺のお掃除をしていたら、仏さまに沢山ご利益をいただけるんでしょうね。どんなご利益がありましたか?」おじいさんはお掃除の手も止めずにすぐ答えました。
「わしゃこうして毎朝お掃除ができるのが一番のご利益だと思いますわい。
だいいち病気になったらできませんよ。
毎朝元気に起きられるのが最高のご利益です。
それに家族にも恵まれて、息子の嫁が必ずいってらっしゃいと箒をさしだしてくれます。これもご利益ですよ。
それから、わしはもう家の事など何の心配もいりません。
お掃除でもしてないとヒマをもてあましてしまいます。
人さまに喜んで貰えることをさせていただける、これこそ生きがいです。阿弥陀さまに感謝しています。南無阿弥陀仏です。」というと、おばあさんは「なるほど」と思いました。
そして自分の立場も同じなのに、このようなことに気付いているおじいさんが、うらやましく思いました。
おじいさんは黙々とお掃除をしています。その姿におばあさんは思わず「南無阿弥陀仏」とつぶやいていたのです。
普段から表情豊かに、にこやかにする事を心掛けるのは大切です。
顔の表情がなくなっている方が非常に多くなっている。その人の普段の生活ぶりや考えというのが顔に出てくる。
鏡の前でにこっとする練習をすると良い。にこやかにする事で、心が豊かになる。心に余裕が生まれる。
にこやかにできる心のゆとりがあると、良縁を呼び寄せる。
ぶすっとしていると、自ら良縁を切ってしまう事になる。
身体と一緒で、心を動かさないと心も固くなる。
その時その場所でしか楽しめない事というのは沢山あるが、それに気づける人というのは少ない。
偶然かもしれない事、良い事も悪い事も受け止めて楽しめるくらいの柔らかい気持ちを持ってる人は強い。
(これを仏教用語で「柔軟心(にゅうなんしん)」と言う)
心を動かさなければ、心が固くなり、相手を受け入れられなくなる。
リビングでお札を祀って、良い事があっても、悪い事があっても、普段から「今日も一日お願いします」「ありがとうございます」と一声かける事をやっていたら、心の整理がついてくる。
小さなお子さんも、その姿を見て真似するようになる。
普段から感謝という種をまいていく事、この積み重ねで必ず実を結ぶようになる。
ちょっとした感謝の気持ちがあるかないかで変わってくる。
「ちょっとした事」の積み重ね。
信頼関係を結ぶ事の大切さ
自分の思い通りにならない事、これが全ての苦しみの根源である。
だが、自分の思い通りにならない事の方が多い。
どうやったら夢や目標は叶うのか?
一つは、自分自身が精一杯の努力をする事。
しかし、努力をすれば上手くいくとは限らない。
1人での力が無理ならば、2人、3人、皆の力で乗り越えていけるかもしれない。
だが、人に協力を求めるなら、日頃からの信頼関係がないといけない。
この「信頼関係を結ぶ」という事が大事になってくる。
特に、家族は身近過ぎて大事にしない人が多い。言いたい放題、やりたい放題やって、それが当たり前だと思ってしまう人が多すぎる。
家族間の問題からくる凶悪事件も多い。
家族同士でもお互い気を使いながら敬意を表する。
家族も一人の人間であるから、敬意を怠ると厄介な事になる。
家族関係であっても、信頼する事を大事にすれば、それだけで良いか?
それでも足らないもの、それは「機が熟す」という事。
「その時」が来ないとなかなか前に進む事が出来ない。しかし、「その時」が来るとすーっと進む事が多い。
「その時」が待てるかどうかが大事。
最近は物事の展開が早すぎて、待つのが苦手な人が多い。
しかし、「鳴かぬなら殺してしまえホトトギス」「鳴かぬなら鳴かせてみせようホトトギス」「鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス」という言葉がある。日本人なら秀吉の「鳴かせてみせよう」が好きという方も多いかもしれないが、実際に天下を統一したのは、「鳴くまで待とう」の家康だ。
待つという事は本当に難しい。
しかも何もせずに待つのではなく、努力し続けながら待たなければならない。
厄介なのは、期限がいつなのか分からない事。
期限がまだ切れていなければ頑張り続ける事ができるが、それがいつなのか分からないから一番厄介。
出口のないトンネルを彷徨うようです。
活字では上手く伝わり難いですね😅
これは動画で見た方が法話の素晴らしが伝わると思います。
以下に紹介する動画はR1グランプリよりも10倍面白いです。
もとい、為になります💦
法話の達人が集まって誰がNo.1かを決める大会
その名も法話グランプリ!
略してH1グランプリ
必見です!!
H1法話グランプリ ⑥安達瑞樹 さん
H1法話グランプリ ⑦山添真寛 さん
Posted at 2022/07/31 23:51:35 | |
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