
本日のブログは久しぶりにまともなブログになります。記録として残しておきたいので、長文、画像大量ですので時間に余裕のある方のみ閲覧してください。
少し前の話しですが、運転席のシートをリペア+部分張り替えしました。
リペアした時は新品みたいに最初はなりますが、やはり数年経過するとリペアした部分(パテ補修)から傷んできてボロボロになります。(画像はわざとボロさを映す為に日光を当てて画像を撮りました。車内に装着されてる時はここまで傷んで見えません。)新車から乗ってて経年使用で傷んでる本革は味があっていいと思いますが誰が使ってたかもわからない中古シートのヤレはただのボロにしか見えません。おまけにリペアしてパテ盛った時点でその部分は本革ではなくなるし、シボ模様(本革表面にある凹凸模様)も消えてしまいます。
リペアに限界を感じてたのでそうなると『張り替え』しか選択肢はありません。張り替えと言っても全部ではなく、ボロボロの部分だけ張り替える『部分張り替え』です。しかし張り替えると純正で使われてた本革ではなくなってしまうので抵抗もかなりあり悩みましたがボロよりは良いと思い一新させることにしました。
ですが、張り替え業者を探して何件も電話をかけたりメールで問い合わせるもなかなか良いところが見つかりませんでした。張り替えって聞くと『カスタム』的な要素があるように聞こえますが僕が拘りたいのはあくまでも『純正風』です。シートパターンも純正風、ステッチの色も純正風、もちろん、シート自体の色も純正風がいいわけです。張り替え業者のだいたいが決められた本革の色、決められたステッチの糸の色から選ぶパターンでした。そうすると世界にひとつの自分だけの内装に仕上がっていかにもやった感で人目を惹きますが、求めてるのはそうではないんですよ(笑)
思ったよりお店探しに難航しましたがやっと自分の理想に近いお店を見つけることが出来ました。
それは茨城県にある横山自動車内装さんでした!施工事例を見るとリペアはもちろん、部分張り替えの施工事例も載っていました。本革も調色して塗装するので張り替え部分と張り替えてない部分の違和感がありません。またリペアと違って部分張り替えは一度縫製をバラすので本革生地全てをくまなくキレイに塗装出来るところもいいところ。またパンチングレザーの焦げもリペアならパンチングが埋まったりしますがここのお店はパンチングを同穴径ピッチで加工し張り替えるのでなにもなかったかの様な仕上がりに。茨城だから2時間もあれば行けるだろうと、まずはメールでやりとり。1日1回しか返答こない(笑)5日間くらいのやり取りでようやくお願いして預けることに。
そうと決まれば早速シートを積み込み(爆)なかなかパンパン(笑)助手席は色合わせの見本として持ち込み(万が一運転席と助手席で色が違ったら嫌なので)運転席ドアトリムは少し塗装剥がれをタッチアップしてたので軽く塗ってもらおうと黙って持ち込み(爆)
東京から高速使ってやっぱり2時間程で到着しました!(看板の電話番号は違います。)人目に見られたくないとのことで普段からシャッターは閉めてるそうです。客側からしたらその方がいい(笑)
代表の横山さんから名刺をもらいました。今は1人でやっているとのこと。(この名刺の電話番号が正しいです)普段は富裕層のクルマをメインに作業しているようです。(この手の業者はクラシックカーやスーパーカーといった車輌が多い気がします)国産は久しぶりと言っていてレクサスは来るそうですがクラウンは来ないそうです(爆)最初メールでのやり取りも1日1回のやり取りでしたが、本気の人はそれでも来る!!と、言ってました(笑)
早速打ち合わせですが、メールでやり取りしてる段階でシートの画像は送ってたので話しは早かったです。
作業内容はと言うと
●座面3箇所(パイピング含む)赤枠部分を部分張り替え
●パイピングは芯材にレザーを巻くタイプと樹脂製があるが樹脂製はカラーがないのでレザー巻きで対処
●サイドサポート1箇所、赤枠部分を部分張り替え
●座面部分は縫製を一度バラすのでウレタン補強(ヘタったウレタンスポンジを増して乗り心地向上)
●運転席ドアトリムタッチアップ部塗り直し
●助手席塗り直し(当初は色合わせで持ち込みましたが結果助手席も塗り直しました)
本当は座面緑枠部分も張り替える予定でしたがここの2面(2箇所)は再利用しました。理由は後述で。
