2019年11月06日
アレができなかった理由
スポーツ走行でコーナーに進入する場合、
フットブレーキで減速して前のめりの姿勢をつくり
重心を前に移すのがセオリーかと思います。
うまくフロントサスを縮めてコーナーの大きさと速度の
バランスを考え、ステアを切り込む量に連動して
ブレーキをリリースしていく感じでしょうか。
クリップまでは曲げやすい前のめりの姿勢をキープ。
これが自分のごく基本的な進入イメージです。
成功すると直線状態でブレーキリリースしてノーズが
ピョコンと起きてから進入する場合よりグイグイ曲がります。
ジムカーナだと直角コーナーで規制があるようなケースで
うまくやると車はグイっと減速、一気にガバッと曲がる。
レベルの差はあれど多くの人がやってることと思います。
ロドスタだとカミサンはこれがどうしても上達しませんでした。
全くできない訳ではなくRの大きい場合はブレーキを弛く引きずって
向きを変えたりはしてました。
でもブレーキを使って短時間で一気に車の向きを変えるのは
私の横に乗って感じはしても、いざトライするとまるで出来ない。
なぜうまくいかないのか自分も以前から原因を考えてました。
で、先日の富士の練習会でその原因がハッキリした気がします。
運転操作以前、車の問題。
ブレーキバランスがリア寄り&ハードなサス設定。
ロドスタがそうでした。
ジムカーナ用のブレーキパッドはサイドターンが前提のため
前の効きはかなり弱く後ろは強烈に効きます。
ブレーキバランスをリア寄りにすることで過渡の前のめりを防ぎ
サイドターンをやり易くする方向づけなのでしょう。
ジムカーナでタイムを追求するなら前は踏力に応じて制動力が
発生する効きの弱い性質にしてリアはその逆にすることで減速時は
車全体が後ろから引っ張られるような特性にする。
前は踏力コントロール性重視、後ろはロック性能重視とすることで
ジムカーナ特有のタイムを削る走りを可能にする。てな感じ。
だとすると冒頭に記した前のめりの姿勢をつくり曲げやすくする、
というのとは車のセットが逆になります。
前のめりの姿勢はつくりにくくなる。
サスや減衰力の設定がジムカーナ仕様のハード設定だと、
ますますその傾向が助長される。
意図的に前のめりの姿勢をつくって一気にガバッと曲げるのは
標準的な設定のブレーキバランスの車よりもやりにくい。
カミサンはまさにそれだったとノーマルスイフトで感じました。
今回の富士の練習では足もブレーキパッドもノーマルでしたので
カミサンにはブレーキ前のめりからターンインで向きを変える
ことを意識して走るように話してありました。
するとジムカーナ仕様のロドスタでは体感しにくかった
この動きがとてもわかりやすかったそうで、横に乗っていても
明らかにブレーキからグイっと曲げる雰囲気に変わりました。
峠や埠頭で遊んだこともなくMTペーパーのカミサンにとって、
ジムカーナ仕様のロドスタは前のめりから積極的に曲げる感覚を
掴みにくかったのだと思いました。
ジムカーナでタイムを出そうとするとノーマルパッドは前が
効きすぎ&最後のひと踏みの微調整がやりにくいです。
で、後ろは効きが弱すぎ全然ロックせずサイド引いても回らない。
ロドスタのフルバケと四点を移植ついでにパッドはジムカーナ用に
交換しようと考えてました。
ところが今回の富士の練習でカミサンの様子を見ていたら
前のめりになりやすいノーマル状態のほうがブレーキで曲げる
練習には適していると思いました。
ジムカーナでタイムを出すには向かないかもしれませんが
スポーツ走行でターンイン時のセオリーを身に付けるには
今のままのほうが良さそうです。
私自身も前の効きが弱いロドスタに慣れきってたらしく
踏力コントロールが雑になってたのを思い知らされました。
短期的な視点で考えればサイドターンのやりやすさを重視して
ジムカパッドにしたほうがタイムは間違いなく短縮できます。
が、カミサンはその前に身に付けるべきことがあるようです。
勿論、私も。できてるつもりにならず、今一度復習と考えて
暫くは現状で一緒に練習することにしました。
ただ、筑波や富士の午前はあまり気にならなかったのですが
富士の午後は旋回速度が上がり純正シート&ベルトでは
かなり身体がキツかったので、フルバケ&四点ベルト移植は
次回までにやっておきたいですね😃💦
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ジムカーナ | クルマ
Posted at
2019/11/06 23:19:45
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