MINI原人のブログ一覧

クリスマスに向けてお贈りする、フランス絵本MICHKA （ミシュカ）。　前回第3回目では、森を歩くうちに見つけたはちみつのビンを割り、お腹いっぱいはちみつを飲んだミシュカ。疲れも手伝って眠くなります。





第四話　ガチョウたちの会話

Il grimpa donc et s'installa dans les branches et dormit un bon coup. Quand il se réveilla, c'était presque le soir... Deux oies sauvages s'étaient posées à la cîme de l'arbre pour se dégourdir les pattes et on les entendait causer. 彼は木に登り、枝の間におちつき、ぐっすり一眠りしました。起きたときにはもう夕方になっていて、２羽のガチョウが木のてっぺんに降り、足を伸ばし、話しているのが聞こえました。 par Rojankovsky

- Can, can ! c'est le soir de Noël ! disait l'une.
- Can, can ! disait l'autre. C'est ce soir que chacun doit faire une bonne action, c'est ce soir que chacun doit aider son semblable, secourir les malheureux, réparer les injustices.....
("Tiens... Tiens... se disait Michka, je ne savais pas ça...").

カン・カン！一羽がいいます。クリスマスイブだ。
カン・カン！もう一羽がいいます。、この夜には皆がいい行いをしなければならない。この夜には仲間をたすけなければならないよ。不幸なひとを助け、不正義をただし。。。
（あら、まあ、ミシュカはいいます。ボクは知らなかった。。。）

par Franquin

そしてかれらは灰色の空に飛んで行きました。ミシュカは木からおりてきて、雪に戻り、するべきよい行いを探します。ところが、彼がおりたった土地は本当に無人のところでした。

家もなく、動物もおらず、大きな木と雪以外はありません。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

あれまあ、せっかくよいことをしようとすると、うまくいかないものですね。こういうのを日本では「好事魔多し」とか「月に叢雲（むらくも）、花に風」とかいいますね。でもこのままミシュカ君が雪にうもれてしまうとお話にならないので大丈夫です。

次回　第五話　ミシュカ、トナカイにお手伝いをたのまれる　をご期待ください。

ミシュカ　もくじ
第一話　ぬいぐるみのクマさんミシュカはどうしてエリザベトの家を出たのか？
第二話　ミシュカ、小鳥のキクイタダキに会う
第三話　ミシュカ、はちみつのびんを見つける
第四話　ガチョウたちの会話
第五話　ミシュカ、トナカイにお手伝いをたのまれる
第六話（最終回）　ミシュカの決断

par Rojankovsky