横山さんがここの部分は張り替えちゃうしどんなリペアしてるか見てもいい?言うから塗装を剥がして捲ってみました。(座面の黒い剥がれ部分)この黒い部分がパテです。
助手席も預けてきました。
ここからはLINEでのやり取りで横山さんから送られてきた作業風景の画像になります。
本当は座面のみ部分張り替えしてもらうつもりだったんですがサイドサポートも劣化が激しく張り替えとなりました。
今までのリペア部分の塗装を剥離する前の画像です。再利用する本革は下地(剥離作業を徹底)をちゃんとして新しい塗装を乗せないとまたひび割れの原因となります。
超貴重な13クラウン純正本革シートの裏側と縫製部分です(爆)ここで先ほどの作業内容の緑枠部分の本革部分です。ここの緑枠部分(2箇所)にはギャザーと呼ばれる加工がされています。(わざとシワを寄せたり集めたりして立体感を出す加工)
通常このギャザーは重ねて折って縫製されてるのですがこのクラウンのギャザーは特殊縫製で専用機械で縮らせて縫製されてるため同じギャザーが再現出来ないと言われました。選択肢として、本革張り替えギャザー無しor本革再利用。よってこの緑枠部分(2箇所)は部分張り替えを断念し再利用と言う流れになりました。(助手席座面にもリアシート座面にもこのギャザー加工はあるので違和感が出ないように)
この画像はギャザー部分2箇所になります。内装屋さんからしたら新しい本革で張り替えた方が断然作業は楽かと思いますが、再利用なので頑張って剥離作業してもらいました。(変更前→ギャザー部分本革張り替え、変更後→再利用剥離作業で値段は相殺となりました)
左の革が剥離6割完了、右の革が未施工です。
この画像は一切日光にも当たってない当時からの素の純正色です。どの色をシートに合わせて塗ったらいいかと相談がありました。
内装屋さんが言うには劣化した色、汚れた色は出来ないので塗装に関しては初見と変わる場合があります。結果劣化していない色で塗ってもらうことになりました。(助手席もこれに合わせて塗ってもらいました)特に赤味や黄色味は色味が抜けやすいです。13クラウンの純正本革シートってコーヒーみたいな茶色じゃなくてココアみたいに少し赤味が入ってるような色なんで、それもまたいい色なんですよ。
張り替え作業も進み、ギャザー部分の剥離作業も終わり、塗装する色も決まった!!
で、この画像が送られてきて大興奮(爆)
いい感じ!早く見たい(笑)
完了連絡をもらい、引き取りに行こうとしましたが仕事の兼ね合いもありなかなか行けずにいたら東京の最寄りインターまでなんと持ってきてくれました!!なんともありがたい!!
部分張り替えが完成したシートがこちらになります!!
張り替え部分①
張り替え部分②
張り替え部分③
張り替え部分④
張り替え部分⑤(パイピング)
もう素晴らしいの一言です!
ちょっと気になったシワがあったので修正。
復旧作業
取り付け完了し、フロントシートと、リアシートと色味をチェック、、、大丈夫ですね!
ドアトリムもご覧の通り。
ちなみに張り替えた箇所ですが近くで見ても『張り替えた』とは思えない仕上がりですよ♪♪シートも勝手に座って使ってればより馴染んで味が出そうです!
フロントシートも同じ色味で問題なし♪
サイドサポート面はリアシートまで回り込んでますがフラッシュ炊いて撮っても張り替えたところと張り替えてないところの判別は出来ません♪
完璧!!
と、思ったんですけど少し気になるところがあってまたリペア屋さんに(爆)
ここは僕がいつもお世話になってるリペア屋さんです。数年振りにお仕事お願いしましたが変わらずキレイに仕事してくれます♪
運転席シート一部分の補修と
ヘッドレスト(運転席、助手席)とアシストグリップ(運転席後ろ、助手席後ろ)塗り直しです。
これで気になるところは全てなくなりました!!
アシストグリップも本革です!
取り付け金具をホワイトダイヤモンドで磨いて
ウッド調カバーもお手いれ
本革、メッキ、ウッドがクセになりそ(笑)ウッドは偽物だけど(爆)
ヘッドレストも調整ダイヤルを取り外しキレイに塗ってもらいました。(右と書いてありますが左右同じです)
こっちの調整ダイヤルも運転席についてるサイドサポート調整のダイヤルと同じ仕組みでした。
ここのリペア屋さんは余った塗料がもらえるのもいいところ!!某FCは絶対くれません!!もしもの傷はタッチアップ出来るので安心感が違います♪
おまけへ続く