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イイね!
2016年01月22日

“ 空走 ” の恐怖

“ 空走 ” の恐怖 ← ニュースでこの動画を初めて見た時、それまで報道されていた内容から想像していたものをはるかに超越しており、相当の衝撃を受けました。









ドライバーのコントロール下にある動きじゃない
 



 ひと目見て、そう思いました。





 自分は大型免許も持っていなければ運転したこともありませんし、大型車両独特の運転操作についても知らないことだらけです。現場の峠を走ったこともありません。自分の知識や経験の範囲でしか想像出来ないことを踏まえつつ、前述のような感想を持ちました。


 ドライバーが速く走ろうとして操作して、スピードや車両をコントロールしているなら、あんな動きはしないだろうし、あんなラインで走ろうとはしないはず。


 そんな時に拝見させていただいたのが、秋☆彡 さんのブログでした。



 信頼こそが企業価値。



 このブログを読んだ時には、事故当時のバスのギヤがニュートラル状態だった可能性がある、との報道はまだされていませんでした。





ギヤがニュートラル?!




 だとすれば、あの定点カメラで記録されたバスの動きは、すべて納得できます。


 エンジンブレーキも排気ブレーキも、ギヤが繋がっていて初めて機能するわけですから、いわば空走状態だったっていうことですよね。これって、相当な恐怖だったと思います。アクセルから足を離しても減速しないわけですから。




 自分の経験の中でのハナシですが、ジムカーナ走行中にときどきあったこと。





 古い写真ですが、新協和カートランドの奥のストレート。ストレートと言いつつご覧のように大きなRの右コーナーになります。ロールが最大になった付近で2速7000~7500rpmだったと記憶しています。この後、一瞬だけ3速にシフトアップし、





 フルブレーキングしながら3→2速へとシフトダウンします。

 右のフロントタイヤから白煙が出ていますが、これ、スムーズに2速に入らず、無理やり叩き込んでクラッチを繋ぐまでのコンマ数秒の “ 空走 ” 区間があった証拠。この時の恐怖といったら.....。
因みに、コーナー外側のエスケープゾーンは1m程度低くなる土手となっていて、その先は数mの土手になっています。写真は、その土手の上から撮影したものです。


 

 コンマ数秒、数メートルから10数メートル程度の空走でもそれなりの恐怖でしたので、勾配5% (ニュース映像に映り込んでいた標識で確認しました) の下り坂で、満員に近い乗客を乗せたハイデッカーでの空走。想像を絶する恐怖だったことでしょう。マニュアルシフトといってもシフトレバーは直接ギヤを動かしているアクチュエーター?に信号を出すスイッチみたいなもので、速度とギヤの関係に無理があればシフトダウンを受け付けなかったりニュートラルになる仕組みとのこと。ドライバーさんが大型車両に不慣れだったという報道も多くあり、車輌の仕組みや操作方法を十分に把握していなかった可能性もありますが、この辺は今後の調査の進展に注目したいと思います。





 自分の経験で、もうひとつの恐怖体験のことも書いておきます。




 ウチの フィットHYBRID のハナシ。



 電気自動車やハイブリッド車って、下り坂などでいわゆるエンジンブレーキが作動するシチュエーションでは、タイヤでモーターを回して発電し、電気を走行用バッテリーに蓄える仕組みになってますよね。





 マルチインフォメーションディスプレイには現在の走行状態とバッテリーの充電量を表示する項目もあり、通常は写真の状態程度で充電がカットされます。


「どうしてなかなかフル充電にならないんだろう?」


 と疑問だったんですが、これ、エンジンブレーキを効かせるための予備領域のようなんです。以前に一度だけですが、長い下り坂の最後でエンジンブレーキがほとんど効かず、感覚的にはフットブレーキだけで停めた経験があります。バッテリー側の空き容量がほとんど無くなり、充電カットが働いている状態だったのだろうと想像しました。



 そういう状況になることがある


と知っているのと知っていないのでは、想像を超えた動きとなったときの対処方法に差が出て当然だろうな、ということは、容易に想像できます。




 最後になりましたが、今回の事故で無くなられたすべての方のご冥福と、負傷された方を含むすべての乗客の方の一日も早い回復をお祈りするとともに、ご遺族・ご家族の方にお見舞い申し上げます。


ブログ一覧 | ちょいと真面目なハナシ。 | クルマ
Posted at 2016/01/24 10:25:48

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この記事へのコメント

2016年1月24日 19:23
シフトミスで空走、いつもやらかしてるのでわかります(汗)

今回の事故、単に安全運転を・・・とは片付けられない難しい問題が背景にありますね・・・。
コメントへの返答
2016年1月24日 19:35
加速時ならテンションが下がり、減速時なら寿命が縮むシフトミス....

事故の背景まで踏み込むと、自分の知識やキャパだけではとても書くことが出来ません。
2016年1月24日 19:32
こんばんは。

つたないブログをご紹介いただきましてありがとうございます♪

ワタシも全くの素人目線ですのでそれが原因だったのかは
専門家の原因究明の結果を待つばかりですね

いずれにせよ、まさかと思うようなことが重なり
まさかと思うような事故が、まさかと思うような場所で発生するのかと思います。
コメントへの返答
2016年1月24日 19:38
自分の中でモヤモヤしていたものが一発で解消された、とても合点の行く見解が記述されていたものですから。さらに、実際に走ったことのある方の考えということで、説得力も抜群でしたし。

まさかの連鎖、本当にその通りだと思います。“絶対” は絶対に無いことを、肝に銘じるばかりです。
2016年1月24日 21:10
まさに、まさかの負の連鎖であったと思います。

このような状態に陥った場合の、緊急ブレーキのような?最後のトリデのような安全装置が、ないものでしょうか(´д`)

ブレーキとは違いますが、建設現場などで実際に使用する又は目にする機械などには、緊急のエンジン停止ボタン(赤)が当たり前のようについている機械があるんですが・・・。
コメントへの返答
2016年1月24日 23:30
負の連鎖はその通りですね。

こういう時のための “自動ブレーキ” の推進なのでしょうが、最終的にはタイヤと路面のグリップの関係による訳で、ヒューマンエラーの100%のフォローはあり得ないでしょうね。

一定以上の危険な動きを察知したら動力を徐々に絞り、並行してブレーキも掛けていくようなプログラムでも搭載するようになるのでしょうか?

プロフィール

「満29歳の車検(継続検査)終了。

部品が出るクラッチ関係はラインも含めて新品に交換。部品が出ないパワステポンプ&ドライブシャフトはリビルド品で対応してもらい、またしばらくは安心して乗れます。

その分、費用は過去最大になりましたけど。

後日、整備手帳にアップします。」
何シテル?   07/19 19:56
クルマ好きのオヤジです。  新車で購入し1996 HONDA INTEGRA typeR 96spec(DB8)に乗ってます。  インテグラでは、...
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