• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

ma-tanの"シルバージャパン" [日産 スカイライン]

整備手帳

作業日:2022年7月25日

排気からの白煙対策

他の整備手帳を見る 他の整備手帳を見る

目的 修理・故障・メンテナンス
作業 DIY
難易度

初級

作業時間 30分以内
1
先ずは事の経緯から。初年度登録昭和54年7月の前期C211を取得、数十年車検がない状態ではあったが、購入時エンジンは不動ではなかった。これから6年をかけてこれらトラブルの過程である。

2
完全ノーマルのまま公道復帰するも、純正シングルキャブが調子悪く、吹けないしかかりが悪く、もちろんパワーなんてほとんどなかった。
3
少しでも調子良く走らせられないか吸気を考えるが、昭和53年排ガス規制のため配備されているNAPSに関わるより複雑な装置により調整なんてほとんど出来ない状況であった。特にEGRに関わるバキュームラインのダイヤフラム関係の信頼は皆無と言って良かった。
4
純正キャブを整備するには廃盤となった多数のパーツ入手が必要となるが手に入れることはできない状態であったため、手っ取り早くキャブ載せ替えを行う。たまたまφ44ソレックスが手に入り車検の際に載せ替えた。元々の純正キャブから3連ソレックスキャブに変更であったため車検証には何も記載されず廃ガス調整が通れば何ら問題がない状態である。

ただここから大きい問題が浮上する。まずL20ノーマルにφ44ソレックスはキャパオーバーでありバランスが取りにくく調整が難しく、決して調子良い走りにはならなかった。

また一時間以上走行しエンジンを切った後、5分ぐらい経過するとクラッキングしても初爆が全く無いトラブルに見舞われる。ドライブ先で数回この現象によりレッカーにお世話になるw

点火強化のためイグニッションコイル、フルトラ交換を実施するが多少の変化は見られたが改善されなかった。

同時に1時間程度アイドルのままにした後、走行すると排ガスが白煙となりかなりの距離を走行しないと元に戻らない状況になる。

当然、オイル下がりかオイル上がりを疑うことになった。オイル粘度を色々と変えたが改善は見られない。
5
そこでオイル下がり改善のためヘッドを下ろしてバルブステムシール交換、各部組み直しによる調整後再組み上げ。消耗品以外のパーツは再利用。

NAPSによる排気ポートに細工がされていて排気効率が極端に悪くなっていたので改善。

少しずつ調子は良くはなっていくものの白煙と再始動の問題は改善されなかった。
6
オイル系統を少しでも改善させるためワコーズeクリーンプラスを投入し、3000キロ程度のオイル交換を長期に渡り実施する。その際、フラッシングオイルによるフラッシングも数回実施。

これらケミカルを同時に投入しないようにするため色々と製品を変えてはチェック、オイル系統に関してはこれらの対処によりかなり改善はされたと思う。
7
白煙対策のためバーダルリングイーズィープラスを投入。ピストンのオイルリング周辺の改善に期待して投入する。オイル交換時に気が付いたことは通常の3000キロオイル交換のオイルよりもかなり汚れていた印象が強い。

ただし白煙は同じように吐く状態であった。ここで対策をオイル系統から点火強化に切り替える。

キャパオーバーなキャブはアイドリングなどの低回転時は吸気速度が極端に遅くなるため、ガソリンが十分に霧状とならず燃焼効率が下がり、完全に燃えない燃料が触媒に付着、高回転になり高温となったときに触媒で不完全燃焼し白煙となるのではないかと考える。キャブをグレードダウンするかエンジン排気量を大きくしてやればいいのだが、どちらもかなりコストがかかり現実的ではない。

そこで点火強化のため点火方式を変えることにした。MSD 6ALによる点火方式に変更することにした。
8
MSDの添加方式に変更し、白煙問題と再始動問題は改善された。ひょっとしたら今後何かのきっかけで現象は出るかもしれないが、現況のエンジン吹き上がりの調子を考えると仮説が原因だっとものと思われる。

