現在装着しているクリスタルコーナーレンズの右側が経年劣化でヒビ割れが気になってきたので予備的な感じでレンズを殻割りしときました。
殻割りにあたり道具の準備を。
まずはこいつがないと話しにならないヒートガン!!
続いて熱したレンズを抉じ開けるためのヘラ数本。写真に写ってる金属製のヘラは使いませんでした。そしてカッターは抉じ開けたあとコーキングを除去するために使います。
続いてレンズを段ボールの箱に入れふたを閉めて温めるので段ボールを用意。
温める物に対して段ボールの大きさが同じくらいだと物が溶けるので少し余裕のある大きさの段ボールを使用。
熱風が直接かからないようにすること。ガラスレンズならまだしもプラスチックレンズはすぐ溶けます。
段ボールに穴を空けヒートガンの先端が入るくらい穴を開ける。スタンバイしたら実際少しヒートガンで熱風を当てて様子を見て大丈夫そうなら段ボールのふたを閉めて温める。
ふたを閉めたらヘラも段ボールの上に乗せて温める。ちなみに作業してる部屋はクーラーつけてません。冷えるとすぐにコーキングが固まってレンズを割る原因になるので殻割りは夏場の暑い時期にやるのがベスト。
ヒートガンは300℃くらいの熱風が出るため小さいレンズなら2~3分温めれば十分。温めたレンズを素手で触ると熱くて触れないくらいだけど軍手をすれば触れるくらいに熱したらレンズを取り出し一気に作業。冷えるとコーキングが固まり殻割り出来なくなるのでまた温め直さないといけないしレンズやインナーのメッキにダメージが及ぶ。
まず抉じ開けやすい所にヘラを突っ込む。ここで金属のヘラや分厚いヘラを入れると割れの原因になるので最初は柔らかいプラスチックヘラを突っ込む。ちゃんと温めてあれば柔らかいプラスチックヘラでも容易に殻割りすることが出来る。
柔らかいプラスチックヘラで抉じ開けるきっかけを作ってあげればあとは別のヘラでテコの原理で持ち上げるように殻割りしていく。
このクラウンのコーナーレンズは経験上この位置から抉じ開けるとうまくいく。
素早く作業し殻割り完了。
殻割りするとウインカーのオレンジの板もコーキングで付いてるだけなので温かいうちなら手で取れます(笑)
オレンジの板を抜いて元に戻せばあら簡単、クリアコーナーレンズの完成です(爆)
続いてここからが殻割りよりも厄介なコーキング除去作業。。人によってはこのコーキングをそのまま生かし殻閉じする際、再度温めて戻す人もいますが使い古しのコーキングは苦手なので除去します。また一番のメリットとして自分は全て除去してから市販のコーキングを盛るので再度殻割りするときはカッター1本で殻割り出来る手軽さが一番のメリットです。また全て除去することでコーキングが冷えて固まった凹凸による殻閉じのフィッティング具合が悪くなったり凹凸により出来た密閉率の悪化などの心配がありません。
ここからはヒートガンは使わずカッターでコーキングを除去。既に固まってるので結構固い。
ある程度カッターで削ぎ落としても完全には取りきれない。
まだレンズにはコーキングが付着している。少しでも残っていると接着してしまうので完全に取り除く。
そこでシリコンオフを使い残りのコーキングを除去していきます。
雑巾にシリコンオフを染み込ませ拭いていく。
雑巾の入らない狭いところは綿棒にシリコンオフを染み込ませ徹底的に拭く。
全て除去出来たらレンズ表面も軽く拭いておく。
そして完成。
ピカピカです!!
コーキングが付着していたとはわからないほどの仕上がりです。A型の性格が出ています(汗)
ちなみにこのレンズには突起してる箇所が数ヵ所あり、抉じ開ける場所を間違えるとすぐ割れます。最初に抉じ開ける場所がポイントです。
そして今回は使用しませんがインナー側も傷つけることなく作業完了です。どうしても殻割りに集中しすぎてついヘラをインナー側にぶつけて傷つけたり伸びたコーキングがインナーメッキについてしまったりといろいろ大変で。。しかもメッキが弱くて擦れば傷つくし溶剤で拭き取ろうとするとメッキも剥げたりと。。
インナー側は使用しないのでコーキングはそのままです(汗)こっちも使うとなると除去作業が数時間、、、
クリスタル加工自体は業者にお願いする予定ですが殻割り済みのレンズ単体で渡した方が値引きもされます。でもその業者まだクリスタル加工やってくれるのかな、、、
まぁそれはさておき今日はここでおしまい!!
それと本日賞与が支給されたのでたっぷりクルマに注ぎ込みたいと思います(笑)
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2018/08/03 23:59:35