良い混合気、良い圧縮、良い点火、これが出来て本来の性能を発揮するのである。

しかしながら電子制御と違い排気量とキャブのキャパオーバーは仕方ない事実であることから、低速域のもたつきがある。下から上までの広範囲の調整は難しいだろう。

あくまでも高回転でトルクが大きくなるような状況であり、ノーマルL20ではここら辺が限界だろうな。
9
MSD設置と同時進行でオイル添加剤を投入。白煙が出なくなった理由はこのオイル添加剤によるものか、それとも関係がないのかは判断し難い状況である。
感覚として可動部のメタル関係には効果が高いと思われ、燃焼効率のアップは点火方式変更による改善ではないかと判断する。
10
長時間アイドリング後の白煙、再始動出来ない現象、これら改善が出来るまで相当遠回りしできたものと思う。その遠回りには相当の時間と費用がかかったと思う。だがこの弊害を乗り越えるための原動力が自身の充実につながっている。
11
次の目標は、自分自身で自分のエンジンをオーバーホールすること。いつ実現できるかわからないが、少しずつ情報収集していこうと思う。

みんカラのお友達の皆様から色々な情報をいただきました。感謝をいたしお礼申し上げます。ありがとうございました。

イイね!0件




関連コンテンツ

関連整備ピックアップ

白い稜線のフクピカ生活 第189回

難易度:

スパークプラグ

難易度: ★★

ダイレクトイグニッション交換

難易度:

パワステタンク交換

難易度:

バッテリー交換~5回目

難易度:

6/16 洗車記録

難易度:

関連リンク

この記事へのコメント

2022年7月25日 14:48
こんにちは、エンジンオーバーホールいつか私もやってみたいです😁。

キャブの件ですが、うろ覚えなのですがインナーベンチュリって奴があったと思うのですが、確か何種類かサイズがあったはずでそれを今の奴より小径の物に代えれば若干の改善が期待出来るのかもですよ。

確か、中学生の頃に読んでたAW誌に載ってたような…。
コメントへの返答
2022年7月25日 15:55
そうなんです。数種類あるベンチュリ交換も検討しましたが、既に最小径のものが使われておりました。

ワンオフ制作も考えられますが、極端に空気量を絞ってしまえば今度はアクセル満開の際に頭打ちとなりますので、ベンチュリ交換は諦めました。

やはりパーツには最適な組み合わせがあるので、カスタマイズは計画的に行った方がいいですね(^o^)

たまたま譲り受けたのがφ44だったから致し方ありません(T_T)

φ44を活かすにはやはりL28化ですねwww

2022年7月25日 17:36
なるほど、既にでしたか…

L28改でソレックス使い切るしか無いですね(*´ω`)。
コメントへの返答
2022年7月25日 18:50
このキャブを持っていたらL2も夢ではありません。でも既にノーマルL28もかなりお高くなっているため簡単に手に入ることはないでしょう(T_T)

本当はエンジンに強度を持たすためにもどうせ作るのなら2400CC程度がいいと思いますwww
2022年7月25日 18:11
まぁ皆ぁ大なり小なり問題抱えちゅうね(メンテフり―なら逆に物足らん変態)
先日のIGNの件やっぱSWや無しにBT電源の問題在りで何時お不動に成るやら恐ろしや(厄介........)
コメントへの返答
2022年7月25日 18:53
そうなんですよ。何だかんだ鼻かんだで6年間楽しませていただきました。探究心はここで終わることなく過ぎのステージに向かいます?!www

キーシリンダーでなかったんだ。バッテリ移設周辺での接触不良ですかね。ヒューズから上流の接触不良は怖いですね(T_T)
エンコならまだしも火災は何としてでも回避しな蹴らばならないもんね。

プロフィール

「@変り者 ボンネット内は何を隠そうサビキラー筆塗りです!塗ってからもう8年ぐらい経過しますが、色はシャンパンゴールドみたいになってきましたw」
何シテル?   06/09 15:18
ma-tan☆hokkidoです。 NISSAN Skyline Japan HGC211をこよなく愛するOSSANです。 1970年代の旧車と言われる...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

リンク・クリップ

LPガス容器検査。 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2024/04/12 05:30:27
タコメーター取り付け。 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2024/04/07 01:41:04
フォシーガとは‥ 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2023/11/04 11:34:02

愛車一覧

日産 スカイライン シルバージャパン (日産 スカイライン)
1979(昭和54年製) NISSAN skyline GT HGC211 〜 昭和5 ...
三菱 その他 三菱 その他
働くクルマ。かなりボロボロだが、そこは昔ながらの戦車の血筋を次ぐ三菱製。一説によると、作 ...
CAT その他 CAT その他
働くクルマ。除雪に大活躍。車検もないので、自賠責切れだけには注意だね。
トヨタ クラウンコンフォート トヨタ クラウンコンフォート
平成12年車(2000年) タクシー上りのオートエアードア仕様。 ツーオーナー車。 ...
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation